アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)(1889〜1945年)は、、オーストリア及びドイツ国の政治家、独裁者として知られていますね。独裁者としての面がかなり強いのですが、若き頃には、画家を目指していた頃があり、1907年にはウィーン美術アカデミーを受験しています。結果は不合格で、試験課題であった人物デッサンを提出しなっかたことが、大きな要因となっています。ヒトラーは人物より、風景や建築物を描くことを得意とし、助言により、画家を諦め、建築家へ目指しますが、建築家も諦めます。
また、同じ時代に起こった新しい芸術運動、エゴン・シーレ、グスタフ・クリムトなどが活躍した世紀末美術の幻想的、神秘的、退廃的な作風を嫌う傾向があったそうです。当時、ヒットラーの描いた作品を見るとよくわかりますが、世紀末美術の影響などは微塵も感じさせない、アカデミックで典型的な風景画が描かれています。
独裁者になってからも、それら、新しい芸術運動を全く認めず、徹底的に彼らやアカデミーを弾圧下に置きました。
とても細やかに、丁寧に建築物や風景が描かれていますが、特徴や独創性がなく、政治家として知られていることがなかったら、これらの作品は時代に埋もれたまま注目されることはなかったのではないかと思われます。
こちらがアドルフ・ヒトラーが描いたノイシュバンシュタイン城の絵画で、2016年にドイツで行われたオークションに出品され、約1400万円で中国からの買い手が落札した作品です。
こちらは人物デッサンです。建築物や風景と比べると、見劣りすることが否めないですね。建築部は構造的に描かれているのに対して、表面的に人体を捉えていることがわかります。
参考サイト:
Германия / Germany Живопись / Painting Adolf Hitler
アドルフ・ヒトラー:wikipedia
Картины Адольфа Гитлера Источник:supercoolpics