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フォーミュラE、40kg軽い次世代マシンSRT-05Eコンセプト公開。改良バッテリーでレース中の乗換えも廃止へ - Engadget 日本版

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フォーミュラE、40kg軽い次世代マシンSRT-05Eコンセプト公開。改良バッテリーでレース中の乗換えも廃止へ

サイバーフォー...

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世界トップレベルのドライバーが参戦する電気フォーミュラカーレース、フォーミュラE(Formula E : FE)選手権が、現行マシンSRT-01Eに変わる次世代レースカーのコンセプトCGを公開しました。

投入時期は2018年秋に始まる第5シーズンからとなるため、まだこれから「現実的な方向へ」大幅に手が加えられていくことになることは間違いないものの、その未来志向デザインはなかなかの格好良さを醸し出しています。

現在、フォーミュラE用のシャシーを製造するのはSpark Racing Technology。現行モデルのSRT-01EはSparkのほか、開発にウィリアムズ、マクラーレン、ルノーといったF1チームの関連企業が加わり、製造は多くのカテゴリーにレースマシンを供給しているダラーラが担当しています。2代目マシンの開発についても、すでにSparkの続投が決まっており、今回、その最初のコンセプトデザインが公開されることとなりました。
 
2018年以降用のフォーミュラEマシン、フロントビュー
 
コンセプトデザインでまず最初に目を引くのが、極端に低くなったボディ。フロント周りは最新エアロパーツを装着したSRT-01Eの流れを受け継ぎながらも4つのホイールにはフェンダーが装着され、さらにリアエンドには本来そこにあるのがあたりまえのはずのリアウイングがなく、これがワイド&ローなイメージを後押ししています。

ダウンフォースを発生するウィングがなくなると走行時の安定性を欠きそうですが、現状でも重いバッテリーのせいか、かなり"リアヘビー"と言われるフォーミュラEだけに、内部レイアウトに大きな変化がなければ、リアウィングを省略しても大きな問題にはならないのかもしれません。実際、発表資料によれば新コンセプトでは車重が40kgも軽くなりつつも、ダウンフォースは従来より強化されるのことです。
 
2018年以降用のフォーミュラEマシン、リアビュー
 
もうひとつ外観での大きな変化は、コクピット前方からサイドにかけて大きめの風防が装着されているところ。近年のレーシングカーは非常に安全になったものの、マシンからドライバーが頭部を出した状態となるフォーミュラカーの場合、ピンポイントでなんらかのデブリや他の車両の突起部分が接触した場合、致命的なダメージを受ける可能性はゼロではありません。この風防がこうした問題を避けるためデザインであることは間違いなさそうです。

2018年以降用のフォーミュラEマシン、俯瞰

一方、目に見えない部分では、マシンのエネルギー源であるバッテリーも大幅に改良される見込み。現在は1セットのバッテリーではチェッカーフラッグまで走りきることができず、ドライバーはレース中盤でのマシン交換を余儀なくされてきました。これは場合によっては膠着状態になったレースを揉みほぐす効果もあったものの、やはりレース中にドライバーが慌ててマシンを乗り換えるのは見苦しいものです。新しいバッテリーの導入は、ただ単にレースを走りきれるようになるだけでなく、コース上での正々堂々としたバトルが増えるという点でも重要な変更といえそうです。

Gallery: Formula E SRT-05E | 4 Photos



フォーミュラEにはル・マン24時間レースを擁する世界耐久選手権(WEC)から撤退したアウディが第4シーズンからのワークス参戦を表明し、さらに活況を呈しつつあります。現在は2016~2017年の第3シーズンの最中。今週末、2月18日にはアルゼンチンで、シリーズ第3戦となるブエノスアイレスePrixが開催予定です。

下はモロッコで開催された第2戦、マラケシュePrixのハイライト映像。
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