米アマゾンのドローン配送に「パラシュート」案、投下後に遠隔操作で障害物回避など。特許情報から判明
見ろ、注文したG.I.ジョーが来たぞ。いまパラシュート降下中だ
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ドローンによる商品配送の計画をすすめているアマゾンが、配送の最終段階となる商品受け渡しの手段として「パラシュート投下」を考えている模様です。これまでにアマゾンが公開したドローン配送を紹介するイメージビデオでは、庭の芝生など平坦で広々とした場所に配送ドローンが一時着陸して、荷物を置いていました。
CNNなどが報じたところによると、新たに提出されたアマゾンの特許資料には、ドローンが上空からパラシュート付きの荷物をリリースする方法が記されていたとのこと。
資料には、荷物が風に流されて隣の家に配達されたり、家のテレビアンテナや庭木などに引っかかってしまわないよう降下のようすはドローンから監視し、必要ならガス噴射などでコースを修正する機構も備えられると記されています。しかし、そうすると使い捨てとなるガス噴射機構のコスト負担もどこかで(Primeの料金に含まれる?)必要になることが考えられます。
ただ、ドローンは離陸~上昇時にもっともバッテリーを消費します。したがって、上空から荷物を投下できるのであればバッテリー消費を最小限に抑えることが可能となり、より配送可能距離を延ばしたり、連続配送回数を増やしたりして、コストも押さえることができるのかもしれません。
なおドローン配送に関してはアマゾン以外にもカナダで北部地方向けに計画が持ち上がっていたり、米国のセブン-イレブンがすでに配送サービスを開始したりと、ライバルの動きも活発化しつつあります。特にセブン-イレブンはこれまでに100回以上の配送を完了させたとも伝えられています。
現在のところ米国では本格的なドローン配送は法的に許可が降りない状況です。セブン-イレブンの場合はドローンから1マイル以内でオペレーターがドローンを操縦しているために合法と判断されましたが、アマゾンのように自律飛行を前提とする場合は許可が降りないとのこと。今後、アマゾンがドローン配送を実用段階にまで持っていくには、まだいくつかの工夫に加えロビー活動なども必要となりそうです。