姫川友紀「ちょっとガーナに遠征してくる!!」
二宮飛鳥「…ガーナ」
P「おう」
相葉夕美「ガーナって、アフリカだっけ?」
P「うん」
飛鳥「…チョコレートの商標名、ではなく?」
P「旨いよな、ロッテのチョコ」
夕美「私、バッカスとかラミー好きだよっ」
飛鳥「ああ、ボクはクランキーが…って、そうじゃなくって」
P「最高のチョコには最高のカカオが~とかなんとか言ってたな」
飛鳥「…よく、理解らないな」
夕美「私も、ちょっと…」
飛鳥「キミが唆したワケではないんだね」
P「んな訳ねーだろ。…まぁこれもよく分からん話なんだけど」
夕美「?」
P「みんなでチョコ作る練習してた時スタジオで、た…たけ?たか、なんとか?っていう奴に、究極のカカオだかがガーナでどうたら言われたらしい」
P「みたいだなぁ。俺も詳しく聞いてないんだよ」
夕美「え?プロデューサーさんも知らない内に行っちゃったの?」
飛鳥「訊く前に往ってしまったということかい」
P「うん。…さっき突然な」
夕美「さっき!?」
―
prrrrr…
P「…ユッキから電話だ。珍しい」ピッ
P「もしもーし」
姫川友紀『あっ、プロデューサー?』
P「おう。何?どうかした?」
友紀『うん!あたし、明日から特にお仕事入ってなかったよね!?』ガヤガヤ
P「へ?えーっと…あぁ、うん。別に。お渡し会までにチョコ作る練習と…いつも通りレッスンぐらいだけど」
友紀『だよね!レッスンはお休みするって連絡入れといたから大丈夫!』ザワザワ
P「は?…てか、なんか後ろがうっさいんだけど。今どこだよ」
P「…あ?」
友紀『昨日、武田さんに言われて気付いたんだ。スタンドに最高のチョコでホームランを届けるには…最高の材料!最高のカカオが必要なんだって!!』
P「ちょ、待って。ちょっと待って。カカオって何?たけ…誰だって?」
友紀『そういう訳だから。あたし達、今からカカオの国ガーナにちょっと遠征してくるね!』
『友紀さーん!時間がー!』
友紀『ああっ、待ってよ涼ちゃん!じゃあねプロデューサー!ビジターゲームだけど、あたし負けないから!』
P「おいちょっ」ブツッ
ツー ツー
P「…」
P「えぇ…」
――
P「って」
夕美「うーん…」
飛鳥「…なんとも、唐突な話だね」
P「ホントに。何が『そういう訳だから』だよ。どーいう訳だっつーの」カタカタ
夕美「…」
P「んだよガーナって。どこをどうすればチョコ作りに国境越えることになるんだ」カチャカチャ
夕美「(…ねえ)」ヒソ
飛鳥「(…なんだい)」ヒソ
飛鳥「(同感だ。キーを叩くのが、気持ち強めだね)」ヒソヒソ
P「バレンタインのお渡し会ですんなり終わるはずだったってのにさー…なんでこんなことになってんだ一体」
夕美「(ブツブツ言ってるの、ちょっと怖いよぉ…)」ヒッソリ
飛鳥「(様々に、想うところがあるのだろう。きっと)」ヒソヒソ
夕美「(様々…なるほどっ)」ヒソ
飛鳥「(フフッ。そう考えると、なかなかどうして微笑ましいじゃないか)」ヒソソ
P「…2人して何ニヤニヤしてんの」
飛鳥「ああ、人聞きの悪いことを言わないでくれ。そんな表情していない」
P「…まあ良いや。それにしてもなぁ…何も昨日の今日で出発することないのに」
飛鳥「それは言えてるな。先の計画は果たしてどうなっているのやら…」
夕美「で、でも、それって友紀ちゃんの行動力の表れだよね!思い付きで海外なんて、すごいよ!」
P「良く言えばそういうことなんだけど」
P「さっき確認取ってみた。浅利さんとこのPさんが付いてってくれたらしい」
夕美「そっか。なら、とりあえず安心だね」
P「ご迷惑お掛けしちゃってもう…頭が上がらんよ、ホントに。『突発で海行ったりするので慣れてるから』なんて言ってくれてたみたいだけどさ…」ハァ
夕美「あ、あはは…」
飛鳥「戻りは?」
P「それもさっぱり。イベントまでには流石に帰ってくるだろうけど」
P「…。確かに」
夕美「…ちょっと意外、かも」
――――
夕美「…それでね、ありすちゃんが練習って言ってたら、いつの間にか花びらいっぱいできちゃって!」
飛鳥「フフッ。さぞ、たくさんの薔薇ができたのだろうね」
夕美「そうなのっ!もう、味見の量じゃなくなっちゃって…って、あれ?仁奈ちゃん?」
市原仁奈「……」
龍崎薫「……」
飛鳥「薫もいるね。…扉の前に」
夕美「何してるのかな?おーい、仁奈ちゃん、薫ちゃーん」
薫「おかえりー!レッスンは終わったの?」
夕美「うん。戻って来たところなんだけど…どうしたの?」
仁奈「…」
薫「あのね…さっき、せんせぇにチョコあげたんだぁ」
飛鳥「…バレンタイン・デイだね、今日は」
仁奈「昨日みんなで作ったお花も、あげたのでやがりますよ」
夕美「そうなんだ!良かったね!」
仁奈「うん…」
飛鳥「…?浮かない顔をしているね」
夕美「…喜んで、くれなかった?」
薫「ううん!そんなことないよ!」
仁奈「きれいだなーってほめてくれやがったでごぜーます!」
夕美「じゃあどうして?」
薫「うん…」
夕美「?」
飛鳥「どれ…」
P「………」カタカタカタ
ズモモモ
夕美「うわぁ…」
飛鳥「…邪悪だな。今まで以上に」
仁奈「…もしかして、仁奈のチョコ、不味かったでやがりますか…?」
夕美「そ、そんなことないよ!昨日みんなで味見もしてみたでしょ?」
薫「でも…」
飛鳥「…原因は、大体理解っているさ。キミたちは悪くない」
仁奈「?仁奈たちのせいじゃねーでごぜーますか?」
飛鳥「ああ。…やれやれ、人騒がせなヤツめ」
飛鳥「…どちらもだよ」
薫「どっちも?だれのこと?」
夕美「プロデューサーさんと、友紀ちゃんかなっ」
仁奈「?友紀おねーさんは、今バナナに行ってるでやがりますよ?」
飛鳥「ガーナ、だよ。仁奈。それだとフィリピンだ」
夕美「プロデューサーさん、友紀ちゃん大好きだから…きっと居なくて寂しいんだよ」
夕美「きっとね。…よし。私、ちょっと声かけてくる」
飛鳥「…そうだね。ここは任せるよ、夕美さん」
夕美「うん!」
飛鳥「さて。ボクらはここで、しばし様子を見ていようか」
仁奈「うん!」
―
夕美「ただいま、プロデューサーさん!」
P「…ん、夕美か。お疲れ…飛鳥は?」
夕美「飛鳥ちゃんは、ちょっと休憩してから来るよ」
P「ふーん…あ、仁奈と薫、すれ違わなかった?帰ってこないんだよな」
夕美「えーっと…さっき、あっちに走って行った、かなっ」
P「…そっか。どこ行ったんだろ」
夕美「…」
P「うん?」
夕美「えっと、お茶にしませんか?」
P「へ?何だ急に」
夕美「ほら、チョコとかお菓子いっぱいもらってるみたいだったから!休憩ってことで…」
P「…」
夕美「私からも…ね?」
P「…そう、じゃあ一息入れようか」
夕美「うん!私、お茶淹れてきますっ♪」
―
薫「かおる、知ってるよ!ああいうの、"ごりおし"って言うんだよね?」
仁奈「ごり…?ごりら?うっほっほーでごぜーますか」
飛鳥「…プロセスはともかく、空気を換えることには成功しそうだね」
飛鳥「(さ
コメント一覧
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- 2017年02月16日 23:57
- 未央アンチ書き込み禁止な
-
- 2017年02月16日 23:59
- ユッキはかわいいなあ
最近は大人としての魅力も出してきてる印象
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