9488207曜変天目の再現に父の代から挑み続け研究を続けてきた愛知県瀬戸市の陶芸家、九代目長江惣吉さんは「国宝の曜変天目茶碗とは似ても似つかないものだ」と指摘。ネット上では、「単なる娯楽番組では済まされないぞ」といった批判の声も渦巻いた・・



なんでも鑑定団〝国宝級茶碗〟騒動余波


長江さんによると、曜変天目の模様は破裂痕のようになるのが主な特徴だが、番組で取り上げられた茶碗の模様は絵の具を塗ったものである可能性が高いという。

「素人が見ても違いは明らかだ。中国の土産物屋で数千円で売っているレベルの品物の可能性もある」と一刀両断する。

また、2500万円とされた鑑定額についても安すぎると指摘。「本物の曜変なら桁(けた)が3つくらい増えてもおかしくない」と語った。


話題となった「曜変天目茶碗」




曜変天目に詳しい美術館学芸員は「放送を楽しみにしていたが、ひっくり返るかと思うほどびっくりした。鑑定する以前の問題だと思う」とあきれ顔だ。

放送を受け、徳島県教育委員会は茶碗を文化財に指定するための調査を計画。県文化財保護条例に基づき、男性に文化財指定の申請をする意向を確認した。

県教委によると、男性は当初は協力的だったが、しばらくして「諸般の事情で資料を外に出さないでもらいたい」「この件は今後ノーコメントにします」との申し出があり、調査実施は白紙となった。


長江惣吉氏


Twitterの声








今回の“発見”はいまやメディアの報道を通じて世界中に拡散されている。

ネット上では「娯楽番組だから真偽はどうでもよい」とする声がある一方、「もし偽物だったら残念でならない」「あれだけの人気番組の鑑定なら鑑定の根拠を知りたい」という声も上がっている・・


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