630:コピペ1/2:2012/02/15(水) 15:58:10.75 ID:1lAtwVN20
707 :本当にあった怖い名無し:2012/02/15(水) 10:25:57.58 ID:U5bbg+XX0
大学病院に勤めていたインターン時代、一度だけ仕事中に腰を抜かしたことがある。
深夜、凍死したホームレスの解剖を手伝った時のことだ。
凍ったままでは解剖できないから、私は遺体にお湯をかけ、15分ばかりマッサージに専念した。
 

すると、遺体が「ゲフッ」とゲップしたのだ。
マッサージで肺が刺激されたためで、これだけならそう珍しいことではない。
だが、遺体の右腕がすうっと5センチばかり持ち上がったのには驚いた。
温まって硬直が解け、腕が下がるのなら分かるが、上がるというのは理論的にあり得ない。
ドクターに報告すると、「筋反射だろう」という。


631: コピペ2/2:2012/02/15(水) 16:00:45.08 ID:1lAtwVN20
そんなこともあるのかと疑問に思いつつ、解剖に入った。 
胴体の正中線を切り、内臓をすべて抜き取り、首から下が空っぽのズタ袋のようになった時点で、
それは起こった。遺体が喉のあたりから「あ”ー」というような音を発したのだ。
ギョッと立ちすくむ私に、ドクターは「ガス、ガス!(ガスが声帯を揺らした)」と言い捨てたが、
その彼の声も心なしか震えていた。

そして極めつけは、頭蓋をノコで切断し、脳をそっと取り出していた時。
遺体は、今度はハッキリ、唇から「いや”あ”」という声を漏らしたのだ!
これはもう、医学的に絶対説明つかない。ガスが発生する要素はすでになく、
声を発する気管も食道ごと抜いているのだから。

私は黙って廊下に出て、へたり込んでしまった。
妙な経験といったらこれぐらいだが、
あれは何だったのだろうと、今でも不思議に思う。
イキガミ


12:本当にあった怖い名無し:2010/11/12(金) 01:19:43 ID:rJMyZVlI0
30年以上前に観たテレビドラマ

小学生が遠足の途中で集団からはぐれた際、首を絞められて殺された
犯人は知恵遅れのおっさん
両親は警察に事の真相を聞こうとするが、担当の刑事は
「相手が知恵遅れだから逮捕もできない、犯人の情報も教えられない」
子供の遺影の前で犯人への復讐を誓う両親、次の日から犯人捜しが始まった

周辺への聞き込みを進めるうちに、近くにある集落の住人ではと言われる
「あの集落には、かたわや気狂いが集まって暮らしている、
駐在も怖がって寄りつかない、悪いことは言わないから行くのはやめなさい」

と止められるが、子供の敵を討つ気でいる両親は集落へと急いだ

藁ぶき屋根の小屋(大半が崩れかけ)が密集する集落へ入ると、数人の村人に囲まれる
いずれも腰が異様に曲がったり、両足が膝までしかないかたわ者
敵意むき出しで「この村に何しに来た」と脅す村人に、息子の敵を出せと猟銃をむける父親
にらみ合いの中、一人の老婆が前に出て「ついてこい」と声をかける

老婆は後に続く両親に、子供を殺した犯人であるAのことを話す
Aは立派な体格の男だが、3歳児程度の知能しかない
子供を殺した理由を聞いても満足な答えは返ってこないだろう
むしろ今のうちにあんたたちに撃ち殺された方が幸せかもしれん

そうこうしているうちに一軒の小屋の前に着く
「あれがAじゃ」
老婆の指さす先に、坊主頭の体格のいい
(ちょっと肥満が入ってる)男が地面に出鱈目な絵を描いている

「こんな奴に子供は殺されたのか」
Aに猟銃を向ける父親、その姿を見て興奮しておぅおぅと叫ぶAは、
父親の真似なのか軒先の竹箒を銃のように構える


しばらくにらみ合いを続けるが、やがて父親は猟銃をおろす
「俺が何をしに来たかも理解できない、あんな奴を殺して‥‥殺す価値もない」
集落を後にする両親、その後ろ姿にかかるように刑法39条の文面がTV画面に映し出される

今なら絶対に放映できない内容のドラマ(当時も大丈夫じゃなかったろうが)
子供が殺される時も、森の中で道に迷ってる子供にカメラがゆっくり近づいて
振り向いた子供に影がかかって終わり
別にからかったりしたわけでもないだろうに、本当に理由もわからず殺される



845:
本当にあった怖い名無し:2010/12/10(金) 22:55:37 ID:UVX96ByU0
>>12亀だけど、似たようなシリーズを視たことがある。
今から10年くらい前に視た再放送2時間ドラマ。
その時点で既に再放送で、登場人物の服装や年齢から、おそらく
1970年代~80年代の本放送だったと思う。
はっきり覚えていないが、兄弟で俳優をやっている人が主人公を
演じていたことは記憶している。河原崎とか田村あたりか。

主人公は中年の普通に働いて家族を養っている男性だが、妻だか
子供が錯乱した麻薬中毒者に殺害される。
主人公の怒りをよそに、「心神喪失(心神耗弱?)」状態を盾に、犯人
は無罪になってしまう。
色々経緯はあるのだが、最終的に主人公は、釈放された犯人を自ら
殺害して仇を討つ。

最後のシーンで、主人公を取り調べた刑事(犯人を取り調べたり、何だ
かんだで序盤から出演していて、主人公に同情的)が、
「殺害の意思は持っていなかった、何が何だか分からなかった、覚えて
いない、んだよな?」
と主人公の罪を軽くするための供述を引き出そうとするも、主人公は
「いいえ、私は私のはっきりした意思で犯人を殺しました」
と断固拒絶して、ドラマは終わる。
最後にやっぱり、「刑法○○条・・・云々」ってテロップが出た。



846:
本当にあった怖い名無し:2010/12/10(金) 23:37:11 ID:26lmVQAH0
>>845
刑法39条か

日本の刑法は39条において、心神喪失者を責任無能力として処罰せず、
また、心神耗弱者を限定責任能力としてその刑を減軽することを定めている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/39 刑法第三十九条



127:
本当にあった怖い名無し:2010/11/15(月) 01:31:10 ID:pAvtZL3T0
昔読んだ短編漫画。うろ覚え。読んだの凄い前だから台詞もほぼ覚えてない

ちょっとファンタジーっぽい世界が舞台。ある「女王」に支配された大きな都市があった
女王は天から凄まじい威力の炎(波動砲みたいな)を落とす能力があり、
都市に住む人々は常に女王に焼かれる恐怖に怯えながら暮らしていた

女王を倒そうとした者達はことごとく焼かれ、やがて女王に逆らおうとする者はいなくなった

都市に住む一人の少女は「頭が悪い」という理由で、街外れの丘に暮らす男の所に使いに出された
男は顔の半分が複数の目で覆われ、片腕と片足は奇妙な義手だった。
風貌や性格から人々から忌み嫌われて虐げられていた


少女は男に対して偏見を持たずに純粋に接し、
男も少女を馬鹿扱いせず対等に接することでお互いに打ち解けた

少女はその後も頻繁に男の暮らす丘を訪れ、二人で話をした。男はいつも機械いじりをしていた

ある日、都市に勇者の様な格好をした複数の男女が訪れる
女王に支配された都市を見たその一行は、人々を集めると「我々が女王を倒す」と宣言した
一行は剣や魔術の高い技術を持っており、それを目の当たりにした人々は
「彼等なら女王を倒せる」と歓喜した

しかし、そこへ男が現れ「たとえ剣で女王を殺したとしても、天の炎は確実に街に落ちる」と言った

少女が止めるのも聞かず男は一行に食って掛かり続け、やがて怒った人々から袋叩きにされてしまう
男の制止も空しく、勇者一行は女王の城へ乗り込んで行ってしまう
少女が男を丘へと連れて帰ると、男はまた機械いじりを始めた
少女が男に何故一行にあんなことを言ったのかと問うと、男はある昔話を始めた
つづく


128: 本当にあった怖い名無し:2010/11/15(月) 01:32:26 ID:pAvtZL3T0
つづき
昔、ある若者が女王に抗おうとしていた。
若者は「女王の炎は空にある何かから撃ち出されている」と主張していた

しかし、仲間達は「空に何があるのだ」と若者の主張を取り合わず、
やがて孤立した若者は女王の部下に暗殺されかけて重症を負う

若者はなんとか一命をとりとめ、名を捨てて世捨て人のように暮らすようになった

男はずっとある装置を造っていた。
それは、天から落ちてくる炎を防ぎ、空に浮かぶ兵器を破壊するための装置だった


女王の城では、勇者一行が女王に剣を突き立てていた
女王は既に何度も天から炎を落としていたが、都市を破壊することが出来なかった
女王は誰かが炎を防いでいるのだと悟り、死に際に最後の報復として空の兵器を落下させた

男は既に何度も天の炎が都市に落ちるのを防いでいたが、反動で男と装置はボロボロになっていた
やがて、空から巨大な兵器が落ちてくるのが見えた
少女は「街の人達は皆あなたに酷いことをした。あなたが犠牲になる必要はない。一緒に逃げよう」と泣きながら言った

男は「誰かから誉められたいわけじゃない。
僕はただ、やり遂げたことを自分に誇りたいだけだ」と言い、装置の引き金を握った

少女も何かを決意したような顔になり、ボロボロになった男の義手に手を重ね、共に引き金を引いた

その後、都市の広場では勇者一行が街を救った英雄として人々から称えられていた
だが、一行のリーダー格の男は、人々の中に一人だけ浮かない顔をした少女がいるのを目にした
少女は傷だらけでボロボロの格好で、両腕には千切れた奇妙な義手が抱きかかえられていた

一行の内の一人がリーダーに「我々は英雄ですね」と嬉しそうに耳打ちすると、
リーダーは「いや、意外と違うのかもしれんな」と呟いた

しかしリーダーの呟きは誰にも聞こえなかった
おわり



147:
本当にあった怖い名無し:2010/11/15(月) 17:28:15 ID:a+qKr8g00
>>128
そこで終わりだと本当に救いない。
それ、うしおととらとかの藤田和日郎の短編集の1つだな。
義手・義足の男は「蟲目」、目の片方を蟲の目みたいな
義眼にしてるからそう言われてる、で、
女の方はからくりサーカスのヒロインと同じ名前だったと思う。

話自体は>>128の通りだが、途中の会話で
装置を作っている丘を花一杯にしたいと語っており、
ラスト何十年か後にその丘は「花の丘」と呼ばれた、
とあるので、蟲目と少女がその後丘一面
を花で一杯にした事で夢を叶えているという示唆がちゃんとあるよ。



636: 本当にあった怖い名無し:2012/02/16(木) 00:30:33.52 ID:Bh2tm+NU0
一人だけ飛行機事故で生き残り…といえば世にも奇妙な物語でもあった
その名もずばり「奇跡の子供」

主人公は若い女性小学校教諭
話は彼女のクラスに一人の少年が転入してくるところから始まり
彼こそが今話題の航空機事故でたった一人生き残った“奇跡の子供”だった
主人公は事故で両親を亡くした少年を慮り優しく接し、少年もまたその暖かさに心を開いていくが
クラスメートたちは子供ゆえの残酷さから少年をいじめるようになる

しばらくして遠足の行事があり、クラスはバスで山奥の吊橋に向かう
少年をからかったりちょっかいを出すクラスメート達を叱りつつ主人公はいつものように少年を庇う
そこで少年はぽつりぽつり「あの日」の事を語りだす
当日少年はちょっとした事で母親から叱られてむかついていた

それで母親を死ねばいいと思っていた
そうしたら事故が起こった
以前からも自分を不愉快にさせた者は皆こうなっていたと告白する少年に
主人公は少年が一人だけ生き残ったのは「奇跡」ではなく彼自身が引き起こした災いなのだと気付く

しかし時は遅く、クラスメート達は再度懲りもせずに少年に嫌がらせをはじめる
主人公が止める間もなく少年の感情が高ぶるに従い吊橋は大きく揺れはじめた

最後は新聞記事に「小学校の遠足で吊橋崩壊事故!」
「ただ一人生き残った奇跡の子供!」と載っていて終わり

か弱い被害者かと思われた少年が実は自分の能力(?)を自覚した上でやってるのが後味悪かった
優しくしてくれた主人公も巻き添えで殺してるし



653:
本当にあった怖い名無し:2012/02/16(木) 15:37:46.92 ID:tvZyN1Lk0
小さい頃に読んだ、SFの短編集からのお話。

冷戦当時の地球が舞台で、あるとき地球の科学力を遥かに超える
テクノロジーを持った無人の宇宙船が地球に墜落する。


この宇宙船墜落を機に、アメリカもソ連も互いにいがみ合っている場合ではないと主張し冷戦が終結。
そして宇宙からの脅威に備えるために無人宇宙船を軍備に利用し、
また地球は一つに纏まってハッピーエンドに終わる。


と思いきや、実は無人の宇宙船墜落も地球より遥かに
高度の文明を持った宇宙人による一種の心理実験のようなものであり。

宇宙船を軍備に利用するような、こんな危ない種族は宇宙全体にとっても不利益になるという結果が出され、
最終的には宇宙人の技術によって地球が消されて終了。



747:
1/3:2012/02/20(月) 23:30:31.11 ID:iP6G3EhD0
このスレであってるのかわからないんだけど、自分的にはこれほど
後あじが悪いかつゾッとした話はないんで書き込みます

大学1年の時のことなので、もう十数年前の話になりますが、
春に亡くなった父方の祖父の初盆で一人で田舎に帰る時のこと
父方の田舎は鹿児島県の某離島で、ここは今でも県外からくる場合
船の出る時間の関係で一泊しないといけないところで、
県外の人間は旅館に泊まるか、港近くの島役場に泊まります

役場泊だと島外の人間でも千円位の格安料金なので、いつも役場に泊まっていました
その日は役場に泊まる人が自分以外には1組の夫婦だけで
銭湯に行った後、布団を敷いている時、夫婦の旦那さんが
(名前は覚えてないのでAさんとします)話しかけてきました

10代の女の子が一人で役場に泊まっているのが珍しかったのか
Aさんは色々話しかけてきて、奥さん共々感じのいい人達だったので話が弾んで楽しかったのです
Aさんが「自分はどこの家の子だ?」と聞いてくるまでは・・・


748: 2/3:2012/02/20(月) 23:38:35.81 ID:iP6G3EhD0
最初Aさんは見ず知らずの人間のプライベートを訊くのは良くないと
遠慮していたのですが、話が盛り上がってきて島に帰る目的を訊いてきました
(最初は私のことを観光客と勘違いしていたみたいです)

法事目的だと答えるとAさんはどこの家の子だ?ときいてきたので、
「○○はご存知ですか?私は○○の孫なんです」と答えると、その途端
それまでのにこやかな笑顔が一転Aさんは鬼のような形相で私を睨みつけてきました

隣にいた奥さんの笑顔も一瞬で凍りつきました
「何かまずいことでも言ったのか?」と内心オドオドしている私にむかって
Aさんがその表情とは裏腹にとても静かな声で言いました
「俺の島に帰る理由を言おう・・・俺は殺人罪で逮捕された。
 だが俺は俺は殺人などやってない。ずっと冤罪を主張してきた。
 支援者の援護もあり、自分が無罪である新たな証拠を見つけるため今回島に帰ることになった。」

一息ついてAさんはまた淡々と続きを語り始めました
「昔ある島民が殺されて、俺は犯人として逮捕された。確かに俺は殺人現場に居合わせた。
 だが、俺はその場にいただけで殺していない。被害者は数人の島民に嬲り殺しにされたんだ。
 俺はその場にいた中では一番年下だし、なにより自分も殺されたくなかったので、その場で
 見ているしかできなかった・・・そして被害者を殺った連中の中にな」
「お前の爺さん○○と、その息子△△もいたんだ」


749: 3/3:2012/02/20(月) 23:47:35.01 ID:iP6G3EhD0
思いもよらぬことをことを初めて会った人から聞かされて、頭の中が真っ白になりましたが
私はAさんの話に耳を傾けていました。口を挟む気にもなりませんでした
因みに△△とは私の伯父のことです

「お前は△△の子か?」とAさんが訊いてきたので「父は□□です」と答えました
「そうか□□か・・・」
少し沈黙が訪れた後、Aさんはまた語り始めました
「お前のお父さんとは、歳が近かったこともあってよく遊んだよ。あれはいい奴だった。
 お前のお父さんは一切無関係だ。おそらくこの事件の真相も知らないだろう。
 だが、お前の祖父と伯父は、下っ端で無実の俺に罪を擦りつけた屑だ。○○め、くたばって
 ざまぁみろ。地獄で永遠に苦しむがいい。」

ここまで言ったとき、奥さんが静止したので、これ以上のことは何も言われませんでした
Aさんは話の最初から最後まで激昂するでも嘆くでもなく淡々と語りました
その夜は私とAさん夫婦しかいない役場の寝所で、眠ってしまったら何をされるかわからないと思い
一睡もできませんでした。

Aさんの語ったことは本当なのか、それとも罪を逃れる為の

大嘘なのか、起きている間そのことが頭をぐるぐるまわっていました
翌朝夜明けとともに布団から起き、夫婦がまだ眠っていることを確認して、早々に役場を引き払いました

乗船中も船酔いを避けるため、いつもは甲板にいるのですが、その時は用心をして船室にずっといました
船内でAさんは一言も話しかけてきませんでした。
私も怖くてAさん夫妻の方を見ることができませんでした


先に島に来ていた父と叔母達が、埠頭に迎えにきてくれましたが、
(伯父は所要でこのときは幸い島に
来ませんでした)昨日の話を父達にする勇気はありませんでした
十年以上たってようやく、あの日あったことを父に話したのですが、
Aさんの言葉通り父は全く知らなくて
驚いていました。

ただ、年数がたち私がAさんの名前を覚えていなかったこともあり、作り話か夢の話かと

父には思われてしまったようです


750: 追記:2012/02/20(月) 23:49:22.52 ID:iP6G3EhD0
昨年伯父もなくなり、真相を知っていそうな人はいなくなりました。
Aさんがそののちどうなったのか、
また
そのような事件自体本当にあったのか調べる勇気が私にはまだありません。

祖父は自分の理想の男性でした。もしAさんの話が真実だったとしたら・・・
今も時折Aさんのあの時の表情や声が何かの拍子に思い出されます
そして私はそれ以来、島に帰るときは役場に泊まることはありません

以上、長文になりましたが、忘れたくても忘れられない後味の悪い体験談でした



754:
本当にあった怖い名無し:2012/02/21(火) 00:13:22.87 ID:EEui2v/00
>>750
これは久々に後味も悪く、怖い話でもあった。
自分の身分を明かすのは、時に危険を伴うよね。



753:
本当にあった怖い名無し:2012/02/21(火) 00:11:24.82 ID:lRoimAgU0
鹿児島の離島で、渡るには前日に本土の役場に1泊って
それだけでかなり限定されそうだがw



756:
本当にあった怖い名無し:2012/02/21(火) 00:24:29.94 ID:RC9dusa30
>>753
本当はもっとあるのですが、(いつ起きた事件なのか等)
これ以上書くと特定されてしまうので、ぎりぎりのラインでとめてます



7::2010/10/11(月) 15:21:24 ID:NpHnVsat0
昔の短編漫画『モモンガの一生』話を考えたのが小学生らしい

魚とか兎が人間みたいに暮らしてる架空の世界。食糧危機が問題になっている近未来
人間に近い体を持ちながら、どんな生物の子供でも産めるという種族の美しい女がいた
女は沢山の生物と交配し、生まれた子供が可愛くないと調理して食べてしまった

しかし、人間との交配によって生まれた少女は母親である女に瓜二つで、
女はその愛らしい少女を気に入って育てることにした

女は食料危機の時代であるにも関わらず飲食店を経営していて金持ちで、
少女は何不自由無く育てられる


ある日、高価な服を着て外を散歩していた少女は、追い剥ぎに襲われて服を奪われてしまう
そこへ吸血鬼の少女が現れ、少女に服を分け与えてくれる。それ以来二人は親友になった
吸血鬼は人間さえいれば血が吸えるので、食料には困っていなかった

女が経営している飲食店は実はインチキで、そのことがバレて女は飲食店を奪われ、
一文無しになった親子は食糧危機の危機感を味わうようになる


やがて発情期を向かえた少女は、吸血鬼と相談して、
子供を産むならこの食糧危機を乗り切れる強い生物の子供がいいと考えた

物知りの男から「この時代で一番強い生物はクラゲ。

クラゲは食料が無いと自分の身体を小さくして生き延びる」という話を聞いた少女は、

クラゲの家へ忍び込み、眠っているクラゲと交配しようと圧し掛かった
翌日、家に帰って来た少女の身体は何故かクラゲと同化していて、
全身が透けた少女の胸には赤い心臓が透けて見えていた

つづく


8: :2010/10/11(月) 15:22:50 ID:NpHnVsat0
つづき
怒り狂った女はクラゲの家へ押しかけるが、クラゲの一家は葬式の最中で
「お前の娘が圧し掛かったせいで、こいつは潰れて死んでしまった」と逆に涙ながらに抗議された

怒りが収まらない女はクラゲ達を殺そうと襲い掛かり、逆に殺されてしまう

その後、クラゲの様な身体になってしまった少女は吸血鬼と相談し、
流行ってない水族館の水槽に入れてもらうことにした

少女はこそで長い間ただ何もせずにすごした。

時折くる客が物珍しそうに少女を眺めたが、

時折吸血鬼が様子を見に来て、少女に「随分小さくなったね」と言った
水族館の外の世界では荒廃が進んでいるらしく、やつれた吸血鬼は
「最近は血を吸える人間も見当たらない」と愚痴った

そこへフラフラと人間が訪れ、吸血鬼は久々の食事だと喜んでその人間を殺して噛み付いた

しかし、殺した人間の肌には奇妙な斑模様が浮いていて、
それを見た吸血鬼は「しまった!感染者だ!」と叫んだ

吸血鬼は吐血して死んだ。水槽の中の少女は何もすることが出来ず、親友の死にただ涙を流した

時が過ぎ、少女の身体はどんどん小さくなっていった
吸血鬼の死体は腐って白骨化し、水族館の中は薄汚れていった
吸血鬼が付けていた腕時計だけが長きに渉って時間の経過を示していたが、
それもいつしか壊れて動かなくなった


『この後、彼女がどれだけ生きるのかは誰も知らない』というモノローグで終わり



9:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/11(月) 15:49:24 ID:6xeS3RPJ0
>>8
後味悪いっつーか面白かった。



12:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/11(月) 17:52:43 ID:CkRuLkE60
それ、水野純子の「モモンゴ」だよね?
原案は飴屋法水だったはずだが、彼が小学生の頃に思いついた話なんだろうか?



19:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/11(月) 18:53:21 ID:NpHnVsat0
>>12
有名な人だったんか。じゃあ小学生とかいうのは多分俺の勘違いだ



24:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/11(月) 21:04:51 ID:NpHnVsat0
思い出したから寝る前に書いとく

天界に意地の悪い神様が居た
悪い神様は下界のある幸せな夫婦の元に生まれた赤ん坊に目を付け、
その赤ん坊の運命を不幸にしてやろうと企む

運命を操作することで、「一家が乗った飛行機を墜落させて両親を殺し、墜落から生き残った
赤ちゃんは無人島で猿だけを友達に原始人のように暮らす」という人生のシナリオを描いた


しかし、それを見ていた性格の良い神様は赤子を不憫に思い、
運命を操作することで飛行機事故を回避させて一家を救った

赤ん坊は立派に成長し、一人前の男になる

怒った悪い神は、良い神が手出しをする前にその男の運命を操作して
不幸を振りかけてしまうが、良い神が後からフォローする形で男の人生を救った

その後も悪い神と良い神は不幸にしたり幸福にしたりを繰り返したが、
最終的に男は幸福の絶頂のような状況になってしまう


悪い神は堪忍袋の尾が切れ「もう我慢ならん!男を殺す!」と叫んだ
良い神もここが限界かと思い、「元々は不幸になる運命の子だった
私がしてやれるのはここまで」と言い、悪い神が男を殺すことを黙認してしまう


ある日、男は階段から足を滑らせて重症を負い、死の淵に立たされる
病院のベットの上で、男は自分の人生を「不幸しか無かった」と語った
男の語る理想の人生とは「無人島で猿を友達に原始人のように暮らす」というものだった

男の死を見届けた二人の神は、二人で並んでどこか遠くを眺めながら
「世の中には変わった人間もいるんだな」と呟いた




26:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/11(月) 21:27:02 ID:nM2/7ScH0
>>24
なんか最後は神々の友情イイハナシダナー的になってるけど、
この神2人共大迷惑だなw



28:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/11(月) 21:46:51 ID:KgP1bohPP
>>24
これ確か長谷川町子の漫画。
家にもあって「サザエさんと同じ絵だ」と思ったのを覚えてる。



33:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/11(月) 22:21:39 ID:CkRuLkE60
町子はわりとブラックな話も多いよね
すっごいうろ覚えだけど、サザエさんだったかで、
成人式の着物を選ぶ幸せそうな家族を見下ろす神様が
「あの子あした交通事故で死亡ね」
「あー神様業が嫌になる」
みたいな四コマがあったような。



374:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/23(土) 19:46:09 ID:QzW/F2rH0
>>33
そそ、成人式の着物で、これならば袖をお留めになれば結婚しても
染めればそれこそ一生物、と呉服売り場の店員に勧められて
娘も大喜びして居るんだが、神様が帳簿?を確認すると
明日の昼に交通事故で死亡します、と報告されて
神様業がイヤになるという感じの話だったと思う

というか、「いじわるばあさん」とかかなりブラックだよな



76:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/12(火) 21:09:52 ID:P7iPn9O70
うちの隣人で足の悪かったおじいさんが可愛がっていた犬を盗まれたんだよ
散歩中に変な中年女に綱取られて
その勢いで転ばされ、そのまま逃げられた。

隣人さんは頭打った上に骨折で一ヶ月入院。犬とられたと
関係者が気づいて動き出したのは数日立ってから。
結局見つからず、隣人のおじいさんはそのまま気力なくして、ぼけてしまわれた
可哀相だったよ

犬も可愛い白い柴でさ
ちゃんと面倒見てもらえてたらまだましだけど虐待されてたらと思うとって泣いてたおじいさんは
今は夢の住人で施設にいるよ
まだ70くらいだったし、それまではすごく元気で明るかったのにね



78:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/12(火) 21:51:06 ID:oy9p+Fsv0
>>76
こういうの読むと、犯人にマジで天罰おちてほしい。
柴が見つかったらおじいさんも元気になるかな(´・ω・`)



81:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/12(火) 22:27:33 ID:P7iPn9O70
>>78
優しいコメありがとう
おじいさん、連れ合いの奥さん四年くらい前に亡くされてて一人暮らしだったんだよ
そのおばあさんの生前に二人で知り合いから
もらってきて子犬から飼い始めた柴だったから、
余計にいつくしんで可愛がってたんだと思う

毎朝毎晩散歩していて、愛想良くて親切で
近所の人たちにもおじいさんと犬一組で好かれててさ
ペットロスとかそういう言葉では済まされない哀しい結末だった



80:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/12(火) 22:24:23 ID:9hHtHQCF0
動物の話は本気で胸糞悪くなるな…



87:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/13(水) 01:32:23 ID:jmSNWWfFO
有名だけど、ジャスコで起きたおじいちゃん圧迫死事件。
おじいちゃんがATMで金を引き出そうとしてたら、後ろに並んでた女が
おじいちゃんのカードを強奪。奪われまいと揉み合いになるうちに
騒ぎで人が集まってしまい、女がおじいちゃんを指差し「泥棒!!」
と叫んだ瞬間に警備員殺到。おじいちゃんに覆い被さって圧迫死。

辺りには、おじいちゃんの買った物が散乱してたらしい。
家で寝たきりのおばあちゃんの為の物とか、ペットのハムスターの餌とか。
ν速でハム太郎のAAが「なんでおじいちゃん帰ってこないの?」って
呟いてて、それが更に涙を誘った。

嘘付きドロボー女は見つからないまま。



88:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/13(水) 01:52:55 ID:ML5j2ob10
その話聞いたことがあるな、実際に目撃した人が多数だが、
後日の報道が明らかに情報操作されていた
「泥棒!」と叫ばれたショックで心臓麻痺を起こしたという
不幸な事故として報道されている
常識的に考えてそんなことあるわけが無いのに



149:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/15(金) 03:55:38 ID:j5Q/9S/JO
乙一のSEVEN ROOMS

ある日突然姉弟が四角い部屋に閉じ込められた。
部屋には金属製のドアがあるが外から鍵がかかっており中からは開けられない。
下に隙間がありそこから食料と水が差し入れられる。
部屋の奥には排水溝があり隣の部屋に行けるようだ。
姉は体の小さい弟に潜って隣の様子を見てくるように命令する。


嫌々ながら潜って偵察をする弟。
部屋は七部屋ありそれぞれに若い女性が閉じ込められていた。
姉弟の部屋は五部屋目で六部屋目には誰もおらず、七部屋目には憔悴しきった女がいた。
女は毎日決まった時間に排水溝に死体が流れると言う。
次の日も姉は弟を偵察に向かわせた。すると六番目の部屋に新しい女性が入っており、
かわりに7番目の部屋の女がいなくなっていた。



150: 自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/15(金) 03:57:12 ID:j5Q/9S/JO
その晩、姉弟は排水溝に流れる細切れにされた肉片を見る。
その一部からこれは一番目の部屋の女の死体だと悟る。


次の日も肉片は流れた。姉弟達を拉致した奴は部屋の端から順番に殺して行くのが好きらしい。
混乱する姉。

ある時弟はその日殺される予定の女性の部屋を訪れた。女性は弟を暖かく迎えてくれた。
話に夢中になっていると足音が近づいてくるのが聞こえた。
急いで隣の部屋に逃げる弟。しかしさっきの部屋が気になり戻る。
仰向けになり先程の部屋を通過する。


そこで思い切って目を開いた。
排水溝を背にチェーンソーで切り刻む男と肉塊になった女性そして空いている扉から閂が見えた。

部屋に戻り姉に報告すると「何でそんな危ないことをしたのか」と怒られる。


151: 自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/15(金) 03:59:49 ID:j5Q/9S/JO
そしてとうとう姉弟の番がきた。
「弟は殺させない!」そう叫び背後を庇う姉。突き出した手にチェーンソーが振り下ろされた。
その瞬間反対側に隠れていた弟が逃げ出し扉に閂をかけた。そのまま他の女性達を救出する。
廊下には姉の勝ち誇ったような笑いが響いていた。チェーンソーの音が再開される。
扉を見つめる弟だったが女性の一人に促され地上へ続く階段を昇っていった。

途中まで姉弟仲悪いっぽかったから最後の姉ちゃんの行動には泣けたが、その後を思うと…。
あと弟達は本当に逃げ切れたのかなーとか考えてしまう。
小説手元にないから話違ってたらごめんね。



185: 自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/15(金) 23:16:21 ID:mj3PbDz7O
井上ひさしの短編より

ある行商人の男は、遊郭から身請けした女を妻にする。

女は、愛情の証として小指をつめており、
その美しさもあってか村中の噂の的となってしまうが、男は変わらず妻に愛情を注いでいた。


しばらくして、男は行商の旅に出ることとなり、妻は一人留守番をすることとなった。

商売はうまくいき、帰りの旅の途中、男は不思議な老人に、
旅を無事に終わらす指南書を買わないかと持ちかけられた。
胡散臭く思ったが、老人がぼろぼろで気の毒だったし、多少の余裕もあった為、買うことにした。



迷った時に開けと数枚の紙を渡され、騙された気分だったが
渡し船に乗るか迷った時に紙をみると、「急がば回れ」とあり、乗らないことにしたら、
後でその船が転覆したりと、色々な危機を助けられて、男は無事村へと帰ることができた。


村に入って、まだ見ていない紙があるのに気づいた男は、紙を開いてみた。そこには、
「七度たずねて人疑え」とあった。

なんのことだか首を傾げながら家の前に来た男は、
妻と男らしき2人分の影が障子に写るのを見てギョッとする。

妻は間男らしき影に酌をしたり、親しげに話しかけている。
やがて妻は灯りを消し、2人で床に入ったようだ。

頭に血が登った男は、「やはりそういう女だったのか!」と、
庭にあった薪をつかんで障子を蹴り、驚いている妻の頭めがけて振り下ろした。


灯りを付けてみると、男とおもわれたのは、大きなわらの人形だった。

妻は自分の素性を知って隙を狙う村の男達から身を守る為、こんな芝居をしていたのだ。
夫のいない寂しさを紛らわしていたのもあるのだろう。

しかし、男がそれに気づいた時には、妻はこときれていた。



202:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/16(土) 00:46:50 ID:VbHov0CJO
>>185
良い感じに後味悪いな
どうにもならない状況に追い込まれて、というのよりは
あの時ああしていれば、という選択肢がある方が辛いもんだ



212:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/16(土) 15:36:07 ID:b/UBunDeO
>>185
それ井上ひさしだったのか

自分は民話集かなんかで読んで
船の「急がば~」からもう二、三個あって
最後は「短気は損気」でちゃんと誤解がとけてハッピーエンドだった



213:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/16(土) 15:48:10 ID:W0zoysK/0
>>185
短編だったっけ?
「新釈 遠野物語」だったような気がするけど
随分昔に読んだんで記憶が曖昧だ。



224:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/16(土) 22:49:34 ID:Fc8PFY3+0
昔読んだ漫画の短編。
うろ覚え。台詞はねつ造も入っていると思う。けどだいたいこんな感じ。

主人公は高学年ぐらい。幼稚園ぐらいの弟がいた。
幼い弟はいつも質問をしてくる。
「なんで空は青いの?」
「なんで鳥は空を飛ぶの?」
鬱陶しいことこの上ない。
母は「そういう時期なのよ。答えてあげてね」と笑顔で言う。
「面倒見てあげてね。弟なんだから」

毎日毎日質問尽くしだ。
「なんで道は続いていくの?」
俺は友達とも遊びたい。弟ばかりにかまっていられない。

ある時から弟の質問は不思議なものになった。
「なんで僕はびしょぬれなの?」
「なんで大人はお兄ちゃんを怒っているの?」
「なんでママは泣いているの?」

留守番を頼まれていた。
短時間だから大丈夫だと思った。
「お兄ちゃんどこへ行くの?」
「おとなしくしてろよ」
そして俺は友達と出かけたのだ。

俺が聞きたい。
「なんで俺は弟から目を離したのか?」「なんで俺は弟から目を離したのか?」

水場に浮かぶ弟の姿。
「なんでこの世には取り返しのつかないことがあるのか?」
答えのない質問を、俺はこれからも聞き続ける…。



226:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/16(土) 23:04:27 ID:klda1xGG0
>>224
うわぁ、後味悪いー。
まさにこのスレにふさわしい作品ですな…



229:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/17(日) 00:34:00 ID:aWYQUAw/0
>>224
親が悪いのに責められるお兄ちゃんかわいそうだぬ



262:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/18(月) 01:19:08 ID:Jd0NPJ1tO
かなり昔に聞いた話なんでうろ覚えな上に作者とかもわからないけど

ある日地球に神様がやってきて、願い事を一つ、それも「一番多く願われた事」を叶えてくれると言った。
そこで世界中の人々は争うのを止めて、一致団結して皆で「世界平和」を願おうということになった。
そうしていざ神様に願いを願ったその時、地球上から人間は一人残らず消えていた。

願い事をした時、人間以外の多くの生き物達が自然破壊等で人間を憎んでいたために
「人間の消滅」を願ったところ、人間<他の生き物という数の差から必然的に
それが「一番多く願われた事」になったので、神様は生き物達の方の願いを
叶えて人間を消滅させたのだった。



267:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/18(月) 06:20:32 ID:HnBep6eN0
>>262
星新一編集 のショートショートの広場 だったような気がする。



281:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/18(月) 21:12:19 ID:Jd0NPJ1tO
>>267
時々名前が出る星新一の話だったのか、ありがとう



301:1/2:2010/10/20(水) 20:03:18 ID:05ew+Z930
小林泰三の「玩具修理者」

ある喫茶店で向かい合っていた男女。
男の方がふと気になった事を女に質問する。
「何で昼間の間はサングラスをかけているんだい?」
その質問に対して女は答える代わりに突然昔話を始めた。

彼女が子供の頃、小学生だった彼女はすでに両親の愛情も小さな弟に取られており、
彼女はろくに遊ぶ間も無く弟の世話を任されたりしていた。
その日も彼女は弟の世話を任され、真夏の暑い日差しの中を弟を背負いお使いに行かされていた。
 

長い歩道橋を渡り終えようとした時に日差しで
息も絶え絶えだった彼女は足を踏み外し階段を転がり落ちた。

自分は痛みはあるが何とか動けるがふとおんぶ紐に
括られて背負っていた弟を見ると明らかに死んでいた。


最初は鬱陶しく思っていた弟の死に喜びこそしたが
直ぐに両親にどのように攻め立てられるのかと彼女は青ざめた。

そこで彼女は自分の学校で噂になっていたある存在のことを思い出す。

『どんな壊れたおもちゃでも自分の希望通りに直してくれるおかしな人』。
逸れは壊れたおもちゃをただ直すのではなく、例えばリモコンで動くようにして欲しいだとか、
ファミコンに繋いだらゲームが出来る様にして欲しいといった無茶な願いでも叶えてしまうという。

彼女はそこで弟をおもちゃだと偽り、その謎の修理者に“直して”貰えばいいんだと思いつく。
近所のおばちゃんや死んだ猫を同じように直して貰いに行った同級生等、様々な障害を乗り越え、
彼女は無事に修理者のもとにたどり着く。


302: 2/2:2010/10/20(水) 20:05:04 ID:05ew+Z930
現れた男とも女とも取れる薄汚い怪人物に彼女はお願いする。
「これを動くように息をするように、物を食べるように、ウンチをしておしっこをするように…」
彼女が言い終えると怪人は弟を掬い上げると一度派手に叩き落したあとに
カッターと素手だけで皮やその骨格、果ては毛根から筋繊維、脳細胞までを細かく分解し並べ立てた。

同じようにして周りに会ったおもちゃや猫の死体も分解すると、
今度はぐちゃぐちゃに並べ立てられたそれを裁縫糸と接着剤ですごい勢いで組みだし始めた。
そこまでを確認すると力尽き、彼女は意識を失った。

次に目覚めたときにはすでに怪人は引っ込んでおり、
数々のおもちゃと共に顔を洗う猫の姿と生きている弟が残されていた。

だが彼女は猫の姿をよく見て必ずしも成功したわけではない事に気づく。
 

ぐちゃぐちゃの状態から組み立てられた猫はよく見ると目に豆電球が入り込んでいた。
だが、一見すれば弟に違和感は無く彼女はそのまま連れ帰り普段通りの生活をすることにした。

そこまでを聞いて、青ざめた様子の男が嘘だと否定しようとするが、
珍しく語気を荒げた女にまだ続きがあると言われる。

ある日、半狂乱の状態の母の声で失敗だったことに気づく。
彼女は弟を成長させることを忘れていたのだ。
そこで彼女はもう一度、弟を連れ出して怪人に生きたまま“修理”させたのである。

それを失敗があった度に繰り返し、結果、三度彼女の弟は分解され、そのたびに異物が混ざりこんだ。
両親も一度は怪しんで精密検査を受けさせたりもしたが何も写らなかった為、
結局は有耶無耶になったままだったと。

そして女は言う。
最初に修理しに行って貰った時、自分も実は重体であり
意識を失った際に怪人によってついでに修理されたと。

その際に自分には猫の目が混ざりこんでしまったために
昼間は瞳が細くなるからサングラスをかけているのだと。


男は震えながら言う。
「姉さんは一体、何なんだ?」
女はサングラスを外して逆に質問する。
「あなたこそ一体何なの?」



306: 自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/20(水) 20:57:00 ID:UyoeS2wD0
>>301
普通に面白い話だった



303: 自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/20(水) 20:12:57 ID:CRw3oUAt0
医者行ってもバレないくらい普通で、
生きて成長してけるなら問題ないしいいんじゃね?



305:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/20(水) 20:22:52 ID:05ew+Z930
あぁ、ごめん説明不足だった。
何も写らないのは、文字通り何も写らないレントゲンすらまともに
取れなくて医者も困惑するって言う描写があるが結局匙を投げられてる。
両親もとりあえずは生きてるし、普通に知能もあるからまぁいいや、と。

説明を省略してたけど怪人は「ようぐそうとほうとふ」と呼ばれています。
元ネタのヨグ・ソトースといい完全にラブクラフトに影響を受けている作品です。



340:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/22(金) 20:49:42 ID:22aBD62b0
外国の童話っぽい短編集より。

美しい姉妹がいた。
妹は姉を慕っていたが、姉はいつも「あそこの姉妹は揃って美しい」と言われることを疎んじていた。
姉は、自分だけが美しいと言われたかった。

姉は魔法使いに、「妹を男にしてください、彼女が女の運命から逃れられるように」とお願いする。
願いは叶えられ、美しい青年に変えられた妹は「これで姉さんを守ってあげられる」と喜ぶ。
すべてがうまくいったように見えたが、今度は「あそこの姉弟は揃って美しい」と言われるようになり、
姉はそれにも我慢が出来なくなる。

姉は魔法使いに、「弟(妹)を馬にしてください、人の苦しみから逃れられるように」とお願いする。
願いはかなえられ、弟は馬になり、「あそこの娘と馬が一緒にいるのは美しい」と言われるようになる。

姉は魔法使いに「馬(妹)を木にしてください、長く安らかに生きられるように」とお願いする。
願いはかなえられ、馬は木になり、美しい花を咲かせる。
夜は風に吹かれて、「姉さん、姉さん」とささやく。
「あそこの娘が木のそばにいるとまるで一枚の絵のようだ」と人は言い、
姉はやはり自分ひとりに向けた称賛の言葉が得られないことが嫌でたまらない。

姉は悪魔に、「妹を石にしてください」とお願いする。
世にも醜悪な悪魔は姉を抱き寄せ、くちづける。
妹は大理石になり、姉は地獄に落ちた。
姉は妹でできた墓標の下で、
「なんと美しい石だろう」と通りがかる人々が口にするのを永遠に聞き続ける。


一見因果応報だけど、妹なんにもしてないのに石かよ!と思った。



342:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/22(金) 22:13:37 ID:ivl111+J0
>>340
理由を正直に話していれば
「姉妹別居すればいいんじゃね?」ってツッコミが入って完だったのにね。



380:
クロスファイア1/3:2010/10/23(土) 22:38:08 ID:pl+yvdf/0
連れ子でgdgdで思い出した。小説内のあるエピソード。

少年の母親が再婚して弟ができた。
無口で大人しい少年と違って、弟はわがままなだだっ子だった。
母親に対してはベタベタと甘えていたが、
少年に対しては嫉妬をむきだしにして反抗する弟だった。
それでも初めてできた弟が嬉しく、まだ幼いからうまくいかないけど
そのうち仲良くなれるかも…と少年なりに弟をかわいがっていた。

ある日、少年は弟の帰りが遅いのを心配して公園にやってきた。
広場の中では何かが燃えて動いていた。
燃えている先では女の子が「ごめんなさいごめんなさい…
でもいつもいじめるんだもの」と泣きながら謝っていた。
その時理解した。目の前で燃えているのは弟だった。
少年は絶叫した。


381: クロスファイア2/3:2010/10/23(土) 22:39:25 ID:pl+yvdf/0
駆けつけた大人達が消火に当たったが、すでに弟は消し炭となっていた。
少年は「あの子を探して!あの子がやったんだ!」とわめいていた。
しかし女の子を目撃した者は少年以外にいなかった。
そして少年と弟は血が繋がっておらず、弟がかなりわがままだった事実が浮かび上がる。
少年はかたくなに事実を述べた。周りの大人達はそれを信用しなかった。
少年は何度も事情徴収され、精神的な病気まで疑われた。

最終的に弟の死は事故として処理された。
再婚によって明るくなった家の中は、その日を境に崩壊した。
少年はますます無口に育ち、成長して刑事となった。
仕事のため家を出る日、無言で少年を見送る母親がやっと口を開いた。
「最後に教えて。弟を殺したのはあなたなんでしょう?」
少年は悲しい気持ちで否定する。「違う、女の子はいたんだ。僕は探してみせる」
母親に告げた後、少年は家を出て二度と戻らなかった。


382: クロスファイア3/3:2010/10/23(土) 22:40:48 ID:pl+yvdf/0
ちなみに弟が燃えたのは発火能力を持った超能力者(女の子)の仕業。
そんなもんわかるわけねーっていう。
少年一家はとんだとばっちり。

で、この件があって以来、女の子の両親は死にものぐるいで能力を制御させる教育を施した。。
感情が高ぶると能力が漏れてしまうため、いかなる時にも動揺しないように
感情を押し殺すように、人と親しくならないように、徹底的にしつけられた。
おかげで能力の制御はできたものの、常に一人でいることを強いられて
何かを楽しんだり喜んだりもできず自分は何のために生きているのか苦悩する。

最後は突き抜けて「能力使って裁かれない犯罪者燃やせばいんじゃね?」という結論に至る。
力を使って少年犯罪だから無罪でした!な犯罪者を捜しては焼死させていく。
異様な焼死事件が続き、刑事となった少年が女の子まで一歩一歩近づいていくって話が本筋。



385:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/23(土) 23:10:21 ID:9mCaLIS10
>>382
某ノート漫画の主人公的な女の子だな。



232: 自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/17(日) 02:25:58 ID:3339gUPh0
谷山浩子の「ROLLING DOWN」という歌。

谷山さんは「まっくら森の歌」の人で、いろいろ怖い歌やカオスな歌も多いけど、
ラストの衝撃という意味ではこれが一番インパクトがあったかも。
ハートフルな癒し系の歌などいろんなジャンルがある人なので、
これも最初そっち系統かと思ったら、どんでん返しでちょと鬱った。


華奢な足を痛めながらも必死に上り坂を歩き続け
だんだん足が重くなって進めず苦悶しているところへ、
幼いころ病気の時に寝かしつけてくれた優しい母さんの声が
「もうそんなに頑張らなくていいんだよ、戻っておいで」みたいに慰めてくれ、
何も考えるのをやめ力を抜いて身をまかせ堕ちていくと
(サビの部分のROLLING DOWN...Down...down......の歌詞も心地よい感じのコーラス)、
最後、坂の下で手を広げ待ち構えているそいつは 母 さ ん じ ゃ な い !! と、
ガーンというショッキングな効果音とともにくる。


疲れた人への癒し系の歌かと思ったら、
「苦しくても思考停止して逃避を求めると待ってる結果は堕落だけ」的な現実の突き付けだった…orz



233:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/17(日) 03:14:20 ID:1OUOpXTAO
>>232
お…乙
ガーンをどんな効果音で表現したのか気になる



234:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/17(日) 04:03:11 ID:3339gUPh0
>>233
いや…そこは普通に(?)たぶんピアノか何か
弦楽器の低音をジャーンと叩き付けた感じの音。



235:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/17(日) 04:11:36 ID:BwhF6kaH0
>>232
ああ…これは初聞きの時リアルで鳥肌立った
骨の駅とかまもるくんとか気持ち悪い歌沢山あるんだけど
どんでん返し的な意味でこれが一番怖かった



282:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/18(月) 23:53:58 ID:BvFA9+3TP
>>232
ちょいと気になったからニコニコで検索してみた
これはまじで後味悪いな~

聞いてみたい人はどうぞ




283:
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/19(火) 02:20:57 ID:gUXa1qtPO
>>282
怖いw絵も秀逸だね




文章が上手い作家と下手な作家を挙げてって

【民話・伝承】ほそぼそと今まで集めた民話書いてく

【失笑!】思わず吹いた秀逸なレス集合『ジョン万次郎の人生』

ゲームのキャッチコピーとか上げていこうぜ

「七つの大罪」みたいなの教えて

【これマジ】不思議な現象体験談『津軽秘密の歌』

【閲覧注意】最強に怖い画像貼ってけ