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如月十早「プロデューサー……。私、何かが足りない気がするんです」|エレファント速報:SSまとめブログ

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如月十早「プロデューサー……。私、何かが足りない気がするんです」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:47:35.10 ID:kk6jit6So

P「ああ……うん」

十早「仕事は増えてますし、歌も歌えて、アイドルとしては充実しているはずなんです。
   それなのになぜか最近、違和感があるというか……」

P「……」

十早「何かが足りないんです。というより、何かが欠けてしまったというか」

P「欠けてる、ね。うん、欠けてるか……確かに」

十早「このままではまるで、自分が自分でなくなってしまうような……」



2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:48:33.37 ID:kk6jit6So

P「うん。ていうか既にそうなってる気がするけど」

十早「えっ? そうなってる、って……どういう意味ですか?」

P「いや、だってそりゃお前……」

十早「プロデューサー、私は真剣に悩んでるんです……!
   冗談や悪ふざけは言わないでください!」

P「い、言ってないよ冗談も悪ふざけも。
 取り敢えずお前、鏡見てこい……そしてもう一度自分を見つめ直すんだ」

十早「鏡、ですか? 今更そんなことをしても意味があるとは思えませんけど……。
   一応はわかりました。それでは、失礼します」

 ガチャッバタン



4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:49:08.30 ID:kk6jit6So

P「……」

P(何あれ意味わかんねぇんだけど!
 一本なくなってんじゃん! 何があったらあんなことになんだよ!?)

P「くそっ、こういう時どうすりゃいいんだ……!
 病院か!? 何科だ!? いや、それとも俺が眼科か精神科に行った方が……」

 ガチャッ!

日海奏香「ププププロデューサーさぁーーーーーん!」

P「!?」



5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:50:04.54 ID:kk6jit6So

奏香「た、助けてください! 見てくださいこれ!
   うわぁーんどうしたらいいんですかー!」

P「え、ちょっ……誰!? 誰だお前!?」

奏香「私です! 春香です! 天海春香ですよぉ!」

P「春香だと!? 馬鹿な……い、いや確かによく見ればそのリボンは春香!
 一体なぜそんな姿に!?」

奏香「わ、わからないんです! ここに来る途中でいつもどおりにコケて、
   そしたらこんなことになってて……!」



7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:50:40.61 ID:kk6jit6So

P「こ、コケたらって……」

奏香「本当なんです信じてください! 私……」

 ガチャッ!

十早「プ、プロデューサー大変です! 画数が、画数が……!」

奏香「あっ、千早ちゃ……え!?」

十早「え、あの、どちら様……あっ! も、もしかして春香!? 春香なの!?」



8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:51:32.07 ID:kk6jit6So

奏香「ち、千早ちゃんだよね!? どうしたのそれ! なんで百分の一になってるの!?」

十早「春香こそどうしてそんなぐちゃぐちゃに混ざって……!
   どういうことですかプロデューサー!?」

P「俺が知りたいわ! い、いいか取り敢えず落ち着け二人とも! まずは冷静に……!」

 ガチャッ!

律仔「あーもう! だから知らないって言ってるでしょうが!」

尹織「そんなはずないでしょ!? 早く返しなさいよ!」

P「!?」



11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:57:27.80 ID:kk6jit6So

P「り……律子と伊織、だよな!? どうしたんだ二人とも!?」

尹織「あっ、ちょっとあんた! あんたからもこのドロボーに何か言ってやりなさいよ!」

律仔「泥棒って、人聞きの悪いこと言わないで!」

尹織「何よ本当のことでしょ!? このドロボー! ぬすっと! ひったくり!」

律仔「あぁもうあったま来た……! 私にだって我慢の限界はあるんだからね!?
   表に出なさい尹織! あんたのその高飛車な態度を強制してやるわ!」

尹織「やってみなさいよ律仔!」



12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:58:19.87 ID:kk6jit6So

奏香「お、落ち着いてください二人とも! 今は喧嘩してる場合じゃ……」

律仔&尹織「「奏香は黙ってて!」」

奏香「ええっ!? わ、私は奏香じゃなくて春香ですよ、春香!」

P「い、いかん。認識までもが侵されはじめている……!」

十早「律子、水瀬さん、落ち着いて!
   今は解決策を探すことが先決でしょう!?」

律仔「十早……じゃなかった。千早……」

尹織「そ、そうね、悪かったわ十早……じゃなかった。千早」



13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:59:06.19 ID:kk6jit6So

P「よ、よし、千早の声量のおかげで取り敢えず落ち着いてくれたな。
 それじゃあ、まず何がどうなってこうなったのか説明してくれ」

律仔「いや、それが私にも何がなんだか……。
   事務所の前で出会い頭に尹……伊織とぶつかっただけなんです」

尹織「そしたらこんなことになっちゃって……。あーもう!
   なんでこの尹織ちゃんがこんな目に遭わなくちゃいけないのよ!」

奏香「伊織、名前名前!」

尹織「はっ……! そ、そうよ、私は伊織。私は伊織……」

十早「いけないわ……。このままでは本当に、名前に意識を支配されてしまう。
   それまでになんとかしないと……」



14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 21:59:55.58 ID:kk6jit6So

P「ぶつかってこうなったってことは、もう一度ぶつかれば元に戻る……。
 ってことはないか? さ、流石に単純過ぎるか?」

律仔「いえ……その可能性はあると思いますけど、
   逆にもっと大変なことになってしまう恐れも……」

尹織「慎重にやり方を考えなきゃ。確実に元に戻せる方法が見つかるまでは……」

 ガチャッ

あずき「なんでもな~い~なんでもな~い~♪」

P「!?」



15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:00:37.30 ID:kk6jit6So

あずき「君の笑顔を~……♪ あ、おはようございます~」

律仔「あ、あずきさ……じゃない、あずささん!」

尹織「なんてこと、あずさまで……!」

あずき「? みなさん、どうかしたんですか?」

P「ふ……増えてる……」

あずき「ええっ? ふ、増えてるって、何がですか?
    た、体重は変わってないはずですけど~……」



16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:01:54.03 ID:kk6jit6So

P「あ、あぁ、いえ体重じゃありません。
 体重じゃないんですけど……」

あずき「ほっ……びっくりしちゃいました。
    でも体重じゃなかったなら安心です~。
    ふんふ~ん♪ 世界中で~僕だけが知ってる~……♪」

奏香「あ、あずきさん。大丈夫なんですか?」

あずき「え? 大丈夫って、なんのこと?」

十早「その、体に違和感があったりだとか、そういったことは……?」



18:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:02:53.68 ID:kk6jit6So

あずき「? 特にはないけど……。
    なんだか妙に歌を歌いたくなっちゃう気分になるくらいかしら~?
    ほら素敵な君さ~♪ うふふっ」

十早「……」

あずき「あら? 十早ちゃん、どうかしたの? そんなにじっと見て……」

十早「い、いえ、なんでもありません。
   ……あずきさんのアレを、私に移植できれば……くっ」

奏香「プ、プロデューサーさん。もしかしてと思ったんですけど、
   あずきさんがさっきから歌を歌ってるのって……」



19:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:03:32.99 ID:kk6jit6So

P「あ、あぁ。この異変の影響かも知れない……」

尹織「や、やっぱり外だけじゃなくて中身にまで影響があるっていうの!?
   ますますマズイじゃない!」

律仔「これはいよいよ、早急になんとかしないと……」

 ガチャッ!

亞美「うあうあー! 大変だよー!」

P「!?」



20:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:04:30.32 ID:kk6jit6So

奏香「あ……亞美!? どうしたのそれ! 中のとこ何か変じゃない!?」

亞美「落としちゃったっぽいよー! いつの間にかなくなってたんだよー!」

律仔「落としたって、落とすようなものじゃないでしょ!?」

尹織「それを言ったら私たちだって全員そうじゃない!」

律仔「うっ……た、確かに」

十早「でも落としたということは、
   もしかしたら誰かが拾ってくれてるかもしれないわ」



21:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:05:20.91 ID:kk6jit6So

P「そ、そうだな。亞美、どのへんで落としたんだ?」

亞美「それがわかんないんだよー!
   ちょっと前に撮影スタジオで真美と別れた時まではあったから、
   そこから事務所に来るまでに落としちゃったのかも……」

あずき「あらあら~。それなら、今からみんなで探しに……」

 ガチャッ

響「はいさーい!」

貴音「おはようございます。今日も良き日和ですね」

P「! 響、貴音!」



22:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:06:44.30 ID:kk6jit6So

P「良かった、お前たちは無事だったか!」

響「おはようプロデューサー! それからみんな、も……」

貴音「……? あの、あなたがたは……?」

亞美「うあうあー! 亞美は亞美だよお姫ちーん!」

響「え、えぇぇ!? ど、どうしたんだみんな!? なんでそんなことに!?」

律仔「実はかくかくしかじかで……」

響「そ……そうなんだ。そんなことが……」

貴音「面妖な……」



23:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(土) 22:07:35.80 ID:kk6jit6So

あずき「それで、亞美ちゃんの落し物を
    みんなで探しに行こうって言ってたところだったの~。
    あいつじゃない~こいつじゃない~僕が見つける~♪」

亞美「ひびきん、お姫ちん、事務所に来るまでに見なかった!?」

貴音「響? 亞美の落し物というのはもしや……」

P「! 心当たりがあるのか!」

響「ああ、えっと……。さっき事務所の前で拾ったんだけど。これのこと?」ウネウネ

亞美「それだ!!」



24:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/18(
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2017年02月18日 23:45
      • !?
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2017年02月18日 23:56
      • 具?具なのん?
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2017年02月19日 00:01
      • ζ*'ヮ')ζ<なんか良く解らないけど
                いつもの765プロっぽいかなーって

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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