動画:ロシア製ホバーバイクが有人飛行試験を公開。Xスポーツ向け製品化を狙う
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米国にも拠点を置くロシアのスタートアップ企業Hoversurfが、バイク型の電動クアッドコプター、いわゆる「ホバーバイク」の飛行テスト動画を公開しました。このホバーバイクは車輪のないバイクに4つのローターを取り付けたような格好で、独自に開発したプラットフォームScorpion-3を採用しているとのこと。
バイクのハンドルがあるべき位置には2本のジョイスティックが備え付けられており、ライダーはこれを操作してホバーバイクを操縦します。とはいえ、テスト映像の時点では、高度および移動速度は「最先端の飛行制御装置」によって制限されているため、このような屋内でも安全に飛べているとのこと。
なるほど確かにホバーバイクみたいなクアッドコプターだなと思うまでは良いのですが、もし自分がこれに乗ることを考えると、わざわざ左右間隔を詰めてまでライダー近くに配置したローターが、なぜむき出しのままなのかが非常に疑問です。
自転車またはバイクでバランスを崩したとき、片足を放り出してバランスを取り、立てなおした経験は誰でもあるはずです。しかしこのScopion-3でそれをやった場合、膝から下がそこに残っている保証はありません。またもし転倒/墜落しようものなら、頭と胴体がつながっているかどうかも運次第と言えそうです。もちろんこのホバーバイクはまだ試作段階であり、このままの格好で市販モデルとすることはないはずです。
Hoversurfは、ホバーバイクをまずエクストリームスポーツ向けの製品として発売し、その先として日常の移動手段へ、という筋書きを示しています。
AI自動運転車やHyperloopなどとともに、ここ数年は人が乗って飛ぶ・浮く系の乗り物の話題も増えました。たとえば米軍は2015年からホバーバイクの開発に乗り出しており、つい最近になってデモ飛行を公開したりしています。一方で個人レベルでも、テンション高すぎテクノロジーガイのColin Furzeが2ロータータイプのホバーバイクを自作し、見事に数十cmの高さを浮かんで見せました。
意外とこの手の浮かぶ乗り物も、数年後には実用化しているのかもしれません。ただ、たとえばセグウェイが現れたときも同じようなセリフを聞きつつ、法規制その他の理由で普及には至っていないことも思い出されます。Hoversurfやドローンタクシーなどがこれからどうやって安全性を確保し、普及への道を切り開いていくのかに注目したいところです。
蛇足ですが日本におけるセグウェイは、2015年の車両法改正によって歩道専用の小型特殊自動車として扱われることになりました。各地で公道走行実験も行われており、いずれはセグウェイ通勤も可能になるかもしれません(現状ではまだ警察署などへの使用許可申請が必要)。