転載元:猫娘「にゃーん...」幼女「捨て猫...?」

1: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/26(木) 01:39:56.76 ID:ehuu6yPNO

2: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/26(木) 01:41:48.63 ID:ehuu6yPNO

前回のあらすじ




犬娘「チクショオオオオオオ!くらえ兎ちゃん!新必殺音速火炎斬!」

兎娘「さあ来い犬ちゃん!私は実は一回刺されただけで死ぬよォォ!」


ザン


兎娘「グアアアアアア!こ、このザ・こころぴょんぴょんと呼ばれる四天王の兎が...こんな犬に...バ、バカなアアアアア!」



ドドドドドドド

グアアアアアアア


狐娘「兎がやられたようじゃな...」

狼男「フフフ...やつは四天王の中でも最弱でござる...」

狸娘「犬ごときに負けるとは四天王の面汚しやね...」


犬娘「くらえええええええ!」


ズサ


狐娘 狼男 兎娘 「「「グアアアアアアア!!!」」」


犬娘「やった...ついに四天王を倒したよ...これで猫ちゃんのいる猫タワーの扉が開かれる!!」







JKが休み時間や放課後、休日などに友達と戯れてるSNSの画像!→エ□目線で視姦する39枚。
元SKE三上悠亜が遂に顔面精子まみれにされる
セクシーなドレスで踊っていたお姉ちゃんのデリケートな部分に(@_@;)入ってるよね。
ウクライナの美女たちが集まるミスコンに「1人やばい子が出てる」と話題に
【※GIFあり※】一番くぱぁって音が聞こえてきそうなGIF画像を貼ったヤツが優勝wwwwwww...
【※閲覧注意※】ガチで一瞬何が起きてるのかわからなくなるぐうシコエ□GIFまとめたったwww...
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女不良グループ「金出せよ」 僕「や、やめてください…」
成長期真っ只中、幼い身体を包むスクール水着のエ□GIF画像が強烈にぼ●きするwwww
【画像】彡(゜)(゜)「性転換したろ!」
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山岡「究極のA∨作り?」
【※放送事故※】TVでの「あ、ヤバい!ってか今マン肉見えてたよな? →巻き戻しっと。」って瞬...
【※卑猥※】 最近のJr.アイドルが着せられる水着よりエ●チな服がコレwwwwwwwwwwww...
海外「日本め、無茶しやがって…」 日本にある絶叫マシンがエグ過ぎると海外で話題に
【悲報】最近の女子は発育が良すぎてスポブラの出番がなくなってきてる件についてwwwww...
ナイフ使い「切り刻んでやるぜ」ペロッ アサシン娘「ナイフなめるのみっともないよ」
リオレウス「おーいチャイム鳴ったぞー」ガラッ
【画像】生駒ちゃん(21歳)の女子高生制服姿が可愛すぎと話題に
【激シコ画像】本田翼さん史上、最もオカズにされた画像がこれwwwwww
【R-18】提督「肉バイブ提督?」【艦これ】
暇だから俺の小学生から大学生までのインターネットの歴史を振り返る
女性先輩「俺くん頑張ってるからベットで色々教えてあげる」俺「べべべ、ベッドですか?」


3: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/26(木) 01:44:42.01 ID:ehuu6yPNO

ギイイイイイイイイイ


『よく来たニャ犬...待っていたニャ...』

犬娘「!?」


犬娘(こ...ここが猫タワーだったんだ...!感じる...猫ちゃんの魔力を...!)


猫娘「犬よ...戦う前に1つ言っておくことがあるニャ」

猫娘「お前普通にコーヒーとかチョコとか食ってたけど」


猫娘「あれ犬には猛毒ニャ」

犬娘「な、何だって!?」


猫娘「まあ半分人間ということでセーフだとしてもそれだとネギが食えないのは色々おかしかったり...まあどうでもいいニャ」


猫娘「あとは私を倒すだけだニャ...クックック...」


犬娘「フ...上等だよ...私も1つ言っておくことがある」

犬娘「猫も普通は魚って体に悪いんだよ!」

猫娘「そうかニャ」


犬娘「ウオオオいくぞオオオ!」


猫娘「さあ来いニャ犬!」




犬娘の勇気が世界を救うと信じて...!




あらすじおわり




6: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/26(木) 20:31:53.51 ID:NVuePt61O

幼女「...」スタスタ



幼女(...犬が家に来て1ヶ月近くが過ぎた)

幼女(最初はどうなるかと思ったけど意外とこの生活に慣れる...)



幼女(なんてことはなかった)



幼女(週一で狐狸コンビは来るわ...猫と兎が喧嘩を売りに来るわ...)

幼女(狼が来て徹夜でどんちゃん騒ぎのゲーム大会をしたときはマジでキレそうになった)


幼女(そして今は晩ごはんの買い物の帰り道...)

幼女(あいつ肉がないとうるさいからな...もうすぐ仕事から帰ってくる時間だしさっさと作らないと)



ニャー ニャー



幼女「ん?どこからか猫の鳴き声が...」




7: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/26(木) 20:42:16.16 ID:NVuePt61O

幼女「可哀想に...どこかで猫でも捨てられたのかな...」


幼女「」ゾクッ


幼女「な、なんだろう...捨てって言葉を聞くと何だか寒気が」

幼女「...絶対あいつのせいだ」



ニャー ニャー



幼女「...はぁ、探すか」スタスタ









ニャー ニャー



幼女「うーん...ここら辺から鳴き声が聞こえてるんだけど...」



ニャー ニャー



幼女「あっ!多分あそこの角を曲がったところだ!」ダッ




8: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/26(木) 20:53:39.36 ID:NVuePt61O

ニャー ニャー



幼女「あれ?いない...」キョロキョロ

幼女「ん?あそこの電柱の側...ダンボールみたいな物が見える...」

幼女「やっぱり捨て猫か、可哀想に」

幼女「まったく動物を捨てるやつは天国には行けないんだから...」


幼女「...」


幼女「それでこれからどうしよう...猫を飼うにしてもうちにはウザい犬が居るし...」

幼女「でもこのまま見捨てるのも...」


ニャー ニャー


幼女「...飼い主が見つかるまでの間ぐらいは飼ってもいいよね」ダッ


幼女(ふふっ...どんな猫なのかな?白猫?黒猫?)

幼女(ポヨみたいな丸猫もいいなぁ)

幼女(まあどんな猫でも可愛いんだけどね)バッ






猫娘「にゃーん...」





幼女「捨て猫...?」




9: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/26(木) 21:03:33.54 ID:NVuePt61O

猫娘「にゃーん...」



幼女(あ、あれ...猫ってもっと小さくて毛が生えてるんだけど...)

幼女(それにこいつ猫というよりもどちらかと言えば猫のコスプレをした人間...)

幼女(というかあの猫だよね?メイド喫茶とか無人島とかで一緒に居た)




猫娘「にゃー...ん?」ピクッ



幼女(や、やばい...気付かれた)

幼女(に、逃げよう!厄介なことに巻き込まれないうちに!)ダッ




猫娘「待てニャ」グイッ



幼女「ぐえっ」ググッ




猫娘「見つけた瞬間に逃げるなんて失礼ニャ」ギュー

幼女「ご、ごめんなさい!分かったら離して!首絞まる!」バンバン




10: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/26(木) 21:20:52.27 ID:NVuePt61O

幼女「ゲホッゲホッ...ち、力だけは強いやつらめ」

猫娘「何か言ったかニャ?」

幼女「な、何も」



幼女「あの...それで何でこんなところに?」

幼女「ダンボールの中に入って...まるで捨て猫みたい...」

猫娘「うむ、よくぞ聞いてくれたニャ」


猫娘「実は家をなくしてしまったんだニャ...今日から捨て猫生活ニャ...」ズーン


幼女「は?」

幼女「...確か家ってあの豪邸でお金持ちじゃなかったっけ?」


猫娘「脱法マタタビの所持がバレて警察に財産を没収されたんだニャ...」

猫娘「家も売り払われて生活に最低限の物しか持ってないないニャ...当然お金も無一文ニャ...」



幼女「...」


幼女(自業自得じゃん)




11: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/26(木) 21:31:45.07 ID:NVuePt61O

幼女「そ、そうなんだ。大変だね」

幼女「じ、じゃあ私は晩ごはんの準備があるから」スタスタ



猫娘「待てニャ」ガシッ



幼女「...離して」



猫娘「拾ってくれニャ」



幼女「...嫌」



猫娘「お金はバイトの給料を入れるニャ。食事と寝床を提供してくれれば文句はないニャ」



幼女「...ダメ」



猫娘「どうしても?」



幼女「...どうしても」



猫娘「...」



幼女「...」




猫娘「なぜニャ!!!!!お金はあげるって言ってるニャ!!!!!」


幼女「うちにはもうウザい犬が居るの!!!!猫を飼う余裕はありません!!!!」




12: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/26(木) 21:44:09.10 ID:NVuePt61O

猫娘「一人も二人も変わらないニャ!!!!」


幼女「変わるわ!!!!単純にストレスが二倍になるわ!!!!」


猫娘「そもそも元は拾う気で見にきたくせにズルいニャ!!!!最後まで責任取れニャ!!!!」


幼女「普通の猫だったらそうだけど獣人はもうお断り!!!!」


猫娘「あー!猫差別ニャ!!!!犬だけ優遇してズルいニャ!!!!」


幼女「私はどちらかと言うと猫派ですよーだ!!!!」



幼女「分かったら離して!」ダッ



猫娘「あっ!待てニャ!」




幼女「さようならぁ!!!いい飼い主を見つけてね!!!!」ダダダッ




猫娘「待てにゃあああああああああああああ!!!!見捨てるにゃあああああああああああああ!!!!」




13: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/26(木) 22:17:47.81 ID:5TXd3SsiO

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..............................................


幼女「ぜぇ...ぜぇ...」

幼女「な、何とか逃げ切った...」


幼女「...」


幼女「...財産を没収されたのは可哀想だけど自業自得だし」

幼女「それにうちはもう犬が居るから猫を飼う余裕はないから仕方ないよね」


幼女「まあそのうち犬がやった手口みたいに勝手に飼い主を見つけるでしょ...私みたいに」

幼女「さ、早く帰ってご飯作ろ」スタスタ






猫娘「...」ポツーン






幼女「なぜあいつが家の前に...」




14: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/26(木) 22:42:37.84 ID:BZkrM/LZO

幼女「そ、そうだった...私の家を知ってたんだっけ」

幼女「どうしよう、帰れない...」

幼女「多分家を開けた瞬間に犬がやったみたいに帰巣魔法をぶちかます気なんだ...」


幼女「う、うぅ...どうしよう...」



幼女「...はっ!そうだ!」ガサゴソ

幼女「あ、あった!これを使えば!」











猫娘「ククク...家を特定してるのを忘れてもらっちゃ困るニャ」

猫娘「帰ってきた瞬間に帰巣魔法をぶちかましてやるニャ!」

猫娘「少し強引な手だけど仕方ないニャ。こっちも生活かかってるニャ」


猫娘「早く帰ってこないかニャー♪」






ポーン





猫娘「...ニャ?あそこに何か落ちてるニャ」




15: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/26(木) 22:54:12.55 ID:BZkrM/LZO

猫娘「さっきまでなかったのに...何か怪しいニャ」

猫娘「...でも気になるニャ。少し見てくるニャ」スタスタ


幼女(やった!釣れた!)



猫娘「一体何ニャこれ」ヒョイッ

猫娘「ニャッ!?こ、これは...!」



カニカマ『』ドーン



猫娘「にゃああああああああああ!!!!カニカマにゃああああああああああああ!!!!」ピョンピョン



幼女(やっぱり好物なんだ...)



猫娘「にゃああ、幸運ニャ。こんなところにカニカマが落ちてるなんて」クシャクシャ

猫娘「いただきますニャ!」パクッ

猫娘「ニャーン♪やっぱりカニカマは美味しいニャ♪」モグモグ




ダッ



ガチャ



カチッ



ガシャン




猫娘「...ニャ?」




16: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/26(木) 23:17:50.76 ID:BZkrM/LZO

猫娘「にゃ、にゃあああああああああああああ!!!!しまったにゃああああああああああああ!!!!」ガーン

猫娘「開けろおおおおおおおおお!!!!開けてくれにゃああああああああああああ!!!!」



ドンドン ドンドン



幼女「...ほっ」

幼女「カニカマに夢中になってる隙に家に帰る作戦成功...まさかこんなに上手く行くとは思わなかった」

幼女「おかげで今日のサラダに使うカニカマがなくなっちゃったけど...安いもんか」


幼女「後は犬にこのことを連絡して外に居る猫をなんとかしてもらおう」ポチポチ



ガチャ



犬娘「ご主人様ただいまー♪」


幼女「あっ、ちょうどいいところに...」




幼女「...えっ」




17: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/26(木) 23:28:06.99 ID:BZkrM/LZO

幼女「い、今帰ってきたの...?」

犬娘「うん、そうだよ!今日いっぱい働いて疲れちゃったよ!」

幼女「お、表に猫とか居なかった?」


犬娘「あぁ...それなら...」


猫娘「」ヒョコッ


犬娘「今日一緒に晩ごはんを食べるんでしょ?家の前に居たから連れてきたよー」


幼女「!?」


幼女「ち、違う!そんな約束してない!!!本当は...!」




猫娘「もう遅いニャ!!!!帰巣魔法発動!!!!」ピカッ




猫娘「はっはっはっは!やったニャ!これで私もこの家のファミリーニャ!」


幼女「あ、あぁぁぁぁ...」ガクッ




犬娘「...へ?」




21: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/27(金) 21:03:36.21 ID:xqnP/64MO

..........................................................
............................................


幼女「...」


犬娘「...」


猫娘「ニャ〜ニャニャ〜♪」ルンルン



犬娘「...つまりこういうこと?」

犬娘「猫ちゃんと晩ごはんを食べる約束は猫ちゃんの嘘でこれから猫ちゃんもこの家一緒に暮らす...と」


幼女「うん...」



犬娘「...」





犬娘「オラァ!!!!出てけや糞猫がァ!!!!!」

猫娘「出ていくわけねぇニャwwwwwwwお前が出てけニャwwwwwww」

犬娘「お前が居ると獣臭いんだよォ!!!!三味線にするぞッ!!!!」

猫娘「それお前の臭いニャwwwwwwwちゃんと風呂入れニャwwwwwww」



幼女「はぁ...」




22: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/27(金) 21:19:24.93 ID:xqnP/64MO

犬娘「そもそもここは私の家なんだけど!?勝手に横取りするのやめてくれないかなっ!?」

猫娘「お前だって同じ手を使ったニャ。幼女も迷惑してるニャ」

犬娘「私がそんなことするわけないじゃん!!!!ご主人様はよろこんで私を受け入れてくれたよ!!!!」



犬娘「ねっ!?ご主人様!」


幼女「いえ、迷惑してます」



犬娘「」



猫娘「ほら見てみろニャ」



犬娘「ぐ、ぐぬぬ...で、でも!私は嘘はついてないよ!」

犬娘「嘘までついて家の中に入るなんて最低だよ!!!!」


猫娘「生きるためなら何だってやるニャ。それが自然界のルールニャ」フフン



幼女(...いやお前も最初は黙って猫被ってたじゃん)




23: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/27(金) 21:33:06.59 ID:xqnP/64MO

犬娘「とにかく!私は猫ちゃんと暮らす気なんてないからね!」

犬娘「今すぐ出て行って!!!!」


猫娘「だってもう帰巣魔法はかけちゃったニャ〜♪解除しない限りここは私の家ニャ〜♪」


犬娘「く、くそがぁ...」バンバン


幼女「ねぇ...その帰巣魔法って無理矢理外すこととか出来ないの?」

犬娘「実力が上の人なら出来るけど私には無理...」

犬娘「魔力に関しては猫ちゃんの方が上だからね...力なら私の方が上なんだけど...」


犬娘「あぁ...こんなことならもっと魔法勉強すれば良かったぁ...」ズーン


猫娘「ニャハハハハハハハ!まあ新しい家が見つかったら出て行ってやるニャ!」



犬娘「くそぅ!こうなったら実力で追い出してやる!」

猫娘「お?やるかニャ?久しぶりにバトるかニャ?」



幼女「喧嘩はやめてよ...」




24: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/27(金) 21:53:17.74 ID:xqnP/64MO

犬娘「オラァッ!炎魔法!」ボォォ

猫娘「ニャァッ!水魔法ニャ!」ジャー



幼女「やめろって言ってるだろうがぁっ!!!家がメチャクチャになる!!!」



ゴツン ゴツン



犬娘「い、痛い...何も殴らなくても」

猫娘「お、おうふ...効いたニャ...」


幼女「とにかく...なってしまったからには仕方ない...しばらくは家に住ませてあげる」


猫娘「ニャー!やったニャ!」

犬娘「う、うそっ!?ご主人様本気!?」


幼女「ただしあくまで居候だからね!家が見つかったらそこに住むこと!」


猫娘「ニャ〜♪善処するニャ」

犬娘「ぐぬぬ...」




25: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/28(土) 10:15:46.80 ID:I4l8qtMiO

グゥー


猫娘「ニャ、安心したらお腹減ったニャ」

犬娘「...私も」


幼女「そういえば晩ごはん作る前だっけ...今から作るから待ってて」スタスタ


猫娘「ニャー!朝から何にも食べてないから楽しみニャ!」


犬娘(...デジャヴを感じる)









トントン ジュージュー



幼女「はいお待たs...」



犬娘「ちょっと!この時間は7チャンを見るって決まってるの!」ピッ

猫娘「そんな番組つまんねぇニャ!10にするニャ!」ピッ



幼女「今度はリモコン争奪戦か...」




26: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/28(土) 10:30:28.11 ID:I4l8qtMiO

犬娘「ここは私の家なんだよ!私の方がテレビを見る権利があるの!」ピッ

猫娘「お前も居候のくせに図々しいニャ!少しは遠慮しろニャ!」ピッ


幼女(それは言えてる)



幼女「はいはい、喧嘩するなら私が見るから」ピッ


TV『では次のニュースです。太平洋沖で行方不明だった黒人さんが漂流しているのが発見されました...』


犬娘「あっ!ご主人様ズルい!」

猫娘「NHKなんてつまんねぇニャ!バラエティにするニャ!」


幼女「受信料払ってるんだから文句言わないの」

幼女「はい晩ごはん出来たよ」ゴトッ



犬娘「おぉ!今日はハンバーグか!」

猫娘「...」


犬娘「いただきまーす!」ガツガツ

猫娘「...」


幼女「あれ?食べないの?」モグモグ


猫娘「魚がないニャ...」ズーン


幼女「えぇ...」




27: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/28(土) 10:57:20.62 ID:I4l8qtMiO

猫娘「魚がないと食欲がわかないニャ...食べる気しないニャ...」ズーン

幼女「えぇ...だって今日ハンバーグだし魚なんてないよ...」


犬娘「まったく猫ちゃんはワガママだねぇ」ズズー


幼女(お前も肉がないとうるさいだろ)


猫娘「魚が欲しいニャ...何でもいいニャ...」

幼女「でもカニカマはもう使っちゃったし...」


犬娘「ご主人様戸棚にアレがあったでしょ」

幼女「アレ?」



犬娘「鮭のふりかけ」



猫娘「ニャ!?」ピクッ


猫娘「それでいいニャ!今すぐちょうだいニャ!」フリフリ


幼女(ふりかけでいいのか...)




28: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/28(土) 11:07:09.49 ID:I4l8qtMiO

幼女「はいふりかけ」


猫娘「ニャ!サンクスニャ!」パッパ

猫娘「ニャーン♪やっぱり鮭は美味しいニャ♪」モグモグ


犬娘「猫ちゃんは単純だねぇ」ズズー


幼女(お前が言うな)


猫娘「ハンバーグにもふりかけをかけるニャ」パッパ

猫娘「ではいただくニャ!」パクッ



猫娘「...」モグモグ


猫娘「...」ゴクン


猫娘「...」



幼女「ん?どうしたの?」

猫娘「...」

幼女「もしかして口に合わなかった?」



猫娘「」バタッ



幼女「!?」ビクッ

幼女「た、倒れたっ!?」


犬娘「あーやっちゃったかー」モグモグ




29: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/28(土) 11:20:43.22 ID:I4l8qtMiO

幼女「や、やっちゃった!?何を!?」

犬娘「ご主人様私のハンバーグにだけタマネギ抜いたでしょ?」

幼女「う、うん...いつも通りにそうしたけど」

犬娘「猫も犬と同じでタマネギって食べちゃ駄目なんだよー」


幼女「う、うそっ!?」


犬娘「まあ仕方ないね。気付かなかった猫ちゃんも間抜けだし」モグモグ

幼女(...お前も最初タマネギ食って血吐いてただろ)



猫娘「ニャ、ニャアア...タマネギの存在を忘れてたニャ...」ピクピクッ

猫娘「し、死ぬぅ...赤血球が破壊されるニャ...」ピクピクッ



幼女「ど、どうしよう...救急車?それとも動物病院?」オロオロ

犬娘「そんなに慌てなくても大丈夫だよ?一晩寝たら治ると思うし」モグモグ

犬娘「あ、ご主人様ご飯おかわり」スッ


幼女(...結構呑気だな)




30: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/28(土) 11:41:28.86 ID:I4l8qtMiO

〜〜〜〜 1時間後 〜〜〜〜


猫娘「ニャ!治ったニャ!」


幼女「よ、良かった」ホッ

犬娘「チッ...一時間か。結構早かったね」


猫娘「これからは気を付けて欲しいニャ!最悪死んじゃうニャ!」

幼女「ご、ごめん」


幼女(...え?これ私が謝るの?)



猫娘「幼女にはもっと猫を知ってもらわなきゃいけないニャ!これを見るニャ!」バンッ



『チーズスイートホーム』 『ポヨポヨ観察日記』 『キジトラ猫の小梅さん』



幼女「...なにこれ」



猫娘「私がオススメする猫漫画ニャ!」




31: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/28(土) 11:47:26.59 ID:I4l8qtMiO

猫娘「これを見てもっと猫のことを勉強するニャ!」

幼女「...財産没収されたのにどうして漫画持ってるの?」

猫娘「これは布教用の教材なのでセーフニャ!」


猫娘「ちなみにチーズスイートホームとポヨポヨ観察日記はアニメ化もしてるニャ」スッ

猫娘「どちらも5分アニメで見やすいニャ!それにOPが癖になるニャ!」



幼女「...これってステm」



猫娘「違うニャ!宣伝ニャ!」

猫娘「いいから見るニャ!猫漫画はすごく面白いニャ!」


幼女「分かったよ...見ればいいんでしょ...」



犬娘「ちょっと!ご主人様に変な宗教紹介しないでよ!」

猫娘「うるせーニャ!早い者勝ちニャ!」




34: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/28(土) 20:57:33.54 ID:4A7tPhH2O

............................................................
...........................................


幼女「...」ペラペラ

幼女「...」ポン


幼女「ふぅ...見終わった」


猫娘「どうニャ?どうニャ?面白かったニャ?可愛かったニャ?」

幼女「うんまあ面白かったし可愛かったけど...」

猫娘「けど?」


幼女「...これ本物の猫だし、獣人ってどちらかというと人間だし」


猫娘「ニャッ!?」グサッ

猫娘「ひ、酷いニャ...気にしてたのに...」シクシク


犬娘「へへーんだ!やっぱり犬が一番だよね!」

犬娘「そうでしょ?ご主人様!」


幼女「いや私どちらかと言うと猫派」


犬娘「うそっ!?」グサッ

犬娘「う、うぅ...何となくそんな気してたけど...してたけどさ...」シクシク



幼女「あーあ、漫画読んでたらもうこんな時間だ...寝るか」スタスタ




35: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/28(土) 21:17:24.98 ID:0JZL8P1bO

幼女「じゃあおやすみ〜」スタスタ



犬娘「...私も寝よっかな、明日も早いし」

猫娘「ニャ、私は明日も休みニャ」

犬娘「どうして?」

猫娘「店長に新しい家を探すから休みをくれと行ったら三日もくれたニャ」

犬娘「私は二日しか貰えなかったのに...」


猫娘「まあいいニャ。私もそろそろ寝るニャ」

猫娘「ところで私の部屋はどこニャ?」


犬娘「えっ?知らないよ?」


猫娘「...ニャ?」







幼女「え?部屋?」

猫娘「そうニャ、私の部屋はどこニャ?」

幼女「でももう飽きの部屋はないし...犬と一緒の部屋使ったら?」


猫娘「ニャッ!?」




36: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/28(土) 21:35:15.02 ID:0JZL8P1bO

猫娘「そ、そんなの嫌ニャ!私も自分専用の部屋が欲しいニャ!」

幼女「じゃあお風呂で寝る?」

猫娘「ニャ、ニャニャ...それは嫌ニャ」


幼女「ないもんは仕方ないからね。今度こそおやすみ」バタン


猫娘「にゃあ...」






犬娘「えぇ...猫ちゃん私の部屋で寝るの?」

猫娘「こっちだって嫌ニャ...でも部屋がないニャ...」

犬娘「リビングで寝ればいいじゃん」

猫娘「何か行儀が悪いニャ」


犬娘「一々細かいことを気にするんだから...」





犬娘「ここが境界線だからね!ここから先は入っちゃ駄目だよ!」

猫娘「それはこっちのセリフニャ」


犬娘「じゃあ電気消すからね」カチッ




38: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/28(土) 22:41:53.78 ID:4A7tPhH2O

...........................................................
............................................


チッ チッ チッ チッ チッ



猫娘「Zzz...」スヤスヤ


猫娘「ごろにゃあ...」スヤスヤ



ブンッ



猫娘「ぐえっ」ドスッ

猫娘「な、なんニャ!?何かに腹パンされたニャ!」ガバッ



犬娘「Zzz...」ノビー



猫娘「こいつかニャ...」

猫娘「寝相悪すぎニャ...境界線なんて関係なく踏み越えてるニャ」


猫娘「お返ししてやるニャ!」ブンッ



犬娘「Zzz...」サッ



猫娘「!?」



犬娘「Zzz...」ブオンッ



猫娘「ニャーーーーー!!!!」ボコッ


犬娘「Zzz...」スヤァ



猫娘「ニャ....カウンターなんてズルいニャ...」ピクピクッ




40: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/28(土) 22:56:37.64 ID:4A7tPhH2O

猫娘「だ、駄目ニャ...ここに居たら殺されるニャ...幼女の部屋に避難ニャ」ソロソロ



犬娘「Zzz...」ユラッ



猫娘「ニャッ!?」ビクッ



犬娘「Zzz...」ダッ



猫娘「ニャ、ニャーーーー!!!こっちに来るニャアアアアアアアアアア!!!!」ダッ


ガチャ


バタン


猫娘「ニャアアアア...!」グッ


ドンドン ドンドン


猫娘「な、なんで寝てる癖に起きたり走ったりドア叩いたり出来るニャ...!」グッ


シーン...


猫娘「にゃああ...やっと静かになったニャ」ホッ



ドンッ!!!!!



猫娘「」ビクッ

猫娘「は、早く幼女の部屋に避難するニャ!」ダッ




41: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/28(土) 23:22:36.23 ID:4A7tPhH2O

猫娘「幼女!開けてくれニャ!部屋に避難させてほしいニャ!」ドンドン


シーン


猫娘「にゃああ...起きないニャ」

猫娘「こうなったら無理矢理部屋に入らせて貰うニャ!」ガチャ


グッ


猫娘「...鍵がかかってるニャ」

猫娘「これ多分犬対策ニャ...自分だけズルいニャ...」


猫娘「ちょっと強引だけど一度ドアを外すニャ!後でくっ付ければ問題ないニャ!」



ドーン



猫娘「魔法でペタペタっと」ピカッ

猫娘「にゃっ...これで避難完了ニャ!」



幼女「Zzz...」



猫娘「布団が一個しかないニャ」

猫娘「仕方ないニャ。お邪魔させて貰うニャ」ゴソゴソ


猫娘「おやすみニャー♪」




42: ◆gqUZq6saY8cj 2015/02/28(土) 23:43:26.81 ID:4A7tPhH2O

..........................................................
.............................................


チュンチュン


幼女「うーん...うーん...」

幼女「はっ!」ガバッ


幼女「な、何だろう、胸がチクチクする夢を見た」ハァハァ



スースー スースー



幼女「ん?寝息?」



猫娘「にゃああ...」フミフミ



幼女「な、何で私の隣で寝てるんだろ」

幼女「...あっ、さては犬のやつまた暴れたな...鍵をかけておいて良かった」

幼女「言うの忘れてたな...これからは私の部屋で寝させないと」



幼女「は、起きるか」スタッ

幼女「えーっと今日の朝ごはんは...三人分作らないと。ネギ抜きで」ガチャ


ガタッ

グラッ


バターン


幼女「...どうしてドアが外れるんだ」




47: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/01(日) 17:26:10.63 ID:Hdua9L4PO

............................................................
..............................................


犬娘「ふわぁ...おはよう...」ウトウト


幼女「ん」ジュージュー


犬娘「ねみぃ...何か寝たのに疲れた気分...」ウトウト


幼女「もうそろそろ朝ご飯が出来るから猫ちゃん起こしてきて」ジュージュー


犬娘「了解...あれ?猫ちゃんどこ?」キョロキョロ


幼女「私の部屋」


犬娘「!?」


犬娘「ご、ご主人様の部屋!?ど、どういうこと!?」

犬娘「ま、まさかご主人様...」



犬娘「猫ちゃんと寝たのっ!?」



幼女「その言い方やめろ」




48: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/01(日) 17:38:58.97 ID:Hdua9L4PO

犬娘「ちゃんと説明してよ!大事なことなんだから!」

幼女「いいから早く起こしてきて、朝からうるさい」

犬娘「駄目だよ!これは私達の問題なんだから!」

幼女「早く行かないと朝ご飯にこっそりネギ入れるぞ」


犬娘「いってきます!」ダッ






コンコン


犬娘「猫ちゃーん!朝だよー!朝ご飯だよー!」


シーン


犬娘「出てこない...仕方ない。直接起こすか」ガチャ


ガタッ


バターン


犬娘「...」

犬娘「わ、私が壊したんじゃないからね!」




犬娘「ほら猫ちゃん、朝だよ」ユサユサ

猫娘「Zzz...」

犬娘「いい加減起きろ」ユサユサ

猫娘「Zzz...」


犬娘「お、起きない」




49: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/01(日) 17:50:42.34 ID:Hdua9L4PO

犬娘「仕方ない...無理矢理起こすか」

犬娘「どんな起こし方にしよっかなー♪出来るだけインパクトが強いやつがいいなー♪」


犬娘「...そうだ!」


犬娘「猫ちゃんが大嫌いなアレで起こそう!」






犬娘「ご主人様ー!掃除機借りるねー!」

幼女「掃除機?掃除でもするの?」

犬娘「うんまあそんなところ」






犬娘「よいしょっと!」ガタッ

犬娘「ふぅ...準備完了!後はスイッチを入れるだけだね!」


猫娘「Zzz...」


犬娘「スイッチオン♪」カチッ



ブオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!




50: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/01(日) 18:07:12.85 ID:Hdua9L4PO

犬娘「オラオラァ!朝だぞ起きろォ!」



猫娘(...にゃああ、何かうるさいニャ)

猫娘(こっちは気持ちよく寝てるのに...一体何の音ニャ?)


ブオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!


猫娘「ニャッ!?」ビクッ

猫娘「こ、この音は掃除機かニャ!?」ガバッ


犬娘「フハハ!そうだよ猫ちゃん!猫ちゃんが大嫌いな掃除機の音だよ!」


猫娘「ニャ、ニャアア!!!!それを私に近付けるんじゃないニャアアアアアアアアアア!!!!」ビクビク


犬娘「ほらほら近付けちゃうぞぉ...」



ブオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!



猫娘「ニャアアアアアアアアアア!!!!怖いニャアアアアアアアアアア!!!!」ビクビク



犬娘「さあ怯えろ!絶望しろ!泣き喚け!フハハハハハハ!!!!」





幼女「アホなことやってるんじゃない」ボコッ

犬娘「いてっ」




51: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/01(日) 19:11:22.91 ID:0U5N5MUrO

犬娘「いたた...」サスサス


幼女「何か変な悲鳴が聞こえてきたと思ったら...一体何してるの?」

犬娘「い、いや...猫ちゃんの嫌いな掃除機の音を聞かせて起こしたらすぐに起きるかなと思って」


ボコッ


犬娘「痛っぁー!?」



幼女「変な起こし方するな」



猫娘「ニャアア!怖かったニャー!」ダキッ

幼女「可哀想に...よしよし」


犬娘「!?」

犬娘「ズ、ズルい!私もよしよしして!」



幼女「さあ、朝ご飯食べに行こうか」スタスタ

猫娘「にゃああ...」シクシク



犬娘「...」ポツーン




52: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/01(日) 21:02:14.35 ID:0U5N5MUrO

.............................................................
................................................


犬娘「あー食った食った!」

猫娘「ごちそうさまニャ」


犬娘「ご主人様!食後の散歩に行こうか!」


幼女「もう遅いからパス」


犬娘「えぇー遅いってまだそんな時間じゃ...」

犬娘「うそっ!?もうこんな時間!?」


犬娘「い、急いで準備しないと!」ダッ


ドタバタ ドタバタ


犬娘「じゃあご主人様いってきます!」ダッ




猫娘「騒がしいやつニャ」

幼女「...もう慣れた」




53: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/01(日) 21:41:26.25 ID:SIGNF4HqO

猫娘「幼女は学校に行かなくていいのかニャ?」

幼女「クラスで熱とかゆみが止まらない謎の病気が流行って学級閉鎖中」

猫娘「...何か怖い話ニャ」




猫娘「じゃあ犬も居なくなったことだし二人でゲームでもするニャ」

幼女「猫は散歩とかしないの?」

猫娘「朝っぱらから歩き回るなんてめんどいニャ」

幼女(...猫って楽だな)



猫娘「おぉ!すげぇニャ!最新のゲーム機ニャ!」キラキラ

幼女「一度壊れたから買い直したけどね...」

猫娘「ニャ!このソフトやりたいニャ!」

幼女「うん、じゃあこれにしようか」スッ




猫娘「うおおおおおおおおおお!!!!死ねニャアアアアアアアアアア!!!!」ポチポチ


幼女「くっ...この...」ポチポチ



幼女(あれ?何だかすごく楽しい...)




54: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/01(日) 22:25:18.10 ID:1xlvJ4shO

..........................................................
.........................................


猫娘「ニャッ!ニャッ!」ポチポチ


ボーン ボーン


猫娘「...ニャ?もうお昼ニャ」

幼女「え?あ、本当だ...」


幼女「ちょっと遊び過ぎちゃったね...今すぐお昼の準備するから」スタスタ


猫娘「ちょっと待ってくれニャ。どうせなら外食しないかニャ?」

幼女「外食?」

猫娘「私が奢るニャ!」

幼女「でもお金...」

猫娘「安心するニャ!ただで食べ放題の場所があるニャ!」

幼女「ただで食べ放題...?」












猫娘「ここニャ!」バーン


幼女「...もしかしてここって」


猫娘「そうニャ!川ニャ!」




61: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/04(水) 20:00:36.34 ID:JlNWzzTDO

幼女「川って...」

猫娘「ここは自然のパラダイスニャ!どれだけ食べても無料ニャ!」

幼女「まあ確かにそうだけどさ...」


猫娘「さあここで釣りをするニャ!」


幼女「...釣り竿は?」


猫娘「これを使うニャ」ガサゴソ

猫娘「じゃんじゃじゃーんニャ!伸縮自在釣り竿〜!」


釣り竿『』ショボン


幼女「...すごく小さいんだけど」


猫娘「ニャ、これは伸ばすことが出来るニャ」

猫娘「それニャ!」グイッ


ビューン


幼女「おぉ、すごい伸びた」

猫娘「二つあるから幼女に一つ貸すニャ」

幼女「私釣りなんてしたことないんだけど...」

猫娘「簡単ニャ。私が全部教えてあげるニャ」




62: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/04(水) 20:16:54.41 ID:JlNWzzTDO

猫娘「まず餌を釣り竿に付けるニャ」

幼女「餌?」

猫娘「そこら辺に飛んでるやつを捕まえればいいニャ」ヒョイッ

猫娘「ほら捕まえたニャ」


ハエ『』バタバタ


幼女「!?」

幼女「む、無理!!!!絶対無理!!!!」ブンブン


猫娘「幼女は虫も触れないのかニャ?そんなんじゃ世の中生き残れないニャ」

幼女「生き残れなくていいよ!私人間だもん!」

猫娘「仕方ないにゃあ...私が付けてあげるニャ」



猫娘「次は釣り竿を川に向かって投げるニャ」ブンッ


ポーン


幼女「こ、こう?」ブンッ


ポーン


猫娘「後は獲物が引っかかるまで待つのみニャ」

幼女「...」




63: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/04(水) 20:35:28.41 ID:JlNWzzTDO

幼女「え?これずっと待つの?」

猫娘「そうニャ」

幼女「...どのくらいかかるの?」

猫娘「まあ運ニャ。すぐ釣れる日もあればずっと釣れない日もあるニャ」

幼女「...」




幼女「ところで気になってたんだけど...この釣り竿って結構高いよね?」


猫娘「大したことないニャ。ざっと30万くらいニャ」


幼女(30万っ...!)

幼女「...没収されなかったの?」

猫娘「これがないと生活出来ないニャ。警察もこれは許してくれたニャ」

幼女「そ、そうなんだ」




猫娘「中々来ないニャ〜」

幼女「...退屈」

猫娘「まあ我慢するニャ。これが釣りの醍醐味ニャ」

幼女「魔法とかでぱぱっと出来ないの?」


猫娘「出来るけどそれがどうかしたニャ?」


幼女「おい」




64: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/04(水) 21:02:50.94 ID:JlNWzzTDO

猫娘「そもそもこの釣り竿は魔法道具ニャ。魔力を込めると自動で魚を釣ってくれるすごい道具ニャ」

幼女「なら最初からその機能使ってよ. ..虫とかいらないじゃん...」

猫娘「そんなので釣ってもつまんねぇニャ」

幼女「じゃあ私のだけでいいから魔法で...」



ググッ



猫娘「ニャッ!?幼女の竿引いてるニャ!」

幼女「えっ?」


ググッ


幼女「う、うわぁっ!?」

幼女「ど、どうすれば...!」アタフタ


猫娘「落ち着くニャ!竿を引きながら糸を巻くニャ!」


幼女「い、糸を巻くって何!?私、どう森くらいでしか釣りなんてしたことないから分からない!」アタフタ


猫娘「あぁ!このままだと逃げられるニャ!」

猫娘「仕方ない!魔法を使うニャ!」ピカッ


グイッ クルクル グイッ


幼女「さ、竿がひとりでに動いて...!」




65: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/04(水) 21:19:14.27 ID:Z8CyWkwKO

ポーン



幼女「!?」


魚『』ピチピチ


幼女「つ、釣れた...」

猫娘「すごいニャ!大物ニャ!」

幼女「...これは私が釣ったと言えるのだろうか」


ググッ


猫娘「ニャッ!?こっちも来たニャ!」


ググッ


猫娘「こ、これは大物ニャ...!血が騒ぐニャ...!」

幼女「が、頑張れ!」


猫娘「にゃああ...負けてたまるかニャ!」グイッ


ポーン


猫娘「や、やったニャ!釣れたニャ!」



タイヤ『』



猫娘「」

幼女「...確かに大物だね」




66: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/04(水) 21:37:02.70 ID:Z8CyWkwKO

猫娘「タ、タイヤって...どうして川にタイヤがあるニャ...」ガーン

幼女「誰かが捨てたのかな?」

猫娘「川に物を捨てるニャ...綺麗にしろニャ...」


ググッ


幼女「あ、また何か来た」

猫娘「きっとまたゴミニャ」



グイッ クルクル グイッ

ポーン



伊勢エビ『』ジタバタ



幼女「...蟹?」

猫娘「ど、どうして川で伊勢エビが釣れるニャ!!!!」


ググッ


猫娘「...はっ!こっちも来たニャ!」

猫娘「今度こそ本物の魚を釣ってやるニャ!」グイッ



ポーン



長靴『』


猫娘「」

幼女「長靴...」




67: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/04(水) 21:53:45.09 ID:Z8CyWkwKO

猫娘「ど、どこのどいつニャ!川にタイヤや長靴を捨てたやつは!」

猫娘「今すぐぶっ殺してやるニャ!!!!」

幼女「まあまあ落ち着いて...」


ググッ


幼女「あ、また来た」

猫娘「こっちも来たニャ!」


ポーン


鯛『』ピチピチ

空き缶『』



幼女「おぉ...鯛だ...」

猫娘「またゴミニャ!!!!」



シーラカンス『』ピチピチ

タイヤ『』



幼女「雨の日にしか釣れないやつだ...」

猫娘「二回目っ!?」



スズキ『』ピチピチ

長靴『』



幼女「またお前かー!」

猫娘「...またお前かニャ」




68: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/04(水) 23:16:54.05 ID:5s4yu43CO

魚の山『』ドーン


幼女「うわぁ...一時間でこんなに釣れた」



ゴミの山『』ドーン


猫娘「あははぁ...川の清掃をしてやったニャ...」


猫娘「うぅ...釣りの腕には自信があったのにこれじゃ恥ずかしいニャ...ビギナーズラックってレベルじゃないニャ...」シクシク

幼女「ま、まあ元気出して」ポン

猫娘「気休めはいいニャ...もう釣り女王の称号は幼女に譲るニャ...」シクシク

幼女(そんな称号いらない)


幼女「と、とりあえずもうお昼過ぎちゃってるしご飯食べようよ!釣った魚を料理して!」

猫娘「...でもそれは幼女が釣った魚ニャ」

幼女「そんなの関係ないよ!」

猫娘「うぅ...幼女は優しいニャ...」シクシク


幼女(何も泣かなくても)




69: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/04(水) 23:36:25.11 ID:nILeXScBO

ボォォ


猫娘「もうすぐ焼けるニャ!」

幼女(また焼き魚か...)


ボォォ


猫娘「焼けたニャ!」

猫娘「はい!最初の一口は幼女にあげるニャ!」

幼女「えっ?いいの?」

猫娘「当たり前ニャ!これは幼女が釣った魚ニャ!」

幼女「あ、ありがとう...」


幼女「ではいただきます」パクッ

幼女「...」パクパク


猫娘「美味しいかニャ?」


幼女「...」コクリ


猫娘「そうかニャ!良かったニャ!」

猫娘「じゃあ私も食べるニャ!」パクッ


猫娘「ニャ〜♪やっぱり魚は美味しいニャ〜♪」パクパク


幼女(...今やっと分かった)

幼女(私、犬より猫の方が向いてる...)




70: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/04(水) 23:53:22.07 ID:nILeXScBO

猫娘「ニャ〜♪美味しかったニャ!」

幼女「結構量あったね...」ゲプ


猫娘「これからどうするニャ?まだお昼過ぎニャ!」

幼女「...一旦家に戻ろっか」

猫娘「ニャ!またゲームするニャ!」











猫娘「ニャ!ハッ!」ピコピコ

幼女「えいっ!ていっ!」ピコピコ

猫娘「ふぅ...クリアニャ!」

幼女「ハイスコア...犬とやった時よりもスコアが一回りも違う...」

猫娘「やっぱり私たち相性いいニャ!」



猫娘「ふわぁ...少し眠くなって来たニャ...」ウトウト

幼女「布団敷こうか?」

猫娘「お願いするニャ...」


バサァ


幼女「はい、布団」

猫娘「にゃああ...幼女も私と一緒に寝るニャ...」グイッ

幼女「えっ?ちょっ!」


バタッ




71: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/05(木) 00:40:54.96 ID:2Xi2AtqkO

猫娘「にゃああ...」ギュー


幼女「ぐ、ぐるじい...」

幼女「ちょ、ちょっと少しだけ離して...」


猫娘「Zzz...」スヤァ


幼女「寝てるし...」

幼女「はぁ...このままだと動けないし私も少し寝よっかな」

幼女「おやすみ...」


ギュー


幼女「ね、寝にくい」












犬娘「あーあ...今日は遅くなっちゃった...」スタスタ

犬娘「猫ちゃんご主人様に変なことしてないかな...ちょっと心配」スタスタ


ガチャ


犬娘「ご主人様ー!ただいまー!」


シーン


犬娘「...あれ?」




72: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/05(木) 00:51:04.06 ID:2Xi2AtqkO

犬娘「返事がない...はっ!」

犬娘「ご主人様ー!?どこー!?」ドタバタ


スゥー スゥー


犬娘「む!寝息の音が!」ダッ


犬娘「ご主人s...」



猫娘「Zzz...」ダキッ

幼女「Zzz...」ギュー



犬娘「」



犬娘「...」


犬娘「...」スタスタ


猫娘「Zzz...」


犬娘「...」ガシッ

犬娘「...」スタスタ


猫娘「Zzz...」ズルズル



ガチャ



犬娘「...」ポイッ



猫娘「Zzz...」ドサッ



バタン




73: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/05(木) 01:15:17.57 ID:2Xi2AtqkO

幼女「Zzz...」


犬娘「ご主人様起きて!もう夜だよ!」ユサユサ


幼女「...ん」パチッ

幼女「よ...る...?」

幼女「嘘っ!?もうこんな時間!」


幼女「い、今すぐ晩ごはんの準備しないと!」

犬娘「大丈夫だよご主人様!私が作っておくから!」

幼女「え?でも...」

犬娘「今日ぐらい私が作るから!ご主人様はゆっくりしててね!」



トントン ジュージュー


犬娘「〜♪〜〜♪」


幼女「あ、あいつが自分で料理を作るなんて珍しい」

幼女「ん?そういえば確か...」



幼女「ねぇ、猫がどこに居るか知らない?」

犬娘「」ピクッ


幼女「私と一緒に寝てたはずなんだけど...」キョロキョロ

犬娘「...何言ってるのご主人様?」



犬娘「最初から猫ちゃんなんて居ないよ?」



幼女「えっ」




75: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/05(木) 01:42:15.27 ID:y0/Gw6BTO

犬娘「いやだなぁご主人様、怖いこと言わないでよ」

幼女「いやだって昨日の夜に」


犬娘「はい!晩ごはん出来たよ!冷めない内にどうぞ!」ゴトッ


幼女「...」

犬娘「いただきまーす!」


幼女「...もしかして追い出したの?」


犬娘「」ギクッ


犬娘「あ、あー!自分で作ったご飯は美味しいなー!」パクパク

幼女「やっぱり追い出したんだ...」


幼女「ちょっと探してくる」スタスタ


犬娘「ご、ご主人様!?ストップ!ヘルプミー!」



ガチャ



猫娘「Zzz...」



幼女「...」

犬娘「あっ...」




76: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/05(木) 01:53:38.19 ID:y0/Gw6BTO

幼女「...どうして猫が外で寝てるの?」

犬娘「あ、あはは...何でだろう」チラッ

幼女「ちゃんと私の目を見て答えて」ギロッ

犬娘「うっ...」ビクッ


犬娘「ご、ごめんなさーい!!!!」ダッ








猫娘「...ニャ」パチッ

猫娘「ふわぁ〜...よく寝たニャ」スタスタ


幼女「あ、起きた?ご飯準備出来てるから今温めるね」

猫娘「あれ?犬はどこに居るニャ?」

猫娘「この時間だともう帰って来てるはずニャ」キョロキョロ


幼女「あぁ...それなら...」






犬娘「うぇーん!ご主人様ー!もうしないから家に入れてよー!」




77: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/05(木) 02:00:33.17 ID:y0/Gw6BTO

...........................................................
...............................................



ボーン ボーン



兎娘「...」



チッ チッ チッ チッ



兎娘「...」チラッ



ケーキ『兎娘!お誕生日おめでとう!』


『犬娘』

『猫娘』

『幼女』



兎娘「...結局誰も来なかったというわけか!」


コンコン


兎娘「あっ!」パァ


ガチャ


兎ショタ「あ、あの...お姉ちゃん」

兎娘「な、なんだ弟か...」ズーン




78: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/05(木) 02:09:34.31 ID:y0/Gw6BTO

兎ショタ「こ、これ...今日の昼間に手紙が届いてたよ...」スッ

兎娘「手紙...?」



『ごめんね。今日は仕事だから誕生日パーティーは無理  犬娘』


『めんどくさいからパスニャ  猫娘』



兎娘「...」グシャ

兎娘「くそぅ...くそぅ...」グシャグシャ


兎娘「で、でも...幼女なら!」


ピロリン♪


兎娘「はっ!幼女からのメールだ!」

兎娘「き、きっと今から誕生日パーティーに来るに違いない!」




『ザンネンユケヌヨウジョ』



兎娘「」




79: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/05(木) 02:25:54.63 ID:y0/Gw6BTO

兎娘「...」

兎娘「け、結局...誰も来なかった...」


『フフフ...』


兎娘「はっ!?誰!?」



オズマ『ハッピーバースディー!ハッハッハッハッハ!』


兎娘「誰だよお前!!!!!」




兎娘「うぅ...ちくしょう!!!」ドカーン

兎娘「こんな物!こんな物!」バコーン


兎ショタ「お、お姉ちゃん!誕生日パーティーに誰も来なかったからって暴れないで!」


兎娘「ちくしょう!ちくしょう!」バキッ

兎娘「ちくしょう!!!!」ケーキパクパク


兎娘「何が...何が...」



兎娘「何が誕生日じゃあい!!!!!」



兎娘「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」




80: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/05(木) 02:26:50.65 ID:y0/Gw6BTO

今日はここまで
3月3日は耳の日ということで兎の日らしいです
だからどうした




84: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/06(金) 15:05:09.38 ID:zxJUbxGRO

〜〜〜〜 翌朝 〜〜〜〜



猫娘「幼女が作るご飯は美味しいニャ」モグモグ

幼女「そりゃどうも」モグモグ


犬娘「...」

犬娘「あ、あの...ご主人様?」


幼女「何?」


犬娘「どうして私の朝ご飯がかまぼこ一個だけなの?」


かまぼこ『』チョビン


幼女「昨日の罰」モグモグ


犬娘「ば、罰って!かまぼこ一個だけじゃ持たないよ!」

犬娘「それに私そこまでかまぼこ好きじゃないし!」


猫娘「かまぼこ美味しいニャ。そんなに嫌いなら私が貰ってやるニャ」ヒョイッ


犬娘「あぁっ!?私の朝ご飯が!!!!」

猫娘「にゃああ、うんまいニャ」モグモグ



犬娘「やいてめぇ!私の貴重な朝ご飯を返せ!!!!」

猫娘「もう食べちゃったから無理ニャ〜♪」



幼女(朝から騒がしいなぁ)




85: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/06(金) 15:19:27.48 ID:zxJUbxGRO

犬娘「オラァ!吐けやゴラァ!」

猫娘「ああん?やんのかニャ!」


ワーワー ギャーギャー



幼女「さ、お皿洗おっと」スタスタ



犬娘「ワンコキック!!!!」ビューン

猫娘「猫パンチ!!!!」ブンッ


TV『では今日の誕生日占いです』


犬娘「」ピタッ

猫娘「」ピタッ


TV『今日一番運勢がいい人は...』


犬娘「...」ゴクリ

猫娘「...」ゴクリ


TV『11月生まれのアナタ!』


犬娘「よっしゃああああああああああああああ!!!!!」ガッツポーズ

猫娘「ニャ...ニャアア」ガクッ


TV『今日は絶好調!仕事も学校も幸せな一日になるでしょう!近い内に願い事が叶うかも?』


犬娘「...勝った」ドヤァ


TV『ざんね〜ん、今日一番運勢が悪いのは二月生まれのアナタ。家で大人しく過ごした方がいいかも』


猫娘「負けたニャ...」ズーン




86: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/06(金) 15:49:57.36 ID:J4ZM4udQO

犬娘「ふふん、やっぱり犬が一番だね!」

猫娘「ニャ!昨日は私が一位だったニャ!」



幼女「もう仕事と時間だけど行かなくていいの?」ガチャガチャ



犬娘「はっ!そうだ!」

犬娘「えぇっと...荷物...荷物...」キョロキョロ


犬娘「みっけ!いってきます!」ダッ



猫娘「にゃああ...今日は家でゆっくりするニャ」ゴロン

幼女(今日は...って)









犬娘「むーん...やっぱりご主人様のことが心配だな」スタスタ

犬娘「一応今日は誕生日占い一位だけど...何か問題が起きるかもしれないし」スタスタ

犬娘「まさか猫ちゃんと一夜の間違いが...?」


犬娘「あー!もう!どうすればいいのー!」


犬娘「...はっ!そうだ!監視を付けよう!」ピポパ


プルルルルルルルルルル


犬娘「もしもし?私だよー。実はお願いが...」




87: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/06(金) 16:07:51.10 ID:J4ZM4udQO

猫娘「ニャー...暇ニャ」ゴロゴロ

猫娘「幼女〜、一緒にゲームやろうニャ〜」


幼女「今勉強中だから駄目」カキカキ


猫娘「急に思い出したかのように勉強なんかして...今まではそんなことまったくしなかったのにニャ」

猫娘「あー...暇ニャ。誰か来ないかニャ〜」ゴロゴロ


プルルルルルルルルルル


猫娘「ニャ?電話ニャ」

猫娘「もしもしー?誰ニャー?」



猫娘「...ニャッ!?お兄ちゃん!!!!」



幼女(...ん?お兄ちゃん?)ピタッ



猫娘「日本に帰って来たのかニャ!?』

猫娘『うん...うん...今わけあって別の家に住んでるニャ!」

猫娘「ニャ!分かったニャ!住所は...」


猫娘「じゃあ待ってるニャ!」ピッ



幼女(何か嫌な予感が...)ゾー




88: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/06(金) 16:28:00.66 ID:J4ZM4udQO

猫娘「ニャ〜♪今日は運がいいニャ〜♪」ルンルン

幼女「ね、ねぇ...誰だったの?」


猫娘「私のお兄ちゃんニャ!」


幼女「お、お兄ちゃん?」


幼女「...もしかしてそのお兄ちゃんって今からここに来たり」



猫娘「そうニャ!よく分かったニャ!」



幼女「」ズコー



幼女「な、なんでそういうことを私に言わないで勝手に約束しちゃうの!!!!」

猫娘「ニャ?何で幼女に言わなきゃいけないニャ?」

幼女「だってここ私の家だし!!!!」



猫娘「あ、そういえばそうだったニャ」



幼女「」ズコー




89: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/06(金) 16:42:12.78 ID:J4ZM4udQO

猫娘「まあ約束しちゃったもんは仕方ないニャ。幼女にも紹介するニャ」

幼女「わ、私の存在って一体...」



幼女「...はぁ、ところでそのお兄ちゃんって人はどんな人なの?」


猫娘「クールでカッコよくてユーモアがあって面白いニャ!」


幼女「...ん?」


幼女「クールで面白い?それっておかしくない?」

猫娘「ニャ?どこがおかしいニャ?」

幼女「...まさかそのお兄ちゃんってさ」



幼女「二人...いるの?」



猫娘「あれ?言ってなかったかニャ?」



幼女「」



幼女(ふ、二人...苦労も二倍...気遣いも二倍...)

幼女(というか二人組の来客って嫌な思い出しかない...)




90: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/06(金) 17:26:08.39 ID:J4ZM4udQO

〜〜〜〜 空港 〜〜〜〜



虎男『了解だ、今はそこにある家に住んでるんだな』

虎男『ではそちらに向かう。じゃあな』ガチャン


虎男「ふぅ...まさか家が変わってるなんてな」

虎男「あいつも色々苦労してそうだ...」


虎男「兄者、妹者と連絡が取れたぞ」


シーン


虎男「...兄者?」キョロキョロ






DQN「おいてめぇ!ぶつかったんなら謝れよ!」

獅子男「...ん?俺のことか?」

DQN「てめぇ以外に誰が居るってんだよ!このデクノボウ!」

獅子男「そうか、すまないな。小さくて気付かなかった」


DQN「...アアン?」ブチッ






虎男「兄者ー!」キョロキョロ

虎男「まったく...広い空港で迷子なんて笑えないぞ」



ギャアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!



虎男「...む?向こうから叫び声が」




91: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/06(金) 19:54:09.73 ID:axYZw6L5O

DQN「ぎゃあああああああああ!!!!は、離してくれええええええええ」バンバン

獅子男「お前それサバンナでも同じ事言えるの?」ググッ


DQN「ぎええええええええええええええ!!!!」バンバン



虎男「...兄者、何をしてるんだ」



獅子男「弟者か。今こいつにサバンナの恐ろしさを教えてるところだ」グッ

DQN「ガ、ガガッ...」ブクブク


虎男「はぁ...離してやれ兄者、騒ぎになったら困る」

獅子男「お前それサバンナでも同じこと言えるの?」

虎男「兄者、ここは日本だ」


獅子男「...それもそうか」パッ

DQN「ギャ...」ピクピクッ



虎男「さあ兄者、妹者の元に向かうぞ」

獅子男「OK、了解だ」




103: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/17(火) 23:26:41.22 ID:sZXzZ/CEO

............................................................
..............................................


猫娘「それでお兄ちゃん達はサバンナに武者修行の旅に行っていたニャ!」

幼女「へー」

猫娘「何でも最近は象をだけで倒せるようになったらしいニャ!」

幼女「ふーん」


幼女(何か嘘くさい話だな...)



猫娘「あっ!今日のお昼は肉料理にしてほしいニャ!」

幼女「お肉?魚じゃなくていいの?」


猫娘「お兄ちゃん達の好物は肉なんだニャ!」

幼女(猫なのにお肉が好きなんだ)


ピンポーン


猫娘「ニャ!来たみたいだニャ!」ダッ

幼女(とうとうご対面か...)




104: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/17(火) 23:28:24.45 ID:sZXzZ/CEO

ガチャ


猫娘「ニャー!お兄ちゃん久しぶりニャー!」ダキッ



獅子男「おいおい、いきなり飛び出してきたら危ないぞ」

虎男「久しぶりだな妹者、直接会うのは半年ぶりか」



猫娘「ニャ!もう修行は終わったのかニャ?」


獅子男「いや、少し用事があって戻ってきた」

虎男「明日にはもう一度戻る予定だ」


猫娘「にゃああ...残念ニャ」ショボン

猫娘「あっ!紹介するニャ!この家の主人の幼女ニャ!」



幼女「」



幼女(あ、あれ?思ってたのと違うんだけど...)

幼女(そもそも何で猫の兄がライオンと虎なの...)




105: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/17(火) 23:29:26.25 ID:sZXzZ/CEO

幼女「ど、ども」


猫娘「幼女には色々世話になってるニャ!」


獅子男「それはすまないな。礼を言う」

虎男「妹者とこれからも仲良くしてやってくれ」


幼女「は、はぁ...」

幼女(...あんまり関わりたくないなぁ)


猫娘「ニャ!立ち話もなんだし家に入ってくれニャ!」

幼女(ここ私の家なんだけど)


獅子男「あぁ、そうさせてもらう」スタスタ

虎男「妹者、これはサバンナ土産のポンデライオンだ」スッ


猫娘「ニャッ!?ありがとうニャ!」

猫娘「さっそくみんなで食べるニャ!」


幼女(ミスド帰りか)




106: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/17(火) 23:30:58.20 ID:sZXzZ/CEO

獅子男「...むぅ、この部屋は少し狭いな」

虎男「我慢しろ、兄者。俺達の体格が大きいだけだ」

猫娘「まあ確かに私の家よりは小さいニャ」


幼女(こいつら少しは遠慮しろよ)イライラ







猫娘「それで無人島ですごいキメラに会ったんだニャ!」


獅子男「ほう...それは興味深いな」

虎男「一度手合わせを願いたいものだ」


猫娘「でも私一人でぜんぶやっつけたニャ!あんなの敵じゃなかったニャ!」

猫娘「ニャハハハハハハハハハ!」


幼女(話盛ってるし...)


ボーン ボーン


猫娘「ニャ?もうお昼の時間ニャ」

猫娘「幼女!今すぐご飯作ってくれニャ!」


幼女「はいはい作りますよ...」スクッ



獅子男「ちょっと待て」




107: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/17(火) 23:31:53.16 ID:sZXzZ/CEO

猫娘「どうしたニャ?」


獅子男「さすがに昼食まで作ってもらうのは悪い」

虎男「そうだな、兄者。妹者の面倒まで見てもらってるのに食事までご馳走になるとは」


幼女「別に私は平気ですけど」


獅子男「いや、こちら側の問題だ。今日はどこかで外食にしよう」

虎男「妹者のこともあるしな。今日は兄者が好きな物を奢ってくれるそうだ」

獅子男「!?」


幼女「そんな...悪いd」



猫娘「ニャ!!そういうことなら外食にするニャ!!」



幼女「...いいの?」ボソッ

猫娘「お兄ちゃん達がそうしたいならそうするべきニャ。それに久しぶりに美味しいご飯を食べさせてあげたいニャ」ボソボソ

幼女「...了解」


猫娘「じゃあ私のオススメのお店に行くニャ!きっとお兄ちゃん達も気に入るはずニャ!」


幼女(まさかまた川とかに行くつもりじゃ...)




108: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/17(火) 23:32:51.56 ID:sZXzZ/CEO

〜〜〜〜 回転寿司 〜〜〜〜



猫娘「ここニャ!」


幼女「...回転寿司?」



虎男「妹者よ、ここはどういう店なんだ?」



猫娘「ご飯の上に色々な物が乗ってる食べ物が流れてくるお店だニャ!」

猫娘「肉に魚にその他これ寿司じゃねえだろっていう物までいっぱいあるニャ!」


獅子男「ね、値段は?」


猫娘「安心するニャ!基本的には一皿100円ニャ!」


獅子男「そうか!それは素晴らしい店だな!」



幼女「...どうして回転寿司なの?」

猫娘「ここは色んな物が食べれるニャ。安くて一番バランスがいいニャ」

猫娘「それにいっぱい魚が食べられるからニャ〜♪」


幼女(結局目的はそれかい)



猫娘「さあお兄ちゃん達!さっそく入るニャ!」




115: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/20(金) 00:41:09.05 ID:hpllTPYbO

〜〜〜〜 店内 〜〜〜〜


ザワザワ ザワザワ


店員「222でお待ちの方ー」


猫娘「はいはーい!私達ニャ!」


店員「22番の席へどうぞー」



猫娘「ささ!席に座るニャ!」


獅子男「ふむ、結構人が居るもんだな」

虎男「兄者、見てみろ。皿が流れてるぞ」


猫娘「あのお皿を取って料理を食べるんだニャ!」


獅子男「ほう、面白い仕組みだな」

虎男「料理を作って流すだけで運ぶ必要もない...実に効率的だ。俺達も見習わないとな」

獅子男「何かの技に組み込めそうだな」



幼女(何言ってんだこいつら)




116: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/20(金) 00:42:12.90 ID:hpllTPYbO

スタッ


猫娘「さあ食べるニャー!」


幼女(...そういえば回転寿司なんて久しぶりだな)




獅子男「...おい弟者、これを見ろ」

虎男「どうしたんだ兄者?」


獅子男「ここに蛇口があるぞ」


虎男「...本当だな。しかしなぜこんなところにあるんだ?」

獅子男「きっと手洗い用だな。恐らくここで手を洗ってから食べるんだろう」

虎男「なるほど...さすが兄者、鋭い洞察力だ」

獅子男「ではさっそく手を洗うとするか」ポチッ


ジャー


幼女「えっと何食べよっかな...」ジー

幼女「...あっ、そういえばまだお茶入れてなかったっけ」

幼女「食べる前に準備しとこうかな」キョロッ



獅子男「ふむ、少し熱いな」ジャー

虎男「兄者、次は俺にやらせてくれ」



幼女「!?」




117: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/20(金) 00:43:18.19 ID:hpllTPYbO

幼女「ちょ、ちょっとっ!?何やってるんですかぁ!!!!」


獅子男「何って手洗いだが」パッパ

虎男「次は俺の番だな」ジャー


幼女「そ、その蛇口は手洗い用じゃなくて!!!!お茶のお湯に使うものですっ!!!!」


獅子男「そうだったのか?」

虎男「しかしこの水は熱いぞ?殺菌用の水じゃないのか?」


幼女「と、とにかくっ!!!!そこで手を洗うのはやめてください!!!!」


獅子男「紛らわしい物だな...」

虎男「兄者、結局間違ってたじゃないか」


幼女(確かに紛らわしいけど本当に実行する人なんて居るの!?)

幼女(しかもノーリアクションで洗ってるし...熱くないのか)


猫娘「ニャー♪うまいニャー♪」モグモグ

幼女(こいつは寿司に夢中で気付いてないし...)




118: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/20(金) 00:44:10.81 ID:hpllTPYbO

幼女「はぁ...私もお寿司食べよ...」


シーン


幼女「あ、あれ?お寿司が流れてこない」



獅子男「中々旨いじゃないか、たまには魚も良いものだな」モグモグ

虎男「おい兄者、次の皿が来たぞ」スッ



幼女「な、流れてくる皿を全部取ってる...」



幼女「あ、あの...流れてくる皿を全部取るのはやめた方が...」


獅子男「む?なぜだ?」

虎男「ルール違反なのか?」


幼女「い、いえ...別にルールとかそういうのじゃなくて...全部取っちゃうと他のお客さんも取れなくなるかなーって...」


獅子男「...確かにそうだな。盲点だった」

虎男「この皿は客全員で共同なのか...譲り合いの精神ということか?」



幼女(いや流れてくる寿司を全部食うなんて普通はあり得ないんですけど)




119: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/20(金) 00:45:09.39 ID:hpllTPYbO

猫娘「ニャ〜♪サーモンも飽きてきたし次はマグロを食べるニャ〜」スッ



幼女(...既にサーモンだけで皿の山が積まれてる)



獅子男「このカルビ寿司というのは旨いな」モグモグ

虎男「兄者、このハンバーグ軍艦という寿司もイケるぞ」モグモグ



幼女(...こっちはもう山とかそういうレベルじゃない皿が積まれてる)



幼女「はぁ...あんまりお寿司も流れてこないし注文して頼もっと」ピッ

幼女「うどんとお寿司と...よし完了」ピッ



ガララララララララララ



幼女「おぉ、早いなぁ」



獅子男「...ん?その機械は何だ?」




120: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/20(金) 00:46:16.05 ID:hpllTPYbO

幼女「え?これですか?」


獅子男「その機械を触ったら寿司が流れた来たように見えたんだが」


幼女「あぁ、これはお寿司を注文できる機械です」

幼女「自分が食べたいお寿司が流れてこなかったらこの機械を使って注文するんです」


獅子男「ほう...便利だな」

虎男「どうしたんだ兄者?」

獅子男「弟者、この機械を使えば食いたい物が来るらしいぞ」

虎男「それはハイテクだな。さっそく頼んでみるか」ピッ



幼女(まあ機械の使い方を教えるぐらいはいいよね)チュルチュル


猫娘「もぐもぐ...ニャ?幼女はうどんなんか食べてるのかニャ?」

幼女「だって安いし」チュルチュル


猫娘「駄目ニャ!!!!回転寿司にうどんは邪道ニャ!!!!」

猫娘「お寿司屋に来たんだから寿司を食うべきニャ!!!!」


幼女(うるさいなぁ)チュルチュル




121: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/20(金) 00:48:07.50 ID:hpllTPYbO

猫娘「そもそもお寿司屋に来てるのになんでうどんニャ!寿司を食うべきニャ!寿司を!」

幼女「確かに高級寿司店なら高いお寿司を食べるべきだけど回転寿司だし、いいじゃん」チュルチュル


猫娘「いや駄目ニャ!寿司と名前が付いてる以上ここはお寿司屋ニャ!」


幼女「だって回転寿司ってもうファミレスみたいな感じだし」チュルチュル

幼女「天ぷらとかデザートとか増やしてる時点でお店側も分かってやってるでしょ」チュルチュル

幼女「そもそもレパートリーを増やさないとお客さんも飽きて潰れちゃうよ」チュルチュル


猫娘「ぐ、ぐぬぬ...」


幼女「それに回転寿司のうどんって美味しいしね。最近は昔に比べて量減ったけど」



獅子男「おい弟者、この茶碗蒸しとは何だ?」

虎男「一度頼んでみたらどうだ兄者?」

虎男「この醤油ラーメンというのも旨いぞ」チュルチュル


獅子男「ならとりあえず全部頼んでみるか」ピッ




122: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/20(金) 00:48:56.86 ID:hpllTPYbO

ガララララララララララ



獅子男「来たか」スッ

獅子男「では一口...」パクッ


虎男「兄者、どうだ?」


獅子男「...」モグモグ


獅子男「...これは旨いな。肉とはまた違った味だ」


虎男「そうか。なら俺も同じのを頼んでみるとしよう」ピッ




幼女「...もうお腹いっぱい。デザート頼もっと」ピッ

猫娘「ニャ?もういいのかニャ?うどんとお寿司数皿しか食べてないニャ」

幼女「だって私幼女だし...普通の幼女はこれだけでお腹いっぱいだよ」


猫娘(そういえば確かに幼女だったニャ...口調が大人っぽいから忘れてたニャ)


幼女(...なんか久しぶりに幼女アピールした気がする)




129: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/22(日) 00:17:32.81 ID:eRtL4HtZO

幼女「ふぅ...お腹いっぱい」ポンポン

幼女「...」チラッ



猫娘「ニャ〜♪次はイクラを食べるニャ〜♪」


幼女(よく食べるなぁ)


獅子男「弟者、次は海老天ぷらを5皿注文してくれ」モグモグ

虎男「自分でやれ、兄者」モグモグ


幼女(...本当よく食べるなぁ)



幼女「この様子だとまだ帰るには時間がかかりそうだな...」スクッ

猫娘「あれ?幼女どこに行くニャ」

幼女「お手洗い」

猫娘「あぁ、トイレかニャ」


幼女(...少しは気を遣え)スタスタ




130: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/22(日) 00:18:25.58 ID:eRtL4HtZO

..............................................................
...............................................


幼女「スッキリした」スタスタ

幼女「えーっと...席はどこだっけ?」キョロキョロ


ズラー


幼女「...多分あの皿タワーが出来てるところだな」

幼女「早く戻ろっと」ダッ


ドンッ


幼女「あっ、ごめんなさ」



チンピラ「あぁん!?」ピキッ


幼女「...ぃ」







猫娘「...幼女遅いニャ」

猫娘「もしかして何かあったのかニャ...?」


猫娘「...」


猫娘「人のトイレ事情はあまり詮索しない方がいいニャ」モグモグ




131: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/22(日) 00:19:26.50 ID:eRtL4HtZO

チンピラ「おいてめェ!ぶつかっておいて何だその態度はァ!」

幼女「ご、ごめんなさい...ごめんなさい...」ペコペコ


幼女(うぅ...めんどくさいタイプの人種にぶつかってしまった)


チンピラ「あーあ!さっきお前にぶつかったせいで腕の骨が折れたわ!」

チンピラ「慰謝料100万な!ギャハハハハハハハハハハ!!!!」

幼女(この...人が黙ってたら調子にのりやがって...)


幼女「よ、幼女相手にカツアゲとか恥ずかしくないんですか!」


チンピラ「あぁん!?なんだてめェ!」


幼女「そんなに元気で腕なんか折れてるわけないじゃないですか!」

幼女「ぶつかったのは謝りますけど変な因縁つけないでください!さようなら!」ダッ



チンピラ「」ブチッ




132: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/22(日) 00:20:18.22 ID:eRtL4HtZO

チンピラ「おいてめェ、こっち向け」

幼女「...はい?」クルッ



チンピラ「本当に腕が折れてるか試してやるよォ!!!!」ブンッ



幼女「ひっ!?」

幼女(な、殴られるっ!)ギュッ



ガシッ



幼女「...!」ギュー


シーン


幼女「...あれ?」パチッ


幼女「パ、パンチが飛んでこない...」キョロキョロ




チンピラ「は、離せやゴラァ....」



ググッ



獅子男「...」ガチッ




幼女「...へ?」




133: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/22(日) 00:21:08.05 ID:eRtL4HtZO

幼女「ね、猫のお兄さん...?」



獅子男「少しトイレに行こうと席を立ったんだが...どうやらいいタイミングだったみたいだな」

獅子男「怪我はないか?」


幼女「あ、はい...だ、大丈夫ですけど」


獅子男「そうか、それは良かった」

獅子男「君が怪我をしたら妹者に合わせる顔がないからな」グッ


ギチチッ


チンピラ「い、いてェーーーーーー!!!!」


幼女(て、手が腕にめり込んでる...痛そう...)



チンピラ「く、糞っ!は、離しやがれェ!!!」ブンッ

獅子男「おっと」スッ


パッ


チンピラ「な、なんだァ?てめェ......」ハァハァ

獅子男「避けるのに気を取られて手を離してしまった...悪い癖だな」




134: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/22(日) 00:22:52.93 ID:eRtL4HtZO

チンピラ(く、糞ッ!なんだこいつの握力は!?本当に手を折られるかと思ったぜ...)


獅子男「ところでこいつはなんだ?急に殴りかかろうとしていたが」

幼女「いや何か勝手に因縁つけられて...困ってたんです」

獅子男「そうか...頼む、どうか許してやってくれ。彼はゴリラなんだ」



チンピラ「...あ?」ブチッ



獅子男「サバンナにも時々居るんだよ。ゴリラ並の知能で後先考えずにあちこちに喧嘩を売るやつらが」

獅子男「まあそういうやつらは少し痛い目に遭うとすぐに小猿のように大人しくなる」


幼女「は、はぁ...」



チンピラ「てめェ...人のこと好き勝手言いやがって...」

チンピラ「俺は空手をやってるんだぞォ!お前なんか!」ブンッ


パリン


チンピラ「この皿みたいに粉々にしてるぜェ!!!!」



獅子男「ぶっ」




135: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/22(日) 00:23:40.05 ID:eRtL4HtZO

獅子男「武というよりは舞、舞踊だな」

獅子男「しかし何故皿を...?」


チンピラ「」ブチッ



チンピラ「死ねやゴラァァァァァァ!!!!!」ダッ



獅子男「ふんっ」ブオンッ


チンピラ「ぐへっ!?」ボコォ



バタッ



チンピラ「」ピクピクッ



幼女(弱っ!)

幼女(い、いやこのチンピラが弱いんじゃなくてお兄さんが強すぎるのか...?)


チンピラ「ぐ、ぐへっ...こ、こんなはずじゃ...」ピクピクッ



獅子男「...」スタスタ



チンピラ「ひっ!?」ビクッ




136: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/22(日) 00:25:01.53 ID:eRtL4HtZO

チンピラ「く、来るなァ!」



獅子男「...」スタスタ



チンピラ「お、俺が悪かったァ!許してくれェ!」



獅子男「...お前それ」




獅子男「サバンナでも言えんの?」




チンピラ「」



ボコッ バキッ グシャッ



チンピラ「」チーン


獅子男「これぐらいで勘弁してやるか」パッパ

幼女「こ、これ...まさか死んで...」

獅子男「俺も無益な殺生をするほど残酷ではない。死んではないはずだ」


獅子男「...多分な」スタスタ


幼女(...ライオンってすごい)




137: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/22(日) 00:26:06.06 ID:eRtL4HtZO

猫娘「ニャ〜お兄ちゃんもトイレ遅いニャ」

虎男「...何かあったのかもしれないな」

虎男「少し様子を見てくるか」

猫娘「ニャ!私も行くニャ」



スタスタ


獅子男「すまないな。遅くなった」

幼女「はぁ...何か疲れた」


猫娘「二人とも遅かったニャ!どこに行ってたんだニャ?」

獅子男「少しゴリラを退治してただけだ」

猫娘「ニャ?ゴリラ?」


虎男(...まさかまた喧嘩をしたのか)


虎男「兄者、今すぐ店を出るぞ」スクッ

獅子男「なぜだ?まだデザートを食べてないぞ?」

虎男「騒ぎになったら面倒だ。早く勘定を済ませてここから離れるんだ」ポチッ

獅子男「おい待て弟者、まだデザートが」



猫娘「急にどうしたニャ?」

幼女(...うん、正しい判断だよね)




138: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/22(日) 00:26:52.36 ID:eRtL4HtZO

店員「お会計84000円になります」


獅子男「なん...だと...?」

獅子男「お、おいここは1皿100円じゃないのか?1万2万ならともかく8万なんてありえな...」


店員「確かです。伝票を確認してください」

獅子男「...」ジー


猫娘(ニャ、ニャ〜...ちょっと食べ過ぎたかニャ?)

幼女(結構食べてたけどまさかそんなにかかるとは...)


獅子男「た、確かに計算は合ってるな」ダラダラ


獅子男「...弟者」

虎男「なんだ兄者」

獅子男「か、金を貸してくれ」

虎男「はぁ...なんとなくそんな気はしてたが」ガサゴソ


虎男「ほら兄者、これは貸しだぞ」ペラッ

獅子男「す、すまないな。礼を言う」



幼女(...さすがに百獣の王もお金の力には勝てないか)




139: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/22(日) 00:27:38.54 ID:eRtL4HtZO

猫娘「ニャ〜♪お腹いっぱいニャ〜♪」


虎男「腹八分目と言ったところだな兄者」

獅子男「あぁ...財布は空だがな...」


幼女(まだ食い足りないのか)



猫娘「お兄ちゃん達は今日どこに泊まる予定なんだニャ?」

虎男「近くのホテルに泊まろうと思ってる」

猫娘「ニャ!どうせならうちに泊まればいいニャ!」

獅子男「いや、さすがにそれは出来ない」

猫娘「にゃああ...残念ニャ...」



猫娘「じゃあ今日はいつも以上にいっぱい遊ぶニャ!今度は家でテレビゲームをするニャ!」

獅子男「テレビゲームか、最近のゲームは現実と変わらないほどリアルになったと聞く。楽しみだな弟者」

虎男「あぁ、まったくだ兄者」


幼女(また壊されないといいんだけど...)




140: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/22(日) 00:28:32.87 ID:eRtL4HtZO

猫娘「そうと決まったらさっそくダッシュニャ!早く家に帰るニャ!」ダッ


獅子男「おいおい、あんまり走ると危ないぞ」

猫娘「ニャー!そんなヘマしないニャ!」


ゴツンッ


猫娘「...ニャ?」クラッ



猫娘「」ズサー



幼女「...言わんこっちゃない」



猫娘「にゃ、にゃああ...痛いニャ....」ボロボロ

虎男「まったくドジだな妹者は...」

獅子男「幼女よ、俺達は妹者の傷を治してから行く。悪いが先に家に帰っててくれないか?」



幼女「分かりました」スタスタ



獅子男「さあ妹者、足を出せ治癒魔法で傷を治してやる」

猫娘「い、いや...お、お兄ちゃん達の治癒魔法はちょっと痛いから大丈夫ニャ...」ヨロヨロ

虎男「俺達も少しは魔法の使い方も上手くなったはずだ。だから大人しくするんだ妹者」ガシッ



猫娘「ニャ、ニャアアアアアアアアアアアア!!!!!!離してくれニャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」ジタバタ




141: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/22(日) 00:30:51.53 ID:eRtL4HtZO

ンニャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!


幼女「ん?何か猫の叫び声が聞こえたような...」ピクッ

幼女「...気のせいか、傷を治してるのに叫び声なんか出るはずないもんね」

幼女「さっさと帰ろっと」スタスタ




幼女「えーっと鍵鍵...あった」ガサゴソ


ガチャ


幼女「とりあえずゲームの準備しようかな」

幼女「猫のお兄ちゃん達はどんなゲームが好きなんだろ?」


幼女「...アフリカとか?」

幼女「い、いやさすがにそれはないか」



狐娘「ゲームがどうかしたのか?」


幼女「あぁ、今猫のお兄ちゃん達がどんなゲームが好きか考えてて...」

幼女「...え?」



幼女「な、ななななななな!!!何で狐様がここにっ!?」



狸娘「ウチもおるで〜」



幼女「...へ?」ポカーン




147: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/26(木) 01:48:20.92 ID:ynjFAtAiO

幼女「な、なんで...」


狸娘「犬ちゃんに今日遊びに来てって誘われたんよ?」

狐娘「もしかして聞いておらんかったのか?」


幼女「はは...はい全然...」

幼女(あ、あの犬め!何で勝手に呼ぶんだよ!)










犬娘「もうご主人様の家に狐様達が着いた頃かなー♪」

犬娘「フフフ...あの二人が居れば猫ちゃんもご主人様に手出し出来ないはず!」

犬娘「絶対にご主人様は渡さないんだからね!!!!」


熊男「犬娘、何をさぼってるんだ?早く仕事に戻れ」


犬娘「はいはーい♪分かってるよ店長♪」




148: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/26(木) 01:49:23.80 ID:ynjFAtAiO

狐娘「ということで今日も遊ぶのじゃ!」

幼女「え、えぇ...」


幼女(ど、どうしよう...早くしないと猫と猫のお兄ちゃん達が帰って...)

幼女(ん?猫?)

幼女(そういえば狐と狸って犬科...)


幼女(はっ!)


幼女(や、やばい!この状況ってすごくやばいんじゃないの!?)

幼女(犬と猫の仲が悪いってことは他の犬科猫科も仲が悪いはず!)

幼女(ま、万が一、会ったりなんかしたら...)


幼女「...」ゴクリ


幼女(町...いや国が大変なことに...)

幼女(ど、どうにかしないと!)




149: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/26(木) 01:50:27.12 ID:ynjFAtAiO

狸娘「ところでさっき言ってた猫のお兄ちゃんって誰のことなん?知り合い?」

幼女「い、いえ!何でもないんです!」アタフタ


狐娘「でもさっきげーむが何とかかんとかと言っておったぞ?」

幼女「た、ただの独り言です!本当にまったく何でもないんです!」


狸娘「...怪しいなぁ」チラッ


幼女(うっ...さすが狸...鋭い)


狐娘「コラ狸!幼女は何でもないと言っておろうが!」

狸娘「でも何か気にならへん?」

狐娘「人を疑うなんて最低じゃぞ!」



幼女(...狐が馬鹿で助かった)ホッ




150: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/26(木) 01:51:12.77 ID:ynjFAtAiO

狸娘「...まあそこまで狐ちゃんが言うならこれ以上追求するのは止めとくわ」

狸娘(...どうせそのうち分かりそうな気がするしな)ニヤァ


幼女(うわぁ...あの顔は悪いことを考えてる顔だ...)


狐娘「そんなことより早く遊ぶのじゃー!」


幼女(ど、どうしよう、今すぐ家から出てけなんて言えないし...)

幼女(でも早くしないと三人が帰ってきちゃう...どうすれば...)


幼女(...)

幼女(はっ!閃いた!)ピコーン


幼女「き、今日は外で遊びませんか!?」


狐娘「...外?」キョトン




151: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/26(木) 01:52:37.24 ID:ynjFAtAiO

幼女「えぇ!天気もいいですし外で遊んだ方が楽しいですよ!」

幼女(まずはこの二人を外に連れ出す!これなら猫達と出会うことはないはず!)


狐娘「いや、外はいいのじゃ」

狸娘「そうやね。うちも今日は外で遊ぶ気分やないわ」


幼女「」ズコー

幼女「ど、どうしてですか!?」


狐娘「屋外での遊びはもう飽きたのじゃ」

狸娘「もう二人で何万戦も勝負したからなぁ...まあトータルではウチの勝ちやけど」

狐娘「む!違うのじゃ!わらわの方が勝ってるのじゃ!」

狸娘「狐ちゃんボケてしまったん?」


狐娘「ぶち殺されたいのか貴様!!!!!」


幼女(...そうだった)

幼女(こいつら見た目の割りに年食ってるんだった...)




152: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/26(木) 01:53:36.44 ID:ynjFAtAiO

幼女「で、でも!体を動かすのはいいことですよ!」

幼女「ほら!バットとグローブ!野球でもしましょう!」


狐娘「野球は勝負がつかなくて飽きたのじゃ」

狸娘「消えるボールの対抗策に次元を切り裂いたら大変なことになったなぁ...」


幼女「サ、サッカーは!?」


狐娘「蹴球は宇宙から技を撃ったら大変なことになったのじゃ」

狸娘「ファイアトルネードし過ぎて足がちょっと焦げたわ」


幼女「テ、テニス!」


狐娘「波動球の撃ち合いで手が痛くなるのじゃ」

狸娘「そもそもラリーが長すぎて一点入れるのに三日かかってしまうんよ」


幼女「た、卓球は...?」


狐娘「あれ台が途中で壊れるから無理じゃ」

狸娘「全体的に小さいから加減が分からんねん」


幼女(...いや魔法使う前提じゃなくて普通に勝負しようよ)




153: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/26(木) 01:54:23.67 ID:ynjFAtAiO

狸娘「まあ結局スポーツでは勝負がつかんかったんよ」

狸娘「だからゲームみたいな魔力関係なし出来るやつが一番なんや」


幼女(理屈は一応通ってるけどなんか違う)


狐娘「嘘つけ!お主、隙あらば如何様をしてくるであろうが!」

狸娘「え?なんのこやろうなぁ」

狐娘「すっとぼけるでない!」


幼女(どうしよう...このままだと家で遊ぶことに...)

幼女「な、なら外でゲームを!」


狸娘「...さっきから外にしつこくこだわってるけど」



狸娘「もしかしてウチらが家に居ると不都合でもあるんか?」



幼女「」ギクッ




154: ◆gqUZq6saY8cj 2015/03/26(木) 01:55:21.21 ID:ynjFAtAiO

幼女「そ、そそそそそそ!そんなことないですよ!」


狸娘(この反応...図星やな)


幼女(む、無理だ、狸に気づかれた...)

幼女(もう狐狸コンビを家から追い出すのは無理...猫達をどうにかするしか...)

幼女(...)


幼女(はっ!そうだ!)ピコーン


幼女(猫達に電話すればいいんだ!家に来るのはちょっと待っててって!)

幼女(なんだ最初からこうすればいいじゃん!私って天才!)


幼女「すみません!ちょっと失礼します!」ダッ


ガチャ


狸娘「ん?誰か帰ってきたみたいやね」

狐娘「誰なのじゃ?」


幼女「」




161: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/04(土) 03:02:42.07 ID:xYVpIsZcO

幼女(し、しまった...)

幼女(時間をかけ過ぎてしまった...もうおしまいだぁ...)ヘナァ



猫娘「ニャー!ただいまニャー!」バッ




狐娘「む?」キョトン

狸娘「...」




猫娘「...ニャ?」



獅子男「どうした、妹者。急に固まって」

虎男「何かあったのか?」



ゾロゾロ ゾロゾロ



幼女(終わりだ...)

幼女(第三次犬猫大戦の始まりだ...この世はまさに世紀末...)



猫娘「何か家に知らない人がいるニャ」


獅子男「知らない人だと?」

虎男「まさか泥棒か」




162: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/04(土) 03:04:25.50 ID:xYVpIsZcO

狐娘「...ん?」ピクッ

狐娘「おい、そこの図体のでかいやつら」

狐娘「...お主らまさか!」


狸娘(あーそういうことか)



獅子男「!?」ビクッ

虎男「あ、あなた方は...!」



幼女(か、核戦争が起きる。私もモヒカンと肩パット買わないと...)





狐娘「虎と獅子の小僧達ではないか!大きくなったな!」

狸娘「やっほー、久しぶりやね」フリフリ


獅子男「お、お久しぶりです。狐様、狸様」

虎男「あ、相変わらずお綺麗で...」





幼女「おわり...おわ」

幼女「...え?」




163: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/04(土) 03:05:18.79 ID:xYVpIsZcO

狐娘「なんだ!お主達そんなにでかくなったのか!」

狐娘「見違えたのじゃ!少し前まではこんなに小さな小僧だったのにな!」バンバン


獅子男「は、はい...おかげさまで」ビクビク


狸娘「今日は何しに来たん?」


虎男「い、妹がここでお世話になっていて...」ビクビク


狸娘「なーんや、やっぱりそういうことやったんやね」



猫娘「...お兄ちゃん達が子猫みたいに大人しくなってるニャ」

幼女「一体どうなってるの...」



狸娘「...幼女ちゃん、ウチら犬科と猫科が仲が悪いと思って会わせんようにしたんやろ?」ボソッ


幼女「」ビクッ

幼女「ど、どうしてそのことを...」


狸娘「全部顔に書いてあるで♪」




164: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/04(土) 03:10:53.55 ID:xYVpIsZcO

幼女「...実際犬と猫って仲悪いんじゃないんですか?」


狸娘「まあ確かに昔は仲悪かったのは確かやね」

狸娘「犬と猫と言ったらきのことたけのこ、エイリアンとプレデター、緑のアレと赤のアレみたいな関係やからなぁ」

狸娘「でも最近は大人しくなってきたんよ?」

幼女「どうしてですか?」


狸娘「だって犬も猫も可愛いんやもん♪」


幼女「は、はぁ...」


狸娘「そんな感じでここ百年で犬と猫は仲直りしたんよ」

狸娘「まあ今でも一部のアホは互いを嫌い合ってるのも事実やけどね」



幼女(一部のアホ...?)



???『ゲロ吐き魔!発情中の声がうるさい!家の壁をガリガリ削るな!』

???『糞放置!すれ違いに吠えるのやめろニャ!マーキングやめろニャ!』



幼女(あ、納得)




165: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/04(土) 03:13:29.74 ID:xYVpIsZcO

猫娘「よ、幼女、そこの人達は誰ニャ?」

猫娘(お兄ちゃん達がビビってるニャ...こいつら絶対ただ者ではないニャ...)


幼女「あーこの人はね」


狸娘「ウチは狸の狸娘やで♪」

狸娘「ほんでそこで馬鹿みたいな顔してるのが狐の狐娘ちゃんや♪」


猫娘「ニャッ!?狸っ!?狐っ!?」ビクッ


猫娘(た、狸と狐と言ったら獣人のくせに神の領域に入ったと言われる伝説の二人ニャ!)

猫娘(そんなやつらがどうしてここに居るニャ!?)


狸娘「ところでアナタは誰なん?ここの家に住んでるのは犬ちゃんと幼女ちゃんだけのはずなんやけど」


猫娘「ニャ、ニャ!私は数日前にこの家に居候することになった猫娘ですニャ!」

猫娘「以後お見知りおきをですニャ!」


幼女(あ、猫被ってる)




166: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/04(土) 03:14:40.03 ID:xYVpIsZcO

狸娘「なんや、そういうことやったんやね」

狸娘「ライオン君と虎君の妹ってのはアナタのことなん?」


猫娘「は、はいですニャ!」

猫娘「あっ!肩はこってないですかニャ?揉みますニャ!」モミモミ


狸娘「え?揉んでくれるん?悪いねぇ」


幼女(完全に手下になってるし...)



狐娘「ところでお主ら、魔法は上達したのか?」


獅子男「は、はぁ...実は全然」

虎男「昔に比べたらマシだとは思いますが...」


狐娘「むぅ、それは駄目なのじゃ」

狐娘「よし!わらわがまた稽古をつけてやるのじゃ!」



獅子虎男「「 !? 」」ビクッ



幼女(...こっちも狐に振り回されてる)

幼女(猫より犬の方が偉い?いや、あの二人が特別なだけか...)




172: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/05(日) 00:34:58.00 ID:sy/wko7dO

虎男「ど、どうするんだ兄者...なぜ狐様と狸様がここに居るんだ」ボソボソ

獅子男「お、俺に言われても分からん...まさかこんなところで再開するとは」

獅子男「くっ...あの人には昔、修行という名の拷問をされたからな。少しトラヒツジだ...」

虎男「兄者、それを言うならトラウマだ」



狐娘「どうかしたのかー?隅でコソコソして何をしておるのじゃー?」



獅子男「と、とにかくだ。ここは "アレ" を使って大人しくさせよう」

獅子男「そうでないとまたあの地獄を味わうことになる...」

虎男「...しかしこの家には恐らくないぞ?」

獅子男「弟者、俺が何とか時間を稼ぐから近くの店で "アレ" を大量に買ってきてくれ」

虎男「一人で平気か?」


獅子男「フッ、これでも俺は百獣の王だ...何も心配は要らない」


虎男「あ、兄者...」



狐娘「何を話しているのじゃー?」




173: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/05(日) 00:36:02.49 ID:sy/wko7dO

獅子男「早く行け!俺がどうなっても知らんぞ!」

虎男「...分かった。兄者、無事でいてくれ」ダッ


ガチャ


バタン



狐娘「あれ?虎のやつはどこに行ったのじゃ?」

獅子男「べんj...トイレです」

狐娘「厠ならこの家にもあるのではないのか?」

獅子男「あいつは人の家のトイレには行けない体質でして」

狐娘「変わったやつじゃのう」



狐娘「では虎が帰ってくるまでわらわが魔法を見てやるぞ!」

獅子男(が、我慢だ俺。百獣の王に出来ないことはない...例え相手が神でも...)ゴクリ



幼女「あのー...」

狐娘「む?どうかしたか?」

幼女「ゲームするんじゃなかったんですか?」


狐娘「...そうじゃ!今日はげーむを摩るために来たんじゃった!」

狐娘「すまないな!獅子!今日はお主達に付き合ってる暇はなかったのじゃ!」


獅子男(た、助かった...)ホッ


狐娘「さあ!げーむをするのじゃ!」




174: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/05(日) 00:37:16.24 ID:sy/wko7dO

猫娘「にゃあ...どうですかニャ?」モミモミ

狸娘「ん〜♪気持ちええよ♪」


猫娘(ニャ、ここは媚びを売っておくニャ)

猫娘(仲良くなれば何かいいことがあるかもしれないニャ)ニヤァ




狐娘「早くげーむするのじゃ!げーむ!」ピョンピョン

幼女「今準備しますって」


獅子男(そういえば俺もゲームをするために戻って来たんだったな)

獅子男(こうなるなら弟者にアレを買いに行かせなくても別に良かったんじゃないか?)


狐娘「今日も勝つのじゃ!」

幼女(はぁ...接待プレイは疲れるんだよなぁ)




175: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/05(日) 00:38:29.99 ID:sy/wko7dO

...............................................................
...................................................


狐娘「えいっ、そこじゃ!」ピコピコ

幼女「わーやられるー」ピコピコ


TV『K.O!』


狐娘「やった!また勝ったのじゃ!」

幼女「うわー負けちゃったー」

狐娘「わはは!もう誰にも負ける気はしないのじゃー!」



狸娘(まーた幼女ちゃんわざと負けてやってるんか)チュー

狸娘(ご機嫌とりとはいえ大変やなぁ、明らかな手抜きを見抜けない狐ちゃんもちょっとおかしいけど)

狸娘(...何かちょっかい入れたくなって来たわ)ニヤァ


狸娘「猫ちゃん、ジュースおかわり頼めるかー?」

猫娘「はいニャ!ただいま持ってくるニャ!」ダッ



狐娘「もう一戦!もう一戦するのじゃ!」

幼女「はいはい...」

幼女(あぁ、疲れるなぁ...手を抜くって案外難しいや)




176: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/05(日) 00:39:33.66 ID:sy/wko7dO

狸娘「なぁ、ライオン君」

獅子男「なんですか?」

狸娘「ライオン君もゲームやりたくないんか?あれ面白いで」

獅子男「...確かに一度はやってみたいですが今はあの二人がやっているので」

狸娘「ならやってみたらええやん!幼女ちゃんなら快く譲ってくれると思うで!」


狸娘「おーい幼女ちゃん!ライオン君もやってみたいって言っとるからやらせてあげてくれんかー?」


幼女「え?」

幼女(よ、良かった...もうこれ以上やったら多分我慢出来ない)

幼女「いいですよ!どうぞ!」



狸娘「ほら幼女ちゃんもああ言っとるし行ってき」

獅子男「は、はい」



獅子男「すまないな。礼を言う」

幼女「いえいえ!あっ、操作方法教えますね」

獅子男「いや大丈夫だ。見て覚えた」カチカチ

獅子男「ここが攻撃、これが防御。ここで大技だろう?」


幼女(見て覚えたって...どんだけ目がいいの...)




177: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/05(日) 00:40:33.04 ID:sy/wko7dO

狐娘「ぬっふっふ...次は獅子か」

狐娘「まあ初心者にはちょっと手加減してやるから安心するのじゃ!」


獅子男「お手柔らかにお願いします」カチカチ




狸娘「ふふふ...絶対面白いことになるわ」ニヤニヤ


幼女(また悪い顔してる...)

幼女(ライオンと私がゲームをするのを変わって何か変なことでもあるのかな?)

幼女(...)


幼女(あっ)


幼女(だ、大丈夫だよね?しょ、初心者だし)オロオロ



猫娘「ニャー!おかわりのジュースお持ちしましたニャー!」

狸娘「おおきにやで♪」




狐娘「さあ!げーむすたーとじゃ!」

獅子男「...」




178: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/05(日) 00:41:09.31 ID:sy/wko7dO

TV『FIGHT!』


狐娘「ほらかかって来るのじゃ!いつでもいいぞ!」

獅子男「...」カチカチ


スタスタ スタスタ


狐娘「わはは!走ることも出来ないではないか!」

狐娘「ならこちらから行かせて貰うぞ!」カチカチ


ダッ


狐娘「先手必勝じゃ!」


ガッ


狐娘「!?」

狐娘「なっ...!止められたじゃとっ!?」


獅子男「...ふむ、どうやら防御これでいいみたいだな」

獅子男「なら次は攻撃だ」カチカチ


バキッ ボコッ ガッ


狐娘「!?」

狐娘「な、なんじゃこの連鎖攻撃っ!?ぼ、防御も回避も間に合わっ...」カチカチ




179: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/05(日) 00:42:08.09 ID:sy/wko7dO

キュイーン


獅子男「ゲージが溜まったか、ならここを押せば大技が出るはずだな」カチッ


ギュイイイイイイイイイイイン!!!!!!


狐娘「!?」

狐娘「ちょ、ちょっと待つのじゃ!たいm...」



TV『K.O!』


狐娘「あぁっ!?」



獅子男「おぉ、勝ってしまったぞ」

狐娘「」




狸娘「お、お腹痛いわ...」ププッ

猫娘「ニャー!お兄ちゃん凄いニャー!」



幼女「これが狙いだったのか...」




180: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/05(日) 00:43:16.07 ID:sy/wko7dO

狐娘「うぅ...うぅ...」ウルウル


幼女(...はっ!しまった!)


狐娘「うわあああああああああん!!!!負けたのじゃああああああああああ!!!!」シクシク

狐娘「しかも初心者にいいいいいいいいいいい!!!!!」シクシク



獅子男「」ビクッ

獅子男(し、しまった...狐様はこういう性格だった...)

獅子男(何だかやけに弱いと思ったが...幼女はこうならないように手を抜いていたのか?)



幼女「き、狐様落ち着いて!」


狐娘「うわああああああああああん!!!!!」シクシク


幼女「きっとまぐれですよ!次は狐様が勝つはずです!」

幼女「ねっ!」ギッ


獅子男「そ、そうだな。あれはまぐれだ」


狐娘「でも完敗したのじゃああああああああああああ!!!!!!」シクシク



ザーザー ザーザー


猫娘「あ、雨が降って来たニャ」

狸娘「よ、予想通り過ぎるわ...狐ちゃんはほんま期待を裏切らん...」ププッ




181: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/05(日) 00:44:20.92 ID:sy/wko7dO

幼女(もう雨がっ!?は、早く泣くのを止めさせないと!)

幼女「そ、それも偶然ですよ!次はきっと狐様が勝つはずです!」


狐娘「...もしかしてわらわ本当は弱いんじゃ...」


幼女「」ギクッ


狐娘「うわあああああああああああん!!!!!図星じゃあああああああああ!!!!その反応は図星なのじゃあああああああああああ!!!!」シクシク


狸娘「い、今頃気が付いた...遅いわ...」ププッ


狐娘「幼女もきっと手を抜いていたのじゃああああああああああ!!!!!」シクシク


幼女(バ、バレた...)



ゴロゴロ ビュウウウウウウン



猫娘「あ、雷と風が吹いてきたニャ」


幼女(ま、まずい!本格的にどうにかしないと!)



ガチャ




182: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/05(日) 00:45:27.48 ID:sy/wko7dO

虎男「あ、兄者!何があった!?急に嵐が...」



狐娘「びええええええええええん!!!!!!!!」シクシク

幼女「お、落ち着いて...」オロオロ



獅子男「何と言われてもこういう状況だ...狐様が泣き出してしまった...」

虎男「そういうことか...確かこの人、機嫌が悪くなると泣き出して雨が降るんだったな」

獅子男「このままだと大変なことになるぞ...どうにかして泣き止ませなければ」

虎男「安心しろ兄者、アレを買ってきたからもう安心だ」ガサゴソ


獅子男「そうか!そういえば弟者はアレを買いに行ってたんだったな!」



狐娘「わらわは弱いのじゃあああああああああああああああ!!!!!」シクシク

幼女(う、うぅ...下手に何か言うと逆効果な気がする。何とかしないと...)




獅子男「狐様!酒を買って参りました!一杯飲みませんか?」


狐娘「」ピタッ




幼女「お、お酒?」




185: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/06(月) 01:08:21.63 ID:XFVjrZAtO

獅子男「さあ一杯やりましょう!」


狐娘「...今そんな気分ではないのじゃ」プイッ




幼女「なぜお酒...」

狸娘「おー、ライオン君も考えたなぁ」

幼女「ど、どういうことですか?」

狸娘「狐ちゃんな、赤いきつねと同じくらいめっちゃお酒大好きやねん」

幼女「...本当ですか?とてもそんな風には見えないですけど」

狸娘「まあ見た目だけは若いからね」




獅子男(くっ...さすがに簡単には飲んでくれないか!)

獅子男(なら無理矢理にでも!)


獅子男「いいから飲んでください!それで嫌なことは忘れましょう!」ダッ


狐娘「ちょっ!やめるのじゃ!今は飲みたくないのじゃー!」ジタバタ

獅子男「ほらほら!美味しいですよ!」ガッ

狐娘「離すのじゃー!やめるのじゃー!」ジタバタ




幼女(何か危ないことをしてるみたい)




186: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/06(月) 01:09:42.13 ID:XFVjrZAtO

獅子男「口を開けて!」ググッ

狐娘「い、嫌なの...じゃあ...」グッ


ポツンッ


獅子男(や、やった!一滴だけだが口の中に入ったぞ!)


狐娘「っ!?」ビクーン

狐娘「...」




幼女「何だか様子がおかしいような」

狸娘「あぁ、言い忘れとったな」

狸娘「狐ちゃんってお酒自体は大好きなんやけどな...」




狐娘「...」フラッ




狸娘「めっちゃ酔いやすいねん」

幼女「...はい?」




狐娘「いえーい!なのじゃあああああああああああ!!」




187: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/06(月) 01:10:42.45 ID:XFVjrZAtO

幼女「そ、それっていいことなんですか?」

狸娘「酔ってるいうことは多少のことをやられても気にしないってことやからな」

狸娘「酔った時の狐ちゃんはもう何をされても泣かへんくなるんよ」

幼女「へ、へぇ」


狸娘「まあ少しわがままになるんやけどね」



狐娘「おらぁ!獅子ぃ!お主も飲むのじゃあ!」フラフラ


獅子男「は、はい。いただきます」


獅子男(何とか飲ますことには成功したぞ...これでもう泣くことはないはず)

獅子男(後はひたすら耐えるのみ...)


虎男(兄者...もしかして忘れてるんだろうか)

虎男(自分も酒には弱いことを...)




狸娘「狐ちゃんも飲んでるしウチも飲もっかな」キュポン

幼女(どこから酒瓶を...)


狸娘「あっ、幼女ちゃんも飲むか?」

幼女「私未成年ですよ...」




188: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/06(月) 01:12:41.00 ID:XFVjrZAtO

...............................................................
....................................................



狐娘「うへへへ!おらぁもっと飲むのじゃあ!」フラフラ

獅子男「ひっひっひ、いただきやす」フラフラ


虎男(だ、駄目だ...兄者も完全に酔っぱらってる...)


獅子男「弟者ッ!お前も飲めぃ!」

虎男「あ、兄者...この後のこともあるし酒は控えた方が...」

獅子男「黙れぃ!実の兄の言うことが聞けんというのかぁ!」



狸娘「まったく酔っぱらいは情けないなぁ。こっちの酒もまずくなるわ」ゴクゴク

猫娘「本当にゃあ!酒に呑まれるなんて情けないにゃあ!」ヒック


幼女「おい」


猫娘「なんにゃあ?」ヒック

幼女「お前も未成年だろうが」

猫娘「安心するにゃあ!これはノンアルコールのまたたび酒にゃあ!」ヒック

猫娘「だからいくら飲んでも平気にゃあ」ゴクゴク



猫娘「んにゃあああああああああ!!!!酒は美味しいにゃあ!!!!」ビクンビクン



幼女(...普通のお酒より危ないんじゃないかそれ)




194: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/07(火) 03:34:09.37 ID:S3cciUjxO

狸娘「猫ちゃん。何かおつまみあるか?」

猫娘「にゃあ!冷蔵庫に鮭があったはずだにゃあ〜」フラフラ




狐娘「酒が飲める酒が飲める酒が飲めるのじゃ〜!」ヨロヨロ

獅子男「酒が飲める飲めるぞ酒が飲めるぞォ!」ヨロヨロ




虎男「兄者...」



幼女「家の中が酒臭い...もう出てけよ酔っぱらい共...」




猫娘「にゃあ!おつまみだにゃあ〜」フラフラ

狸娘「ん、ありがと♪」


狸娘「魚もたまにはええもんやなぁ...ウチは天ぷらの方が好きやけど」モグモグ

猫娘「にゃあ、天ぷらなら海老天が好きだにゃあ」モグモグ




195: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/07(火) 03:35:47.22 ID:S3cciUjxO

狐娘「さ、酒が飲めるのじゃあ......Zzz」スヤァ

獅子男「さ、酒が飲めるぞ......Zzz」バタッ




狸娘「あーあ...二人ともとうとう酔い潰れてもうたわ。だからお酒はほどほどにしときって言ったのに」

幼女(んなこと言ってないと思うんですけど)


狸娘「なら二人も寝たことやし映画のDVDでも見よか?ウチちょうど持ってきとるねんけど」スッ


猫娘「にゃあ!見るにゃあ〜!」フラフラ

虎男「う、うむ、兄者も起きないことだし俺も見るとしよう」


狸娘「決定やね〜♪あ、幼女ちゃん、デッキ借りるで」

幼女「はいはいご自由にどうぞ...」


ウィーン


狸娘「やっぱり映画と言ったら洋画やね♪」




196: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/07(火) 03:37:01.15 ID:S3cciUjxO

..............................................................
...............................................


TV『END』


狸娘「ふぅー!見終わったでー!」

狸娘「やっぱり三作連続は少しきつかったなぁ!でも達成感があるわ!」


幼女「...」

猫娘「...」

虎男「...」



狸娘「あれ?みんなどうしたん?」


幼女「い、いや一作目は面白かったんだけどさ...」

猫娘「二作目のオカルト路線にはちょっと驚いたニャ...」

虎男「三作目なんてただのゾンビ映画になってた気がするんだが」


狸娘「まあ最初がピークの作品なんて山ほどあるからなぁ」

狸娘「確かに三作目は方向性はかなり変わってたけどオチは悪くなかったと思うで?」

狸娘「でもやっぱりみんなでこうやって映画見るのは楽しいわ。最近はテレビやと全然やってくれんからなぁ」


猫娘「ニャ、確かにみんなで集まって映画を見たのは久しぶりだったニャ」




197: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/07(火) 03:38:39.06 ID:S3cciUjxO

狸娘「たまにやってもバイオハザードとか邦画やからなぁ」

狸娘「もっとこう、ウチ的には血がいっぱい出るB級モンスターパニック系が見たいねん!」

狸娘「午後ローとかいう番組ではよくやってるらしいけどウチの住んでるところやとやってないもんなぁ...ほんま惜しいわ」


幼女(あの無人島紹介したら喜んで行きそうだな)


狸娘「はぁ、もう一度コマンドーを地上波で見たいわ」

狸娘「...って映画三本も見たから結構時間過ぎてるね。もう日が沈んでるわ」


幼女「あ、本当だ。もう夜の7時」

幼女(そろそろあいつが帰ってくる時間だな...)


虎男「もうこんな時間か...そろそろ俺達は出て行くとしようか」

猫娘「やっぱり泊まって行かないのかニャ?」

虎男「ああ、すまないな。今晩はホテルで過ごすとしよう」

虎男「...それにこれから少し用事もあるからな」


猫娘「ニャー!それなら明日は見送りに行くニャ!」



虎男「ほら兄者、起きろ。もう夜だぞ」ユサユサ

獅子男「Zzz......」スピー




198: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/07(火) 03:41:23.04 ID:S3cciUjxO

虎男「駄目だな、完全に眠ってる...」

猫娘「どうするニャ?」

虎男「背負って途中で起こすとしよう。少し重いがな」スッ


獅子男「Zzz......」スピー


虎男「ではまた明日だ。妹者」

猫娘「また明日ニャー!」フリフリ


虎男「狸様もまたいつか。狐様にもよろしく言っておいてください」

狸娘「久しぶり会えて嬉しかったでー♪またいつかな♪」


ガチャ

バタン



狸娘「ほんなら虎君とライオン君も帰ったしウチも帰ろっかな、もう遅いし」

幼女「あの...狐様は...」チラッ



狐娘「Zzz......」スヤスヤ



狸娘「しゃあないなぁ...ウチが運んで行くわ」ヨッコラッセ




199: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/07(火) 03:42:37.91 ID:S3cciUjxO

幼女(意外だな、てっきり狐は置いて自分一人で帰ると思ったんだけど)


狸娘「じゃあまたね♪幼女ちゃんに猫ちゃん♪」

狐娘「Zzz......」スヤスヤ


幼女「あ、はい。さようなら」

猫娘「さよならですニャー!」


猫娘(チッ...てっきり仲良くなったら何か貰えると思ったけど貰えなかったニャ)


狸娘「あ、そうそう」ガサゴソ

狸娘「はい猫ちゃん♪これお小遣い♪」スッ


札束「」ドーン


猫娘「ニャッ!?」ビクッ


狸娘「今日よくしてくれたお礼やで♪」

狸娘「ほなまたな♪」ガチャ


バタン


猫娘「あ、ありがとうございますニャ!」ペコー


幼女(またこの手口か)




200: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/07(火) 03:43:34.15 ID:S3cciUjxO

猫娘「や、やったニャー!こんなに貰ったニャ!」ピョンピョン

猫娘「猫被り最高ニャ!やっぱり猫が正義ニャ!」


猫娘「ニャーッハッハッハッハ!!!!!」ゲラゲラ

幼女「...」


猫娘「あっ!幼女もこのお金欲しいのかニャ?」

猫娘「仕方ないにゃあ...少し分けてあげるニャ!」


幼女「...そのお金、もっとよく観察してみ」


猫娘「ニャ?どういうことニャ?」キョトン

幼女「いいから」


猫娘「観察って...意味が分からないニャ」

猫娘「よく見ればいいのかニャ?こんなお金なんか見て何も変わるわけ...」ジー


ボンッ


葉っぱ「」パラパラ


猫娘「ニ゛ャ゛ッ゛!?」


幼女「狸に化かされたね。私も一度やられた」

猫娘「ニャ、ニャアアアアアアアアア!!!!こんなの酷いニャアアアアアアアアアアアアアア!!!!」シクシク




201: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/07(火) 03:46:17.71 ID:S3cciUjxO

..............................................................
............................................


スタスタ スタスタ


狸娘「今頃札束が葉っぱに化けた頃やろな」ニヤニヤ

狸娘「やっぱり人を化かすのは楽しいなぁ!止められんわ!」


狐娘「Zzz......」スヤスヤ


狸娘「おっと、あんまり大きい声は出したらあかんな」


狸娘「...」


狸娘「一体いつ頃やったかなぁ...狐ちゃんと勝負を始めたのは...」


狸娘「最初はただの縄張り争いやったけ?それでウチが化かして勝ったんやったな」

狸娘「ププッ...あの時の狐ちゃんの顔は傑作やったなぁ」

狸娘「それから毎日狐ちゃんが勝負仕掛けに来て...でもウチには勝てんくて泣いとったなぁ」


狸娘「狐ちゃんが初めて勝ったのは確か...ウチと同じ化かす術を覚えた時やったっけ」

狸娘「あの時は悔しかったなぁ。まさか自分より下やと思ってた狐ちゃんに負けるなんてあり得んかったもん」




202: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/07(火) 03:49:15.45 ID:S3cciUjxO

狸娘「それから段々勝負がエスカレートして来て、最終的には勝負場所の国が滅んだんやったか」

狸娘「それで噂を聞いた神様がやってきて、めでたく神の仲間入り...」


狸娘「思えばウチの人生は狐ちゃんほぼ同じやな...」


狸娘「...」


狸娘「あの子達...幼女ちゃんと犬ちゃんには感謝せんとあかんな」


狸娘「ウチと狐ちゃんが小競り合いで済んでるのも犬ちゃんのおかげやし」

狸娘「幼女ちゃんのところで遊ぶようになってから喧嘩の回数も減ってるからなぁ」


狸娘「...もしかしてウチ、狐ちゃんと仲良くなりたいんかな?」


狸娘「よく男子が好きな子をいじめるって言うし...ウチが狐ちゃんをからかってるのも愛情の裏返し?」

狸娘「もしそうやとしたら何か恥ずかしいな...他の人も気付いてるんやろか」


狸娘「幼女ちゃん辺りは勘が鋭いもんなぁ」




203: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/07(火) 03:50:23.53 ID:S3cciUjxO

狐娘「Zzz...」スヤスヤ


狸娘「ふふっ、自分のライバルの前でこんな気持ち良さそうに寝るなんて神失格やね」

狸娘「...いつか狐ちゃんと仲良くなれる日も来るんやろうか?」



狸娘「もしきたら...今よりもっと楽しいんかなぁ...」



狐娘「ん.........ん.........」モゾモゾ


狸娘「」ビクッ


狸娘「あ、あっー!狐ちゃん起きたかー!」アセアセ

狸娘(さ、さっきの独り言聞かれてへんかな?)



狐娘「...」モゾモゾ

狐娘「......お......お」ピクピクッ


狸娘「お?」




狐娘「おえええええええええええええええええ!!!!!!!!」ゲロゲロ




狸娘「」ビチャ




204: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/07(火) 03:52:36.78 ID:S3cciUjxO

狐娘「おろろろろろろろ!!!!!おぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ!!!!」ゲロゲロ



狸娘「」ビチャ



狐娘「おげええええええええええええええええ!!!!!おべえええええええええ!!!!!」ゲロゲロ



狸娘「」ビチャ



狐娘「...」ピタッ


狐娘「Zzz......」スヤァ



狸娘「」ビチャビチャ


狸娘「...人の背中で吐くなんてええ度胸してるやん」

狸娘「...狐ちゃんをおんぶして帰ろうとしたウチがアホやったわ」パッ


狐娘「Zzz...」ドサッ



狸娘「狐ちゃんは荷物と同じ扱いで充分や!」グッ



ズルズル



狐娘「うーん...うーん...」ズサー




208: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:05:49.61 ID:5pT8/5nrO

..............................................................
.................................................


スタスタ スタスタ


虎男「...ここら辺でいいか」ピタッ

虎男「おい兄者、いい加減起きろ」ユサユサ


獅子男「そんなこと言われてもウチポンデライオンやし......Zzz......」


虎男「どんな夢を見てるんだ兄者...」

虎男「...どうやら酒のせいで目が覚めないらしいな。まずは酔いを醒ますのが先か」

虎男「確か目覚めの魔法は...こうだったか?」ピカッ



獅子男「ッッッッッッ!?!?!?」ビクーン



虎男「起きたか」


獅子男「こ、ここは誰だ...?俺はどこ...?」キョロキョロ


虎男「兄者、寝ぼけてる場合じゃないぞ」


獅子男「くっ...一体何があった?頭がボーっとして...それに何だか体中が痛いんだが」




209: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:06:43.92 ID:5pT8/5nrO

虎男「かくがくしかじか、兄者は酔い潰れて俺がここまで運んできたというわけだ」


獅子男「そんなことがあったのか...何も覚えないな」

獅子男「狐様に酒を飲ましたことまでは思い出せるんだが...むむむ」



獅子男「...ん?待てよ?ならこの痛みは何だ?」



虎男「そんなことより兄者、もう日が沈んで夜だ」

虎男「俺達がなぜ戻ってきたか忘れたのか?」


獅子男「...あぁ、そうだったな。そのために俺達はわざわざサバンナから帰って来たんだった」

獅子男「こんなところで立ち止まってる暇はないな...行くぞ弟者」クルッ


虎男「兄者、方向が逆だ。店はこっちだぞ」


獅子男「...どうやらまだ少し酔いが残ってるみたいだな」




210: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:07:59.08 ID:5pT8/5nrO

............................................................
...................................................


アリガトウゴザイマシター


犬娘「あぁ...疲れたぁ...」グタッ

犬娘「も、もう無理。一歩も動けない...」



兎娘「まったく犬は情けないなぁ。こんなことでへばるなんて」

兎娘「やっぱり一番は兎だね!」ドヤァ



犬娘「...モップに向かって何言ってるの?兎ちゃん?」



兎娘「い、一番は兎...」フラッ

兎娘「」バタッ



犬娘「あーあ、とうとう倒れちゃったよ」


熊男「今日もご苦労だった。今から給料を配るぞ」

犬娘「店長!最近ちょっと厳しいよ!もっと人を増やすかお客さん減らして!」

熊男「最近は他の従業員の休みが多いからな。我慢してくれ」


犬娘「そんなこと言われてもキツいのはキツいよ!このままだと過労死しちゃうよ!」プンプン


熊男「その代わりに明後日の祝日は全員休みだ。もう少し頑張ってくれ」


犬娘「さすが店長!よっ!日本一!」クルッ




211: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:09:29.42 ID:5pT8/5nrO

熊男「ほれ、今日の給料だ」スッ


犬娘「サンキュー!店長!」

犬娘「じゃあ私はもう帰るから!また明日!」ダッ


熊男「まったく...騒がしいやつだ」

熊男「ほら兎娘、お前も起きろ。もう閉店だぞ」


兎娘「...え?閉店?」パチッ


熊男「これが今日の分の給料だ。他のみんなはもう全員帰ったぞ」


兎娘「あ、あぁ...うん...終わったんだ」フラッ

兎娘「じゃ、じゃあ店長また明日...」フラフラ


熊男「ちょっと待て」


兎娘「なに?」


熊男「ほらこれ、北海道産の高級ニンジンだ」ポイッ


兎娘「ニンジン...ニンジン!?」

兎娘「し、しかも北海道産の高級ニンジン!?」




212: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:10:38.27 ID:5pT8/5nrO

熊男「最近顔色が悪いからな。これでも食って元気を出せ」

熊男「あともう1つ、弟君の分だ」ポイッ


兎娘「て、店長...」ウルウル

兎娘「ありがとう!店長!もう店長の悪口をネットに書くなんて真似しないよ!」


熊男「おい、ちょっと待て。それはどういうことだ」


兎娘「給料はいいけど地下王国並に働かせる強制労働施設なんて絶対書かないから!」ダッ


熊男「まさか今日変な役所の人間が来たがお前の仕業か!ちょっと待て!」ダッ



兎娘「へへーんだ!いくら店長でも足では兎には勝てないよっ!」ダダダッ



熊男「逃げ足だけは速いやつめ...」

熊男「はぁ、まったくうちの店員にも困ったものだ」


狼男「店長殿!お先に失礼するでござる!」ビシッ


熊男「あぁ、狼男か。今日もご苦労だった」




213: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:11:45.56 ID:5pT8/5nrO

熊男「さて...少し整理したら俺も帰るとするか」スタスタ


チリンチリン♪


熊男「む、こんな時間に客か?」

熊男「すまないがもう今日は閉店...」



???『........』バッ



熊男「ッ!?」



???『.........!!!』ビュンッ



熊男「フンッ!」パシッ



???『.........!!!』グググッ



熊男「甘いわァ!」グルンッ



???『.........!?』バタッ



熊男「一体誰だ?突然襲ってくるとは...」


ダダダダダッ!!!!!!


熊男「ッ!?もう一人居たのか!」




214: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:13:03.17 ID:5pT8/5nrO

???「.........!!!」シュンシュンシュンッ


熊男「チッ...ちょこまかと素早い奴め...」


???「.........!!!」バッ



熊男「...見えた!そこだァ!!!」ブンッ



???「.........ガハッ!」ボコォ


バタッ



熊男「...これで終わりか」

熊男「まったくご丁寧に覆面なぞしやがって...どこのどいつだ」

熊男「...とりあえずまずはその顔を拝見するとしようか」


ヌギッ



獅子男「お、お久しぶりです。師匠」

虎男「だから返り討ちに遭うと言っただろ兄者...」



熊男「お前達は...」




215: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:14:16.59 ID:5pT8/5nrO

熊男「それでどういうことだ?お前達は確かサバンナに修行に行ったんじゃないのか」


獅子男「じ、実はどれほど腕を上げたか気になり」セイザー

虎男「い、一度師匠に見てもらおうかと」セイザー


熊男「はぁ...まったく、そんな少しの期間で上達するわけないだろう」


獅子男「い、一年近くはサバンナで修行してたんですが」


熊男「それでもたった一年ぽっちだ。俺なんて若い時は山に十年は篭ったぞ?」


虎男「十年...ですか」


熊男「強さというものはそう簡単に手に入るものではない」

熊男「何十年も修行を積み重ね、切磋琢磨し、鍛錬して初めて手に入るものだ。お前達は少しせっかち過ぎるぞ」


獅子男「...返す言葉もない」

虎男「だから俺はもう少し待てと言っただろ兄者...」




216: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:15:42.90 ID:5pT8/5nrO

熊男「...まあ焦る気持ちも分からんことはない」

熊男「ただ急ぎ過ぎるのは駄目だ。少しずつ、確実に修行を重ねれば自然と強さの方がついてくる」


獅子男「...」

虎男「...」


熊男「まあいい、せっかく帰ってきたんだ」

熊男「...どれほど腕を上げたか見てやろう」スッ



獅子男「...!」

虎男「い、いいんですか?」



熊男「あぁ、二人同時にかかってこい」

熊男「二人がかりだからって手を抜いたりなんかしたらぶっ殺すからな」



獅子男「...弟者」チラッ

虎男「...兄者」チラッ


ダンッ



獅子虎「「ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」」



熊男「ふん...」ニヤッ

..............................................................
.............................................




217: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:17:33.75 ID:5pT8/5nrO

熊男「...こんなところか」パッパ



獅子男「く、くそぅ...」ボロボロ

虎男「や、やはりまだ早かったか...」ボロボロ



熊男「たった一年でよくここまで上達した...」

熊男「が、まだまだ二人とも甘いな」


熊男「まず獅子男、お前は二つの動作が出来ない癖を直せ」

熊男「攻撃、防御、回避、どれも1つに集中し過ぎだ」


獅子男「う、うむ...直そうとは思ってるんですが...」


熊男「次に虎男、お前は動きに反応し過ぎる」

熊男「フェイントに引っ掛かり過ぎだ。もっとよく相手を観察しろ」


虎男「精進します...」




218: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:18:55.42 ID:5pT8/5nrO

熊男「それとお前達二人は魔法をもっと勉強しろ。戦闘の基礎中の基礎だぞ」


獅子男「し、しかしどうもあれは苦手で...」


熊男「俺だってまともに扱えるようになるには苦労はしたが、その分対価も大きい」

熊男「...まあ努力は認めてやる。この一年よく頑張った」


虎男「し、師匠!」


熊男「どうだ?せっかく帰って来たんだから久しぶりに一緒に飲まないか?」

熊男「いい店を知ってる。もちろん俺のおごりだ」


虎男「すみません、今日はもう酒は...」


獅子男「いいですね!飲みに行きましょう!」


熊男「そうか、決定だな。ではさっそく行くとしよう」


虎男(もう昼のことを忘れたのか兄者...はぁ、今度はホテルまで兄者を運ぶことになりそうだ)


獅子男「何をモタモタしてるんだ弟者?早く行くぞ」


虎男「あ、あぁ...分かってる」

虎男(兄の面倒を見るのも弟の役目...か)




219: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:20:22.78 ID:5pT8/5nrO

...........................................................
............................................


犬娘「るん♪るん♪るん♪」スキップ

犬娘「明後日は祝日で休み〜♪何をしよっかな〜♪」


犬娘「まずはご主人様と買いm...」



猫娘『ニャッニャッニャッ...』フフフ



犬娘「チッ...全員だから猫ちゃんも休みか」

犬娘「そういえば今日は私が留守の間に何かあったのかな...一応狐様と狸様を見張りに行かせたから大丈夫だと思うけど」


犬娘「くっそー!何で猫ちゃんが家に来るんだよー!家がないなら保健所に引き取ってもらえよー!」

犬娘「そもそもご主人様に最初に目を付けたのは私だし...この泥棒猫め...」グチグチ


犬娘「...はっ!これってまさか嫉妬っ!?」


犬娘「だ、駄目だよ犬が嫉妬なんて!まるで猫みたいじゃん!」

犬娘「犬は明るく笑顔で元気で...よし!」


犬娘「さあ早く帰ろっと!あんまり遅いとご主人様も心配するからね!」ダッ




220: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:21:14.10 ID:5pT8/5nrO

ガチャ



犬娘「ごっ主人様ただいま〜!犬のご帰還だよ〜!」



猫娘「にゃあ...マタタビ酒返してくれにゃあ」フラフラ

幼女「ダメ、こんなもの体に悪い」

猫娘「にゃあ...お願いにゃあ」ダキッ

幼女「くっつくな、暑苦しい」ググッ



犬娘「」



犬娘「」



犬娘「」



幼女「あ、帰ってきたんだ。今すぐ晩ごはんの準備するね」スタスタ

猫娘「にゃあ...待ってくれにゃあ...」ダキッ



犬娘「」




221: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:21:59.15 ID:5pT8/5nrO

幼女「いただきます」

猫娘「いただきますニャ」



犬娘「」



猫娘「マタタビ酒返してくれニャー」モグモグ

幼女「駄目、お酒なんて毒にしかならないもん」モグモグ

猫娘「じゃあ一日一杯だけでもいいから飲ませてくれニャ〜」

幼女「...じゃあ一杯だけなら」

猫娘「ニャー!やったニャ!」



犬娘「」モグモグ



幼女「ごちそうさまでした」

猫娘「ごちそうさまニャ」



犬娘「」



猫娘「洗い物手伝うニャ」

幼女「え?あ、ありがとう」



犬娘「」




222: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:22:38.55 ID:5pT8/5nrO

TV『なんでやねん!』


猫娘「ニャハハハハハハ!!!」ゲラゲラ

幼女「プッ...」



犬娘「」



幼女「お風呂上がったよ」ホカホカ

猫娘「ニャ、じゃあ次は私が入ってくるニャ」スタスタ



犬娘「」



猫娘「ふにゃ〜いいお湯だったニャ」ホカホカ

幼女「犬も早くパパっと入ってきてね。冷めちゃうから」



犬娘「」スタスタ



犬娘「」チャポン



犬娘「」




223: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:23:25.13 ID:5pT8/5nrO

猫娘「ふわぁ〜ニャ...もう眠くなってきたニャ」ウトウト

幼女「じゃあ布団敷いてくるね」スタスタ



犬娘「」



猫娘「歯磨きしてくるニャ〜」

幼女「あ、歯磨き粉切れてたんだった。ちょっと待ってて、今出すから」



犬娘「」



猫娘「じゃあおやすみニャ〜」スタスタ

幼女「寝る時には電気消してね」スタスタ



犬娘「」



シーン



犬娘「」



ポツーン



犬娘「」



犬娘「..........な」



犬娘「なんじゃこりゃあ!!!!!」ドンガラガッシャーン




224: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:24:29.87 ID:5pT8/5nrO

犬娘「なんで猫ちゃんとご主人様がイチャイチャしてるんじゃゴラァ!!!!」ドンガラガッシャーン

犬娘「なんか顔赤かったよね!?何あれ媚薬!?」

犬娘「猫にマタタビの媚薬与えてイチャコラバッコンってなんのエロゲじゃゴラァ!!!!」ドンガラガッシャーン



犬娘「はぁ...はぁ...」


犬娘「や、やっぱり猫ちゃんは危険だ...」


犬娘「...」



犬娘「...封印してやる」ニヤッ









猫娘「ゴロニャー......ゴロニャー......Zzz ...」ゴロゴロ

幼女「Zzz...」スヤァ




犬娘「」コソッ

犬娘「くそがぁ...ご主人様の隣でゴロゴロ鳴きながら寝やがって...」

犬娘「へんだ...その幸せも今のうちだぜ」




225: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:25:38.05 ID:5pT8/5nrO

猫娘「Zzz...」スヤスヤ



犬娘「」コソコソ


犬娘「」ガシッ


犬娘「」グイッ



猫娘「」ズルズルー



『トイレ』


ガチャ


犬娘「」ポイッ


猫娘「Zzz...」ドサッ


バタン


犬娘「ふふふ...まずは正方形の部屋に閉じ込める」

犬娘「そして用意するのはこの水が入ったペットボトル!」バーン


犬娘「これを部屋の前に置く!」ポン


犬娘「そして魔力を込めるっ!」ピカッ




226: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:26:27.82 ID:5pT8/5nrO

キラキラ キラキラ


犬娘「あとは魔方陣を描いて...」カキカキ

犬娘「もう一度魔力を込める!」パンッ



ブワァ



犬娘「完成!猫科専用封印魔法!」

犬娘「ペットボトルの効果により猫科はこの部屋を出ることは出来ない!」

犬娘「ふははははははははは!哀れなり猫めっ!」


犬娘「ねぇ今どんな気持ち?犬に封印されてどんな気持ち?」

犬娘「これでご主人様と私の仲を邪魔する者は消えた!後は私がご主人様と一緒に寝れば全て解決!」

犬娘「犬大勝利!希望の未来へレディ...」




幼女「なにしてるの」




犬娘「ゴーッ!!」


犬娘「...へ?」クルッ




227: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:27:12.78 ID:5pT8/5nrO

犬娘「ご、ご主人様...な、なんで...」ブルブル


幼女「夜中に馬鹿みたいな大声が聞こえたら誰だって起きる」


犬娘「あ、あはは...そうだよね...」ブルブル

犬娘(だ、大丈夫だよね?バレてないよね?)ダラダラ


幼女「で、なにしてたの」


犬娘「う、ううん、何も?ただ大声を上げてただけだよ?」ブルブル


幼女「ふーん、そうなんだ」

幼女「...なんか犬大勝利とか聞こえたけど」


犬娘「ちょ、ちょっと叫びたくなっただけだよ?」ブルブル

犬娘(良かった...最後の方しか聞かれてない...これならゴリ押しすれば行ける!)




228: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:27:54.72 ID:5pT8/5nrO

幼女「このペットボトルは何?」


犬娘「ま、魔除けだよ!最近この家に悪霊を感じるから!」

犬娘(ヒュー!我ながらナイスな回答だ!)


幼女「この魔方陣は?」


犬娘「ま、魔除けその2!なんか凶暴なやつだから一個だと不安でさー!」

犬娘(イ、イケる!今日の私は冴えてるよ!)


幼女「...じゃあさ」

幼女「どうして私の隣で寝てた猫が居ないの?」


犬娘「」ギクッ


犬娘「さ、さあ?トイレじゃないのかなぁ?」


幼女「...トイレねぇ」チラッ



犬娘(あっ)


犬娘(し、しまったー!)

犬娘(猫ちゃんを封印したのはトイレだった!何やってんだよ私の馬鹿っ!)




229: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:29:17.82 ID:5pT8/5nrO

幼女「...」スッ


犬娘「ご、ご主人様!?何しようとしてるの!?」


幼女「何ってトイレのドアを開けようとしてるんだけど」


犬娘「だ、駄目だよ!そんなことしたら!ト、トイレ中にドアを開けるなんて!」


幼女「...それもそうか」


犬娘(ほっ...あ、危ない危ない...)


幼女「...」

幼女「やっぱり開けよ」スッ



犬娘「はいっ!?」ビクッ

犬娘「ス、ストップご主人様!」ドンッ


幼女「痛っ」ドサッ


犬娘「あ、あわわ...ご、ごめん...」


幼女「...やっぱりこのトイレに何かあるな?」ギロッ


犬娘(う、うぅ、さすがご主人様。鋭い...)




230: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:30:13.25 ID:5pT8/5nrO

犬娘「な、何もないよ?本当に何も」シラー


幼女「もっと私の目を見て答えて」ギロリ


犬娘「う、うぅ...」

犬娘(む、無理...目が怖い...名探偵の兎みたいな目になってる...)


幼女「...よし、開けよう」ガチ


犬娘「わっー!わっー!分かったよー!!!!」

犬娘「全部白状するから許してー!」シクシク


幼女「...」








幼女「...つまり最近私が猫と一緒に居るから嫉妬して猫を封印しようとしたと?」

犬娘「はい...」


幼女「何か言うことは?」

犬娘「ごめんなさい...」


幼女「それ私に言うの?」

犬娘「...猫ちゃんに言います」




231: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:32:12.80 ID:5pT8/5nrO

犬娘「で、でも...」プルプル

幼女「なに?」


犬娘「ご主人様も悪いんだよっ!!!!」


幼女「は?」



犬娘「最近毎日毎日猫ちゃんと一緒!!!!」

犬娘「ご主人様のペッドは私なのに!!!!」

犬娘「もっと私のことも気にしてよ!!!!」



幼女「...」


犬娘(い、言ってしまった。つい本音が...)

犬娘(あ、あぁ...絶対怒られる、最悪嫌われる...)



幼女「...ごめん」



犬娘「ひぃ!ごめんなさい!言い過ぎました!」ペコッ

犬娘「...え?」



幼女「確かに最近犬のことをあんまりかまってなかった気がする...ごめん」



犬娘「...は?」




232: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:33:35.06 ID:5pT8/5nrO

犬娘(ご、ご主人様が謝った...め、珍しい)

犬娘(これはもしかしてチャンス?)


犬娘「う、うん!ご主人様も分かればいいんだよ!」

犬娘「と、ところで明後日の祝日は仕事が休みなんだけどさ...」

犬娘「ど、どこかに行かない?ふ、二人っきりで」



幼女「...」



犬娘(い、言ってしまったー!)

犬娘(さ、さすがに二人っきりというのは厳しいかな?)

犬娘(まあご主人様が居るなら猫ちゃんと一緒でも)



幼女「...分かった。行こう」



犬娘「そうだよね...無理だよね...」ショボン


犬娘「...へ?」


犬娘「い、今なんて...」プルプル




233: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/09(木) 03:34:36.66 ID:5pT8/5nrO

幼女「だから...明後日行ってやる。二人でどこかに」


犬娘「え...嘘...」

犬娘「」ブワッ


幼女「はぁっ!?」

幼女「ちょっ!何で泣いてるの!?」



犬娘「う、うぅ...ご主人様ーーー!!!」ピョーン

幼女「!?」



ドサッ



犬娘「大好き!ご主人様大好き!」スリスリ

幼女「く、くっつくな!気持ち悪い!」

犬娘「もう封印魔法もいらない!私にはご主人様がいるもん!」ピカッ

幼女「や、やめろ!お前どこ触って...!」



ドタバタ ドタバタ



猫娘「...ニャ」パチッ

猫娘「あ、あれ?ここどこニャ」キョロキョロ




238: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/10(金) 03:52:29.94 ID:yuuBGIVlO

〜〜〜〜 翌日 〜〜〜〜


チュン...チュン...



犬娘「ふんふんふーん♪」モグモグ


幼女「...」

猫娘「...」


犬娘「あっ!ご主人様!はいこれ目玉焼きに使う醤油!」スッ

幼女「あ、ありがとう...」


犬娘「猫ちゃんはケチャップだったよね?はい!」スッ

猫娘「お、おうニャ...」



犬娘「あーやっぱりご主人様が作る朝ご飯は美味しいなー♪」



猫娘「ど、どうしたニャ。犬のやつ何か様子が変ニャ...」ボソッ

幼女「さ、さあ?」


幼女(ちょっと出かけに行くだけでテンション上がりすぎだろあいつ)




239: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/10(金) 03:53:14.38 ID:yuuBGIVlO

犬娘「おっともうこんな時間だぁ!」

犬娘「では今日も頑張って仕事してくるね!ご主人様!」


幼女「が、頑張って」


犬娘「猫ちゃん!ご主人様のことは任せたよ!」


猫娘「お、おうニャ」


犬娘「じゃあいってきまーす!」ダッ


ガチャ

バタン


猫娘「...犬のやついつも以上にテンションが高いニャ」

幼女「...そうだね」


ガチャ


犬娘「あっ!忘れてた!」

犬娘「猫ちゃん!昨日はごめんね!」


猫娘「...ニャ?」


犬娘「今度こそ本当にいってきます!」


バタン




240: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/10(金) 03:54:18.72 ID:yuuBGIVlO

猫娘「昨日?どういうことニャ?」

猫娘「確か昨日は...そういえば変な夢を見たニャ」

猫娘「なぜかトイレの中で寝てたような」


幼女「そ、そんなことより!お兄さん達の見送りはいいの?もう今日で帰っちゃうんじゃなかった?」


猫娘「はっ!そうだったニャ!」

猫娘「さっそく空港にGOニャ!」


幼女「...わざわざ空港に行かなくても携帯で連絡取ればいいんじゃないの?」


猫娘「お兄ちゃん携帯持ってないから向こうから連絡が来ないと何も出来ないニャ」

猫娘「それに最近は公衆電話も減ってるから待つよりこっちから行った方が早いニャ」


幼女「でもいつの便かも分からないし下手したら何時間も待つことに...」


猫娘「その時はその時ニャ!また空港で時間を潰すニャ!」

猫娘「つべこべ言わずに出発ニャ!」ガシッ


ダッ


幼女「ひ、一人で歩けるから離せー!」バタバタ




241: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/10(金) 03:55:39.87 ID:yuuBGIVlO

〜〜〜〜 空港 〜〜〜〜



猫娘「お兄ちゃん達はどこニャ〜?」キョロキョロ

幼女「さすがにまだ居ないいんじゃないの?お昼の便かもしれないし」


猫娘「...ニャッ!?あの大きい後ろ姿は!」ダッ


幼女「ちょっと!?どこ行くの!」



猫娘「お兄ちゃーん!!!!」バッ



ダキッ


虎男「誰だ...って妹者か?」クルッ

虎男「丁度今から電話をかけようとしたんだが...どうしてもうここに居るんだ?」


猫娘「ニャ!待ちきれなくて電話が来る前に空港に来たんだニャ!」


虎男「まったくせっかちだな、妹者は」



幼女(まさか本当にもう居るとは)

幼女(これって兄妹の繋がり的なアレ...?)




242: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/10(金) 03:57:02.18 ID:yuuBGIVlO

猫娘「あれ?獅子お兄ちゃんはどこニャ?」キョロキョロ

虎男「あぁ、兄者ならそこで...」



獅子男「」グッタリ



虎男「二日酔いだそうだ。気分が悪いらしい」

猫娘「相変わらず酒に弱いニャ」


幼女(昼間にあれだけ飲んでまた飲んだのか)


虎男「まあそっとしといてやれ。その内元気になるだろう」

猫娘「私、酒抜きの魔法使えるけどかけてあげた方がいいのかニャ?」

虎男「いや、これも一つの試練だ。兄者も少しは酒で痛い目を遭った方がいいからな」

猫娘「ニャ!了解ニャ!」



獅子男「」グッタリ



幼女(...頑張れライオン)




243: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/10(金) 03:58:22.77 ID:yuuBGIVlO

猫娘「あっ!そういえば飛行機はいつ出るんだニャ?」

虎男「確かあと二時間後に飛び立つ便だったと思うが」


猫娘「ニャッ!?それだとあんまり時間がないニャ!」


猫娘「早くお土産を買うニャ!私が案内してあげるニャ!」

虎男「...?サバンナに土産を渡す知り合いはいないぞ」


猫娘「お兄ちゃん達へのお土産ニャ!」

猫娘「空港で売ってる食べ物は結構美味しいから買った方がいいニャ!」


虎男「なるほど...確かに旨いというのは少し気になるな」

虎男「案内してくれ、妹者。少し見てみたい」


猫娘「ニャー!任せてくれニャ!」

猫娘「さあ!幼女も一緒に来るニャ!」


幼女「えっ?私も行くの?」


猫娘「当たり前ニャ!ここを一番詳しいのは幼女ニャ!」


幼女(め、めんどくせぇ...)




244: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/10(金) 04:00:20.02 ID:yuuBGIVlO

..................................................................
..................................................


虎男「これだけ買えば充分か」ドッサリ

猫娘「結構買ったニャー」


幼女(まんじゅうお菓子カップ麺その他色々...)

幼女(全部検査で引っ掛からない...とは思うけど、まあ引っ掛かっても私のせいじゃないよね?)


虎男「すまないな、手間をかけさせてしまって」

幼女「い、いえ。お気になさらず」


虎男「妹者は本当にいい友を持ったな...大切にしろよ?」

猫娘「ニャ!言われなくても分かってるニャ!」


獅子男「」グッタリ


虎男「さてもう少で搭乗の時間だが...そろそろ兄者を運ぶか」


猫娘「あっ!そういえばすっかり忘れてたニャ!」

猫娘「お兄ちゃん!見てもらいたい技があるニャ!」


虎男「...技だと?」ピクッ



幼女(...何かトイレに行きたくなってきたな)




245: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/10(金) 04:02:04.42 ID:yuuBGIVlO

猫娘「そうニャ!私が考えた新必殺技ニャ!」

虎男「...珍しいな。妹者が技を見てほしいと頼むとは」



幼女(二人は今何か話してるし、抜けても問題ないよね?)

幼女(さっさと済ませてこよっと)コソッ



猫娘「ニャ...実は少し前にちょっと自分の弱さを実感した時があったニャ...」

猫娘「だから空いてる時間に少しずつ修行したニャ!そしたら何かスゴい技が出来たっぽいニャ!」


虎男「ほう、妹者も弱さの壁に当たったか」

虎男「俺も経験がある...あの壁は高くて分厚い。乗り越えるのは難しいだろう」

虎男「俺に出来ることなら喜んでやる、見せてみろ」


猫娘「...では行くニャ」


猫娘「...ニャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」ゴゴゴゴ



パッ




246: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/10(金) 04:03:11.78 ID:yuuBGIVlO

..............................................................
.................................................


ジャー


幼女「ふぅ...スッキリした」フキフキ

幼女「さ、早く戻ろっと」ダッ







猫娘「はぁ...はぁ...ど、どうニャ?」


虎男「...」


虎男「...俺は魔法関連のことはあまり詳しくない」

虎男「だから直感、今までの経験から思ったことを言わせてもらう」


猫娘「...」ゴクリ



虎男「いい技だ。よくそんな技を考えた感心するほどな」



猫娘「や、やったニャー!お兄ちゃんに褒められたニャー!」ピョンピョン


虎男「その技は完成してるのか?」

猫娘「いや!まだ練習中ニャ!」

虎男「そうか。今の段階で何もしない状態だと何分持つ?」

猫娘「うーん...30分が限界ってところかニャ?」


虎男「それだと大体実践で使うと5分が限界だな」




247: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/10(金) 04:04:39.77 ID:yuuBGIVlO

猫娘「えぇーっ!?それだけしか持たないのかニャ?」

虎男「実際の戦闘ではそのぐらいのエネルギーの消費を覚悟した方がいい。あくまで目安だ」

猫娘「にゃあ...ちょっと自信なくしたニャ」ガーン


虎男(しかし妹者がこれほどまでに腕を上げるとは...俺達もうかうかしてられないぞ兄者)



幼女(到着っと)

幼女(あ、良かった。間に合ったみたい)



虎男「む、そろそろ時間だな」

虎男「じゃあな、妹者。母者と父者にもよろしく言っておいてくれ」

猫娘「ニャ!たまには二人にも顔見せた方がいいニャ!」


虎男「あと幼女、うちの妹者をよろしく頼む。一人だと危なっかしいやつだからな」

幼女「は、はい!」



虎男「さあ行くぞ兄者、いつまで寝てるんだ」スッ

獅子男「ぉぇ...」グッタリ




248: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/10(金) 04:06:06.62 ID:yuuBGIVlO

虎男「ではさらばだ、また会おう」スタスタ

獅子男「ぅぷっ...」グッタリ



猫娘「ニャー!お兄ちゃん達!元気でニャー!」フリフリ

幼女「お、お元気で」フリフリ



シーン



猫娘「...行っちゃったニャ」

幼女「...そうだね」


幼女(...あの二人は猫の家族、やっぱりまた別れるのは辛いのかな?)

幼女(こ、こうなったら私が励まして)


猫娘「さっ!お兄ちゃん達もいなくなったし今日も遊ぶニャー!」


幼女「」ズコー


猫娘「今日は店長から貰った休みの最終日ニャ!目一杯満喫しないと損ニャ!」

猫娘「ほら!幼女も早く来るニャ!時間は有限ニャ!」ダッ


幼女「ちょっ!?ま、待ってよ!」ダッ



猫娘(ニャ!やっぱりお兄ちゃん達と別れるのは少し寂しいニャ)

猫娘(...でも今は私の隣には幼女が居るニャ)


猫娘(ならこの状況を楽しまないと損だニャ!)




249: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/10(金) 04:08:10.02 ID:yuuBGIVlO

〜〜〜〜 飛行機内 〜〜〜〜



虎男「少しは楽になったか?兄者」

獅子男「あ、あぁ...少しだけな...」グッタリ


虎男「だから飲みすぎるなと言っただろう...正直、今の兄者は物凄くカッコ悪いぞ」

獅子男「う、うむ...次から気を付ける...」


虎男「せっかく妹者と幼女が見送りに来てくれたというのに...」


獅子男「何?二人が来てたのか?」

獅子男「それは惜しいことをしたな...別れの挨拶ぐらいしておくべきだった」


虎男「あと妹者だが、どうやらかなり強くなったみたいだぞ」

獅子男「...どういうことだ?」


虎男「技を見てほしいと頼まれてな、相当努力したみたいだ」

虎男「...もしかしたらそのうち追い付かれるかもな」


獅子男「そうか。妹者が...立派になったものだ」

獅子男「...俺達も負けてられんな、弟者」




250: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/10(金) 04:10:28.73 ID:yuuBGIVlO

虎男「あぁ、いつか俺達も師匠を超えてみせる」

虎男「...といいんだが、どうもあの人にはまだまだ勝てそうにもない」


獅子男「確かに...さすが地上最強の熊と言ったところか」

獅子男「神でもない普通の獣人なのに龍を倒したという伝説があるくらいだからな...」


虎男「龍と言えば兄者、サバンナでも最近龍が出るという噂があるみたいだぞ」

獅子男「ほう...何という龍だ?」


虎男「何と言ったか...紅しょうがみたいな名前だったと思うんだが」

虎男「どうやら各地を荒らし回ってるかなり強い龍らしい」


獅子男「...つまり腕試しには絶好の相手ということか」

虎男「どうする兄者?」

獅子男「決まってる、帰ったらさっそく龍退治だ!」

虎男「そう言うと思ったぞ」


獅子男「そうと決まったらさっそくトレーニングだ...1、2、3」ブンッ

獅子男「うぷっ...おろろろろろろろろろろろろろろろ!!!!!!」ゲロゲロ



虎男「兄者...さすがに今日はゆっくり休め」




253: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/13(月) 00:30:42.97 ID:LAFGK+egO

..............................................................
...................................................


猫娘「にゃん♪にゃん♪にゃ〜ん♪」

幼女「...」トボトボ


猫娘「にゃにゃん♪にゃん♪にゃーん♪」

幼女「...ねぇ」

猫娘「ん?どうしたニャ?」

幼女「私達どこに向かってるの?」


猫娘「ニャ〜♪行ってからのお楽しみニャ〜♪」

幼女「えぇ...」






猫娘「着いたニャー!」

幼女「本当にここなの?」

猫娘「そうニャ!まずはここでやるこがあるニャ!」


幼女「でもここって...」



幼女「何もないただの空き地じゃん」




254: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/13(月) 00:31:52.86 ID:LAFGK+egO

幼女「こんなところで何をするの?」

猫娘「まあ見てれば分かるニャ」


幼女(見てれば分かるって...本当に何もない空き地じゃん)キョロキョロ

幼女(一体何が起こるんだろ?)



猫娘「にゃ〜ん!にゃ〜ん!」

幼女「...?」


猫娘「にゃ〜ん!にゃ〜ん!」

幼女「な、何してるの?」


猫娘「にゃ〜ん!にゃ〜ん!」


幼女(と、とうとう頭がおかしくなったか...)



タッタッタ タッタッタ



幼女「!?」

幼女(な、何かが走ってくる音がする...それもたくさん...)




255: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/13(月) 00:32:54.30 ID:LAFGK+egO

タッタッタ タッタッタ タッタッタ


猫娘「ニャ、やっと来たニャ」ニヤリ

幼女「き、来たって!だから何が来たの?」

猫娘「もう少し待てばみんな来るニャ」


幼女(みんな?)

幼女(つまりこの足音は全員猫の知り合い...?)


幼女(い、一体誰が来るんだ...!)ゴクリ



ヒョコッ



野良猫「ニャア」



幼女「...」

幼女「ね、猫?普通の...」



ゾロゾロ ゾロゾロ



野良猫A「ニャア」

野良猫B「ニャア」

野良猫C「ニャア」



幼女(多っ!?)ビクッ


猫娘「ニャー!みんな久しぶりニャー!」フリフリ




256: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/13(月) 00:34:58.63 ID:LAFGK+egO

幼女「み、みんなってまさか...」

猫娘「そうニャ!この子達ニャ!」

幼女「えぇ...」


猫娘「紹介するニャ!この子がジョンでこの子がコナー!」

猫娘「ドクにマーティにビフ!オコーとネルにイムとホテップニャ!」


幼女「...」


猫娘「それからこの子は...」

幼女「も、もう紹介はいいから」



猫娘「ニャ!みんなにも紹介するニャ!この子は幼女ニャ!」

野良猫達「「「「 ニャア 」」」」


猫娘「今はこの幼女の住まわせてもらってるニャ!」

野良猫「「「「 ニャア 」」」」


猫娘「みんな仲良くしてやっくれニャー!」

野良猫「「「「 ニャア 」」」」



幼女(意味通じてるのかこれ)




257: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/13(月) 00:35:44.88 ID:LAFGK+egO

猫娘「ニャニャニャ?ニャーニャーニャー」

野良猫「ニャア」

猫娘「ニャ〜!ニャアニャア!」



幼女(さっきからずっと野良猫と話してる...)


子猫「ミャア」スリッ


幼女「ん?」チラッ


子猫「ミャアミャア」スリスリ


幼女「...子猫?」


子猫「ミャア」キラキラ


幼女「」キュン

幼女(か、可愛い...)



幼女「お、おいで」スッ


子猫「ミャア!?」ビクッ

子猫「」サーッ


幼女「あっ...逃げられちゃった」




258: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/13(月) 00:36:38.66 ID:LAFGK+egO

幼女「やっぱり野良猫だから人間に慣れてないのかな?」

幼女「うぅ、でも触りたい...どうすれば...」


幼女「...ん?あっ!あれ使えるかも!」ダッ





子猫「ミャア」ゴロンゴロン


幼女「」ソロー


子猫「...ミャア?」ピクッ


幼女(ふっふっふ、これぞ対猫最強装備...)

幼女(そこら辺に生えてた猫じゃらし!正式名称エノコログサ!)


幼女「ほ、ほらぁ〜、おいでぇ〜」


フリフリ


子猫「ミャア!」

子猫「ミャア...」フリフリ

子猫「ミャア!!!」ダッ


ガシッ


幼女(食いついた!)




260: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/13(月) 00:37:45.39 ID:LAFGK+egO

子猫「ミャア!ミャア!」ガシッ


幼女「ふふ〜ん、こっちだよ〜」フリフリ


子猫「ミャア!」ピョンピョン


幼女(...可愛い)

幼女(い、今ならちょっと触れるかな?)


子猫「ミャアミャア!」ガシッ


幼女「」ソロー


サワッ


幼女(や、やった!触れた!)


子猫「ミャッ!?」ビクッ

子猫「」サーッ


幼女「あっ...また逃げられちゃった」

幼女「でもふわふわで柔らかかったな...ぐへへ...」ニンマァ



猫娘「ニャ?何か幼女が気持ち悪い顔になってるニャ」




261: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/13(月) 00:38:35.16 ID:LAFGK+egO

幼女(そういえば猫ってあの子猫ちゃんみたいに動く物に反応するんだっけ)

幼女(...一度試してみようかな)



幼女「ねぇ」

猫娘「ニャ?どうかしたニャ?」


幼女「ん」フリフリ


猫娘「...ニャ?」


幼女「ん!」フリフリ


猫娘「...何ニャ?」



幼女(あ、あれ?)



幼女「ど、どうして猫じゃらしに反応しないの?猫なのに」

猫娘「あーそういうことかニャ」


猫娘「フッ...」ヤレヤレ


幼女(何だその「やれやれこれだから幼女は」って顔は)




262: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/13(月) 00:39:33.16 ID:LAFGK+egO

猫娘「猫じゃらしに反応するのはお子ちゃまの子猫だけニャ!」

猫娘「私みたいな大人な猫は猫じゃらし程度では反応しないニャ」ドヤァ



幼女「...」

幼女(大人ってお前高校生ぐらいだろ)



幼女「なーんだ、反応しないんだ」ポイッ


猫娘「...」ピクッ


幼女(あれ?今、一瞬体が動いたような)

幼女(...もしかして頑張れば食いつくんじゃ)


幼女「」スタスタ

幼女「」ブチッ


幼女「...」フリフリ


猫娘「なんニャ?また猫じゃらし取ってきたのかニャ?」

猫娘「だから無駄って言ってるニャ!もうそんなので遊ぶ年頃じゃないニャ!」


幼女「」フリフリ


猫娘「む、無駄...」ウズウズ


幼女「」ニヤリ




263: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/13(月) 00:40:30.03 ID:LAFGK+egO

幼女「」ピタッ

猫娘「ニャッ...」ピクッ


幼女「」ヒラリヒラリ

猫娘「ニャニャニャ...」ウズウズ


幼女「」ファサァ

猫娘「ンニャア...」ピクピク


幼女(あともう一息かな、なら最後は.. )


幼女「おっと手が滑った」ポイッ


ヒュー


猫娘「ニャッ!?」


猫娘(だ、駄目ニャ!ここで動いたら私の威厳がなくなるニャ!)

猫娘(で、でももう我慢の限界ニャ...今すぐ飛び付きたいニャ!)


猫娘「...」



幼女(...勝ったな)



猫娘「んにゃあああああああああ!!!!我慢なんて無理にゃあああああああああ!!!!」ピョーン




264: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/13(月) 00:41:18.81 ID:LAFGK+egO

猫娘「にゃははははははは!!!!捕まえたニャ!!!!」ガシッ

猫娘「オラァ!大人しくするニャ!いやもっと動けニャ!」ゲシゲシ

猫娘「にゃあああああああ!!!!ふさふさの部分を噛んでやるにゃああああああああ!!!!」カミカミ



幼女「フッ...」ニヤニヤ



猫娘「ニャッ...」ピタッ

猫娘「」カーッ


幼女「大人は猫じゃらしで遊んだりしないんじゃなかったの?」ニヤニヤ

猫娘「ニャ、ニャー!こ、これは何か間違いでっ...」


幼女「」フリフリ


猫娘「ニャッ!」ガシッ

猫娘「あっ」


幼女「」ニヤニヤ


猫娘「ニャ、ニャー!猫じゃらしを動かすのやめろニャ!」


幼女「」フリフリ


猫娘「ニャッ!」ガシッ

猫娘「あ...あ...」プルプル


猫娘「にゃ、にゃあああああああああああああああああああ!!!!!!」ガクッ


幼女(ちょっと面白い)




265: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/13(月) 00:42:15.40 ID:LAFGK+egO

...............................................................
...............................................


スタスタ


幼女「もう空き地いいの?まだ野良猫がいっぱい居たけど」

猫娘「集会はいつでも出来るからいいニャ!」

幼女「もっとあの子猫と遊びたかったのに」


幼女「...」


幼女「ねぇ、こっち向いて」

猫娘「嫌ニャ!」

幼女「どうして?」

猫娘「また猫じゃらしでからかうつもりニャ!もうその手は食わないニャ!」


幼女「あ、空飛ぶマグロ」


猫娘「ニャッ!?どこニャ!?」クルッ



幼女「」フリフリ


猫娘「あ...あ...」プルプル


幼女「」ニヤッ



猫娘「にゃあああああああああああああああああ!!!!!!」




266: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/13(月) 00:43:19.30 ID:LAFGK+egO

幼女「そういえばもうお昼だね。今日はどうする?」


猫娘「」ボロボロ


幼女「外食はお金かかるし...今日は家で作ろっか」

猫娘「ニャ、ニャ...なら私がとびっきりの場所に連れていくニャ」ヨロヨロ

幼女「えぇ...どうせまた川でしょ?」

猫娘「違うニャ。今度は違う場所ニャ」


幼女(何か不安だな...)








ザザー... ザザー...




幼女「...それでここは?」


猫娘「海ニャ!!!!」バーン


幼女(結局釣りじゃねえか)


猫娘「ニャッ!今結局ただの釣りだとか思ったかニャ?」

幼女「うん、思った」

猫娘「甘いニャ!海釣りと川釣りはまったく違うニャ!」

幼女(だから結局釣りじゃん)




267: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/13(月) 00:44:47.30 ID:LAFGK+egO

猫娘「ふふふ...目指すはタマちゃんニャ!」


幼女(アザラシなんているわけねぇだろ)


幼女「...ん?」ピクッ

猫娘「どうしたニャ?」

幼女「いや...あそこに子供が集まってるなって」

猫娘「子供?」







ガキA「オラァ!この町から出てけやゴラァ!」ブンッ

ガキB「この町をアミティみたいにする気かぁ?この悪魔め!」ブンッ

ガキC「1は面白いけど続編は段々微妙になってるじゃねえかゴラァ!」ブンッ




鮫娘「しゃ、しゃーく!」ボコボコ







幼女「さ、鮫...?」




272: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/15(水) 02:15:47.44 ID:7ajK/oL8O

幼女「な、なんだあれ...ジョーズみたいなヒレが付いてる女の子が子供にいじめられてる...」

幼女「鮫のコスプレ...?あれ何かデジャヴを感じるような」


猫娘「ニャ?あそこでボカスカ殴られてるのって魚人じゃないかニャ?」


幼女「ぎょ、魚人?」

猫娘「ニャ。簡単に言えば獣人の魚バージョンニャ」

幼女「ということは普段は海の中に?」

猫娘「いや、最近は文明も発達してきて陸に上がってる魚が大半と聞いたニャ」


幼女「どうして?」


猫娘「簡単な話ニャ。水の中だと機械も動かないし火も使えないからニャ」

猫娘「一応魔法を使えば出来ないことはないけどそれならわざわざ魔法を使うより陸に上がった方が楽ニャ」


幼女「ふーん」

幼女「...って説明聞いてる暇じゃなかった。いじめられてるなら助けないと」ダッ




273: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/15(水) 02:17:04.91 ID:7ajK/oL8O

幼女「コ、コラ!そこの子供達!いじめは駄目!絶対!」



ガキA「あぁん?なんだテメェ!」

ガキB「幼女に子供なんて言われたくねぇよ!」

ガキC「ディープ・ブルーの生き残りメンバーはさすがに予想外だった」


幼女「う、うぅ...」


幼女(そ、そうだった。私一応幼女だった...)

幼女(ただの幼女が年上の子供のいじめを止めるって...何だこの状況)


猫娘「コラァ!いじめなんて駄目ニャー!」

幼女(おぉ!こういう時にだけは頼りになる!)


ガキA「お?やんのかやんのか?」


猫娘「おうやってやるニャ!かかってこいニャ!糞ガキ共!」クイッ


幼女(あ、あれ?)




274: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/15(水) 02:18:08.66 ID:7ajK/oL8O

幼女(そこは優しく子供達にいじめがどれだけ悪いことかを諭すところじゃないの?)


ガキA「生意気なアマだ!やっちまうぞ!」ダッ

ガキB「応ッ!」ダッ

ガキC「ジョーズな
オムレツの作り方を教えてやるッ!」ダッ



猫娘「...にゃはっ」ニヤッ




バキッ ドカッ ドンガラガッシャーン





猫娘「はい一丁あがりニャ」パッパ



ガキA「」

ガキB「」

ガキC「た、卵は3つじゃなくて2つ...」ガクッ



鮫娘「しゃ、しゃーく...」



幼女「えぇ...さすがに暴力は駄目でしょ...」




275: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/15(水) 02:18:48.89 ID:7ajK/oL8O

猫娘「ふんっ!力こそ正義!この世は弱肉強食ニャ!」

猫娘「弱いガキ共は家に帰ってママのミルクでも吸ってろニャ」シッシ



ガキA「く、くそっ!覚えてろよ!」ダッ

ガキB「次にあったら容赦しないからなっ!」ダッ

ガキC「し、素人はミルクを入れるけどあれは大きな間違い!」ダッ



猫娘「にゃーっはっはっはっはっは!負け犬の遠吠えが気持ちいいニャ!」

幼女「...」

猫娘「あれ?幼女、どうしたニャ?そんなゴミを見るような目をして」

幼女「いや別に」


幼女「それより...」



鮫娘「しゃーく...」ジー



幼女「あ、あの...大丈夫?」




276: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/15(水) 02:19:38.66 ID:7ajK/oL8O

幼女「け、怪我はしてない?」


鮫娘「...しゃーく」スッ


幼女「あっ...腕に擦り傷が」

猫娘「ニャ、治癒魔法で治してやるニャ」ピカッ


シュゥゥ


鮫娘「しゃーく...」

鮫娘「...」


鮫娘「た、助けてくれてありがとう」


幼女(喋れたんだ)


鮫娘「あ、あのっ!」



鮫娘「しゃーく!た、助けてくれたお礼に竜宮城に連れて行ってあげます!」



幼女「...は?」

猫娘「...ニャ?」




277: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/15(水) 02:21:02.69 ID:7ajK/oL8O

幼女「りゅ、竜宮城って浦島太郎のあれ?」

鮫娘「しゃーく!浦島太郎のあれです!」


猫娘「お前はその竜宮城から来たのかニャ?」

鮫娘「しゃーく!その通りです!」



幼女「...どうする?」ボソッ

猫娘「どうするって...誘われたからには行った方がいいんじゃないかニャ?」

幼女「でもさ...何か怪しくない?」

猫娘「ニャ?どうしてニャ?」


幼女「だってさ、いきなり竜宮城に来ませんかってちょっと変だよ」

幼女「それに普通は亀だけどあれ鮫だし」

猫娘「にゃーむ...確かに言われてみればそうニャ」


幼女「そもそも竜宮城って本当にあるの?」

猫娘「恐らく魚人達が暮らしてる町のことじゃないかニャ?」

猫娘「...でも今のご時世にわざわざ集団で海に住んでるなんてちょっと変わってるニャ」


幼女「...」

猫娘「...」


幼女「やっぱり怪しい」

猫娘「怪しいニャ」




278: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/15(水) 02:22:13.02 ID:7ajK/oL8O

鮫娘「しゃ、しゃーく...」オロオロ



幼女「...断る?」ボソッ

猫娘「ニャ、ここは断った方がいいニャ」

幼女「...だよね」



幼女「あのーご厚意は嬉しいんですけど、私達これから用事が...」


鮫娘「しゃ、しゃーく!お、美味しい魚料理や面白い見世物もあります!」



猫娘「」ピクッ

猫娘「魚料理...?」



幼女「いやでも私達これから用事が...」

猫娘「魚料理って具体的にはどんなのだニャ!?」

幼女「ちょっ!」


鮫娘「しゃーく!新鮮な海の幸を使ったお寿司やお刺身や天ぷら、その他色々あります!」



猫娘「よし決まりニャ!幼女!竜宮城に行くニャ!」

幼女「はぁっ!?」




279: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/15(水) 02:23:13.05 ID:7ajK/oL8O

幼女「さっき話したこと忘れたの!?」

猫娘「誘われたからには行くべきニャ!人の親切を踏みにじるなんて最低ニャ!」

幼女「お前魚料理食べたいだけだろうがぁ!」



鮫娘「しゃーく!決定ですね!」

鮫娘「さあ!あたしの背中の上に乗ってください!」ゴロン


幼女「ちょ、ちょっと待って!まだ決定したわけじゃ...」

猫娘「幼女!早く乗るニャ!」グイッ

幼女「うぇぇっ!?」


猫娘「出発してOKニャ!」グッ

幼女「お、押し付けるな...離せ...!」ググッ



鮫娘「しゃーく!では出発します!しっかり捕まっててください!」ブンッ


幼女(...あれ?海の中って息出来ないんじゃ...)




ザブーン




280: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/15(水) 02:24:11.96 ID:7ajK/oL8O

ブクブクブクッ



幼女『ごぽぽぽぽっ!!!!(お、溺れる!)』

猫娘『にゃごごごごごごっ!(し、しまったニャ!海の中では息が出来ないことを忘れてたニャ!)』



鮫娘「しゃ、しゃーく!?ご、ごめんなさいっ!水の加護魔法をかけるのを忘れてました!」ピカッ



キラキラ キラキラ



幼女「ごぽぽぽぽっ...あれ?息が出来る...」

猫娘「し、死ぬかと思ったニャ」


鮫娘「しゃーく。水の加護魔法は水の中でも息が出来たり会話が出来る魔法なんです」

鮫娘「本当は入る前にかけるのが普通なんですけど...ごめんなさい、忘れてました」


猫娘「何が忘れてたニャ。危うく死ぬところだったニャ」グイッ


鮫娘「い、いててっ!?ヒレを引っ張らないで下さいー!」




281: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/15(水) 02:25:19.65 ID:7ajK/oL8O

猫娘「まったくドジにも程があるニャ」


鮫娘「しゃーく...引きちぎられるかと思った...」


猫娘「そういえば聞き忘れてけどお前はどうしてあそこでいじめられてたんだニャ?」

猫娘「普段海に住んでるなら陸に上がる必要はないはずニャ」


鮫娘「」ギクッ

鮫娘「あ、あの...買い物を頼まれたんです」


猫娘「何を頼まれたんだニャ?」


鮫娘「...しゃーく。新鮮なお肉です」



猫娘「...」



猫娘「なんだ買い物かニャ。納得したニャ」


鮫娘「あ、あははっ...」


幼女(...買い物を頼まれたのに買ったものが見当たらないのはどうしてだろう)




282: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/15(水) 02:26:07.71 ID:7ajK/oL8O

猫娘「それにしても楽しみニャ〜。一度海の世界に行って見たかったんだニャ!」

猫娘「海の町には黄色いスポンジ野郎がいるって本当かニャ?」


鮫娘「...しゃーく。いませんけど」


猫娘「じゃあ人魚は?」


鮫娘「しゃーく。魚人と人魚は少し違います」

鮫娘「普段、人魚は海ではなく魔法で人間の足を作って暮らしてます」


猫娘「ドロドロの恋愛劇は?」


鮫娘「ないです」


猫娘「...」

猫娘「なんニャ。あんまり陸と変わらないじゃないかニャ」



幼女(アニメの見過ぎだ)




283: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/15(水) 02:27:29.98 ID:7ajK/oL8O

猫娘「ところでいつまで海を潜っているのかニャ?」


鮫娘「しゃーく。あと一時間ほどです」


猫娘「にゃあ...そんなにかかるのかニャ」


鮫娘「あまり人に見つからないところにあるので」


猫娘「あー着くまで暇ニャー」

猫娘「...歌でも歌おうかニャ」



猫娘「パイナップルに住んでいる〜♪黄色いスポンジ穴だらけ〜♪」

幼女「...」


猫娘「いつも楽しく暮らしてる〜♪魚はちょっと怖いけど〜♪」

幼女「...」


猫娘「いくぞぉ!」

猫娘「スp」

幼女「やめろ」



鮫娘「スポンジ・ボブ!ズボンは四角!スポンジ・ボブ!ズボンは四角!」

幼女「おい」




287: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/19(日) 22:12:59.67 ID:UsBbKzcSO

..............................................................
..................................................


猫娘「アンダーザシー♪アンダーザシー♪」

猫娘「...」

猫娘「まだ着かないのかニャ?もう一時間はとっくに過ぎてるニャ」


鮫娘「しゃーく。潮の流れで少し遅れてます」

鮫娘「あと本当にもう少しです」


猫娘「あぁ、暇ニャ...」 

猫娘「海の中でどうやって時間を潰せばいいニャ...」


幼女「」ツンツン


猫娘「幼女?何してるニャ?」

幼女「いや、小さい魚がつんつんしてきて」


魚『』ツンツン


猫娘「本当ニャ。くっついて来たのかニャ?」




288: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/19(日) 22:14:06.30 ID:UsBbKzcSO

幼女「可愛い...」ツンツン


魚『』ツンツン


猫娘「...」

猫娘(あっ!これ行けるかもしれないニャ!)ピコーン


猫娘「」バッ


幼女「何やってるの?急に手なんか広げて」

猫娘「ちょっと静かにしてほしいニャ。今集中してるところニャ」


幼女(どうせろくなことじゃないんだろうな)


猫娘「...」



猫娘「...ニャ!そこニャ!」ガシッ



魚『』ピチピチ


猫娘「やったニャー!上手く取れたニャー!」

幼女「えぇぇ...」




289: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/19(日) 22:14:56.88 ID:UsBbKzcSO

猫娘「ではさっそくいただきますニャ」パクッ


幼女(鮫が高速で泳いでるのに魚を取るってどういうことだよ)


猫娘「これで暇を潰せそうニャ」ガシッ

猫娘「ついでにお腹も膨れるし一石二鳥ニャ」モグモグ


幼女(一応魚の鮫の上に乗ってるんだし目の前で魚を食べるのは自重した方がいいんじゃ...)


鮫娘「しゃーく!猫さん!少し言いたいことがあります!」


猫娘「ニャ?なんニャ?」


幼女(ほら怒った)


鮫娘「しゃーく!私にも魚分けてください!泳ぎ疲れてお腹が空いてるんです!」


猫娘「ニャ、ほら食えニャ」



幼女(おい)




290: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/19(日) 22:15:40.59 ID:UsBbKzcSO

猫娘「ところで竜宮城ってどういうところなんだニャ?」モグモグ

幼女「...」モグモグ


鮫娘「しゃーく。普通のお城ですよ」モグモグ

鮫娘「お城以外にも城下町の竜宮町や遊園地のユニバーサル・リュウグーランドなどがあります」


猫娘「へー遊園地もあるのかニャ」

幼女(何か色々混じってるぞ)


猫娘「竜宮ってことはやっぱり乙姫はいるのかニャ?」


鮫娘「しゃーく。乙姫は居ません」

鮫娘「海王様という人が竜宮を治めています」



猫娘「海王...」



猫娘「2倍とか3倍とか4倍とか10倍とか20倍とか」

鮫娘「しゃーく。そっちじゃないです」


猫娘「オラに元気を分けt」

鮫娘「だから違いますってば」




291: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/19(日) 22:16:38.88 ID:UsBbKzcSO

............................................................
..............................................


鮫娘「しゃーく!見えてきましたよ!あれが竜宮です!」


猫娘「おぉ!結構大きいニャ!」

幼女(でかっ...普通の町と同じくらいあるじゃん)


猫娘「...ニャ?あの大きくて神々しい建物はなんニャ?」


鮫娘「...しゃーく。海龍様の祀る神殿です」

鮫娘「大昔に竜宮の主だった龍で今でも神殿の地下深くに居ると言われています」


猫娘「ふーん...龍がいるのかニャ」


鮫娘「しゃーく。まずは竜宮城の海王様に二人を紹介します」

鮫娘「しっかり捕まってください!」ブオン


猫娘「ヒャッハー!やっと美味しい魚料理が食べれるニャー!」

幼女(...何も起きないといいんだけどなぁ)




296: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/28(火) 22:33:02.86 ID:5mfyS1tUO

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...



猫娘「おぉ...目の前で見るとすごくでかい城ニャ」

幼女「お、大きい城門...」


鮫娘「...」ポチッ


ピンポーン


『誰だ』


鮫娘「...しゃーく。鮫です、お客様をお連れしました」


『...よし、通れ』


ギィィィィィィィィィ...


鮫娘「しゃーく。では私に着いてきてください」スタスタ


猫娘「城なのにインターホンがあるのかニャ」

幼女「何か変なところは近代的だよね」




297: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/28(火) 22:34:18.33 ID:5mfyS1tUO

スタスタ スタスタ


猫娘「にゃああ...中も広いニャ」

幼女「このお城って何年くらい前に出来たの?」


鮫娘「しゃーく。今から数百年ほど前に出来たと聞いています」

鮫娘「でも新しい技術が伝わるたびに改装してるので原型はほとんどないですね」


猫娘「結構歴史があるのかニャ」

幼女(どうやって工事してるんだろ)



大階段『』ドーン



猫娘「大きい階段ニャ」

幼女「上るだけでも大変そう...」


鮫娘「しゃーく。そっちじゃなくてこっちですよ」

鮫娘「このエレベーターで一気に海王様のところまで行きます」ピッ


幼女(エレベーターで行くんかい)




298: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/28(火) 22:36:00.70 ID:5mfyS1tUO

ブゥゥゥゥゥン



猫娘「ニャー、外がすごい景色ニャ」

幼女「本当だ...水族館みたい...」


鮫娘「そりゃ海の中ですからね」


チーン


鮫娘「しゃーく、ここが海王様がいる階です」

鮫娘「竜宮で一番偉い人なのであまり失礼なことはしないようにお願いします!」


猫娘「ニャ!猫被りは得意ニャ!」

幼女(確かに猫被りだけは得意だったな)


鮫娘「しゃーく。では...海王様の部屋に向かいます」スタスタ


猫娘(海王って一体どんなやつニャ...やっぱりラオウっぽいやつなのかニャ)

幼女(海の王...カイオーガとか?)




299: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/28(火) 22:37:02.15 ID:5mfyS1tUO

鮫娘「しゃーく。海王様、失礼します」

鮫娘「お客様を連れて来ました...」



ニュルニュル ニュルニュル



海王「...」ドーン



ニュルニュル ニュルニュル



幼女(な、なんか触手がいっぱいある...)

幼女(それにすごく大きい...これってクラーケンってやつなのかな?)


猫娘(タコ?それともイカかニャ?)

猫娘(大きいタコ焼きが出来そうニャ...)ジュルリ



鮫娘「こ、この方達は私が海岸でいじめられているところを助けてくれた親切な方々です!」



海王「...そうか」




300: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/28(火) 22:38:09.55 ID:5mfyS1tUO

鮫娘「...猫さん、幼女さん。自己紹介をしてください」ボソッ

幼女「えっ?あぁ...うん」



幼女「は、初めまして。えーっと...さ、鮫を助けた幼女です」




海王「...」




幼女「ほ、ほらお前も自己紹介しろ」ボソッ

猫娘「はいはい、分かってるニャ」



猫娘「オッス!オラ猫娘!よろしくな!」ピッ




海王「...」




鮫娘「」ブー

幼女「」ブー




301: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/28(火) 22:39:16.08 ID:5mfyS1tUO

猫娘「そーいやオラ腹減っちまって!何か食いもんあるか?」



海王「...」



幼女「ちょ、ちょっとこっち来い!」グイッ

猫娘「ニャ?」


幼女「な、何てこと言ってるの!?失礼なこと言うなってさっき言われたでしょうがぁ!」

猫娘「だって相手は界王様ニャ」

鮫娘「しゃーく!だからそっちじゃないですってばぁっ!」




海王「...」

海王「...腹が減っておるのか。では少し遅いが昼食を準備させよう」




幼女「!?」

猫娘「サンキュー!界王様!」




海王「...陸の娘達よ、よく鮫を助けてくれた」

海王「慣れないところだと思うが歓迎しよう。ゆっくりしていってくれ」




302: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/28(火) 22:40:02.18 ID:5mfyS1tUO

猫娘「やったニャー!さっそくお昼ご飯を食べに行くニャー!」ダッ

幼女「ちょっ!?どこに行くの!」ダッ


鮫娘「しゃーく!二人とも待ってください!レストランは下の階です!」ダッ




海王「...待て、鮫よ」




鮫娘「...」ピタッ

鮫娘「な、なんでしょうか?」




海王「...よくぞやってくれた」




鮫娘「...しゃーく。ありがとうございます」

鮫娘「で、ではあたしは二人をレストランに案内したきますっ!」ダッ




海王「...」




303: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/28(火) 22:41:10.50 ID:5mfyS1tUO

〜〜〜〜 竜宮レストラン 〜〜〜〜


猫娘「早く来ないかニャー♪このためにわざわざここに来たんだからニャー♪」フリフリ


幼女「た、高そうなレストランだな...何か雰囲気が高級っぽい...」

鮫娘「しゃーく。ここは竜宮でも一番の三ツ星レストランです」

鮫娘「...実はあたしも数年に一度しか来れないほど高いところです」


幼女(...本当に無料だよね?)



ガラガラ



鯵男「お待たせしました。こちら新鮮な海の幸を使った江戸前寿司でございます」

鯵男「他の料理も出来次第お持ちしますのでもうしばらくお待ちください」



猫娘「おぉっ!待ってましたニャー!」キラキラ

鮫娘「しゃ、しゃーく...こんなに高いお寿司見るの始めてです...」キラキラ



幼女(鯵だけにいいお味ってか)

幼女(というか昨日もお寿司食べた気がする)




304: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/28(火) 22:41:56.95 ID:5mfyS1tUO

猫娘「にゃああああああ!さすが本場の寿司ニャ!すごく美味しいニャ!」パクパク


幼女(本場ってなんだよ)


鮫娘「しゃ、しゃーく...成り行きであたしも食べてるけどいいんでしょうか...」パクパク


幼女(とか言いながらもう20貫近く食べてるじゃん)


ガラガラ


鯵男「お待たせしました。こちら新鮮な海の幸を使った天ぷらの盛り合わせとお刺身盛り合わせです」


猫娘「すごいニャ...お刺身が光ってるニャ...」キラキラ

鮫娘「しゃーく...天ぷらの衣が黄金色に見えます...」キラキラ


幼女(なんか居酒屋のメニューみたいだな)




305: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/28(火) 22:42:40.95 ID:5mfyS1tUO

猫娘「にゃああ...口の中で刺身がとろけるにゃあ...」トロォ

鮫娘「しゃーく...天ぷらも外はサクサク中はウマウマで美味しいです...」サクサク


幼女(お寿司何十貫も食ってるくせによく食えるな...)


ガラガラ



鯵男「こちらキャビアでございます」



猫娘「キャ、キャビアってあの世界三大珍味のキャビアかニャ?」

鮫娘「しゃ、しゃーく...そうですよ...あのチョウザメの卵で高級料理のキャビアです」



幼女(ちなみにチョウザメは鮫の仲間ではなくただ鮫に似てるだけなそうな)



猫娘「ではさっそくいただくニャ!」パクッ

鮫娘「しゃーくっ!」パクッ




306: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/28(火) 22:44:05.36 ID:5mfyS1tUO

猫娘「」ゴクン

鮫娘「」ゴクン


幼女(私も少し食べてみようかな)パクッ


猫娘「...」

鮫娘「...」


幼女(...)


猫娘「...なんか思ってた味と違うニャ」

鮫娘「しゃ、しゃーく...確かに」

猫娘「正直これ不味くないかニャ?」

鮫娘「マズイとまでは言いませんけど...イクラやたらこの方が美味しいですね」

猫娘「はぁ...世界三大珍味も大したことないニャ」



幼女(駄目だこいつら)


幼女(...まあ私も同じこと思ったけど)




312: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/30(木) 21:13:19.01 ID:QdFWRiHwO

................................................................
.....................................................


猫娘「はぁ〜食った食ったニャ」ポンポン

鮫娘「しゃーく。さすが高級レストラン、そこら辺のチェーンとは比べ物にならないほど美味しかったです」ポンポン


幼女(あれだけの量よく食ったな)


猫娘「さてニャ!お腹も膨れたことだし...」



猫娘「帰るかニャ」スタスタ

幼女「そうだね、もう帰ろっか」スタスタ



鮫娘「!?」

鮫娘「ちょ、ちょっとストップ!も、もう帰っちゃうんですか!?」


猫娘「当たり前ニャ。こちとら最初から料理目当てニャ」

猫娘「食うもん食ったらもう用済みニャ」


鮫娘「そ、そんな...」




313: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/30(木) 21:14:07.63 ID:QdFWRiHwO

鮫娘「ま、まだ昼間ですよ!もうちょっとここに居てくれませんか!?」

鮫娘「出来れば泊まって行ってほしいです!」


猫娘「えーさすがに泊まるのはキツいニャ」

幼女(...何か必死だな。まるで私達をここから出したくないみたい)


鮫娘「しゃーく!そうだ!ユニバーサル・リュウグーランドに行きましょう!」

鮫娘「楽しいですよ!スタジオと夢の国が一緒になった遊園地です!」


猫娘「スタジオと夢の国は行ったことあるからいいニャ」

幼女(行ったことあるんだ)


鮫娘「に、日本にはないアトラクションもありますよ!」


猫娘「...ん?」ピクッ



幼女(あっ、この流れは...)




314: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/30(木) 21:15:46.35 ID:QdFWRiHwO

猫娘「日本にはないアトラクションってどんなのニャ?」


鮫娘「古代エジプトにトランスフォームのアトラクション!それにコースター系もいっぱいあります!」


猫娘「よし!行くニャ!」


幼女「は?」


猫娘「外国の遊園地なんてめったに行けないニャ!ここは遊ぶことにするニャ!」

幼女「でも時間が」

猫娘「まだ数時間くらいは遊ぶ時間は残ってるはずニャ」

幼女「...夜になったらさすがに帰るからね」



鮫娘「ほっ...」

鮫娘「しゃーく!で、ではさっそく行きましょう!」




315: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/30(木) 21:18:30.57 ID:QdFWRiHwO

〜〜〜〜 ユニバーサル・リュウグーランド 〜〜〜〜


ワーワー ワーワー


鮫娘「しゃーく!ここです!」ピシッ



猫娘「うわぁ...本当に夢の国とスタジオが合体してるニャ」

幼女「あの地球儀って入り口付近にあるアレじゃ...」


鮫娘「しゃーく!竜宮なら陸の世界のめんどくさい法律は関係ないですからね!」

鮫娘「両方のいいところを取ったテーマパークが出来るんです!」ドヤァ


幼女(誇るところかそれ)


鮫娘「ちなみに今はお休み中ですが少し前は鈴鹿ひらかたスペイン村なんてものもありました」


猫娘「もう何でもありニャ」


鮫娘「しゃーく!さあ入りましょう!」




316: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/30(木) 21:19:37.53 ID:QdFWRiHwO

ワーワー ワーワー


猫娘「結構人がいるニャ」

鮫娘「しゃーく、この竜宮の人気スポットですからね。私も100回は来てます」

幼女「あれ?あそこに居るのって...」



○ッキー「ハハッ」



鮫娘「あっ!○ッキーだぁ!」パァ



幼女(はいアウトォ!)



鮫娘「しゃーく!写真いいですか?」

○ッキー「ハハッ」

鮫娘「ありがとうございます!猫さん、写真いいですか?はいカメラ」


猫娘「はいチーズニャ」パシャ


鮫娘「しゃーく!ありがとうございます!」

鮫娘「あっ!あっちにはウッディが!」ダッ



幼女(おいもうやめろ)




317: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/30(木) 21:21:08.34 ID:QdFWRiHwO

鮫娘「しゃーく...今日はマスコットといっぱい写真が取れました!」


猫娘「そんなことより早くアトラクションに乗るニャ」

幼女(早く帰りたい)


鮫娘「しゃーく。そうですね、では最初はジョーズに行きましょうか」


猫娘(そう来ると思ったニャ)

幼女(ジョーズのボートハウスの中の匂いってすごい好き。E.T.の森の中も好きだったなぁ)







ジョーズ『』ガバー




鮫娘「キャー!」キャッキャッ




猫娘(正直ジョーズは乗り飽きたニャ)

幼女(お土産で売ってるジョーズのぬいぐみるみってつい買っちゃうよね)




318: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/30(木) 21:22:17.15 ID:QdFWRiHwO

鮫娘「しゃーく!面白かったですね!次は何に乗りましょうか?」


猫娘「うーん...辺りを見回してみると中々カオスニャ」キョロキョロ

幼女「シンデレラ城に火山にホテル...あとジェットコースターが同じ風景にあるもんね」

猫娘「そういえば夢の国ってランドとシーで分かれてなかったかニャ?ここの遊園地の名前にはシーが入ってないニャ」


鮫娘「しゃーく!だってここは海ですからね!」


猫娘「...」

幼女「...」


鮫娘「あ、あれ?」


猫娘「次は魔法使いのアトラクションに行くニャ。実はあれ乗ったことないニャ」スタスタ

幼女「そうだね、私もあれ乗ったことないや」スタスタ



鮫娘「しゃーく!ジョーズジョークですよー!」




319: ◆gqUZq6saY8cj 2015/04/30(木) 21:24:08.70 ID:QdFWRiHwO

................................................................
.................................................


猫娘「ふーちょっと疲れたニャ」

幼女「結構色々乗ったね」


鮫娘「しゃ、しゃーく...ぜぇ...ぜぇ...」ハァハァ

鮫娘「うぅ...無理してジェットコースターに乗るんじゃなかった...気持ち悪い」


猫娘「もう酔いは治ったかニャ?」


鮫娘「...ちょっとトイレに行ってきます」ヨロヨロ


猫娘「まったくサメのくせに酔いやすいなんて変わったやつニャ」

幼女(お前もさっきゲロゲロ吐いてただろ)








鮫娘「えっとトイレはどこに...」キョロキョロ


ドンッ


鮫娘「あっ、ごめんなさ...」



鯱娘「チッ、いってーな」チラッ

鯱娘「...ん?なんだお前サメじゃん。こんなところで何してるんだよ」



鮫娘「しゃ、鯱さん...?」ビクッ




324: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/01(金) 23:29:52.78 ID:0EuEFgagO

鮫娘「しゃーく...お、お久しぶりです...」プルプル

鯱娘「久しぶりって一昨日会ったばかりだろうが」

鮫娘「あ、あはは...そうでしたね...」プルプル


鯱娘「それより今、あたい金がないんだよ。貸してくれるか?」


鮫娘「お、お金ですか?」

鮫娘「しゃーく...でも前に会ったときにも渡しましたよ...?」


鯱娘「もう使いきってないんだよ。いいからよこせ」


鮫娘「い、今手持ちがなくて」



鯱娘「ジャンプ!」


鮫娘「」ピョンピョン



チャリンチャリン



鮫娘「...」




325: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/01(金) 23:30:50.84 ID:0EuEFgagO

鯱娘「じゃあこれは貰っていくからな。いつもサンキュー」スタスタ



鮫娘「しゃーく...」ショボン

鮫娘「...はぁ、あたしっていつもダメダメだな...またカツアゲされちゃった」


猫娘「本当ニャ。情けないニャ」


鮫娘「はい...自分でもそう思います...」

鮫娘「ん?」

鮫娘「しゃ、しゃーく!!!!猫さん!?どうしてここにっ!?」ビクッ


猫娘「私もトイレニャ」


鮫娘「い、いつからそこに?」


猫娘「ピョンピョンジャンプしてた時からニャ」


鮫娘「は、はは...ほぼ全部見られてましたか...」




326: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/01(金) 23:32:04.22 ID:0EuEFgagO

鮫娘「しゃーく、あたしっていつもダメダメなんです。昔からいじめられやすい体質でして...」

鮫娘「昔から鯱さんや他の方々にいいように使われて...今では立派なATMです」


猫娘「反抗したりしないのかニャ?」


鮫娘「...怖いんです。鯱娘さんは強いし...逆らうと殴られたり蹴られたりすることもありました」

鮫娘「それなら大人しく従った方が痛い目に遭わないで済むかな...と」


猫娘「でもおかしいニャ。サメは普通は強いはずニャ」


鮫娘「しゃーく...確かにあたし以外の家族も、ご先祖様も、いとこも全員喧嘩には強いです」

鮫娘「でもあたしは別なんです。あたしは落ちこぼれだから...」



猫娘「...」

猫娘「私がどうしてカツアゲされてるお前を助けなかったか教えてやろうかニャ?」



鮫娘「えっ?」




327: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/01(金) 23:33:00.47 ID:0EuEFgagO

猫娘「お前がいつやり返すのか待ってたニャ」

鮫娘「や、やり返すって...何言ってるんですか?」

猫娘「お前は本当は強いはずニャ。力を出してないだけニャ」


鮫娘「あたしが強い...?そんなこと絶対ないですよ。昔から喧嘩に勝てたことなんて一回もないんですから」


猫娘「それは力の出し方をしらないだけニャ。お前にはあの鯱に勝てる力があるはずニャ」


鮫娘「しゃーく、何を根拠に...」


猫娘「私の回りには強い人がいっぱいいるニャ。だから強者のオーラは何となく分かるんだニャ」

猫娘「お前にはそのオーラがあるニャ!」


鮫娘「オ、オーラ...?」


猫娘「そのことを頭に入れとけニャ!」

猫娘「うぷっ...じゃ、じゃあ私はトイレに行ってくるニャ!」ダッ



鮫娘「あたしが...鯱さんに勝てる...?」




328: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/01(金) 23:34:18.65 ID:0EuEFgagO

...............................................................
..................................................


幼女「...遅い」イライラ

幼女「まったくあの二人いつまで吐いてるんだよ。まさか胃の中全部吐いてるんじゃないんだろうな」



鮫娘「しゃーく!待たせてしまってごめんなさーい!」

幼女「猫はまだトイレ?」

鮫娘「しゃーく。多分そうだと思います」


幼女(強がってたら酔いが後から来て、いきなり気持ち悪いって言い出したと思ったらこれか)


鮫娘「しゃーく...あの幼女さん、1つ聞きたいことがあるんですけど」

幼女「なに?」

鮫娘「猫さんの回りには強い人がたくさんいるって本当ですか?」

幼女「強い人...」



熊男『』ドーン

獅子男『』バーン

虎男『』ドカーン



幼女「...うん、いるね」




330: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/01(金) 23:35:10.74 ID:0EuEFgagO

鮫娘「そ、そうですか」

幼女「それがどうかしたの?」

鮫娘「いえ!何でもないです!」



猫娘「おーい!待たせて悪かったニャー!」タッタッタ


幼女「遅い!」

猫娘「さあ復活したことだし次は夢の国の方を制覇するニャ!」ビシッ


ボーン ボーン ボーン


幼女「...ん?時計の音?」

鮫娘「しゃーく。7時の合図ですね」


幼女「7時...夜の7時っ!?」


幼女「た、大変だ!もう帰らないと!」

猫娘「えーでもまだ遊びたいニャ」

幼女「駄目だよ!ご飯の準備とかしなくちゃいけないんだから!」




332: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/01(金) 23:40:21.70 ID:vcIkF3RBO

幼女「ということで鮫さん!もう帰るんで背中よろしくお願いします!」


鮫娘「あ、あれー?言ってませんでしたっけ?」

鮫娘「よ、夜は潮の流れが激しいので帰るのは無理ですよ」


幼女「...は?」


鮫娘「だから今日は泊まっていきましょう!ホテルと食事も用意しますよ!」

幼女「いや、そうじゃなくて帰りた...」


鮫娘「晩ごはんは美味しい魚料理です!」


猫娘「よっしゃ!泊まっていくニャ!」



幼女「えぇぇ....」




333: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/01(金) 23:41:42.33 ID:vcIkF3RBO

〜〜〜〜 竜宮ホテル 〜〜〜〜



鮫娘「しゃーく、これが部屋の鍵です」

鮫娘「晩ごはんは時間になったら運ばれてくると思いますので」


幼女「...明日の朝一番には帰るからね」


鮫娘「...しゃーく。分かってます」

鮫娘「では明日の朝6時にここのロビーで集合ということで」


鮫娘「私はここで失礼します。お休みなさい」


猫娘「また明日ニャー」フリフリ

幼女「...」

猫娘「ニャ?どうしたニャ幼女、」

幼女「いや、何でもない。部屋に行こうか」




334: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/01(金) 23:43:16.43 ID:vcIkF3RBO

.............................................................
...............................................


猫娘「ご飯美味しかったニャー」

幼女「...そういえば犬に連絡しないで来ちゃったけど帰ってこなくて心配してるかな」

猫娘「子供じゃないんだから一晩くらい大丈夫ニャ。あいつも今頃、自分でご飯作って食べてるはずニャ」


幼女「一応携帯で連絡を...」ガサゴソ


猫娘「さすがにこんな海の底だと電話なんて通じないんじゃないのかニャ?」


幼女「...確かに」

幼女「はぁ、じゃあ私はもう寝るね。今日疲れたから」ゴロン


猫娘「ちょっと待つニャ。どうせなら映画を少し見ないかニャ?」


幼女「映画?」




335: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/01(金) 23:50:19.23 ID:vcIkF3RBO

猫娘「この部屋にあるテレビにレコーダーと映画のDVDが3本もあったニャ」

猫娘「どうせなら少し見ないかニャ?」


幼女「でも明日早いし...」


猫娘「少しだけなら大丈夫ニャ!」

猫娘「それにまだいつも寝る時間より少し早いから余裕があるニャ!」


幼女「一応聞くけど何の映画のDVDなの?」


猫娘「えーっとニャ...」



猫娘「殺人魚フライングキラー、深海からの物体X、シー・オブ・ザ・デッド...」



幼女「寝る」ゴロン




341: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 00:19:03.25 ID:Zg6C22vVO

.............................................................
...............................................


チッチッチ チッチッチ


幼女「Zzz...」スヤァ

猫娘「ごろにゃあ...ごろにゃあ...」スヤスヤ


モゾモゾ モゾモソ


幼女「Zzz...」

幼女「...ん」パチッ


幼女「ふわぁ〜あ...今何時だ...」ゴシゴシ


時計『3:00』チッチッチ


幼女「まだ夜中の3時...6時の待ち合わせだからあと2時間は眠れるな...」

幼女「もう一眠りしよ」ゴロン


モゾモゾ モゾモゾ


幼女(...ん?今、何かモゾモゾした物が手に触れたような)

幼女(一体何が...)チラッ


ダイオウグソクムシ「♪」モゾモゾ


幼女「」




342: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 00:20:22.06 ID:Zg6C22vVO

ウギャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!



猫娘「...ニャ」パチッ

猫娘「ふわぁ...一体何ニャ?大声出して」ゴシゴシ


幼女「あ、あばばばばばb」ブルブル


猫娘「どうしたニャ?雨の日に捨てられた子猫みたいに震えてるニャ」


幼女「きょ、巨大ダンゴムシががが」ブルブル


猫娘「巨大ダンゴムシ?」



ダイオウグソクムシ「」モゾモゾ



猫娘「あ、これテレビで見たことあるニャ」

猫娘「名前は確か...ダイオウグソクムシだったかニャ?」


幼女「そ、そんなことどうでもいいからそいつを追い出してぇ!!!!」ブルブル



猫娘「ほらこっちに来いニャ」チッチッチ


ダイオウグソクムシ「♪」ノソノソ




343: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 00:21:25.93 ID:Zg6C22vVO

ダイオウグソクムシ「♪」スリスリ

猫娘「よしよし、人懐っこいやつニャ」


幼女「撫でてないで早く部屋から追い出せぇ!!!!!」


猫娘「どうしてニャ?こいつ可愛いニャ」


幼女「はああああああああ????可愛いいいい????」

幼女「よく見てみなよ!ただのでかいダンゴムシだよっ!?そんなもんが可愛いとか頭イカれてるんじゃないの!?」

猫娘「そ、そこまで言わなくても」


ダイオウグソクムシ「」ビクビク


猫娘「ほら、グソたんも怯えてるニャ」


幼女「きもっ!」

幼女「とにかくそのキモい生物を一刻も早くこの部屋から出して!」




344: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 00:22:57.78 ID:Zg6C22vVO

ダイオウグソクムシ「」スリスリ

猫娘「よしよし、お前を追い出したりしないから安心するニャ」


幼女「きも!きも!きも!きも!きも!」

幼女「あんなのワラジムシとかフナムシと変わらないじゃん!よく触れるな!」


猫娘「ほら一緒に寝るニャ」スッ

ダイオウグソクムシ「♪」


幼女「む、無理!あんな生物と一緒の部屋で寝るなんて!」


猫娘「大丈夫ニャ。そっちには行かせないようにするニャ」

幼女「そ、そういう問題じゃない!」


猫娘「もううるさいにゃあ...ほいっ」ポイッ


ドサッ


幼女「...へ?」




345: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 00:24:09.78 ID:Zg6C22vVO

幼女「い、今こっちに何投げて...」チラッ


ダイオウグソクムシ「」キューン



幼女「」



幼女「」フラッ

幼女「」ドサッ


猫娘「...まさか気絶するとは思わなかったニャ」

猫娘「まあ静かになったからいいニャ。おいでグソたん」


ダイオウグソクムシ「♪」モゾモゾ


猫娘「一緒に寝るニャ」

ダイオウグソクムシ「♪」スリスリ


猫娘「おやすみニャー......Zzz...」



幼女「」




346: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 00:24:49.58 ID:Zg6C22vVO

〜〜〜〜 翌朝 〜〜〜〜


猫娘「幼女、もうそろそろ出発の時間ニャ」

猫娘「部屋の隅で震えてないで早く出てこいニャ」



幼女「そ、そいつどっかに捨てろぉ...」ブルブル



ダイオウグソクムシ「」クゥーン

猫娘「ちゃんと帰るときには逃がしてあげるニャ」


幼女「今すぐ捨てろぉ...」ブルブル


猫娘「さあロビーに向かうニャ」スタスタ

ダイオウグソクムシ「♪」ノソノソ



幼女「あ、あんなのと一緒にいるなんて信じられない」

幼女「マタタビの吸いすぎで頭がおかしくなった...?」




347: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 00:25:43.46 ID:Zg6C22vVO

..............................................................
...................................................


ウロウロ ウロウロ


鮫娘「しゃーく...」

鮫娘「やっぱり断れば...でも海王様の命令だし...」

鮫娘「うぅ...ごめんなさい。猫さん、幼女さん...」



猫娘「おはようニャ」

鮫娘「」ビクッ



鮫娘「ね、ねねねねねね猫さんっ!?いつからそこに!?」

猫娘「さっきニャ」

鮫娘「...もしかしてさっきの独り言聞こえてましたか?」

猫娘「ニャ?何のことニャ?」

鮫娘「い、いえ。何でもないです」




348: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 00:26:26.85 ID:Zg6C22vVO

ダイオウグソクムシ「」ノソノソ


鮫娘「しゃーく?そのダイオウグソクムシどうしたんですか?」

猫娘「なぜか部屋の中に居たんだニャ」

鮫娘「へぇ、変な話ですね」


鮫娘「しゃーく。ところで幼女さんはどこですか?姿が見えませんけど」キョロキョロ

猫娘「あぁ、幼女なら...」チラッ



幼女「ぐぬぬ...」ジー



猫娘「グソたんが苦手らしいニャ」

鮫娘「あそこまで苦手な人は珍しいですね」


鮫娘「...しゃーく。では出発しますか」

鮫娘「竜宮から出るには決められた場所からしか出れない規則なのでまずはそこまで行きます」


猫娘「何かめんどくさいニャ」




349: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 00:27:09.97 ID:Zg6C22vVO

スタスタ スタスタ



猫娘「幼女〜?いつまで離れて歩いてるつもりニャ〜?」

ダイオウグソクムシ「?」ノソノソ



幼女「...」コソコソ



猫娘「まったくこんなに可愛いのに酷い反応ニャ」ヨシヨシ

ダイオウグソクムシ「♪」



鮫娘「しゃーく、そういえばダイオウグソクムシって食べられるそうですね」

鮫娘「何でも珍味らしいとか」



猫娘「」ピクッ


ダイオウグソクムシ「」ビクッ



幼女(あ、あれを食べる?)

幼女(やばいよマジでクレイジーだよ。人間じゃないよ)




350: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 00:28:07.70 ID:Zg6C22vVO

鮫娘「...しゃーく。ここです」ピタッ


猫娘「ふぅ...結構歩いたニャ」

ダイオウグソクムシ「」ハァハァ


幼女(海の中のに歩くってのも変な話だな)



鮫娘「...猫さん、幼女さん。あたし1つだけ謝らなきゃいけないです」



猫娘「ニャ?」

幼女「謝る?」



鮫娘「しゃーく...本当にごめんなさい。でもこれも竜宮のためなんです」

鮫娘「許してもらえるとは思っていません...好きなだけ恨んでください」



猫娘「ニャ?一体何のことニャ?」

幼女「...嫌な予感が」



シュババババババババババ!!!!!!!



猫娘「ニャッ!?」ビクッ

猫娘「な、なんニャ!?何十...いや何百の何かがこっちに泳いでくる音がするニャ!」




351: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 00:29:15.03 ID:Zg6C22vVO

猫娘「おい!何がどうなってるニャ!?説明しろニャ!」

ダイオウグソクムシ「」ビクビク



鮫娘「...」



幼女「ねぇ!早くここを離れよう!何か嫌な予感がする!」

猫娘「くっ...駄目ニャ。もう遅いニャ!」



ゾロゾロ ゾロゾロ



雑兵魚人A「...」スタッ

雑兵魚人B「...」スタッ

雑兵魚人C「...」スタッ



猫娘「こ、こいつら何者ニャ!?」

幼女「ねぇ、サメさん、まさかあなた私達を...」



幼女「騙してた...の?」



鮫娘「...」




356: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 23:21:22.98 ID:a0+bi1cVO

猫娘「黙ってないで何か言えニャ!こいつらは誰ニャ!」



鮫娘「...しゃーく、お願いします。今はこの人達に従って大人しくしてください」



猫娘「もし逃げようとしたらどうなるニャ?」



鮫娘「...怪我をするかもしれないです」



幼女「け、怪我...」


猫娘「オーケー、分かったニャ」

猫娘「幼女、少し下がってろニャ」

幼女「え?」

猫娘「ここは私に任せろニャ。幼女には指一本...いやヒレ1つ触れさせないニャ」

幼女「で、でもこの数だよ!?」


猫娘「ふん、数なんて関係ないニャ」

猫娘「いくら魚が集まっても所詮魚ニャ!!!!猫の力を思い知らせてやるニャ!!!!」




357: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 23:22:26.42 ID:a0+bi1cVO

幼女「...分かった。気を付けてね」


猫娘「グソたん、お前も離れた方がいいニャ。巻き込まれたら危ないニャ」

ダイオウグソクムシ「」クゥーン

猫娘「幼女に踏み潰されないように気を付けろニャ」




鮫娘「しゃーく!お願いです!大人しくして...」


雑兵魚人A「ヒャッハー!面白いやつじゃねえか!アイツは俺が狩るぜ!」


鮫娘「ちょ、ちょっと待ってください!話せばまだ投降してくれるかも!」


雑兵魚人A「黙ってな腰抜け!お前の仕事はあいつらをここに連れてくることだ!」

雑兵魚人A「ここから先は俺達の仕事だぜ!」ジュルリ


鮫娘「しゃ、しゃーく...そんな...」




358: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 23:23:55.85 ID:a0+bi1cVO

雑兵魚人A「オウラァ!まずは俺様が相手をしてやるぜェ!」ダッ



猫娘「...」



雑兵魚人A「上からなるべく無傷で連れてこいと言われたが抵抗されたら反撃は仕方ないよなァ!?」バッ



猫娘「...ニャ」ニヤリ



バキンッ!!!!!!!



雑兵魚人A「ぶへっ!?」ボコォ


ゴロゴロゴロ!!!!!


雑兵魚人A「」ピクピク




猫娘「こちとら毎日店長に死ぬほど働かされてるおかげで鍛えられてるニャ」

猫娘「雑魚一匹程度で勝てると思ったのかニャ?」ギロリ



雑兵魚人達「「「「「「 .........!!!! 」」」」」」



猫娘「かかってくるならもっと大勢で来いニャ!!!!一匹残らず倒してやるニャ!!!!」




359: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 23:24:39.15 ID:a0+bi1cVO

バキッ!!!! ドンッ!!!! グシャン!!!




幼女「す、すごい、キメラの時よりも強くなってる」

幼女「...でも駄目だ。あの数を相手にするなんて無謀過ぎる」

ダイオウグソクムシ「」ウンウン

幼女「ひっ...ち、近付かないでよ!!!」






猫娘(くっ...一人一人は雑魚でもやっぱりこの数相手は少し厳しいニャ)

猫娘(それに海の中だから使える魔法も制限される...陸との戦闘とは全然違うニャ)


猫娘(...とうとう"あの技"使う時が来たかニャ)






鮫娘「しゃーく...どうして?」

鮫娘「あの数を相手になんか勝てるわけがない...ボロボロになるぐらいなら大人しくした方が痛くないのに...」


鮫娘「しゃーく...まさかあの状況でもまだ諦めてない...?」




360: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 23:25:35.81 ID:a0+bi1cVO

猫娘(まずは風魔法で竜巻を作って回りの敵を吹っ飛ばすニャ!)ピカッ



ブオオオオオオオオオオオン!!!!!!!



雑兵魚人達「「「「「「 ! ? 」」」」」」ビューン



猫娘「これで風が治まるまでは時間が稼げるニャ」

猫娘「...よし!やるかニャ!」グッ







幼女「何あれ竜巻?いや海の中だから渦潮か」

幼女「一体何をして...」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ......



幼女「!?」ビクッ

幼女「空気...いや水が震えてる...」

ダイオウグソクムシ「」ビクビク

幼女「うわっ!くっつくな気持ち悪い!」




361: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 23:26:33.94 ID:a0+bi1cVO

猫娘「にゃあああああああああああああ!!!!!」ゴゴゴゴ


パッ




シュゥゥゥゥゥゥゥゥ...




幼女「あ、渦潮が止まって行く」

幼女「一体あいつ渦潮の中で何をして...」




猫娘「...」キラキラ




幼女「!?」

幼女「な、何か光ってる!それに何か全体的に猫っぽくなってる!」

幼女「いや、そんなことよりも...」



幼女「...尻尾が二つになってるように見えるんだけど」




362: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 23:27:22.52 ID:a0+bi1cVO

猫娘「...」キラキラ





「お、おい...何かあいつ少し変わってないか?」

「あ、あぁ...不気味だ」

「少し変わったぐらいで何だ!全員でかかればやれるはずだ!」





猫娘「...お前ら知ってるかニャ?」

猫娘「長生きした猫は尻尾が二つに別れて猫又という妖怪になるらしいニャ」

猫娘「この技は強制的にその猫又になる...つまり無理矢理、自分の潜在パワーを引き出す技ニャ」


猫娘「名付けて...」




猫娘「二股モードニャ!!!!!」ドーン




幼女「何か浮気してるみたいだな」




363: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 23:28:05.67 ID:a0+bi1cVO

雑兵魚人F「何を馬鹿なことを!隙だらけだぜ!」ダッ



猫娘「...」


シュンッ


雑兵魚人F「...ガハッ!?」バタッ



猫娘「おっと、少しやり過ぎちまったニャ」




「おい...さっきの見えたか?」

「わ、分からん。いきなり消えたと思ったらFが倒れた...」

「これヤバイやつじゃ...」



鮫娘(これが...猫さんの本気...)




幼女(す、すごい!これなら勝てるかも!)




猫娘「...さあ来いニャ。雑魚共」

猫娘「格の違いってやつを見せてやるニャ!!!!」




364: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 23:28:43.20 ID:a0+bi1cVO

................................................................
.................................................



海王「...」



コンコン



海王「...入れ」



ギィィィィィィィ



鮫娘「しゃーく、失礼します」



海王「...鮫か、何用だ」



鮫娘「報告に参りました」

鮫娘「...陸の二人を捕らえました。今は城の地下に幽閉しております」



海王「...そうか。よくやった」




365: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 23:29:23.46 ID:a0+bi1cVO

鮫娘「しゃーく...しかし捕らえに向かった兵士さん達に予想以上の負傷者が出ています」



海王「...そうか。そこまであの娘達は抵抗したのか」



鮫娘「はい...主に暴れたのは猫さんですけど」

鮫娘「海王様、やっぱり止めませんか?こんなことしても解決するという確証は...」



海王「...もういい、下がれ鮫よ。よくやってくれた」



鮫娘「...はい」



バタン



海王「...あとは明日の儀式が成功すれば丸く収まる」

海王「...許せ、陸の娘達よ。これも竜宮の為なのだ」




366: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/03(日) 23:30:05.43 ID:a0+bi1cVO

〜〜〜〜 竜宮城 地下牢屋 〜〜〜〜



幼女「...ねぇ」


猫娘「...なんニャ」


幼女「格の違いを見せるんじゃなかったの?」

猫娘「...」


幼女「あの後3分も経たない内に元に戻ってボッコボコにされてたけどあれ何だったの?」

猫娘「...予想以上にエネルギーの消費が早かったニャ」

幼女「というか3分間遊んでたよね?10人も倒してないよね?」

猫娘「...だって実践で使うの初めてだったんだニャ。ちょっと調子に乗っちゃったニャ」



幼女「...」


猫娘「...」



ダイオウグソクムシ「...」



幼女「...私達どうなっちゃうんだろ」




370: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/05(火) 21:25:53.43 ID:JEK7l+SmO

猫娘「まさかあの鮫に騙されてるとは思わなかったニャ...」

猫娘「今度会ったらフカヒレにしてやるニャ」


幼女「...私は最初から薄々気付いてたけどね」


猫娘「ニャ?」


幼女「そもそも最初のいきなり竜宮城に誘ってきた時点でおかしかったし」

幼女「その後も不自然に私達を帰らせたくなかった感じだった...」

幼女「こんなに怪しい点があったのに気付かない方が馬鹿だよ」


猫娘「...何が言いたいニャ?」イラッ


幼女「別に?ただ目先の料理に釣られるのはいいけど人を巻き込むのはやめて欲しいって思っただけだよ?」


猫娘「にゃっ...!」

猫娘「そ、そんな言い方しなくてもいいニャ!私だって色々考えて...!」


幼女「考える?食欲に負けたくせに?」

幼女「忘れてるかもしれないけど私は幼女なんだよ?まだか弱くて一桁の年齢しかない幼女なんだよ?」




371: ◆gqUZq6saY8cj 2015/05/05(火) 21:27:15.00 ID:JEK7l+SmO

幼女「そんな幼女を危険な目に遭わして色々考えました?馬鹿も休み休みに言ってほしいね」


猫娘「そ、そもそも幼女も分かってたなら私を無理にでも止めないのが悪いニ