IBM Watson、診断困難な心臓病を画像データから見抜く技を体得。眼や脳、がん他にも対応へ
患者だよ、ワトソン君
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IBMが開発する「コグニティブ・テクノロジー」こと人工知能の「Watson」が、専門医でも診断が難しい心臓病を見抜く技を身につけました。「Watson Clinical Imaging Review」と称する新開発の医療用画像認識オプションにより、Watsonはガンや糖尿病、眼、脳および心臓の疾患を画像などから認識するように鍛えられています。
Watsonが診断の材料とするのはエコーやレントゲン他の医療画像データ、さらにいくつかの医療データを取り込んでいます。そしてまずは心臓分野、たとえば大動脈弁狭窄症(AS)のような診断困難な疾患を高確度で見抜けるようになりました。
疾患がみつかった場合は、診断の時点で継続して何らかの処置が必要かどうかをまず判断。その後、医療記録を心臓の画像を紐付けて記録します。また、診断後の経過予測もAI分析に基づいて判断し、医師へ追加の処置を提案したりもするそうです。
発表で紹介された事例はASだけですが、心臓分野では今後、心臓発作や心筋疾患、深部静脈血栓症、さらに心臓弁膜症など合計9つの疾患に守備範囲を広げていく予定。もちろん、前述のその他の部分についても同様の強化が図られていくはずです。
Watsonといえば、2016年には医師ですら確認が困難な「特殊な種類の白血病」を患者の診断データからわずか10分で見抜いた例が記憶に新しいところ。いまはまだ診断するだけですが、あと数年もすれば手術に関する知識とともにDa Vinciのような手術ロボットと接続され、ブラックジャック顔負けのモグリ凄腕外科医になっていそうです。