【ジョジョ4部×艦これ】杜王町鎮守府の日常【ネタ短編】
- 2017年02月24日 20:40
- SS、ジョジョの奇妙な冒険
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勿体ない精神で投下
・オープニング以外はSS形式でかなり雑
・バラバラのネタを一気に投下して終わり
・艦これキャラの口調が一部ジョジョっぽい
・艦娘が一部スタンド使い
注意書きは以上です
平成××年二月半ば。まだ寒空が続くM県S市杜王町の北東部――――地元の住民たちからは『ボヨヨン岬』と呼ばれる切り立った崖のすぐ近くに、新たに鎮守府が建設されました。
別荘地帯を有する海辺のスポットに建立した鎮守府はとても見晴らしが良く、鎮守府の窓からは右手の陸沿いに【杜王グランドホテル】のプライベートビーチ、奥側には立派な灯台を擁した【杜王港】を臨む、避暑地としても絶好のロケーションを有しています。
出来上がったばかりの鎮守府に、初期艦として着任したのは、駆逐艦・電ちゃんです。
しかし、着任してから一週間―――未だ提督が着任する気配はありません。
大本営からは生活費と施設の管理維持費といった諸経費が定期的に送られてくること以外、なんら音沙汰がありませんでした。
ちょっぴりの寂しさを感じてしまう電ちゃんでしたが、今日は気分転換を兼ねてお買い物です。
これから先、長い間お世話になる街の散策も兼ねて、思い切ってママチャリ自転車に乗って、鎮守府を飛び出します。
杜王駅を戴く街の西部―――商店街へと出かけていきました。
「ふわぁ、流石に商店街に出ると、いろんなお店があるのです」
駅前の商店街は、電ちゃんが思わず目移りしてしまいそうになるほど、多くのお店で溢れかえっていました。
フクジュソウでいっぱいの路肩の花壇を横目に、電ちゃんはウキウキ気分で自転車を押して歩き回ります。
【カフェドゥ・マゴ】という名前のオシャレな喫茶店、杜王町の名物である『ごま蜜団子』や『牛たんのみそづけ』を販売する活気のあるお土産屋さん。
「ごまみつだんご、ですか……おいしそうなのです……って、いけないいけない。先にお買い物を済ませないと……」
電ちゃんはお目当ての文房具屋さんを発見すると、テキパキと筆記用具やメモ用紙といった雑貨を購入し、
「うん。いっぱい買えたのです。これなら、いつ司令官さんが来ても執務に励めるのです!」
提督の着任を心待ちにしながら、カゴに荷物を入れた自転車を押して、再び商店街の探索に戻りました。
東日本最大のチェーンデパート【カメユーマーケット】に、【靴のムカデ屋】、【ぶどうヶ丘銀行】……。
どこでも見かけられるようなコンビニエンスストアの【オーソン】ですら、電ちゃんの好奇心を刺激するものでいっぱいです。
収穫に満足しつつ、お散歩を楽しんだ電ちゃんは思いました。そろそろ鎮守府に帰ろう―――しかし電ちゃんはその時、小腹がすいていることに気づきました。
時計を見れば、もうすぐ十二時。お昼の時間です。
そして閃きます―――『そうなのです。着任の前祝いに、今日のお昼は外食なのです。ちょっぴり贅沢しちゃうのです』と。
初めての外食に、電ちゃんはドキドキした思いで商店街を歩き回ります。
「どこにしようかな~♪ どこがいいかな~♪ なのです~♪」
ルンルン気分でどこで食事をしようか悩みながらウロウロしているうちに、
「あ、あれ?」
ふと気づけば電ちゃんは、自分が失敗してしまったことに気づきます。
歩き回っているうちに、商店街はおろか線路まで通り過ぎ、なんと霊園にまで来てしまっていたのでした。
電ちゃんの目の前には先ほどまで活気にあふれていた町並みはそこにはなく、ひっそりとした霊園が広がっています。
「うう……浮かれすぎちゃったのです。お腹空いたのです……うう」キュルル
その頃には小腹がすくどころか、すっかりお腹がぺこぺこになってしまいました。
「うーん……今日はもう、帰りましょうか。鎮守府に戻って、お昼ごはんを作ろうかな……商店街からは随分と離れてしまいましたし」
再び自転車に跨ろうとした、その時でした。
「あ、あれ?」
電ちゃんは霊園の横にぽつねんと存在する料理店を見つけたのです。
「いたりありょうり……イタリア料理ですか? 本日のお料理は………ふぇ? 『おきゃくさましだい』……なのです?」
ぴんと来なかった電ちゃんでしたが、小さな体でうんと背伸びをして、窓の中の店内の様子を見てみると、
「ふわあ………なんだか、素敵な雰囲気のお店を見つけてしまったのです……よし、決めました! 今日のお昼はここにするのです!」
誘い込まれるように。
引かれあうように。
電ちゃんはドアを開き、入店していきました―――イタリア料理店『トラサルディー』に。
ジョジョの奇妙な冒険第四部――――ライトニング・ストライクスは諦めない。
【オープニングここまで、以降は超テキトー】
電「おいひぃのれす♪」ニコニコ
トニオ「オウ、グラッツェ、シニョリーナ」ニコリ
ニコニコ顔でトニオの料理に舌鼓を打っていた電ちゃん。しかし――――。
重巡リ級「地上侵攻ノ時間ダコラァ!!」ドゴーン
電「!?」
トニオ「!?」
突然のリ級による襲撃により、イタリア料理店『トラサルディー』は全壊の憂き目に遭う――――!!
重巡リ級「ククク、輝イテル……私、今トッテモ輝イテルワ……!!」
トニオ「わ、ワ、ワタシの、店がッ………!?」ワナワナ
電「だ、だめ!! 逃げて! 逃げてください!!」ドンッ
トニオを庇い大破損傷する電――――そこに迫る敵深海棲艦の重巡の砲撃――――もはやこれまでかと覚悟を決めた電だったが、
承太郎「―――スタープラチナ・ザワールド」ドドドドドド
重巡リ級(アッ(察し))
電「え、え? えええええ!?(え、な、何? 一瞬で、私、移動して……え? わ、私、生きてる……?)」
トニオ「オオッ!? ジョータローサン!!」
リ級の輝きは僅か1レスしか持たないという体たらく。
仗助「てめ~~………!」ドドドドドド
億泰「この天使のレストランに何さらしてくれてんだァーーーーボケがァ!! ザ・ハンドォ!!」ガオン
重 リ \(^o^)/
怒れる億泰のザ・ハンドによりガオンされた重巡リ級は犠牲となったのだ。
少年誌においてしょっぱなに登場したチンピラ役は必ずやられキャラとなってジッサイ=ヒドイ目に合う……その犠牲にな。
かくして危機を逃れた電とトニオ。
仗助「クレイジー・ダイヤモンド」ズギュン
トニオ「お店直りマシタッッ!!」パァア
仗助「ん? そっちのお嬢ちゃんも、随分ボロボロだな……………よ、っと」ズギュゥウン
電(え、な、なに? !? き、傷が……それに、なんですか、この……なんなのです、この人たち……?)
億泰「ちっちぇえナリですげえ根性だったなあ、嬢ちゃん……尊敬するぜ。トニオさんを庇ってよぉ~~~」
仗助「ああ、グレートな根性だったぜ、……えーと」
トニオ「シニョリーナ……お名前はナント?」
電「え、わ、私は、特型駆逐艦の、電、なのです……」
承太郎「……おい。電っつったか……おまえ、仗助の『クレイジー・D』が見えてるな」
電「え? そ、その、『大きな妖精さん』のことですか?」
承太郎「………やはり」
仗助「!?」
トニオ「!?」
その後紆余曲折あり、提督としての絶対にして唯一の資格である、『妖精が見える』という条件をクリアしているトニオと仗助、承太郎を、提督として迎え入れようとする電。
トニオ「オオ、イナヅマ……アナタ、ワタシの命の恩人デス……あのクソッタレな忌々シイ砲撃から、身を挺してワタシを守ってくれマシタ―――どうか、お礼をサセテくだサイ」
仗助「俺ァ学生だからよ~~~。放課後に暇してる時に手伝うぐらいじゃあダメかなぁ~~~? バイト代出る?」
億泰「オレぁパスだなぁ~~~。シレイカンさんってのは、頭いい人がやる感じだしなぁ~? でも、トニオさん助けてくれた恩もあるからなぁ~? オレにも手伝えることがあれば言ってくれよな」
承太郎「やれやれ……海洋学者としちゃあ、こう海がゴタゴタしてちゃあオチオチ研究にも身が入らねえ……いつまでもとはいかんが、世話になるぜ」
電「ほ、本当なのですか!? た、助かるのです! 嬉しいのです!!」
喜びを全身で露わにする電にほっこりとする面々であったが、トニオは違った。
トニオ「ゆ、ゆ……許しマセンッ!! 『深海棲艦』ッ!! ジョースケクンが直してクレたのはともかくッ、ワタシの店を壊シタのは、絶対に許しマセンッ!! 覚悟してもらいマスッ!!」
電「ひっ……!?」
トニオ「大体アイツラが海をワガモノ顔でブラブラするせいデッ、新鮮な魚介が手に入りづらくなってしまッタのデスッ! 許せマセンッ!! ワタシ頭に来まシタッ!!」
仗助(こええ……)
億泰(天使のよーな料理人のこの人をマジギレさせる深海棲艦……ジゴージトクでゴシューショーサマってやつだな、うん)
承太郎(この『スゴ味』……これで戦闘タイプのスタンドじゃねえってんだから、やれやれ……おっかねえヤツだぜトニオ)
電(こ、怖いのです……トニオさん、じゃなかった、トニオ提督……怒るととっても怖いのです……)
深海棲艦に復讐するため、今一人のコックが提督として杜王鎮守府に着任するッ!
【ネタ:イタリア料理を食べに行こう①】
加賀「………お、美味しい。なんて、なんて………気分が高揚します」
利根「ふ、不調だったカタパルトが直ったぞッッ!!」
瑞鶴「た、戯れに烈風妖精にプリン食べさせたら………烈風改妖精に……」
加賀「えッ!」
利根「な………ちょ、ちょっと吾輩の瑞雲妖精に与えてみてくれるか………なんと!? 瑞雲(六三四空)妖精になったぞ!? き、機体までもが……!?」ビックリ
トニオ「妖精さんがワタシの料理を食ベルと、そんなコトもあるのデスねェ………ああでも」
瑞鶴「でも? な、なにか悪いことが? ふ、副作用とか!?」
トニオ「イエ…………プリンを食べて『水虫』が治るのは、『水虫』を持つズイカク……アナタだけデスよ?」
瑞鶴「…………え?」
トニオ「オヤ……気づいてなかったのデスか? アナタ、水虫デス」
瑞鶴「」
トニオ「それも両足ともデス。毎日同じブーツ履いてますネ? それが原因でブーツ内にバイキンが溜まっているのデス」
瑞鶴「」アバババババ
億泰「ギャハハハッ! ギャハハハハ!! ま、マジかよォ~~~瑞鶴ちゃんッ!」ゲラゲラ
瑞鶴「笑うなバカ億泰ゥ!! 後で爆撃してやるんだから!!」
加賀「………ご、五航戦……貴女……こっちに寄らないで貰えます?」ススス
瑞鶴「ちょ! 何よ人をバイキンみたいに!?」
利根「なんと!! ま、まぁ、年がら年中、あんなロングブーツ履いておればのォ~~~? ……あまり気にすることはないぞ? それにもう治るんじゃろ?」
瑞鶴「そ、そういう問題じゃないですぅ!? み、見ないで! そんな目で私を見ないでぇ!! と、トニオ提督ぅううう!!? ってなんか足が! 痒い! わあああああ!?」
トニオ「ちゃんとお部屋に戻っタラ、ブーツを洗浄するのデスよ? これからはブーツは複数用意シテ、履きまわすのがイイデス」
瑞鶴「は、はいィイイイイイ~~~~~……」ビクンビクン
加賀「全くはしたないこと……これだから五航戦の子は……しかしこのジェラート……なんと香ばしい味。『ピスタチオ』と言いましたか? 甘さと芳ばしさの調和が絶品です」ペロペロ
利根「そうじゃのう。吾輩もプリンの方が良かったのじゃが、こっちのぴすたちおじぇらぁとも中々にうまいな……」
トニオ「………グラッチェ」ニコリ
利根「ん、ところでトニオ提督よ、吾輩らにジェラートを出したのは何か理由……うっ!?」ビクッ
加賀「!? ま、まさかこれにも――――くっ!?」ビクッ
トニオ「…………」ゴゴゴゴゴゴゴ
利根「な、なんじゃ、顔が、顔が、か、かゆいッ! そ、それに、涙までッ!?」ポリポリ
コメント一覧
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- 2017年02月24日 21:30
- ヘイヤーは…応援するだけ。幸運はポコロコのものらしいよ…幸運をもたらすのはどっちかと言うとドラゴンズドリーム?とかじゃないかな…
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- 2017年02月24日 21:40
- グレートですよ、こいつぁ
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- 2017年02月24日 21:46
- 足柄さんが時雨に何か用事があるようです
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- 2017年02月24日 22:14
- >キラークマーン「しばッ!!(しばふ艦的な意味で)」
こんなん草だわ
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- 2017年02月24日 22:19
- 正直面白かった
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- 2017年02月24日 22:36
- いい感じ。好き。
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- 2017年02月24日 22:49
- 途中からジョジョ要素スタンドだけになってません…?
いや、こういうのも好きなんですがね
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- 2017年02月24日 23:07
- これはもっと書いてほしい
それぞれが絡んだらこんな感じだろうなーってのがよくわかる