おチビ「ねえ、風の子、マメイヌ一匹貰えないかな?」
おチビ=クルミノヒメ「風の子、ここの記事まだ?」
風の子=クリノヒコ「もうちょっと待ってくれ。今書いてるから・・・」
おチビ「活字組むの間に合わないよ。」
風の子「なんとか朝までにしあげるから・・・」
おチビ「がんばって。」
おチビ「・・・ヒマダナ・・・」
おチビ「ねえ、風の子・・・」
風の子「なんだい?・・・イソガシイノニ・・・」
おチビ「マメイヌ一匹貰えないかな?」
風の子「マメイヌか・・・無理だよ。」
おチビ「だめ?」
風の子「フエフキがOKださないよ。まだ数が少ないし、マメイヌ隊の分を確保しないと」
おチビ「でも、マメイヌってコロボックルの友達だったんでしょ。マメイヌ隊だけじゃなくて、もっとみんなに・・・・」
風の子「おチビの言うこともわかるけど、ヒイラギノヒコも言ってたじゃないか、まずマメイヌ隊を作れって。それに今記事書いてるんだから、もうちょっと静かにしててくれよ。」
おチビ「ごめんなさい。」
おチビ「・・・マダカナ・・・ネムイ・・・ソウダ!」
おチビ「ねえ、風の子・・・」
風の子「なんだい、今度は?・・・マッタクモウ・・・」
おチビ「眠くない?」
風の子「眠いよ。昨日も徹夜だったし。」
おチビ「ママ先生にね、元気が出るお薬みたいなの貰ったの。」
風の子「そんなものがあるのかい?」
風の子「なんか怖そうな名前だね。マムシが入っているのかな。」
おチビ「マムシをお酒に漬けて作るらしいんだけど、ママ先生もよく分からないんだって」
風の子「ちょっと貰おうかな。」
おチビ「はい、どうぞ。・・・トクトクトク・・・」
風の子「へえ、意外といいにおいだね。マムシのにおいはほとんどしないな。肝油と一緒で飲みやすくしているんだろうね。」ゴクリ
おチビ「元気になった?」ジー
風の子「どうしたんだい、そんな人の顔のぞき込んで・・・元気になったっていうか、ポーッとしてきた気がする・・・」
おチビ「ホントッ!?」
風の子「何をそんなにうれしそうにしているんだい?」
おチビ「別に・・・」ニコニコ
”誰も知らない小さな国”を読んだことのない人にはチンプンカンプンだと思うんですが、
50年位前の童話なんで知ってる人がどれくらいいるんでしょうか。
ちなみにママ先生とその御主人以外はコロボックルです。
おチビ「ハア・・・・」
ママ先生「おチビちゃん、どうしたの?ため息なんかついて。疲れた?」
おチビ「大丈夫です。すみません。」
ママ先生「恋の病・・・かしら?」
おチビ「え、いや、あの・・・・」
ママ先生「クリノヒコが好きなんでしょ?」
おチビ「あの、どうして・・・」
おチビ「ごめんなさい」
ママ先生「いいのよ、うらやましいだけだから。で、風の子の方は?」
おチビ「さあ。マメイヌ捕まえるヒントを思いついたときに、一度は大好きって言ってくれたんですけど・・・」
ママ先生「その後は?」
おチビ「なんにも・・・」
おチビ「結構あたしより年上なんですけれど・・・」
ママ先生「男の子はいくつになっても子供だから。せいたかさんだってそうなのよ。」
おチビ「せいたかさんも・・・」
ママ先生「そうよ。告白してもらうまでどれだけ苦労したことか・・・いっそのこと、オチビから告白したら?」
おチビ「あたしから?」
ママ先生「そうよ、女の子がしおらしく待ってる時代じゃないわ。”もはや戦後ではない”のよ。」
おチビ「・・・でも・・・」
マムシをお酒につけた成分が入ってるらしいの。本当は疲れたときに飲むんだけど、男の人が興奮しやすくなるんだって。
だから、これを風の子に飲ませてから告白すればきっと・・・」
おチビ「ほんとですか?うまくいくかな・・・・」
ママ先生「たぶんね。入れ物ある?」
おチビ「水筒ならここに」
ママ先生「スポイトじゃないと入れられないわね。・・・ポタポタ・・・これでいいわ。応援してるわよ。」
おチビ「ありがとうございます。」
おチビ「・・・なんかドキドキする・・・(薬効いたかな)・・・」
風の子「ぼくもだ・・・」
おチビ「ホント!?あの、あたし、実は風の子のこと・・・」
風の子「ゴメン、なんか頭が痛いし気持ち悪いんだ・・・ウッ」バタッ
おチビ「風の子どうしたの!しっかりしてよ!ねえ、起きて!どうしよう!」
おチビ「風の子死なない?大丈夫?」オロオロ
ハカセ(カエデノヒコ)「もう大丈夫だよ、余計な物吐かせたし、毒消しを飲ませて落ち着かせたから。」
おチビ「良かった・・・」ホッ
ハカセ「で、風の子に何飲ませたんだって?」
おチビ「ママ先生にもらった赤マムシって言うお薬」
ハカセ「聞いたことはあるな。一応、確認しておくか。おチビ、ママ先生のところまでつきあってくれ。」
おチビ「はい。」シュッ
せいたかさん「おや、どうした風の吹き回しだい?ハカセとおチビなんて珍しい組み合わせだね。」
ハカセ「ちょっとママ先生に見せてもらいたいものがあって。」
ママ先生「なに?」
ハカセ「おチビにこの間あげたものを見せてほしいんです。」
ママ先生「おチビにあげたものって・・・えーと、赤マムシ?」
ハカセ「風の子に飲ませたらしいんだけど、そうしたら気を失って。」
ママ先生「エッ、ほんと!」
ママ先生「あなた、赤マムシまだ残ってる?」
せいたかさん「うん、そこの箱にあるんじゃないかな・・・。あった、あった。これだよ。」
ハカセ「何が入っているのかな・・・。うーん、エタノールとブドウ糖ぐらいしか分からないな。
せいたかさん、わかりますか?」
せいたかさん「電気のことならある程度分かるんだけど・・・辞典で調べてみるか・・・」
ハカセ「特に問題がありそうなものは入ってないな。」
せいたかさん「急性アルコール中毒かな。カフェインとか入ってるのも良くないのかもしれない。
ママ、だめじゃないか不用意に人間の物をコロボックルに食べさせたりしちゃあ・・・」
ママ先生「ごめんなさい。気をつけます。」
おチビ「ママ先生を怒らないでください。ママ先生はあたしのために・・・」
せいたかさん「おチビのため?」
おチビ・ママ先生「・・・・・・・」
ハカセ「・・・・・・。もう、調べることは調べたし、僕はいない方がいいみたいだね。じゃ帰ります。」シュッ
おチビ「・・・あのう・・・」モジモジ
ママ先生「・・・あのね、おチビちゃんは風の子のことがずっと好きなのよ。
だけど、風の子は、なかなか気がついてくれないんだって。
だから、ちょっとおちびちゃんを勇気づけてあげようと思ってドリンク剤持たせたんだけど。
まさかこんなことになるとは思わないから・・・」
せいたかさん「そうだったのか。風の子は鈍感だからな。」
ママ先生「よく他人のこといえるわね。」
せいたかさん「ゴホゴホ・・・。ま、とにかくだ、おチビは風の子が早く元気になるように介抱してあげたまえ。」
おチビ「ハイ。じゃあ、風の子のところに行ってきます」シュッ
ママ先生「大丈夫よ。私たちだってうまくいったでしょ。」
せいたかさん「それじゃ、僕が風の子並みに鈍感だったって言うのかい?」
ママ先生「もっとよ。」
せいたかさん「・・・・・・」
風の子「・・・うーーん・・・」
おチビ「あ、風の子。気がついたのね。よかった・・・」
風の子「あれ・・・どうしたのかな?」
おチビ「さっき風の子にお薬飲んでもらったでしょ。あれ、お酒とかいろいろ入っていて、
コロボックルに合わないかもしれないんだって・・・大丈夫?」
風の子「ちょっと頭痛い・・・」
おチビ「ゴメンナサイ・・・」
風の子「そんな泣きそうな顔をするなよ。もう大丈夫だから。」
風の子「別におチビが悪い事したわけじゃない。何にも怒ってないよ。」
おチビ「ホント?」
風の子「うん。それより今何時?」
おチビ「朝の4時くらい」
風の子「まずいな、記事書くの間に合わない・・・。そうだ、前におチビが書いた詩があるだろう。
あれをコロボックル通信にのせて良いかな?」
おチビ「あたしが書いた詩?」
コメント一覧
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- 2017年02月25日 23:46
- マメ○○「ねぇ知ってる?人間のお口の中には約2億個の細菌が住んでいるんだよ?」
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