チラシの裏でゲーム鈍報:『ニーアオートマタ』とかいうゲームを遊べたことに心から感謝します

『ニーアオートマタ』とかいうゲームを遊べたことに心から感謝します

2017年02月26日　13:00

『ニーアオートマタ』最終エンドロールを見てきました。ネタバレされたくないという思いで必死にやり続けて
腕がめちゃくちゃ痛くなって、身体が悲鳴を上げてもやり続けて、最後の最後に到達しました。
本当はクリアしたらレビュー記事を書こうかなと思ってたんですが
最後、あまりにもあまりだったので、レビュー記事は書けなくなりました。
この記事はただただマクセルちゃんがクリアしたときの感情をぶちまけるだけの記事です。

このゲームを遊べて本当に良かった

ニーアシリーズを遊べて本当に良かった

ゲームを遊んでいて本当に良かった

もしもこの出会いがなかったと思うとゾッとする。今までゲームという体験をできていて、嬉しく思う。

最後の最後にヨコオタロウはとんでもない仕掛けを用意した。

これはヨコオタロウだからこそ許されるものなんだろう。ヨコオタロウにしかできないのだろう。

ニーアのセーブデータ消去やドラッグオンドラグーン3の音ゲーを超えるものがあった。

「こいつはゲームをなんだと思ってるんだ」と部屋で一人、実際に口に出して言った。

うわーんと声を上げながら、泣いて、泣いて、泣きながらコントローラーを握っていた。

このゲーム、いや全ての何もかもがこの最後のためにあったのかと思った。

とにかくこのゲームは驚きしかなかった。ヨコオタロウという人間がどういうゲームを作るのか
だいたい予想していたし、驚かせようとしてるんだから驚くんだろうなとも思ってた。
それでも予想外のことだらけだった。「マジかよ」の連続で、とにかく恐怖した。

総評として「ゲームを何だと思ってるんだ」という感想だった。

ここからは少しネタバレを入れつつ、レビューに近いことを書きたいと思いながら書きます。

まずこのゲームはオープンワールドアクションRPGなので、とにかく世界観を堪能しながら
じっくり遊んでください。サブクエとかを遊びまくってください。メインだけを無限にやり続けて
早急にクリアしようとするのはすごい損してるのでやめてください。損した。

そして遊んでて急に訪れるのがAエンド。

すごい綺麗に終わるんだけど、綺麗すぎて「え？」となる。だってこのゲームがこんなに綺麗なわけがないから。

まず最初に言いたいのが、このAエンドは決して結末ではないということ。

2周目遊んでくれーという注意書きまで出るほど、周回前提なのは予想してたけど、ここまでかという印象。

そして2周目は主人公が変更され、

ストーリーも5割ぐらい変更したまったく別のゲームが始まる。

群像劇かな？と思うぐらい。ただもう一度この世界を堪能して欲しいという感じ。
この2周目で物語の核心に迫る情報が少しだけ出て来る。
正直に新しい部分以外は1周目と同じなので、多少退屈には感じていたけど
3周目以降に、その心配はないので安心して欲しい。

主人公変更で迎えるBエンド、これは実はAエンドを別視点で見る程度の変化。

恐らく一番の肝はBエンドを迎えた後、突然流れる

『予告』

もう驚きに驚いた。前作のニーアはBエンドである程度物語を堪能できてたから
オートマタもそういった形で出してくると思っていたから、混乱に混乱した。

このゲーム実は

AエンドとBエンドはプロローグにすぎない

本編はこの2エンドを迎えてから始まる

意図したのかしてないのか、演出としてオープニング特有のスタッフロールが画面に出て
2つのエンドを迎えたはずなのに、途中タイトルロゴを見せられるという演出に驚愕した。
まだオープニングだったのか・・・。

なのでこの後をよく3周目と表現されると思うけど、

実際には新ストーリーを遊ぶことになるので安心して欲しい

そしてここからはじまるニーアオートマタの本質

絶望が渦巻く絶望。ディストピア。残酷な世界の真実。
何のために戦うのか。敵とは何なのか。

廃墟の世界がより、深く、暗く見えることでしょう。

そして終わりを迎える。結末を迎える。この何もかもが終わった始まりの終わり。

だけど、ヨコオタロウは発売前に言いました。このゲームはハッピーエンドだと。

ついにこのゲーム、やりやがったな。

深い深い絶望がお好みの方も、鬱展開が嫌いでハッピーエンドを望む方も
ご満足していただけるような、とんでもない終わり方をします。

ニーアオートマタというゲームは人を選ぶでしょう。

確かに最高のゲームではないかもしれない

不快でしかないかもしれない。

でも、それでもこのゲームを遊んで欲しい。

この体験を味わって欲しい。

その後にどんな感情を抱いたとしても

このゲームを喰らって欲しい。

――そうじゃなく　喪失も正解と言えるような

逆転劇を期待してる　そしてそれは決して不可能じゃない

途絶えた足跡も　旅路と呼べ

世界を欺くに値する　僕らのこれまでは――