『ビッグガンガン』連載、「ゴブリンスレイヤー」の2巻です。
魔物の中でも最も弱い部類だろうゴブリン。そのゴブリンだけを倒し続けて冒険者では実質 最上位の銀等級の冒険者となったのが主人公のゴブリンスレイヤー。これというのも家族を殺された怨みなのですが、その偏った姿勢に冒険者たちからは快く思われてません。が、女神官や受付嬢などの理解者も少なからず居ることがせめてもの救いでしょう。
1巻では女性の凌辱シーンばかりが話題になった気がしないでもありません。けれどこの2巻ではそんなシーンはほとんど封印しており、本来のバトルに専念できるってものです。
受付嬢の前に現れた奇妙な三人組のパーティー。右は耳が通常の森人(エルフ)より長い上森人(ハイエルフ)。中は森人とは仲の悪いハズである鉱人(ドーワフ)。左は滅多に見ない蜥蜴人(リザードマン)。
今、世界は封印した魔神王の一つが目覚め危機に陥っている。これに対抗すべく各族の長が集まって会議を開こうとしており、三人は各族の使いっ走りとして雇われた冒険者とのこと。それでいて求めていたのは人族のゴブリンスレイヤー。ゴブリン討伐の勧誘に来たわけですね。
世界の危機と聞かされてもゴブリンスレイヤー(以下 ゴブスレと略します)は全く興味なし。自分はゴブリンだけを倒せばそれでいいわけで、他のことは聞く耳を持たないことから衝突することもしばしば。全く思いやられます。
住処の番兵を鮮やかに弓射たエルフ。「充分に熟達した技術は魔法と見分けがつかない」と言うけれど、これってクラークの「発達した科学は魔法と見分けがつかない」の引用だよね。潜入して何かに気付いたゴブスレはとある部屋へ。
そこに居たのは凌辱されたエルフでした。1巻ではこんなシーン多くあったけど2巻はこんな程度だからねー。でもなぜここに居るとわかったのか? ゴブスレ本人しかわからない「野生の勘」でしょうかね。狩野英孝じゃないけど。
まだ眠っているゴブリン約50匹を見つけて「酩酊」と「沈黙」の合わせ技を実行。これによってやりたい放題に。
けれどそれは地道で決して快いものではありません。返り血を浴びて身体中が血で真っ赤だ。それでもゴブスレは躊躇することなく確実に一匹一匹を屠っていく…
常人なら精神が病むほどの苦痛だったかもしれません。でもゴブスレは手を休めない。それだけ家族を失った悲しみが大きかったんでしょうね…
充分な成果を得たもののアクシデントが発生。ゴブリンたちの親玉として鬼(オーガ)が居たのだ。ゴブリンではないとゴブスレは戦う意欲が湧かないも、オーガとしても見逃すわけもなし。強烈な一撃によってゴブスレは かつてないほどの大ダメージを受けてしまいます。ポーションによってある程度は回復するも完全復活には ほど遠い。そこでゴブリン用に取っておいた最終兵器と言えるものを使うときが来た!
これによりオーガの上半身と下半身とが一瞬にして切断! いったいゴブスレは何をしたのかは貴方が読んで確かめてみてください。そういう使い方もあったんだね。
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