【ガルパン】×【古畑任三郎】 すべて雪の仕業
- 2017年02月27日 21:10
- SS、ガールズ&パンツァー
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第2話 【ガルパン】×【古畑任三郎】 家元の災難
第3話 【ガルパン】×【古畑任三郎】 殺意の装填
第4話 【ガルパン】×【古畑任三郎】 紅茶と殺人
第5話 【ガルパン】×【古畑任三郎】 待機命令
※ 今回はVSカチューシャ&ノンナです。
※ キャプテンスカーレットのように殺され続ける役人の活躍にご期待ください。
2度目はナチスドイツのモスクワ攻略から。降り積もる雪は全てを覆い隠してしまうと思われています。
でも、雪に覆われることによって逆に浮かび上がってくるものもあります。雪と言えば…』
『…この突然の大雪によって、日本海側を中心とした青森県全域に大雪警報が発令されました。鉄道や空の便も
欠航が相次ぎ、高速道路も一部区間で閉鎖されています。青森県知事は自衛隊に災害派遣を要請…』
花田「えー皆さん!この先、道路が大雪のため封鎖されてまして、これ以上先に進めません。そこで、わが社と
提携しておりますドライブインがありますので、除雪作業が終了してまた進めるまで、休憩を兼ねてそこで待機
ということに…」
古畑「もう、旅行になんて来るんじゃなかったよ、西園寺くんはともかく、今泉くんと出掛けると必ずなんか
災難に出会うんだよねえ。君、何か呪われてるんじゃないの?明日までに戻れそうにないって電話したら、蟹丸
警部、ものすごくイヤそうにしてたしさあ」
今泉「雪が降るのまで僕のせいにしないでくださいよ!」
西園寺「あの…、古畑さん、旅行に出掛けたときからずっと気になってたんですが、あの添乗員さん、以前ファミレス
の店員やってませんでした?」
古畑「んー、そうだっけ?憶えてないなあ」
今泉「また転職したのかな」
西園寺「ボコクマ・インですか…、聞いたことないチェーンですね」
今泉「あれ?知らないの?ボコられグマのボコだよ、ほら、子どもに人気の」
古畑「知らないよそんなの。君、変なことばっかり知ってるねえ」
西園寺「先客がいるみたいですね」
ご自由に使用なさって構いません。加えてツアーのお客様のお食事代は当社で負担させて頂きますので、
食堂をご利用なさった際には忘れずに領収書をもらってください。なお、大雪のため危険ですので、施設の
外にお出にならないようお願いします。大変ご迷惑とご不便をお掛けしております」
今泉「古畑さん!女子高生ですよ女子高生!大勢いますよ!」
古畑「んー、あれ、戦車道のユニフォームだねえ。プラウダ高校かあ」
西園寺「それって去年の優勝校じゃありませんでしたっけ」
ノンナ「こればかりは仕方ありませんね」
ニーナ「んだんだ、焦ってもしょうがないべ」
アリーナ「そだなあ」
クラーラ「観光バスが入ってきましたよ」
カチューシャ「ええ、いいわよ」
ノンナ「ご旅行ですか?」
古畑「はい、そうだったんですが、この大雪で足止めを食らってしまって」
ノンナ「我々も同じですよ、戦車隊の研修に行ってたんですがこの雪で学園艦に戻れなくなってしまって…」
カチューシャ「まあニーナたちも言ってたけど、焦ってもしょうがないわ。私は隊長のカチューシャ!で、
こっちが副長のノンナ!よろしくね!」
カチューシャ「へえ、古畑さんたちって刑事なんだ。全然それらしく見えないんだけど」
古畑「んー、それ、よく言われますねえ」
ノンナ「何事も外見だけでは判断できないということですね」
古畑「SMAPを逮捕したのも私です」
クラーラ「SMAP?」
古畑「あれ?ご存知ありません?」
ノンナ「彼女、ノボシビルスクから来た交換留学生で、ロシア人だから日本の芸能人とか疎いものですから」
古畑「そうなんですか、イチローを逮捕したのも私なんですが」
クラーラ「イチロー?」
ノンナ「彼女、ノボシビルスクから来た交換留学生で、ロシア人だから日本のスポーツ選手とか疎いものですから」
クラーラ「イチロー…、中谷一郎?」
古畑「んー、それは風車の弥七の人ですねえ」
今泉「SMAPも知らないのに…」
西園寺「あなた本当にロシア人ですか?」
部下「申し訳ありません、ですが…」
辻「もういい!だからこんな所来たくなかったんだ!」
カチューシャ「ちょっとノンナ、あの人…」
ノンナ「あっ…、気付かれると面倒ですね」
古畑「お知り合いですか?」
ノンナ「まあ、直接会ったことはないんですが…」
古畑「ええ、よく知ってます。みなさんも高校生連合チームの一員として活躍されてましたねえ」
ノンナ「彼はその大洗廃校を画策した中心人物でした。廃校に失敗してから省内で立場が悪くなって、
その後左遷されたと聞きましたが、まさか青森に来てたなんて…」
部下「ちょっと!落ち着いてください!」
辻「これが落ち着いていられるか!あいつらのせいで私はこんな僻地に!」
カチューシャ「ちょっと!僻地ってどういうことよ!青森をバカにしないでよ!」
古畑さんたちや他のお客さんの迷惑になりますよ。青森を悪く言われて腹立たしいのは我々も同じです」
ニーナ「そうだよ、あんなの相手にしないほうがいいだよ」
クラーラ「私もノンナさんやニーナと同意見です。あんなの放っておきましょう」
カチューシャ「そうね、まだしばらくの間はここから動けないみたいだし、楽しんだほうがよさそうね」
辻「くっ…!」
カチューシャ「…でね、その男は赤い星と鎌とハンマーのインシグニアの付いた洗面器を頭に乗せてきたの、
『同志スターリンのために!同志スターリンのために!』って言いながら一杯に水を入れた状態でね」
古畑「はい、それで?」
カチューシャ「それで、気になったからそいつに聞いてみたの、『なんでそんなことしてるの?』って。
そうしたらその男は…、ふわぁぁぁ、眠い…」
ノンナ「そういえばそろそろお昼寝の時間ですね」
カチューシャ「ここは騒がしいわね…、どっか静かなとこ見つけてそこで休むわ…」
ノンナ「風邪ひかないように暖かくしてくださいね」
カチューシャ「じゃあ古畑さん、続きはまた後でね…」
古畑「はい、楽しみにしてますから」
ニーナ「お?言ったな?じゃあ何か賭けるべか?」
今泉「よーし、じゃあそっちが勝ったらなんでも好きなもの奢ってやるよ」
ニーナ「みんな聞いたな?じゃあいくべ」
アリーナ「じゃあ用意はいいか?位置について、用意、ドン!」
ばたーん
今泉「ぐわぁぁぁ!いたたた!」
ニーナ「ごめんごめん、手加減はしたんだども」
ノンナ「ニーナにカモにされましたね?彼女、KV-Ⅱの装填手で、50kg近くある装薬筒や弾頭を軽々と
扱ってますからね、プロレスラーでもない限り、普通の人では絶対に敵いませんよ」
今泉「ずるいぞ!」
古畑「もう何やってるの、だらしないなあ」
アリーナ「んだなあ、隊長が一番だなあ」
古畑「それは意外ですねえ」
ノンナ「あの体格と子供のような言動から侮られやすいのですが、彼女の身体能力は我々の中では
最も高いですね。私はシステマをやってますし、クラーラはコマンドサンボをやってますが、
格闘技では同志カチューシャに敵いません。天性の素質もありますが、それ以上に厳しい修練を
彼女は自らに課していますから」
古畑「試合なんかを見てると天才肌の人に見えますが本当は苦労人なんですねえ」
他に知りません」
古畑「本当にカチューシャさんに心酔してらっしゃるんですねえ」
ノンナ「彼女はそれに価する人物ですから」
カチューシャ(なによこれ、掃除はしてあるけどストーブに灯油が入ってないじゃない。よっぽどお客が
来ないのね、ボコがモチーフの施設みたいだけどアレのどこがいいのかしら?以前そう言ったらミホーシャ
に殺されそうな目で見られたけど)
第2次大戦中、ドイツの戦車兵だった人が戦後に日本に来たときこれを見て「この発明が戦時下のドイツにあれば、バルジ
大作戦は我が軍が勝利していただろう」って発言したのもうなづけるわ)
カチューシャ(さて、ストーブも満タンになったし、ソファに毛布もあるし、ひと眠りするか)
辻「うるさい!放っておいてくれ!」
古畑「んー、あの人、だいぶ煮詰まってるみたいだねえ、飲むピッチも上がってるし」
西園寺「トラブルを起こさなければいいんですけど…」
辻「これ以上あんな奴らと一緒にいられるか!私はどこか別の所に行く!」
今泉「あ、こりゃ死亡フラグかな」
西園寺「ちょっと、今泉さん」
古畑「今泉くん、君なに言ってるの?」
今泉「あれ?知りません?マンガとか2時間ドラマではああいうこと言い出す人は大抵殺されるんですよ。
密室のことが多いですね」
古畑「君ねえ…」
おでこペチっ
西園寺「不謹慎ですよ、縁起でもない」
また雪が降ったのね、入ったときの足跡が消えちゃったわ。ん?誰か入って…)
辻「ここで何をしてるんだ!」
カチューシャ「何って、お昼寝を…」
辻「どこまで私の邪魔をすれば…!」
カチューシャ「ちょっと!何すんのよ!やめて!」
カチューシャ、もみ合いになって辻を素手で撲殺。
カチューシャ「しまった…、弾みでとんでもないことを…」
コメント一覧
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- 2017年02月27日 21:30
- 見入る
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- 2017年02月27日 22:13
- なるほど小柄ゆえのトリック
副題はすべて閣下の仕業か
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