戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://famicoroti.blog81.fc2.com/blog-entry-2345.html


有名エミュレータ開発者「1万ドルの価値あるファミコンソフト輸送中に紛失」事件が解決へ!!
 

有名エミュレータ開発者「1万ドルの価値あるファミコンソフト輸送中に紛失」事件が解決へ!!


 海外の有名なエミュレータ開発者Byuu氏に悲劇が舞い込んだ。

 ドイツの協力者が送ってくれた100本ものSNESソフト(海外のスーパーファミコン)が1か月以上も届いてないというのだ。そのソフトの中には非常に希少なものも含まれており、その市場価値は7500~1万ドルになるという。日本円にしておよそ100万円前後である。

 Byuu氏の目標は世界中のスーパーファミコンソフトを完全にアーカイブ化することだった。

 彼の開発するエミュレーターは完全な再現を目指している点で他のものと異なっていた。すでに北米725タイトルのSNESソフトを入手し、データはもちろん、カートリッジ、パッケージ、説明書などをスキャン画像をできるかぎり保存しデータベースを完成させているという。
 次のステップとしてByuu氏は、ヨーロッパ(PAL)のソフト、さらには日本のスーパーファミコンソフトの完全制覇を目指していた。

 そんなとき協力してくれたのがドイツのコレクターだ。まず初めにドイツからDHL(国際輸送会社)経由で100本のソフトが彼の元へ届いた。さっそくそれらをアーカイブ化しドイツへ送り返した。2週間ほどかかったそうだが1回目のやりとりはうまくいったようだ。

 しかし2回目の100本が1か月経っても届かない。彼はまずDHL社に連絡をした。するとすでにUSPS(アメリカ郵便公社)へ渡したという回答を得た。次に彼はUSPSに問い合わせたが、満足いく回答は得られなかったという。

snes_hunnsitu03.jpg
※image:wikipedia cc

 1月、Byuu氏は盗難を疑い、ツイッターなどSNS上で情報を呼びかけた。これをネットニュースが取り上げたことによって情報がより拡散されていった。

 Byuu氏はその間もむなしい努力を続けた。何度も郵便局へ足を運んだがとくに成果は得られなかった。SNSからも有力な情報は得られない。やがて彼はドイツのコレクターに1万ドル以上の賠償金を払うことを決意する。それは彼が13年間ものあいだ行ってきた「世界中のスーパーファミコンを完全にアーカイブ化する」というプロジェクトの頓挫を意味した。
 Byuu氏はSNS上でカンパを呼び掛けた。詐欺を疑う声もあったが、それなりに寄付が集まっていたという。

snes_hunnsitu01.jpg
 ※サムネイル画像:Lost Package(byuu.org)

 すると2月14日、Byuu氏はUSPSから一通の手紙を受け取った。それは「郵便物を包んでいたラッピング紙が見つかった」というものだった。しかしそれは彼に新たな疑問を与えた。フランクフルトからニュージャージーへ輸送される間に、その貴重なヴィンテージゲームたちはどこへ消えたのだろうか。謎は深まるばかりだった……

 そもそも、それらのゲームがなぜ貴重なのか。

 Eurogamer.Netによると、そもそも世に出回っているエミュレータデータのほとんどは、何らかの手が加えられており完全なオリジナルとは言い難いという。それはバーチャルコンソールなど、任天堂が公式に出しているものですら事情は同じなのだ。
 

 Byuu氏に朗報が届いたのは2月23日のこと。いや、それは正確にいうと朗報どころではなかった……

snes_hunnsitu02.jpg

 彼の元へ届いたのは紛失したと思われていたゲームソフトそのものだったのだ。

 Byuu氏の解説によると、まず1回目のやり取りの際、彼は100本のSNESソフトを2つの箱に分けてドイツへ送り返したという。その理由は100本をひとつの箱にすると保険限度額を越えてしまうためだったという。しかし彼のその行動が悲劇を生んだのかもしれない。ドイツのコレクターが2回目の発送時にByuu氏が送った2つの箱を再利用したのだ。

 そのとき、2つの箱をラッピング紙で包んで発送したらしい。しかしUSPSの機械を通る際、不幸にもそのラッピング紙がはがされてしまった。中からできてたのは使用済みの2つの箱。現場が混乱したのは想像に難くない……

 Byuu氏は言う。この時点でこの2つの箱を「料金不足の郵便物」として私に返却するのは可能だったはずだと。彼は盗難を疑ったことについてはUSPSに謝罪したが、ラッピング紙がはがれたあとの対応については改善を願った。なお、集めてしまった寄付につちては全額、返金するということ。


 なにはともあれ、見つかってよかったですね! 




 情報元:Lost Package(byuu.org)
関連記事
[ 2017/02/27 14:45 ] ファミコンニュース | コメント(3)
 ブログパーツ このエントリーをはてなブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク
たった一人のファミコン少年タイトルGIF
箱の再利用は、ほどほどに。運送事故の元
4253. [ 2017/02/27 15:37 ] [ 編集 ]
借りたソフトを吸い出しするのはあっちでは大丈夫なのかな?
4255. [ 2017/02/27 15:52 ] [ 編集 ]
私的複製は借りたとか、持ってる、持ってないとかは関係ないので、
問題ないよ

CDをレンタルショップで借りて、MDにコピーしても、CDは返すわけだし

複製したもので、お金儲けしちゃダメってことだけ
私的を超えるからダメ
4256. [ 2017/02/27 17:01 ] [ 編集 ]
 コメントの投稿










管理者にだけ表示を許可する
このブログについて
転載禁止01
このブログについて


プロフィール
管理人:オロチ
Twitter:oroti_famicom

取材,執筆,コレクション貸出などの依頼はこちらまでお気軽にお問い合わせ下さい。


情報提供窓口

月別アーカイブ