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【ミリマス】P「干物アイドル!ももこちゃん」|エレファント速報:SSまとめブログ

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【ミリマス】P「干物アイドル!ももこちゃん」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 13:44:21.99 ID:/9PTy0Hr0

ひものあいどる・ひもどる【干物アイドル】

家の中では様々なことを面倒くさがり、適当に済ませてしまうアイドル。
「家での桃子は――だ」

≪類義語≫干物女・干物妹



2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 13:48:45.61 ID:/9PTy0Hr0

俺の担当アイドル周防桃子(11)は美少女で評判だ。
 
業界での経験も豊富で目端が利きアイドルとしての人気にも恵まれている非の打ち所のない美少女小学生。老若男女に好かれる理想のアイドルだ。

……と。みんな思ってるらしい……









P「ただいまー」ガチャ



3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 14:00:36.41 ID:/9PTy0Hr0

桃子「…………」カチカチカチ

P「……ただいま、桃子」

桃子「あ、うん。お兄ちゃんおかえりー」ポチポチ

P「おう。……おい桃子、夏だからってそんな恰好したままでいると、お腹が冷えて身体壊すぞ」

桃子「えー? 桃子今10thの感想巡回で忙しいからお兄ちゃん直して~」カチカチカチッ

P(まだ11歳の女子小学生が仰向けになって腹を出しながらネットサーフィンにふけっている……)

P(俺のせいだ……。桃子が家に来てからの約一か月、お仕事続きのアイドル生活は小学生には厳しいだろうと甘やかしてしまってから……桃子はどんどんグータラでわがままになってしまっている!)

桃子「ぬひょひょひょひょひょひょ」カチカチカチカチ

P「くっ……!」



32:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 22:13:31.81 ID:Lr/xV+1b0


>>3
周防桃子(11) Vi

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7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 14:14:15.06 ID:/9PTy0Hr0

P(こうなったら!)ポチポチッ

桃子「ふーんふふー……あれっ!? せ、接続がオフになってる! お兄ちゃんなんかした!?」

P「ああ……。ネット回線をつないでいるルーターの電源を、今オフにした」

桃子「どーしてそんなことするのー!? これじゃ桃子がネットできないじゃーん!!」

P「どうしたもこうしたもあるか! ここ最近、家に帰ってきたらご飯や風呂以外はインターネットばかりして……自分でもよくないとは思わないのか?」

桃子「えーだってー……。お兄ちゃんが夜更かしダメって言うから、深夜アニメはネットで見るしかないし、今月号のグッサンも読み飽きたしー」

P「ネット依存症になってからじゃ遅いんだぞ。電子画面見続けると目や頭に毒だし、電気代もばかにならない……」クドクド

桃子(わー! そのままお説教モード入っちゃったー!)

桃子「……わかったよ。お兄ちゃんの言う通りだね」

P「そうそう。本来なら自分で気付いて自主的に……えっ?」





8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 14:23:13.44 ID:/9PTy0Hr0

桃子「とにかく、ネット見る時間を今までより少なくすればいいんだね。桃子なら、それくらい我慢できるよ」

P「あ、ああ。そうしてくれると嬉しいんだけ……ど」

P(あれ? 思ったより素直だな)

桃子「でも、せめて今見ようとしてた分だけはやらせてくれない? 桃子は出演できなかったけど、ファンのみんながあのライブをどういう風に感じてくれたかっていうのはきちんと知っておかなきゃいけないって……思うから」

P「そ、そうだな。……いきなり我慢っていうのは難しいだろうし、急にルーター切った俺も悪かったよ。ごめんな、桃子」

桃子「ううん、いいよ。お兄ちゃんが桃子のためを思って言ってくれたんだもん……ね?」

P「桃子……! ……よし、それじゃ早速夕ご飯にするか! 今日はスイカ買ってきたんだぞ!」

桃子「わーい!」





桃子(…………ふっふっふ)

桃子「甘いよ、お兄ちゃん……!」キュピーン



9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 14:29:07.43 ID:/9PTy0Hr0

桃子「……はっ。今の時刻は……深夜の2時ちょい。お兄ちゃんは……」



P「……zzz」



桃子「……寝てるみたいだね。これならイケるかな」

桃子(そう。桃子はインターネットを我慢するとお兄ちゃんに宣言した。しかし、それはあくまでお兄ちゃんの目が及ぶ範囲・時間帯でのこと……)

桃子(子役時代からのお仕事生活で身に付けた仮眠テクをもってすれば、大体狙った時間帯に起きるくらい朝飯前だよ。……ツメが甘かったね、お兄ちゃん)

桃子「と、いうわけで……」



10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 14:36:33.27 ID:/9PTy0Hr0

桃子「まずは部屋の隅にあるルーターをポチー!」

桃子「そんでもってマイPCのスイッチオーン! この起動音が耳に心地いい~!」

桃子「イヤホンをPCにセットー! これでボリュームマックスにして動画を見てもお兄ちゃんには聞こえないよ!」

桃子「そしてそしてー! もしかしたらお兄ちゃんが起きてるかもしれないとチェックしつつ冷蔵庫に向かいーの!」

桃子「扉を開けーの!」

桃子「コーラとポテイトを取り出しーの!」

桃子「閉めーの!」

桃子「元の場所に戻ってネットし放題だ~! まったく、たまらないね!」



12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 14:43:57.19 ID:/9PTy0Hr0

桃子「くくくく……。お兄ちゃんの好感度を稼ぎつついつものネットサーフィン……お兄ちゃんに怒られてから、一瞬でこの計画を思い付いた自分が怖いよ……」

桃子「手元が暗いけど、それ以外はいつもと変わらないし最高だね。見よ、指が意志を持ったかのようなこの高速ブラインドタッチ!」

桃子「むしろ、お兄ちゃんに隠れてやってるこのスリル……そして、禁忌の深夜コーラにポテイトの最強タッグ……」

桃子「まだ一回目なのにこれは凄い……犯罪的だね……」

桃子「ぬっふっふっふっふ」カチカチカチカチカチカチ



P「……zzz」



13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 14:55:18.82 ID:/9PTy0Hr0

(ジリリリリリリリ!!!!!)



桃子「わはぁっ!」ガバッ

P「おはよう、桃子。大分驚いてるみたいけど、昨日はそんなにぐっすり寝られたか?」

桃子「あ……うん。ぐっすり寝れた……かも」

P「昨日はネットを控えめにしたから、今まで目が疲れてた分を取り返せてるのかもな。……ほら、今朝はオムレツ焼いてみたんだ。どうだ?」

桃子「……うん。おいしそう……だね」

P(まだちょっと眠そうな感じかな? まぁ、ネット節制にもそのうち慣れてくるだろう)

桃子(仮眠込みで6時間は寝れてると思うんだけどなぁ……。まぁ、この生活に慣れるまで我慢すればいいよね…)



14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 15:01:27.09 ID:/9PTy0Hr0

桃子「……」ガバッ



P「……zzzzz」



桃子(……今日は特にぐっすり眠ってるね。昨日で切れかけてたコーラもポテイトも買い足しといたし……)

桃子「よーし、いっちょ始めちゃうか~!」カチカチカチカチ



15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 15:11:14.53 ID:/9PTy0Hr0

(ジリリリリリリリ!!!!!) (ジリリリリリリリ!!!!!) (ジリリリリリリリ!!!!!)



桃子「……うむむ」ムクッ

P「どうした桃子ー? 最近、妙に寝覚めが悪いんじゃないか?」

桃子「……うーん。あ、いやいや、大丈夫だよ。お兄ちゃん」

P「……仕事で疲れてるなら、遠慮なく相談してくれてもいいんだぞ。それとも、きついのは学校の勉強の方か?」

桃子「へ、平気だって!」

P「ガス抜き程度だったら、ネットやったって構わないんだからな。控え過ぎてストレスを溜めると、かえって健康にも悪いしさ」

桃子「だから! 桃子は大丈夫なの! ……それより、今日の朝ご飯なに?」

P「あ、ああ。昨日と同じ焼き魚だけど、塩味は味が薄いって言うから今度は味噌のやつを……」

桃子(…………)



16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 15:17:03.77 ID:/9PTy0Hr0

桃子「はぁ……」カチカチカチ

桃子(うーん、一週間もやってると流石に飽きてくるような……。そもそも、漫画とかに飽きてたせいでいつもより多めにネットしてただけだし)

桃子(アニメ視聴も、毎日一時間もあれば十分すぎるしね。そのくらいなら、お兄ちゃんが起きてる時にやってたって別に怒られないし……)



P「……うーん」モゾモゾ



桃子(!!!!)ドキッ



P「うー…………zzz」



桃子(ふぅ……)

桃子「こそこそ隠れてネットするのも、なんだか疲れるしねぇ……」



17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 15:24:39.39 ID:/9PTy0Hr0

(ジリリリリリリリ!!!!!) (ジリリリリリリリ!!!!!) (ジリリリリリリリ!!!!!) (ジリリリリリリリ!!!!!)



桃子「……ふぁっ」ムクッ

P「……朝ご飯、できてるぞ」

桃子「ふぁい~」モゾモゾ

桃子「…………」

桃子「…………」

P「桃子? 着替えてるでもないのに、なにしてるんだ?」

桃子「うわっとと! な、なんでもなーい!」

桃子(危ない危ない……朝起きてすぐ、寝落ちするところだったよ……)



18:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 15:30:22.82 ID:/9PTy0Hr0

P「桃子、お前本当に大丈夫か? そろそろ目にくまでもできてるんじゃないか?」

桃子「大丈夫だよ。お兄ちゃんが心配しないでも、ちゃんと睡眠とれてるって」

P「そうは言うけど……。……ひょっとして、何か俺に後ろめたいことでもしてるのか?」

桃子「……そんなわけないじゃん。桃子のことばっか心配してると、お仕事の方がおろそかになるよ」

P「心配しないわけないだろ。今の桃子は、俺にとって家族と同じなんだから」

桃子「……ごちそうさま。お兄ちゃん、桃子デザート欲しいから、冷蔵庫にあるヨーグルト適当に取ってよ」

P「……はぁ」



19:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 15:34:39.49 ID:/9PTy0Hr0

桃子「……さ~て、今日もミッションスタートだよ。お兄ちゃんは……」



P「……zzz」



桃子「……よし。正直見張られるとかも考えてたけど、そんなことはないみたいだね」

桃子「確か、ポテイトはもう残り少なかったし、今日はコーラ重点で行こうかな。夏だからって言ってお兄ちゃんに多めに買ってもらってあるしね」

桃子「それじゃ、ルーター点