デュアルカメラが進化したHUAWEI P10、LTE対応のHUAWEI Watch 2をMWC現地でチェック
フロンカメラもライカになったのが良くも悪くもポイントです
連載
注目記事
Huawei nova liteインプレ「2万円なら十二分にアリ」なSIMフリー機、P9 Liteより速くて安い:橋本新義レポート
多くの人がAndroidを望んでいた──新NuAns NEO予約開始、おサイフ&OS刷新で4万9800円
タクシーが捕まりやすくなる?「AIタクシー」ドコモが実証実験、30分先の乗車需要を予測
人気記事
4Kスマホ再び──ソニーが旗艦スマホ「Xperia XZ Premium」発表。スナドラ835、1Gbps通信
ソニー、PS4も遊べる投影型コンピュータ Xperia Touch 発表。超短焦点プロジェクター と投影面タッチ認識、Android搭載
Psion Series 5再来?!QWERTYキー搭載モバイル端末Gemini発表、本体349ドルで出資募集中
バルセロナで開催中のモバイル見本市 MWC 2017で、ファーウェイはスマートフォン「Pシリーズ」の最新モデル「HUAWEI P10」と「HUAWEI P10 Plus」、さらにLTE対応版も用意するスマートウォッチ「HUAWEI Watch 2」を発表しました。MWC 2017から現地レポートをお送りします。
▲メディア以外の来場者も多く、発表会会場ではプレゼンに入場できないプレスが続出。筆者も30分前に開場に到着していましたが入れなかった
●キープコンセプトで細かな変更が加えられた「HUAWEI P10」
背面のライカレンズ採用デュアルカメラや、本体デザインは前モデルの「HUAWEI P9」から引き継いだ「HUAWEI P10」。ディスプレイは5.1インチ(1080×1920ドット)です。前モデルではレッドやブルーといった本体色が追加されましたが、今回は発表と同時に全8色のカラーバリエーションを発表しています。特に注目なのがPANTONEと提携して開発された「ダズリングブルー」と「グリナリー」の2色。本体背面は金属素材ながら、ポップな印象です。
指紋認証センサーが背面から正面ディスプレイ下部に移動したのも大きな変更ポイント。この変更により、指紋認証センサーがホームボタンなどのナビゲーションキーとしての動作にも対応。長押しすると「ホームボタン」、軽くタッチすると「戻る」、左右にスワイプすると「タスク」動作です。
ディスプレイ上にソフトウェアナビゲーションキーを表示せずに使えるようになったので、表示領域が拡大しています。設定アプリから従来と同じように、ナビゲーションキーを表示して使う設定にも切り替えられます。
カメラ機能は同社のハイエンドモデル「HUAWEI Mate9」と同等で、カラー側は1200万画素、モノクロ側は2000万画素。ライカの書体を使ったカメラアプリのインターフェースや、仮想被写界深度効果でピント距離やボケ味をコントロールするワイドアパチャーなどは引き続き対応。評判の高いモノクロ写真の撮影も可能です。
カメラ機能で特に強化されたのがフロントカメラ。P9ではフロントは通常のレンズでしたが、P10ではフロントカメラもライカレンズを搭載。フロントはシングルカメラですが、ソフトウェア的にボケをだせる「Adaptive Selfie」に対応しています。
あらかじめ顔を登録して効果をカスタマイズできる美顔効果「パーフェクトセルフィー」には引き続き対応。一方、美肌効果などを適用する「ビューティーモード」は「ポートレートモード」に変更されました。
「ポートレートモード」に「ビューティーモード」ほどの効果があるかどうか確認しきれていませんが、P9の「ビューティーモード」は女性を中心に端末の購入理由になるほどの人気機能でした。
PシリーズはHUAWEIのラインナップ中で「ファッション&写真フラッグシップ」に位置付けられていますが、P10のフロントカメラの「ライカレンズ+ボケ」が、ビューティーモードの支持層にどれほど響くかは気になるところ。
指紋認証センサーも背面からフロントに移動したため、セルフィー時のシャッターとして愛用していたユーザーにはマイナスポイントです。
●フロントカメラレンズがさらに明るい「HUAWEI P10 Plus」
P10よりも一回り大きな5.5インチディスプレイを搭載するのが「HUAWEI P10 Plus」。解像度もフルHDではなく、1440×2560と高精細になっています。基本スペックはP10と同じですが、メモリーと内蔵ストレージの組み合わせが6GB + 128GB、6GB + 256Gといった大容量モデルもラインアップしています。逆に本体カラーは全7色とP10と比べて1色少なくなっています。ただし新色の「ダズリングブルー」と「グリナリー」はラインアップしています。
カメラ機能もP10とほぼ同等。しかしレンズはさらに明るい「SUMMILUX」(F値1.8)を搭載。暗所での撮影に強くなりました。室内で撮影をする機会が多いユーザーなどにはオススメです。
●LTEやAndroid Payにも対応した「HUAWEI WATCH 2」
P10シリーズと合わせて発表されたのが、OSにAndroid Wear 2.0を採用した「HUAWEI WATCH 2」です。HUAWEI WATCH 2は全部で3モデルあり、LTE対応で単独でのモバイル通信が可能なモデルも登場しています。本体のデザインは前モデルの高級感のあるデザインから、ポップな雰囲気へと変わっており、パーカーなどのカジュアルな服装にも合いそうです。また特別モデルとしてポルシェとのコラボレーションモデルも登場予定です。