こんにちは、オモコロライターのリックェです。
春休みも間近ということで、皆さん旅行に行きたくてウズウズしているのではないでしょうか?
そんな旅行好きの人類憧れの地といえば、そう「天国」ですよね。
そこで今回は、ガイドブックの定番「地球の歩き方」のフォーマットに沿って、天国への旅に皆さんをご案内します。
行けるといいな、天国。
【目次】
・天国の基本情報
・入国手続き
・交通
・おもな見どころ
・グルメ
・帰国
ジェネラルインフォメーション
・正式国名
ヘブン・アースガルズ・ジョード及び、デーヴァローカ・アマツクニ・マグメル・ニルバーナ・ニライカナイ・シャングリラ・パラダイス・天国
・所在地
空の上・地の下・信仰の中
・気候
一年を通して温暖
・時差
すごい
・宗教
なし
・国歌
イマジン
・通貨
幽路(ユーロ)だが形骸化しており、実際は前世の通貨が若干流通している。主に入国時に必要になる。(→入国手続)
・通信
枕元に立つのが一般的
天国への入国手続
天国は、全世界各国から入国が可能。海外経由からの入国も増えてきているので参考にして欲しい。
日本からの入国
船による入国が一般的。国境の三途の川を渡っての入国になる。通行料6文を払って渡る。対岸に着いたらYAMAと書いてあるゲートへ進もう。日本人には「えんま」として知られる入国管理官だ。入国審査は生前の罪を確認するだけの簡単なものだ。ビクビクせず堂々としていよう。
読者投稿 通行料のトラブル
通行料を持たずに川を渡ったら老婆に衣服を剥ぎ取られました。編集部から:近年増加している老婆による奪衣(だつえ)事例。通行料6文は現世の120円相当。缶コーヒー一本分くらいだ。なんとか遺族に融通してもらおう
ギリシアからの入国
こちらも船による入国が一般的。ステュクス川から渡し船がでている。渡し賃は 1オロボス(約1000円)と日本からの入国よりやや割高。こちらはRPGでおなじみ冥界の神ハデスの入国審査が待っている。
エジプトからの入国
王家の呪いで全滅したエジプト発掘隊も使用したLCC(格安航空会社)「疾き死の翼」アヌビスエアでの入国も近年人気だ。
読者投稿 生前の罪で搭乗拒否
機内持ちこみの心臓が生前の罪で重量超過。永遠に復活できないといわれました。編集部から:生前の罪は心臓にたまる。真実の羽根と比べて重すぎれば搭乗拒否されることもある。常日頃から清廉潔白な生活を送るようにしたい。
交通
ロビーでは先に来ている親しかった人達が出迎えをしてくれていることだろう。天国ではおなじみの光景だ。
無事入国できたら中心部に向かおう。
徒歩で
時間はたっぷりある。というか時間の概念がないので、ゆっくりメインストリームを歩いていくのもよい。運が良ければ、自分のいない世界に残されて右往左往する人達を雲間から見下ろせるかもしれない。
公共交通機関で
天国で人気の乗り物といえばドラゴンとペガサスだ。ドラゴンは本数も多く、はじめての天国旅行でもオススメだ。一方、ペガサスはなかなかつかまらないが心ときめく体験になるはずだ。
読者投稿 ペガサス乗車拒否権
開いているペガサスを見つけたのに乗せてもらえませんでした
編集部から:ペガサスは処女しか乗せないという因習は過去の話。そう言いたいが一部地域では現在でも色濃く残っているのが実情だ。残念だが、代替案として有翼の聖獣のガルーダやケツアルコアトルなど視野を広げてみよう。
現地発ツアー
シャンゼリゼ 白ポプラが美しい幸福諸島
生前のパリの大通りの名前として知られるがシャンゼリゼ(エリゼの園)こっちのシャンゼリゼにはカルティエもヴィトンもないが、白ポプラの美しい園がある。生前の喧騒に疲れたら足を伸ばしてみよう。
ビミニ 富と名声の地
若返りの泉がある。生前のネイティブ・アメリカンにはよく知られた伝説で、生前のヨーロッパからの征服者・冒険者がその話を聞いて探し求めたという。水着を持参して訪れてみよう。
ヴァルハラ宮殿 北欧グラズヘイム内宮殿
勇敢に戦った英雄たちが集まる黄金の宮殿。午前中に行くと彼らの訓練の様子が見れる。訓練は2人1組で模擬戦闘とはいえ死者もでる激しいものだ。夕方からはレストランの営業が始まる。イノシシ肉のゼーリムニル、ヤギ乳酒のヘイズルーンが定番メニューだ。
読者の声 ヴァルキリーが見れて感激
レストランで料理を運んできたのは戦乙女のヴァルキリー。料理もおいしく午前中の訓練で死んだはずの戦士も生き返っていて大満足でした。帰ったらプロファイルしようと思います。
魅惑の郷土料理