オーロラめがけてロケット3連発・数独がDNAストレージ容量を増やす・ピザを注文するバッシュ:画像ピックアップ70
宇宙からナノの世界まで。あとピザ
連載
注目記事
Huawei nova liteインプレ「2万円なら十二分にアリ」なSIMフリー機、P9 Liteより速くて安い:橋本新義レポート
多くの人がAndroidを望んでいた──新NuAns NEO予約開始、おサイフ&OS刷新で4万9800円
タクシーが捕まりやすくなる?「AIタクシー」ドコモが実証実験、30分先の乗車需要を予測
人気記事
iPhoneから機種変してiPhone 7へ。失敗しないためのバックアップから復元までの手順
任天堂Switch発売、量販店の状況は?『すでに完売』『次回入荷は未定』
失敗しないためのiPhone 7/7 Plusのケース選び。オススメのケース一挙紹介
過去1週間で拾いきれなかったニュースをダイジェスト形式でお届けします。今週は「オーロラめがけて打ち上げられるロケット」、「数独がDNAストレージの容量を増やす」、「ピザ注文機能つきバッシュ」などについてまとめました。
オーロラめがけて打ち上げられる4つのロケット
NASAが北極圏の夜空に現れるオーロラ観測のため、アラスカ州フェアバンクスから4基の観測機器を打ち上げました。最初の1基は2月22日にすでに打ち上げを成功。残り3基は3月2日に3連続で打ち上げられ、それぞれ異なる高度へと送り込まれました。
打ち上げの目的は、オーロラの内部からその現象を観測し、その発生メカニズムを解き明かすこと。オーロラは太陽風に含まれるプラズマ粒子が電離層で大気中の酸素原子や窒素原子を励起して光を発すると考えられているものの、その詳しい原理はまだわかっていません。
[Images : NASA/Chris Perry]
[Source : NASA]
AI自動運転車は自転車が苦手
多数のセンサーで全身を固めた自動運転車は、前後左右の自動車は当然ながら、路上の障害物、歩行者などを的確に見分け、安全に走行する性能を高めてきました。そんな自動運転車がもっとも苦手とするのが、実は自転車だと、カリフォルニア大学バークレー校のリサーチエンジニアが述べています。
車の前後から接近する自転車はセンサーから見て投影面積が非常に小さく、それでいて高速で移動し方向転換も素早いため、正確に認識するのが難しいのだとか。自転車の形状の多彩さ、大人用から子供用まで様々なサイズがあり、なおかつ人がまたがっているというのも、判断を混乱させる要因になります。
自動運転車の認識機能は、大量の写真で自動車やその他の路上/周辺オブジェクトを覚え込ませることで高められます。しかし、自転車に関しては種類が多すぎてそれぞれの写真点数が少なく、効率が悪いのも認識率の低さの要因と考えられます。
ただ、Googleの自動運転車プロジェクト改めWaymoや、センサーメーカーMobilEye、ボルボなどは独自に自転車検出の技術開発を進めており、いずれは他の障害物同様に正確に見分けられる様になっていくはずです。
[Source : IEEE Spectrum]
DNAデータストレージに数独を応用
コロンビア大学とニューヨーク・ゲノム・センターの研究者らが、DNAデータ・ストレージにペタバイト級のデータを格納するためのエンコーディング技術を開発したと発表しました。この技術には数独パズルの考え方を応用したとのこと。ちなみにペタバイトは、大雑把に言えばテラバイトの1000倍の大きさです。DNAデータストレージとは、DNAをHDDのようなストレージとしてデータを格納する入れ物として使おうという発想。2016年には、マイクロソフトとワシントン大学がDNAヌクレオチドに200MBほどのデータ記録を成功させています。
DNAはわれわれの細胞ひとつひとつに格納されていながら、その体全体を作るために必要な情報がすべて記録されています。つまり、極小なのに膨大な情報が記録可能と考えられます。研究チームが試算したところではDNA1gあたり1ペタバイトもの記憶容量がある計算で、それはHD動画にして約13年分に相当するとのこと。
ただ、DNAには複製時にエラーが発生しやすく壊れやすいという特徴があります。そのためチームは、数独パズルの考え方をエラー訂正機能に取り入れたエンコード技術DNA Fountainを開発しました。この方法では、DNAヌクレオチドを操作してデータを格納する際、データ全体でなく数独の最初の状態のようなヒントのみを記しておくとのこと。デコードの際はそのヒントから元のデータを生成します。またヒントを複数種類生成しておくことで、脆く壊れやすいDNAであっても、いくつかの結果を照合して正しいデータが取り出せます。
ただ研究チームは、この技術が実用レベルになるには少なくとも7年以上の年月が必要だとしています。
[Image : Getty Images/iStockphoto]
[Source : Science]
ピザハット、ピザ注文機能付きシューズを開発
テクノロジーを使ったマーケティングを得意分野とする(?)ピザハットが、ピザ注文機能つきのバスケットボールシューズを開発しました。シューズのタンの部分にあるロゴマークを強くつまめば、Bluetooth~スマートフォンアプリ経由でピザハットに注文が飛ぶ仕組みです。アマゾンは押せば商品が届くボタンだけデバイス「Dash」を販売していますが、あれと似たようなもの。まさか"ダッシュ"と"バッシュ"を引っ掛けたわけではないでしょうが...。
なお、ピザハットは米国でこのシューズをわずかな数だけ販売するとしています。
[Source : CNBC]
3Dグラフィックで骨とアキレス腱の接合の仕組みを研究
人の体の動きは、筋肉の収縮によって腱が骨を引っ張ることで実現しています。これまで腱の伸縮を可能にする薄い組織層は顕微鏡観察などで発見されていましたが、実際、どのように腱が骨に接合しているのかはよくわかっていませんでした。
独ミュンヘン工科大学の研究者らは、複数の縮尺で撮影した腱と骨の接合部の写真を1枚の3D画像として処理することで、先に述べた薄い組織層が数十もの細い繊維に分岐していることがわかりました。この層の中ではタンパク質の生化学的構成が腱とはことなるものに変化しており、動きを安定させる効果を生みだすためいくつかの異なる繊維質があることも判明したとのこと。
腱と骨の接合部の謎を解き明かすことは、将来の外科手術において腱をインプラントに接続するといったこれまで不可能だったことを可能にするかもしれません。
[Source : Technical University of Munich]