「デノン」「マランツ」のD+Mグループを米Sound Unitedが買収。日米老舗オーディオ連合結成へ
AmazonやGoogleなどAIスピーカー勢対抗で技術集積か
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オーディオ装置のトップメーカーたちが、大きくまとまろうとしている。スピーカーのブランドPolk AudioとDefinitive Technologyを保有するSound Unitedが今日(米国時間3/1)、DenonとMarantz、およびBoston Acoustics(スピーカー)とHeos(マルチルームオーディオ)のブランドを保有するD+M Groupを買収した、と発表した。
この企業集合はSound Unitedという名前になり、今のCEO Kevin Duffyが率いる。買収の条件は公表されていない。Sound Unitedは持株会社DEI Holdingsの傘下で、後者はさらにボストンのプライベート・エクイティ企業Charlesbankのポートフォリオ企業だ。D+M Groupは、Bain Capitalの日本(東京)企業K.K.BCJ-2の一部だった。
Duffyはこう語る: "D+M Groupのブランドポートフォリオとアジア太平洋およびヨーロッパの事業実績は、グローバルな成長を目指すSound Unitedにとって完璧な補完だ。製品や技術のポートフォリオも補完性があり、A/V受信器など新しい市場分野への進出が可能になる"。 Sound Unitedは、オーディオシステムのオーダーメイドやハイエンドオーディオから消費者オーディオ市場までの広範囲をカバーすることになる。2014年には同社ブランドのヨーロッパ向け流通でD+Mとパートナーしていたから、買収はその延長線上にあるとも言える。
Duffyによると、"今のところは、製品も社員も各社の立地もいじるつもりはない。もっといろいろ分かってくれば、パートナーや顧客たちにも告知していきたい"、という。
今回の買収の動機は、競合対策というより、市場の拡大と、最近の高度なハードウェア技術の共有にあるようだ。今オーディオビジネスは、Amazon Echo, Google Home, Sonosなどのテクノロジー勢力に押されているから、今度の連合結成は伝統的なブランドの防衛策でもある。
TechCrunch Japanの記事を転載しました