モバP「芳乃・・・ッ!芳乃・・・!」
モバPと言うより芳乃P?
書き溜メアリー
P「やっぱり面白いなこのサイト」
P「弐ちゃんねる、お気に入りしとこ~っと」
信じられるか?こんな事で俺は芳乃を・・・
P「よ~し 「初カキコ ども」っと」
芳乃「・・・」
P「芳乃~そろそろレッスン行ってこいよ~」
芳乃「・・・」ガチャバタン
P「最近いつもこれだ、変なやつ」
近すぎて、見えない。そんな経験は誰でもあるだろう。
経験と言うのは簡単だけど、これが経験になるなんて事を想像するのは簡単じゃない。
P「「ハハハwワロスw」っとこんなもんだろ」
P「あー仕事が、適当に終わらして弐ちゃんねるの続きするかなー」
カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ
P「「テラワロスwケルベロスw」っと」カタカタッ
P「っと、もうこんな時間か、そろそろ芳乃のレッスンも終わるし送る準備でもするか」
ガチャッ
芳乃「・・・」
芳乃「今日は遠慮しますー」
P「?そうか、まあ送る距離じゃないかもしれないけど車の方が楽だぞ?」
芳乃「一人で帰るのでしてー」
P「お、おう?それより芳乃、お前怒ってないか?」
ガチャバタン
P「行っちまったよ。まあいいや、続きしよっと」
P「ワロスワロス」
ちひろ「・・・プロデューサーさん?もう夜ですよ?お仕事がまだ残ってるなら明日・・・」
P「うおっ、ホントだ。ありがとうございます!ちひろさん!それでは僕は帰りますね」ガチャッ
ちひろ「おつかれさま・・・でした?」
俺は近すぎて見えないわけじゃない。ただ、周りが見えていない。それだけなんだ。
でもそんな事に気づきやしない。
P「ただいま~って誰もいないし。当たり前だけど」
P「ご飯食べてお風呂入って寝るかー」
P「おっ、面白そうなスレハケーン。これは寝れないな」
カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ
この時俺は昼間の芳乃を、芳乃の事を、担当アイドルの事を思い出しもしなかった。
初めて出会った時は彼女のプロデューサーとして、プロデュースする者として夜も眠れなかった。
でも、彼女と過ごす度に意識が掠れ、掠れる事さえ日常になって・・・
P「ヤベェ!そんな事言ってる場合じゃねぇ!家出ないと遅刻だっっ!!!」
P「おっ、昨日のスレ完走してるじゃーん。寝落ちしたからリアタイで見れなかったな・・・最悪だ」
そんな事を考えながら車で仕事場へ向かう。
P「すんません!!遅刻しましたァ!!」
目上の人「早く自分の担当に付けェ!!処分はその後だ!!!!」
P「ユルシテクレメンス・・・」
目上の人「何言ったかァ!早く行けェ!」
P「はひィ!!!!!」
この背中を誰に見せるか?
このだらしない俺の背中を知ってる人間に決まっている。
芳乃「・・・」
俺の背中を知っている人間に見られたなんて思わないまま。
ガチャッ
芳乃「御早う御座いますー」
P「あ゛~芳乃、おはよう。なぁ聞いてくれよ芳乃、ちょっと遅刻したくらいでこの始末書の山だぜ?目上の人も鬼かよ~って」
芳乃「それはわたくしが頼みました故ー」
P「マジかよ芳乃・・・お前が鬼だっt」
芳乃「今のそなたは周りが見えておりませんー、なのでー」
P「周りが・・・見えてない?」
芳乃「確かに、弐ちゃんねるとは面白い場所でしてー、ですがーそのせいで周りが見えないとなるとー今のそなたには、仕事が務まらないでしょうー」
P「いやいや、遅刻したのは悪かったけど周りが見えてない訳じゃないよ?仕事もちゃんとしてるし」
P「ならば?」
芳乃「わたくしを"ぷろでゅーす"したいですかー?」
P「そんなの言わなくても・・・」
芳乃「わたくしが見えていますかー?」
P「・・・」
芳乃「わたくしが見えていますかー?」
P「・・・」
芳乃「そなたの目は、何を見るためについているのですか?」
芳乃「わたくしを、見ないためですか・・・」
P「芳乃・・・」
芳乃「わたくしは・・・そなたと・・・お仕事を・・・っ、こなしたいっ!・・・でも・・・」ポロッ
P「・・・俺は・・・」
ー初めてだったー
はたしてこれが説教と呼べるのかは分からないが、これが初めてだった。
嗚咽を漏らしながら、涙混じりに、俺の事を心配し、自分の心の声を口に。
そんな説教は人生で、芳乃の説教で、この世界に産まれて、
初めてだった。
いつもは俺のために怒ってくれる芳乃が
説教してくれる芳乃が
芳乃自信の事を心配してくれと言わんばかりの
初めての、説教だった。
日常があたりまえに変わって、あたりまえが近くに来て、近すぎて見えなくなっていた事を。
P「ごめんな゛・・・芳乃・・・俺゛は・・・」
芳乃「・・・っ・・・」
こんな事は自分勝手だろうか
P「芳乃・・・ッ!芳乃・・・!」
芳乃「・・・!・・・」
説教相手に抱きしめられるのはどんな気分なのか。
後から思ったけどちょっと引ける。
スマン芳乃。もう少しだけ俺のわがままを聞いてくれ。いくらでも説教なら聞くさ。
P「俺゛ゎ゛!もう、近くても゛、見失わない、例えどんなに遠くても、お前を゛ッ・・・見失う訳には!いかない!!」
P「ごめんな・・・芳乃・・・ごめんな・・・」
P「ずっと一緒だ・・・だから芳乃も俺を叱ってくれ。」
P「俺もこんな思いはもう嫌だ。でも、自分だけじゃ気づかないかも知れない、だからお前が居る」
芳乃「・・・っ゛・・・」
P「もう今までの俺じゃない、ほら涙拭けよ。いつまで泣いてん・・・だ・・・ッ・・・」
気をつけよう
まぁこの顔は誰にも見せる訳にいかないけどな。
その後は二人でひたすら泣いた。
どんな感情か分からないけど、泣き声だけが響いた。
泣き疲れたのか芳乃は寝てしまったよ。
泣いた後には消費しただけの水分を取らないと気分が悪くなるぞ?
余計なものが流れたから最高の気分だけどさ。
P「さて、今日の仕事はキャンセルかな・・・」
それでも明日から忙しそうだ。
お わ り
コメント一覧
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- 2017年03月08日 23:54
- 今回ちょっといい話じゃねーか!!
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