ヴィーネ「ガヴリールを無視しつづけたらどうなるか」
- 2017年03月09日 23:40
- SS、ガヴリールドロップアウト
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ガヴ「ふわあ…今日もだるいけど、学校様に貴重な時間をささげますかね」
ガヴ「おはようヴィーネ」
ヴィーネ「……」
ガヴ「……?ヴィーネ?」
ヴィーネ「………」ぷい
ヴィーネ「…………」
ヴィーネ「(…ふん、今日という今日は、思い知るがいいわ…ガヴリール…!)」
ヴィーネ「ええ!?行けないって…、今週末は私と街に遊びに行く約束、前からしてたじゃない…なんで突然!?」
ガヴ「あーそうだっけ…ごめんヴィーネ…実は急用ができてさあ」
ヴィーネ「ま、まあ…用事ができたなら仕方ないけど…ちなみに用事って何よ」
ガヴ「いや実はさあ…かなりピンチなんだよね…ヴァルハラ王国がさあ」
ヴィーネ「おいちょっと待て」
ガヴ「いやそんなの運営に言ってよ…その日だけの限定クエストなんて突然言うんだからさあ…」
ヴィーネ「んな…、アンタそんなこと言って、いつもいつも私の用事をないがしろにして!私、前から楽しみにしてたのよっ!?」
ガヴ「えー、じゃあさあ…ヴィーネ一人で行って来たら?」
ヴィーネ「」ぷっちん
ガヴ「ええっと、あ、くそ…おま…ヒールしろってばか…って、え?ヴィーネ…さん?」
ヴィーネ「がヴりいいいいいいるううううううあああ……」
ガヴ「ひっ……、あ、あのお…」
ヴィーネ「あんたいい加減にしなさいよおおお!!」
ヴィーネ「(ったく…ガヴのばか…もう知らないわ…少なくとも今日一日は、アンタのこと無視してやるんだから…
ヴィーネ「(あれ……そういえば、友達を無視なんて、私初めてだけど…思うにかなりの悪魔的行為よね…これって減ってた仕送りもかなり増えちゃうんじゃあないかしら)」
ヴィーネ「(なんだか、友達を利用するようで悪いけれど、ガヴも少しは反省するだろうし、これは、一石二鳥よね)」
ガヴ「………」
ガヴ「……、ふわあ」
あくびしながらそのまま席につくガヴリール
ヴィーネ「」
ヴィーネ「(んな…!あ、あいさつを無視したってのに……!!あんなだらしない顔して…、こ、このアホ天使、全然こたえてないのね!?
も、もういいわよ!そっちがその気なら、もう徹底的に無視してやるんだからっ!)」
ガヴ「あー、やべ…筆記用具忘れたわ……あー…」
ヴィーネ「………」
ヴィーネ「(は、はああ!?ひ、筆記用具を忘れたあ!?それじゃどーやって、ノートとんのよ、ほんと学校に何してきてんのよ、このおバカ天使はあ!!)」
ガヴ「……あ。そういやヴィーネ」
ヴィーネ「……」ぷいっ
ガヴ「………」
ヴィーネ「(ふ、ふん、私に筆記用具を貸りようとしたんでしょうけど…甘いわよガヴ…今日はアンタのこと徹底的に無視してやんだからっ!
筆記用具なんて、貸さないわ…サターニャにでも借りればいいのよ)
ガヴ「………、」
ヴィーネ「(何いってんのこのアホ天使!??)」
ヴィーネ「(いや使うでしょうが!?一番使うわよ!??授業の板書どーすんのよっ!…このアホ、周りの人に借りる様子もないし…!こいつ授業どうするつもりなのよぉ!!)」
ガヴ「ふわああ…」
ヴィーネ「(寝る気かあ!ほんとアホ天使ねっ!あきれた……!!)」
ヴィーネ「(はんっ……いつもなら、貸してあげるところだけど…今日は無視するんだからっ、もう知らない)」ぷい
気づいたら、机の端におかれてる鉛筆と消しゴム
ガヴ「……あれ、この筆記用具…あれ?いつの間に…あれえ?」
ヴィーネ「………」
ヴィーネ「(ふん……、まあ…これは仕方ないわ…)
ヴィーネ「(だって、このバカ、このままじゃあ、授業寝る気なんだもん……
まあ、別に会話はしてないし…、筆記用具も私が置いたってバレてないだろうし…、無視してることにはなってるわよね…、まあ、これくらいはね…別に)」
ガヴ「……………」
サターニャ「はん、ずいぶんと余裕そうな顔してるけどガヴリール、その間抜け面、いつまでもつのかしらね」
ガヴ「あ…?なんだよお前、急に。てか何の話だよサターニャ」
サターニャ「は!やっぱり気づいてないのね!だって今日はアンタの出席番号の日付じゃない、アンタ絶対今日、授業中、当たるわよ」
ガヴ「……っ、げ!そういえば」
サターニャ「ま、アンタのことだろうから、予習なんてしてないだろうし?せいぜいあのグラサンに絞らせることね…私は、今日あたる心配はないだろうから、高見の見物をさせてもらうわね」
ガヴ「ぐぬぬ…コイツ、これを言いにわざわざ予鈴ギリギリになって私のとこまで…」
ヴィーネ「………」
ヴィーネ「(ざまあないわねガヴ……、ネトゲばっかして、勉強しないからよ…普段なら仕方ないから助けてあげるところだけど…今日は、無視よ無視…)」
ヴィーネ「(ガヴが悪いんだからね…せいぜい、授業中恥をかくといいわ…私もサターニャと一緒にあんたのこと…高見の見物させてもらうんだから…)」
ガヴ「………」
ガヴ「まあいいか…怒られるくらい」
ヴィーネ「(いやよくないわよ!?)」
ヴィーネ「(ほんとアホ天使ね!?どんな頭の構造してんのよ!?あの数学の先生にサターニャ何回泣かされてると思ってんのよっ!ホントアホね、アホ天使っ!ばーか!もう知らないわっ!)」
グラサン「この問題を……天真…答えてみろ」
ガヴ「……え、ええっと…」
ヴィーネ「ご、ごほっ…!!」
ガヴ「え?」
グラサン「どうした、月乃瀬…かぜか?」
ヴィーネ「あ、す、すいません…ちょ、ちょっと、この間のカゼがまだ……ごほっ、ごほっ、ご、ご、5、ごほ、5ごほっ、ごほ…!5…」
ガヴ「………」
グラサン「…正解だ…座れ」
ヴィーネ「………」
ヴィーネ「(……………、ま、まあ…これも仕方ないわ…)」
ヴィーネ「(だ、だってホントにセキしたくなっちゃったわけだし…それで、せき込む音と、答えの5がたまたまマッチしただけの話だわ……、
いやいやガヴが怒られるのかわいそうで見てられなかっから、それとなく答えを教えたわけじゃあ全然ないし…、
そもそも私今ガヴのこと無視してる最中だしね…
悪魔的行為してる最中だもの…、全然違うわね…
っていうか、ガヴ…今日、自分が当たる番だって忘れてたみたいだし…?なんかフェアじゃないわよね…
気づいてたら、流石のガヴも予習くらいしてきただろうし…本来は、自分の力でなんとかしてただろうから…、
別に手を貸したことにはならないわね…そうだわ…うんうん)」
グラサン「天真、私語をつつしめ。では次の問題を、胡桃沢」
サターニャ「ふぁ!?」
ヴィーネ「(ふんだ…ガヴなんて、知らないんだから。次の時間は体育だけど、私が無視することで、ひどい目に合えばいいんだわ!)」
先生「では、まずは準備運動だ。2人組になってペアを組め」
ヴィーネ「サターニャ、一緒にやりましょ、準備運動」
サターニャ「え、いいけどヴィネット。あんた普段はガヴリールと組んで…」
ヴィーネ「いいから、今日はいっしょに組みましょ」
サターニャ「うん、わかったわ」
ヴィーネ「(………普段はガヴと組むところだけど、今日はサターニャと組んでやるんだから)」
だけど、無視するっていうのは、こ、こういうことなんだからね、ガヴ…も、もうガヴなんて知らないって、ことなんだからっ!ばーか)」
ヴィーネ「(それに、分かってるのかしら………今日は欠席してる人が一人いて、2人組をつくれば、一人余る、ということを
…つまり、1人は余って、先生と準備運動することになるわ…、ふんだ…私がいなくて、せいぜい相手探しにあせればいいわ…)チラ
ガヴ「ふわああ」
ヴィーネ「(って、何アイツ余裕ぶっこいてんのよっ!っていうか、寝ぼけて全然話すら聞いてなかったわね……相手探ししなきゃ、このままじゃあ、先生と組むことになるわよ…え、そ、それでいいの!?ちょっと!)」
サターニャ「…ねえヴィネット…、どしたのアンタなんか様子が」
ヴィーネ「サターニャ…ご、ごめんお願いがあるんだけど」
サターニャ「…?」
ガヴ「ふわああ…ん?」
サターニャ「ガヴリール…一緒に準備体操するわよ…」
ガヴ「はあ…お前…普段は委員長とかと組んでんじゃん…どーいう風の吹き回しだよ」
サターニャ「知らないわよもう…ほら、さっさと一緒するわよ」
コメント一覧
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- 2017年03月09日 23:48
- 減ってないだけましだな。
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