統合失調症となり、精神科病院で描き続けた画家アドルフ・ヴェルフリ。日本初の大規模回顧展が開催

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スイス人のアドルフ・ヴェルフリ(Adolf Wölfli)(1864-1930)はアウトサイダー・アート/アール・ブリュットのアーティストの1人と知られており、世界的に高い評価を受けている画家です。日本では紹介される機会が少なく、馴染みのないアーティストかもしれません。そのアドルフ・ヴェルフリの初の大規模な回顧展「アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国」が2017年4月29日(土)〜6月18日(日)の期間に開催されます。

スイスの首都ベルン近郊の貧しい家庭に生まれ、数回にわたる犯罪の末、31歳のときに統合失調症と診断され、ベルン近郊の精神科病院に収容され、そのまま66年の生涯を終えました。その間に、少年ドゥフィが世界中を冒険する空想の自伝的旅行記「揺りかごから墓場まで」、地球全土を買い上げ「聖アドルフ巨大創造物」を作り上げる方法を説く壮大なる創世記「地理と代数の書」、自身のレクイエムとも言われる呪文のような果てしなきマントラ「葬送行進曲」など全45冊、2万5,000ページという目もくらむようなボリュームの作品を作り出しました。

驚異的な表現で描き出される奇想天外な物語は見る人を圧倒します。本展では、初期から晩年までの74点を厳選しアール・ブリュットの源流をたどる待望の機会となっています。多くの芸術家に影響を与え、今も高い評価を受けているアドルフ・ヴェルフリ日本初の回顧展をご覧ください。

アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国






ニュー=ヨークのホテル・ウィンザー 1905年

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©Adolf Wölfli Foundation, Museum of Fine Arts Bern

ネゲルハル〔黒人の響き〕 1911年

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©Adolf Wölfli Foundation, Museum of Fine Arts Bern

デンマークの島 グリーンランド南=端 1910年

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©Adolf Wölfli Foundation, Museum of Fine Arts Bern







場所:東京ステーションギャラリー
日程:2017年4月29日(土)〜6月18日(日)
休館日:月曜日※ただし5月1日を除く
営業時間:10:00〜18:00 ※金曜日は20:00まで開館 ※入館は閉館30分前まで
入場:一般1,100(800)円 高校・大学生900(600)円 中学生以下無料
住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1
電話番号:03-3212-2485
WEBサイト:http://www.ejrcf.or.jp/gallery/

アドルフ・ヴェルフリ:二萬五千頁の王国






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