サターニャ「ラフィエルって可愛いわよね」
- 2017年03月13日 23:10
- SS、ガヴリールドロップアウト
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ガヴリール「は?」
サターニャ「だから、ラフィエルが可愛いって言ってんのよ」
サターニャ「あんたにはわかんないの?」
サターニャ「良いもの食べてると舌が肥えるって言うけど」
サターニャ「ガヴリール。あんたは目が肥えてんじゃない?」
ヴィーネ「……肥えて……る?」
ガヴリール「驚くところが違うだろ」
サターニャ「ヴィネット!」ガシッ
ヴィーネ「な、何?」
サターニャ「ヴィネットなら分かるわよねー?」
サターニャ「あのラフィエルの純白の愛らしさ!」
サターニャ「悪魔のような天使の笑顔!」
サターニャ「モチモチしてそうな頬、あ~もうっ、たまんないっ!」
ヴィーネ「あ、あぁ……うん。まぁ、そう、じゃ、ない? うん」
サターニャ「ラフィエル~? いるんでしょー? 出てきなさいよー!」ダッ
ガヴリール「今更かよ……ったく」チラッ
サターニャ「ラフィエル~!」
ガヴリール「なんだあれ。変なものでも食べたのか?」
ヴィーネ「考えられるとしたら魔界通販の怪しいアイテムだけど……」チラッ
ヴィーネ「ラフィは?」
ガヴリール「サターニャが可愛いと言い出した段階でドアから引っ込んで」
ガヴリール「チラッと覗いて、熱弁した辺りで逃げ出した」
ヴィーネ「合流前でよかったのか、良くなかったのか……」
ガヴリール「確実に良かっただろ」
ガヴリール「あんなの、ラフィエルが合流してたら何してるか分からないぞ」
ガヴリール「下手に近づいたりしないだろうが」
ヴィーネ「そうね。一応連絡入れとく」スッ
ヴィーネ「……でも、ラフィっていっつもちょっかい出してるから」
ヴィーネ「たまにはサターニャに攻勢に出させてあげたいような……」
ガヴリール「天使のような悪魔の発想すんなよ」
ガヴリール「いや…………」
ヴィーネ「ガヴ?」
ガヴリール「やられるラフィルも見たいな」ニヤッ
ヴィーネ「おい天使!」
ガヴリール「ヴィーネだって言ったくせに」
ヴィーネ「私は良いのよ。悪魔だから」
サターニャ「おかしいわね」
サターニャ「いつもなら着てくれるのに」
サターニャ「ヴィネットー、私ラフィエルのクラス行ってくるー!」ダッ
ヴィーネ「え? あっ、ちょっ」
ガヴリール「あーあ」
ヴィーネ「お願い、居ないでラフィエル……」ギュッ
ガヴリール「悪魔が天に祈るなよ……」
まち子「…………」
まち子「……胡桃沢さん、今日は爆発してるわね」
まち子「………何も起こらないと良いけど」
ラフィエル「……ふぅ」
ラフィエル「授業終了と共に全速力で女子トイレに行き」
ラフィエル「神速通で自宅移動」
ラフィエル「流石に、サターニャさんもここまで追っては来ないはずです」
ラフィエル「ですが……一体何が」
ラフィエル「昨日も普段通りに弄って遊んだだけのはず」
ラフィエル「頭を打ったり、薬を飲んだり、魔界通販のアイテムを使った様子はなかったような……」
ラフィエル「昨日、別れてから何かがあったのでしょうか?」
ラフィエル「だとしたら」
ラフィエル「それはそれで心配ですね……」
ラフィエル「お昼を済ませたら戻ることにしましょうか」
ラフィエル「…………」
ラフィエル「……思えば、今日はヴィーネさんとのメールのやり取りくらいしか」
ラフィエル「みなさんと関わっていないんですね」
ラフィエル「……何とかしないと、ですね」
ラフィエル「一応、悪魔祓い関連の道具を持っていくべきでしょうか」
ラフィエル「サターニャさんを消してしまわない程度の……」
ラフィエル「それは最終手段にしたいです」
ラフィエル「ですので、サターニャさん。どうか、頑張ってください」
ラフィエル「……大悪魔様が、負けないで下さい」
ラフィエル「……悪魔の無事を祈るなんて」
ラフィエル「天使として失格ですね」
ラフィエル「ですが、サターニャさんは……」
ラフィエル「…………」
ラフィエル「だから、祈ります」
ラフィエル「サターニャさんの為に」
ラフィエル「そして、私自身の為に」
ラフィエル「胡桃沢=サタニキア=マクドゥエルに、神のご加護を」ギュッ
ラフィエル「……………」
ラフィエル「……さて、戻りましょうか」スッ
ガヴリール「で、どうしたんだよ。サターニャ」
サターニャ「珍しくガヴリールから来たかと思えば」
サターニャ「なにがよ?」
ガヴリール「だから、そのラフィエル愛だよ」
ガヴリール「いくらなんでもおかしいだろ」
ガヴリール「あいつが他と比べてよく見えるって言うのは分かる」
ガヴリール「――ぅねも大きいし?」
ガヴリール「黙ってればそりゃ可愛いさ」
ガヴリール「だけど、流石に今日は異常だろ」
ガヴリール「変な薬でも使ってんのか?」
ガヴリール「だったら――」
サターニャ「私は気づいたのよ。ラフィエルの素晴らしさに」
サターニャ「ラフィエルという天使の美しさに!」
サターニャ「ラフィエルの天使の微笑みの可愛さに!」ガシッ
ガヴリール「ちょっ」ビクッ
サターニャ「それをおかしいって言うなら」
サターニャ「ガヴリールがおかしいのよ」
サターニャ「ネットゲームなんかよりもずっと」
サターニャ「ずぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっと!」バッ
サターニャ「魅力的だってこと分からないの!?」
ガヴリール「いや、分からん」キッパリ
ガヴリール「100歩譲っても、ネットゲームが良い!」
ガヴリール「いいや、1000歩ゆずっ」コンッ
ヴィーネ「ラフィがかわいそうでしょ。ゲーム以下なんて」
ヴィーネ「というか、ゲームと比べるなんて失礼だからね?」
ガヴリール「分かってるよ」
ガヴリール「とにかく」
ガヴリール「お前がそんなだからラフィエルが怯えてるんだよ」
サターニャ「ふっ」
サターニャ「私はいつも犬に怯えてるわ!」ドヤッ
ヴィーネ「張り合うのそこ!?」
サターニャ「……あー疲れたーっ!」
サターニャ「まさか課題やるまで残らされるなんて」
サターニャ「うぅぅぅ……」
サターニャ「いつもいつもサボってるし?」
サターニャ「先生の言うことも分からなくはないけど……」ガタッ
サターニャ「……………」
サターニャ「あーあ! ラフィエルの笑顔でも見れれば」
サターニャ「疲れも吹き飛ぶのになー!」チラッ
サターニャ「……なんて、居ないか」
ラフィエル「居ますよ」
サターニャ「っわぁ!?」ガタンッ
サターニャ「……びっくりするじゃないラフィエル! でも会いたかったわ!」
ラフィエル「それ以上近づかないで下さい」スッ
サターニャ「!」
サターニャ「あ、悪魔祓いの十字架……ッ」
ラフィエル「はい。サターニャさんには少々痛い物です」
ラフィエル「答えて下さい。貴女はサターニャさんですか?」
サターニャ「はぁ? 当たり前――」
ラフィエル「まじめに答えてください!」
サターニャ「!」ビクッ
サターニャ「ま、間違いなく。胡桃沢=サタニキア=マクドゥエルよ」
サターニャ「そんなもの持ち出して」
サターニャ「急に、そんな――」
ラフィエル「急なのはサターニャさんです!」
ラフィエル「私のことをかわいいだの……なんだの……」
ラフィエル「サターニャさんは絶対に言いません」
サターニャ「あぁ……そういうこと」ボソッ
サターニャ「そうね。普段の私なら絶対に言わない」
ラフィエル「え?」
サターニャ「だから、冗談だって言ってるのよ」
サターニャ「ああいう風にやるっていうか。こっちから行けばラフィエルが近づいてこないかもって思っただけ」
サターニャ「だか」
ラフィエル「そんな嘘!」
サターニャ「へっ」
ラフィエル「悪魔退散!」グイッ
サターニャ「十字k……」
サターニャ「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ラフィエル「……ふぅ」
ラフィエル「サターニャさんから出て行ってください」
サターニャ「だ、だから冗談――」
ラフィエル「まだですね!」グイッ
サターニャ「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
サターニャ「ギブ! ギブギブギブー!」バンバンバンッ
ラフィエル「……本当に、サターニャさんなんですか?」
サターニャ「だからそう言ってるじゃない!」
サターニャ「危うく天使になるところだったわよ!」
サターニャ「ったく……」
ラフィエル「これでも、心配したんですよ?」
サターニャ「……悪かったわよ」
サターニャ「でも、これで分かったでしょ」
ラフィエル「なにが、ですか?」
サターニャ「ラフィエルがいつもやってることよ」
ラフィエル「へっ?」
サターニャ「全部ラフィエルの真似――」
ラフィエル「私はそこまでしてません!」グイッ
サターニャ「ちょっ、あ――あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! 十字架、十字架がぁぁぁぁぁっ」ジタバタ
ラフィエル「
コメント一覧
-
- 2017年03月13日 23:39
- ガリエールゥ・・・お前本当に可愛いなァ・・・
-
- 2017年03月13日 23:43
- ※1
ジンジャエールの類似品かな?
-
- 2017年03月13日 23:46
- 草
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