友情が問われるシチュエーションです。
スマートフォンのバッテリーが切れそうになったとき、多くの人はモバイルバッテリーを利用するでしょう。でも、もし友達のスマートフォンにたっぷりバッテリー容量が余っていたら、それを使えないか…。そんな誰もが思ったことのある経験を、ソニーが特許として出願していました。
James Richardさんらの署名で提出されたこの特許では、ワイヤレスで電力を供給する方法について解説されています。ソニーは長らくNFC(近距離無線通信)を主導してきた経験があり、特許でもNFCを拡張してワイヤレスで電力を送受信することが想定されています。現在NFCはデータのやり取りに使われていますが、充電できるくらいの電力をやり取りできればその利便性は計り知れません。
ただし、無線での電力の送信にはかなりのロスが生じることが予想されます。NFCでさえ近距離、低電力でのデータ送信しかサポートしていないのに、充電可能なレベルの電力を送信したら送信元のデバイスはすぐにバッテリー切れになってしまうのでは?と気になりますよね。
また特許では「部屋の中でWi-Fiと無線電力に同時に接続する」アイディアも説明されています。もしこれが実現すれば、部屋に帰ってからケーブルでスマートフォンを充電する必要もなくなりそうです。無線での電力供給はその効率性が常に問題になりますが、いつか技術的なブレークスルーが起きることを期待したいですね。
・部屋に入った瞬間に自動充電してくれる夢のワイヤレス給電ルーム
image: Gizmodo US
source: US Patent & Trademark Office via What A Future!!
Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文]
(塚本直樹)