9510492警視庁昭島署(東京都昭島市上川原町)に保管されている、旧日本陸軍の航空施設跡地から発見された爆弾のような金属球体3個。詳細がわからず長らく処分に困っていたが、産経ニュースが報道したところ、全国から産経新聞や昭島署に多数の情報が寄せられた・・



謎の金属球体「X」ついに正体判明 処理に困った昭島警察署が感謝


平成27年11月17日、昭島市中神町の工事現場から発見された直径約15~20センチの謎の金属球体3個が、警視庁昭島署に届けられた。工事現場は、旧日本軍の立川陸軍航空工廠や、米軍立川基地など軍施設の跡地だった。

この金属球体は不発弾ではないかと思われていたが、調査をした自衛隊朝霞駐屯地は「不発弾ではない。詳細不明」と回答。内部から液体が入っているような音がするため「毒ガス」、「軍用のランタン」などさまざまな憶測を呼んだ。


問題の「謎の金属球体」
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現存するレールと転轍機 陸軍立川航空工廠専用線



産経ニュースが2月、金属球体について記事にしたところ、読者から多くの情報が寄せられた。

昭島署は情報を集約し、資料写真などを見比べた結果、金属球体を「ヴィンテージ・ロードフレア」や「ノーベルランプ」と呼ばれる「航空機の夜間離着陸用の誘導灯」と判断した。


「ヴィンテージ・ロードフレア」



中に灯油を入れ、突起部分に火をつけて、滑走路上に等間隔に置いて使っていたという。球体なのは「離着陸に伴う風でバランスを崩さないようにするため」(情報提供者)。


[昭和42年5月] 中日ニュース No.697 2「米軍基地公開 -立川・横田基地-」