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【良スレ】ぼっちだったから夏休みはホームレスと飯食ってた結果・・・ : 【2ch】ニュー速クオリティ

【良スレ】ぼっちだったから夏休みはホームレスと飯食ってた結果・・・


【良スレ】ぼっちだったから夏休みはホームレスと飯食ってた結果・・・

1: :2011/09/01(木) 07:00:20.68 ID:
もう何年も前の話だけど





勝利を確信したゲーマーの末路wwww



3
: :2011/09/01(木) 07:01:18.78 ID:
ホームレスをおかずに飯食ってたのか

>>3
おっさんをおかずになんて出来ません  
5: :2011/09/01(木) 07:01:51.39 ID:
同卓してて臭くなかった?
6: :2011/09/01(木) 07:04:50.59 ID:
>>5
公園で洗ってたからそんなに臭くなかったよ
7: :2011/09/01(木) 07:15:00.58 ID:
まぁ暇な奴は聞いておくれ 
携帯だから遅いのは勘弁な 


当時、俺は小学生4年生 
父は俺が生まれてすぐ事故で死んだ 
だから母と二人で生活してたんだけど 
母は生活のために朝から晩まで働いてたから 
家庭での会話なんて一切なかった 

おまけに学校でもぼっち 
でもイジメられてたわけじゃなくて 
田舎だったせいか、片親ってだけで仲間に入れて貰えなかったんだ 
何か腫れ物を扱うようなカンジ 
それを子供ながらに感じ取ってたのか、自分からもあえて友達を作ろうとはしなかったんだ
8: :2011/09/01(木) 07:15:25.27 ID:
ホームレスでも仲良く出来るお前はたいしたもんだ。
9: :2011/09/01(木) 07:16:49.96 ID:
逆にホームレスがたいしたもんだろ
11: :2011/09/01(木) 07:19:30.18 ID:
田舎にもホームレスいるのか 

食うもの少なそう
12: :2011/09/01(木) 07:23:30.21 ID:
学校でもぼっち 
家でもぼっち 

まぁそんな俺にも一つだけ料理という趣味があった 
母は作る暇もない人だったから 
よくホカ弁とかパンとかを置いててくれたんだけど 
ある日テレビで料理番組を観てから興味を持ち 
そこからレシピをメモして作ったり見様見真似で作ったりするようになった 
それをラップしてテーブルに置いてたら母が喜んでくれたみたいで 
月に一度お小遣と共に食費をくれるようになった 

というわけで俺はめでたく食事係になったわけです
15: :2011/09/01(木) 07:29:38.60 ID:
食事係になってからは飽きもせずに毎日飯作っては、 
夕方に一人でテレビ観ながら食うという生活を送っていた 

でもやはり寂しかった 
飯は我ながら美味いと思ってたけど 
母にすら「おいしい」と直接言われたことなかった 
置き手紙に書いてたことはあったけど 

そして寂しさに耐え切れなくなった俺は妙案を思い付く
17: :2011/09/01(木) 07:40:41.08 ID:
ある日の夕方、俺はいつも通りに晩飯を作るとそれを皿に盛ってラップをした 
確かカレーだったと思う 
俺はその皿とスプーンを持って近所の空き地へ向かった 

空き地には大型家電が不法投棄されてて 
中がどうなってんのかはわかんなかったけど 
空き地の周りには入れないように無数の鉄線が引いてあった 

しかし数日前に大人がなんとか潜れるくらいの穴があるのを見つけてたから 
そこから入って空き地の隅にあるデカい土管の上によじ登った 

単純に外で食べてみたくなったんだ 
ピクニック気分というかなんというか 
でも近所とか学校の奴にそんな現場見られるのも嫌だったので 
俺にとって空き地は絶好の場所だったんだ
18: :2011/09/01(木) 07:50:05.85 ID:
俺は夕暮れを見ながら無言で食った 
外で食ったからといっても、所詮はぼっちなのだ 
それでもいつもとは違う食事風景を俺はすごく気に入った 

ので、それから毎日晩飯を空き地で食うようになった 

漫画や時々デザートにアイスを持っていくと楽しさは倍増になった 

そんなことをし始めて3日目くらいかな 
俺はその日も灰色の土管の上で飯を食っていた 
その日のメニューは忘れもしない、スパゲティーとおにぎりだった 

そしてちょうどスパゲティーを食べ終わって、 
漫画読みながらおにぎり食べてるところに事件は起こった
20: :2011/09/01(木) 07:55:25.75 ID:
座っている土管の中からトンッと音がしたんだ 
最初は気のせいだと思ってけど 
それからまたトントンッて音が聞こえて 
猫か何かが居るのかと軽い気持ちで土管の中を覗いてみたら 
寝転がって新聞読んでるおっさんとバッチリ目が合ってしまった
23: :2011/09/01(木) 08:00:22.40 ID:
驚きのあまり声も出なかった 
通い詰めてた空き地にまさか人が住んでると思わなかったんだ 
そして俺は驚いて絶句したと同時に 
持っていたおにぎりを地面に落としてしまった 
そしたらおっさんが 

「うわっ、もったいな。それ食べていい?」 

と言ったので 
とにかくおっさんが怖かった俺は無言で何度も頷いた
27: :2011/09/01(木) 08:10:51.41 ID:
まさか土管のある空き地が実在するとは
28: :2011/09/01(木) 08:12:49.73 ID:
律儀に了承を得たおっさんは新聞を畳んで土管の中から這いずって出てきた 

白のTシャツにベージュのズボンとおっさんスリッパ 
どれもボロボロだったけどおっさんの全体像は意外とそこまで汚くなかった 

そして砂がついたおにぎりを拾って食うおっさんに 
まだ恐怖心を抱きつつも、俺は子供特有の無邪気な質問を投げた 

俺「なぁ…おっさんはホームレスなん?」 

おっさん「直球やなぁ。まぁそうやけどホームレスって言うなや」 

俺「何で?家無い

中1から6年引きこもってた俺の末路wwwwwwwwwwwwwww


 
258: :2011/09/01(木) 17:24:47.25 ID:
観覧車が頂上近くまで来る頃には俺もうおっさんの顔すら見れず、 
ずっと自分の足元ばかり見ていた 
飛行機やお化け屋敷なんか比じゃないくらい怖かった 

するとおっさんは俺に言った 

おっさん「何してんねん。めっちゃええ景色やのに早よ見んかい」 
俺「おっさんおかしいんちゃうか…こんなん怖すぎるやろ」 

おっさん「あははははっ!こんモン怖いことあるかい!」 

爆笑しながらおっさんは丸くなった俺の背中をバシバシ叩いた 

俺は飛行機での復讐だと涙目になった
259: :2011/09/01(木) 17:24:49.19 ID:
もう泣きそうだ
260: :2011/09/01(木) 17:26:26.06 ID:
おっさんの気持ちが気になるな。
267: :2011/09/01(木) 17:34:31.48 ID:
それからもおっさんは景色を見ろとしつこかったので 
俺は身を屈めたまま勇気を出してちょっとだけ外を見た 

すると視界に広がったのは青一色だった 

屈んだ俺の位置からだと周りの建物なんて一切見えなくて 
観覧車の窓は全部綺麗な青一色だった 

俺は予想外に怖くなかった景色に 
恐る恐る背筋を伸ばしてみた 


ら、怖かった
268: :2011/09/01(木) 17:35:20.11 ID:
よっぽど怖かったんだなw
271: :2011/09/01(木) 17:47:04.50 ID:
素敵やん
273: :2011/09/01(木) 17:49:05.98 ID:
おっさん「お前何怖がってんねん。飛行機は乗れてたやん」 

俺「飛行機はこんな高なかったわ…」 

おっさん「変な奴やっちゃなぁ…まぁええわ。一回見てもうたら一緒や。ちゃんと見てみ」 

俺はまだしつこいおっさんにうんざりしながらも 
窓に付いてる手すりみたいなやつにガッチリ掴まって渋々周りを見ることにした 

すると最初は怖かったものの慣れてきたのか 
長く続いている線路 
遠くに見える海 
玩具のようなビル 
豆粒のような人間 
俺は次第に興奮していった 
277: :2011/09/01(木) 17:57:38.38 ID:
なんか泣きそう
280: :2011/09/01(木) 18:08:03.35 ID:
まだ完全に恐怖が消えないため手すりは握ったままだったけど 
もう俺は外の世界に夢中になった 

そんな俺におっさんは言った 

おっさん「どうや、なかなかええ景色やろ」 

俺「うん、何かちょっといけてきたかも」 

おっさん「おう。みんなな?そんなモンやねん。井の中の蛙言うやろ?」 

俺「何それ知らん」 

おっさん「だからなぁ?今自分の身近にあるモンだけが全部ちゃうってことや」 

おっさん「ちょっと見る角度変えただけで、いつものしょーもない町がこんなにええモンになんねん」 

おっさん「最初は誰かて怖いけど、やってしまえば案外なんとかなる」 

おっさん「周りがあかんのやったら視点を変えたらええんや。わかるか?」 

俺「んー…ようわからん」 

おっさん「やろうなぁ」 
281: :2011/09/01(木) 18:10:00.11 ID:
その時の俺はまだガキだったので 
おっさんが何でいきなり校長先生みたいな話をしだしたのか全くわからなかったけど 

「こんな話ちゃんと聞かんでええねん。何となくでええねん」 

と言ったのは今でもハッキリ覚えてる
283: :2011/09/01(木) 18:10:26.59 ID:
おっさん… 
ダメなやつほどよく語るよな 
そこがいいんだけど
284: :2011/09/01(木) 18:10:58.54 ID:
ホームレスが言いそうだな 
わかる
292: :2011/09/01(木) 18:21:16.02 ID:
そんなこんなで観覧車を降りて辺りがちょうど暗くなり始めた頃、 
俺達はいつもの町に帰ってきた 

そして空き地まで戻ってくると 
おっさんは渡すモンがあるからと 
土管の中に潜ってしばらくしてから 
ちょっと汚れたノートを俺に差し出した 

おっさん「お前明日から学校やろ。ほれ、アサガオの観察日記や」 
おっさんは律儀に観察を続けていたのだ 
294: :2011/09/01(木) 18:23:35.41 ID:
心はエリートだな
295: :2011/09/01(木) 18:27:01.95 ID:
俺「あー!めっちゃ忘れてたわ!おっさんありがとう!」 

おっさん「ちゃんと毎日書いたんやで。感謝せぇよー」 

俺「お礼に明日おっさんの好きなモン作ったるわ!何がええ?」 

おっさん「んー、明日はええわ。って言うか…今日で仕舞いや」 

俺「え?何が…?」 

何がって聞かなくても空気でわかったけど 
俺はあえて言葉にした 
いつもみたいに冗談だと返して欲しかったのだ



  


この記事へのコメント

1.  Posted by  名無しクオリティ   投稿日:2017年03月18日 23:51

ええ話やな
銀魂のクソガキのマダオ観察日記思い出した

2.  Posted by  名無しクオリティ   投稿日:2017年03月18日 23:56

オッサン、毎日日記に飯美味かったって書いててくれたのか

3.  Posted by  名無しクオリティ   投稿日:2017年03月18日 23:59

だいぶ懐かしい話あがってきたな

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