韓国サムスンは20日(現地時間)、同社初のバーチャルアシスタントシステムとして「Bixby」を正式に発表しました。
長らく登場が噂されていたBixbyでしたが、ついに今回、その名称と存在について、サムスンから公式に発表される形となりました。
同社によると、Bixbyは、「人が機械のことを学習する」のではなく、「機械に人を学習させる」 という哲学の下に開発されており、インターフェースは、直感的かつ自然に操作できるように設計されているとのことです。
また、同社は今回、Bixbyを表現する3つの大きな特徴として「Completeness(完全性)」、「Context Awareness(状況認識)」および「Cognitive Tolerance(認識許容度)」の3点を強調しました。
まず、Bixbyは、「Siri」や「Cortana」などの既存システムよりも、実行可能な作業が多い点が特徴の1つにします。Bixbyに対応するアプリにおいて、タッチ操作で実行可能な作業は、ほぼすべてBixbyを通じた音声入力によって実行可能になるとのこと(=Completeness)。
さらに、対応アプリを用いて作業している間、どのタイミングでも起動させることが可能となりますが、Bixbyは呼び出された時点での状況を即座に認識。1つ目の特徴とも相まって、ユーザーはタッチと音声という2つの操作方法から、より作業を進めやすい方を選択可能になります(=Context Awareness)。
そして、Bixbyに対しては、既存システムよりもさらに柔軟に指示を出すことが可能になる模様。不完全な指示や情報を与えられても、即座に「何を支持されたのか」を推測し、“最も適切であろう操作” を実行してくれることが強調されました(=Cognitive Tolerance)。
なお、サムスンは今回、「Galaxy S8」シリーズにBixbyが実装されており、複数の対応アプリもプリインストールされていることも発表。将来的には、SDK(ソフトウェア開発キット)を提供し、Bixbyをサードパーティ製アプリにも解放する予定も明らかにされました。
Bixbyのさらなる詳細については、今月29日に予定されているGalaxy S8シリーズの発表イベントにおいて公開される見通しです。
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