95136222月10日に発表した大塚家具の2016年12月期決算は、売上高が前期比20%減の463億円、最終損益は前期3億円の黒字から一転、45億円の赤字となってしまった。じつに最終赤字は6年ぶり、しかも赤字額の大きさは創業以来最大だ・・



経済ジャーナリストの松崎隆司氏は苦戦の原因をこう分析する。

「久美子社長体制になって変わったのは、会員制で販売員がつきっきりという接客スタイルを廃したことぐらいで、品揃えは中価格帯が中心といっても相変わらず高級家具もありますし、中途半端な印象が拭えません。

それでいて、ニトリやイケアのように低価格路線とは違うと言い続けている。」


話題となった大塚家具のお家騒動



どんなターゲットに向けてどんな家具を売っていこうというマーケティング戦略が曖昧で絞り込めていないため、他店との差別化ができていないのです。
家具のリユースにしても発想は良かったものの、中古家具を多く抱えて通常の販売家具のアフターケアが疎かになっているという話も聞きます。

これまでの大塚家具ファンだけでなく、新たなお客さんも囲い込めていないというのが現状でしょう」


大塚家具 中古家具販売拡大へ



勝久氏 高級家具店「匠大塚」を展開 着々と業容を拡大させる



2年前の父娘バトルでは久美子氏を支援した株主の中には、勝久氏の“復帰”を求める声さえ出ている。

「久美子社長とのコミュニケーション不足や不信感から、会社を逃げ出して匠大塚に移る幹部や社員が後を絶たないし、3年間80円配当を続けるという“公約”も守られそうにない。

このまま業績回復のメドが立たなければ、また勝久氏に経営を託したほうがいい」・・

(source: NEWSポストセブン - 大塚家具の久美子社長が窮地 父の経営復帰を求める声も

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大塚家具 久美子社長の再任に暗雲か