律子「愛ある昼食」
アイマスSSです。続き物です。
律子「引っ越したらお隣さんがプロデューサーだった」
P「起きたら律子が膝の上で寝ていた」
春香「プロデューサーさん・律子さん対策会議を始めます!!」
律子「Oh, Darling!」
過去作読んでいただいた方がいいかもしれませんが、りっちゃんとPがくっついたということだけ分かっていたら、読めると思います。
ちっちゃなお話がいくつか続きます。特にヤマもオチも何にもありません。
後日談の一つということで。
お昼時 765プロ事務所
P「さーて昼飯昼飯、っと…」パカッ
ガチャ
春香「ただいま戻りましたー!」
P「おっ、春香お帰りー」
春香「お昼御飯ですか?」
P「そうそう」
春香「今日はどっちが作りました?」
P「今日は律子だな」
春香(プロデューサーさんと律子さんが結婚してから半年、二人は今もプロデュース業をしています)
春香(どちらかが家事を専念するのは難しい…)
春香(そんなことから始まったのが、交代に弁当を作るというものです)
春香(外食で済ませたらいいのに、それは嫌だとのこと。とんだバカップルです)
春香「相変わらず美味しそうなお弁当ですね?」
P「そうだな。相変わらず栄養バランス考えて作ってくれてるし…」
P「そうそう、この里芋の煮っ転がしは昨日の残りなんだけど、本当に美味くてさあ」
春香「…」ニヨニヨ
P「…春香、その顔はなんだ?」
春香「いや、プロデューサーさんもよくノロケるようになったなあ、と思って」
P「」
P「え、何、俺そんなに喋ってる…?」
春香「それはそれは。だって、前までは私たちがしつこく尋ねないと言ってくれなかったじゃないですか?」
春香「それが、最近は自分から言うようになってますよ」
P「しつこく聞いてきてたっていうのは、自覚があったんだな」
春香「のヮの」
P「おい」
春香「それはともかく、おかげ様で皆とのお話も尽きませんよ!」
P「まだ『対策会議』してるのか?」
春香「いえ、今は定期会合です」
P「定期会合?」
春香「『二人を(生)温かい目で見守る会』です」
P「お前たちは一体何を目指そうとしてるんだ…応援してくれるのは確かに嬉しいけどさ」
・・・・・・・・・・
数日後 事務所
律子「それじゃあ…いただきます、と」
千早「あら律子、今からお昼?」
律子「ええ、昼過ぎまでに出さないといけない書類があったからね。一段落ついたし、遅めのお昼になっちゃったわ」
千早「今日の弁当は、どっちが作ったの?」
律子「ち、千早、あなたも聞いてくるのね…」
あずさ「それはもちろん、みんなが気になってることですから~」ヒョコッ
律子「うわあ!び、びっくりしたぁ…。あずささんもいたんですか…」
あずさ「うふふ、律子さんお疲れ様です♪そ、れ、で♪今日はどうなんですか?」
律子「えっと、今日はプロデューサーです」
千早「見るたびに思うけど、プロデューサーの作る弁当って、男の人が作る割には彩り豊かね?」
律子「そうかしら?」
千早「揚げ物ばかりとか、そういうのをついイメージしてしまうものだけど…」
律子「『見て美味しい、食べて美味しい』があの人のポリシーらしいからね」
律子「んっ、このほうれん草の和え物おいしいっ」アムアム
律子「~♪」モグモグ
律子「…ふう、ご馳走様でした」パタン
千早あずさ「…」ニヨニヨ
律子「ど、どうして2人ともそんな変な顔して…」
千早「だって一度弁当を食べ始めたら、私とあずささんに脇目も振らないで夢中で食べ続けてたでしょう?」
あずさ「律子さんの食べてる顔、すごく幸せそうでした~♪」
律子「」
あずさ「律子さん、今日のプロデューサーさんのお弁当も美味しかったですか?」
律子「え、えっと、その…」
律子「お、美味しかった、です…」カアァ
千早「だそうですよ、あずささん」
あずさ「ですって、千早ちゃん」
千早あずさ「「うふふふふ♪」」
律子「もーっ!二人とも何なのよー!!」///
・・・・・・・・・・
またある日 某ロケ地
「それでは、お昼の休憩に入りまーす!」
伊織「ふう…少し撮影が押したからお腹が空いたわね?」
あずさ「うふふ、そうねぇ」
亜美「ねえ、りっちゃ~ん、お腹空いたよ~」
律子「はいはい。ひとまず3人ともお疲れ様、お待ちかねの弁当よ」ゴトッ
亜美「わーい!」
あずさ「ここのお仕事で配られる仕出しのお弁当、美味しいですよね♪」
伊織「そうね、他と比べるとここはかなりマシな方ね」
律子「早く食べないと、すぐに撮影再開するわよ?」
「「「はーい」」」
律子「それじゃあ、私も…」
亜美「おっ!恒例の自前のお弁当!ねえねえ、今日はどっちが作ったの?」
律子「今日はあの人よ。…よっと」パカッ
律子「!?」ブフッ!
あずさ「律子さん!?」
伊織「ちょっと、どうしたの?」
律子「…」プルプル
伊織「一体何が…ん?」
あずさ「あ、あらあら~」
亜美「ラブラブ、ですなあ~」ニヤニヤ
伊織「…」カシャッ
律子「こ、こら、伊織!なに写真撮ってるのよ!やめなさい!!」
「あら、律子さんの弁当…」
「確か旦那さんも時々作ってるって….」
「ふふっ、ラブラブなんですねー」
「旦那の作ったお弁当の味はどうだんな?って...ふふっ」
律子「わわっ!す、スタッフさんも見ないでくださいー!!」///
・・・
・・・
数時間後 765プロ事務所
律子「プロデューサー!何なんですかあれは一体!!」
P「いやあ、たまにはありかなーって思ってさ」アハハ
律子「だからって、どうしてよりによって外での仕事がある日にしたんですか!」
ギャーギャー
春香「律子さん、どうしたんですか?」
伊織「プロデューサーが愛にあふれた弁当を作ってきたから、嬉し恥かしってやつよ。ほら」つスマホ
春香「ングッ…さ、さくらでんぶで、ハートマーク…」プルプル
伊織「今時、そんなことするカップルなんて天然記念物モノよね」
美希「ハニーからのハートマークとか、すっごく羨ましいの…」グヌヌ
伊織「アンタはホント変わらないわね」
P「喜んでくれるかなと思ったんだけどなあ…」
律子「べ、別に恥ずかしかっただけで、嫌じゃなかったですし…むしろ嬉しかったけど…」アセアセ
P「…」ニヤニヤ
律子「あーもう、やっぱり分かってやってたじゃないのよ!このバカぁ!」バシーン
P「いってぇ!背中!!」
…
雪歩「春香ちゃん、伊織ちゃん、お茶持って来たよ」コトッ
春香「雪歩、そのお茶もっと濃い目にしてくれる?」
雪歩「そう言うと思って、いつもより熱めのお湯でいつもより長い時間かけて淹れたから、かなり苦くて渋いのが入ってるよ」コトッ
伊織「相変わらず気が利くわね…うん、これくらいで丁度いいわ」ズズッ
雪歩「美希ちゃんもいる?」
美希「いただくの」ズズッ
・・・・・・・・・・
そのまたある日 事務所
P「それじゃあ、いただきますっと」
やよい「あっ、プロデューサー!今からお昼ご飯ですか?」ヒョコッ
P「うん」
やよい「私もお弁当持って来てるので、一緒に食べませんか?」
P「もちろん大歓迎だぞ」
やよい「うっうー!すぐに準備しますー!」タタタ
P「そんなにあわてなくてもお弁当は逃げないからなー」
P「改めて…」
やよい「いただきますー!」
P「アムッ…うん、美味しい」
やよい「今日のお弁当は律子さんが作ったんですか?」
P「そうそう。やよいの方はやよいが作ったの?」
やよい「はい。昨日はお母さんの帰りが遅かったので、私がお弁当を…」
P「やよいはえらいなあ」ナデナデ
やよい「えへへ…」テレテレ
やよい「でも、このもやしと卵の炒め物はかすみが手伝ってくれたんです!プロデューサー、いかがですか?」
P「おっ、いいのかな?じゃあ一口…」パクッ
P「うん、美味しい!塩加減も丁度良く仕上がってるな」
やよい「えへへ、そう言ってもらえると、かすみも喜びます!」
P「お返しに、このお煮しめでもどうだ?」
やよい「ありがとうございます!このレンコンを…」
やよい「アムッ…わあ、これすっごく美味しいですー!」ウッウー!
P「なんだ、天使か(だろ?律子が作る煮物、本当に美味いんだよ)」
P「んっ?ご飯の間におかか挟んでる。相変わらずニクいことするな」
やよい「あっ、それ私がこの前律子さんに教えたやつです!」
P「やよいが?」
やよい「はいっ。こうすることで、食べてる人を途中で驚かせることができますから!」
やよい「それに、ご飯とご飯の間におかかを入れることで、お弁当の蓋の方におかかが付かなくなるから洗うときも便利になるんです!」
P「ふむふむ、なるほど…こんな裏ワザ考え付くなんて、やよいはやっぱり賢いなあ!」ワシャワシャ
やよい「えっへへー♪」テレテレ
P「なあやよい、他に何か裏ワザみたいなのってある?」
やよい「そうですね…。そうだっ、もしお弁当に…」
P「ふむふむ」
…
真「やよいの家事スキルって本当にすごいよね」
響「十分スキルあるプロデューサーが教えを乞うくらいだし、とんでもない母親力だぞ」
真「千早に伊織も…って、どうしたの?」
千早「私たち、気付いてしまったわ。…ねえ、水瀬さん」
伊織「そうね、千早」
真「へっ?な、何を?」
千早伊織「「お弁当を作れば、やよい(高槻さん)と一緒にお弁当が食べられる!!」」ドンッ!
真「いや、その理屈はおかしい」
響「!!」ハッ!
真「響も『それだっ!』って顔をしない!」
真「で、でも、自分が作った弁当をみんなで食べるって、なんだか女の子っぽいかも…」
・・・・・・・・・・
またまた事務所
律子「…」カタカタ タンッ
律子「ふぅーっ…ここまで進めておいたらいいかしらね」
真美「ねえねえ、りっちゃん」
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