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血も滴る? 植物性合成肉ハンバーガー店「Impossible Burger」が新工場稼働へ。年内にも全米1000店規模に拡大の計画 - Engadget 日本版

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血も滴る? 植物性合成肉ハンバーガー店「Impossible Burger」が新工場稼働へ。年内にも全米1000店規模に拡大の計画

植物由来100%の赤身肉使用

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昨年、初の店舗をオープンし、肉を一切使っていないのに牛肉ハンバーガーそのものな味と見た目が話題となった「Impossible Burger」が、2017年内に全米1000店にまで事業規模を拡大すると発表しました。

現在のImpossible Burgerは合成肉の供給量の少なさから米国に10店舗を置くのみです。しかし、カリフォルニア州オークランドに建設中の新工場がもうすぐ稼働する運びとなり、毎月100万ポンド(約454トン)もの植物性合成肉の生産体制が整うとしています。また2018年までには工場はフル稼働になるだろうとのこと。

Impossible Burgerを直訳すると「ありえないハンバーガー」。その名のとおり、バンズに挟まるパテは見た目も味も赤身の牛肉ハンバーグそのものなのに、実際は植物性タンパク質などを混ぜ合わせた合成肉を使っています。

赤身を表現するためには、動物の血の赤さの成分でもあるヘムと呼ばれる成分を使うことで赤身肉の風合いを作り出しました(もちろん植物から取れたヘムを使っています)。このヘム、配合によっては本物の生肉のように赤い血を滴らせることもできるのだとか。

とはいっても、Impossible Burgerは別にヴィーガンやベジタリアン向けというわけではありません。むしろ健康面を気にする人や、畜産に対するCO2排出量の少なさ、環境負荷の低さなどを、肉食が主な人々へ積極的にアピールしていきたいとしています。


なお、このような植物性合成肉を作る企業はImpossible Burgerが世界に唯一というわけではなく、Beyond Meet社が作るBeyond Burgerなる商品もあります。さらに研究段階では藻類からエビを作ったり、牛乳を使わずにチーズを生産する技術もできあがりつつあります。

技術が発達するにつれて、本来とは違ったものから合成できる食材も今後は増えていきそうです。ただ問題はその生産コストが食事として利用するに見合うのかというところかもしれません。

Impossible Foodsはこれまでにビル・ゲイツやGoogleの投資部門などから資金を調達しており、いち早く大量生産体制を整えつつあります。大量生産がうまくいけば、自然とコストは下がっていくはず。現在約19ドル(約2115円)というImpossible Buegerの価格も下がっていくと考えられます。

ちなみにハンバーガーやフライドポテトなどのジャンクフードが大好きで、毎日でも食べられるという人は、いちどドキュメンタリー映画「スーパーサイズ・ミー」を観てみることをおすすめします。見終わるころにはおそらく、毎日食べるならImpossible Burgerの方が良いと思うはずです。

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