ガヴリール「私の下着を盗んだ奴を捕まえてほしいんだが…」右京「警視庁の杉下です」亀山「亀山です」
- 2017年03月25日 22:10
- SS、ガヴリールドロップアウト
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亀山「右京さん、まさか下着ドロの捜査をやらされるだなんて…あんまりじゃないですか」
右京「亀山君。言われればなんでもするのが特命係、そう仰ったはずですよ?」
亀山「まぁ…そうですけども」
ガヴリール「なぁ…こんなオッサン2人で大丈夫なのか?」
亀山「お、おいおい。誰がオッサンだ、俺はまだ…」
ヴィーネ「ちょっとガヴ!あなたが警察に通報したから警察の人達来てくれたんでしょ、失礼なこと言わないの!」
ガヴリール「へいへい」
ガヴリール「あぁ…最近な。ヴィーネが昨日私が履いた下着を洗濯しようとしたとき」
ヴィーネ「無くなってるんです。カゴの中にガヴリールが入れたはずの下着が」
亀山「ふーん…って、あれ。ヴィーネさんが、ガヴリールさんの服を洗濯してるの?」
ヴィーネ「あっ、はい…そうですけど」
亀山「つまりー…高校生なのにもう同棲生活って感じっすか?」
ヴィーネ「違います!この子がだらしないから私が家事を手伝いに来てるだけで…」
亀山「またまた~」
右京「亀山君?」
亀山「あっ、はい…すんません」
ガヴリール「んーとな……のべ20枚くらいだな」
右京「のべ、ですか」
ガヴリール「あぁ。盗まれてから1日くらいすると、帰って来るんだよな」
右京「盗まれたものが帰される…なんとも妙な話ですねえ」
ヴィーネ「朝私がポストを確認すると、盗まれたガヴリールの下着が入ってるんです。それも、何かで濡れた状態で…」
右京「つまり犯人は、自分が楽しんだ後の下着をポストに投函している…ということにまりますねぇ」
ガヴリール「うえぇ…」ゾゾゾ
亀山「ちょっとちょっと右京さん!怖がってるじゃないですか!」
ガヴリール「いや…洗濯して履いてるけど」
亀山「えっ…履いてるんですか!?」
ヴィーネ「この子ってば新しい下着買いに行こうって私が言っても、ゲームがあるから行かないって…いつもこうなんです」
右京「ほう…。なるほど」
ガヴリール「で、オッサン。犯人分かりそうなの?」
右京「ええ、少しずつですが見えてきました。ご協力、感謝致します」
ヴィーネ「すみません、わざわざお越しいただいて…」
右京「あぁ。最後にもう1点だけ」
ヴィーネ「?」
亀山「お付き合いって…まるで彼氏彼女みたいに」
右京「亀山君。静かにしていてください」
亀山「あっ、はい」
ヴィーネ「新学期が始まる少し前からなので、だいぶ前から…でもどうしてそんなことを聞くんですか?」
右京「なるほど…。いえいえ、細かいことが気になってしまうのが僕の悪い癖でして」
ヴィーネ「は、はぁ…」
右京「失礼しました。それでは行きましょう、亀山君」
亀山「はいっ!そんじゃ、失礼しました」
ガヴリール「あぁ、またな。犯人捕まえといてくれよ」
亀山「いやー…しっかし律儀な犯人ですねえ。下着を毎回返しにくるなんて」
右京「亀山君。果たして本当に、律儀なだけでしょうか?」
亀山「え?」
右京「犯人は自分の体液を一度付着させた下着をポストに投函している…そしてこれをガヴリールさんが身に着ける」
右京「つまり洗濯されようとも…自分が汚した下着をガヴリールさんに身に付けさせていることになるんですよ」
亀山「えっ、まさかぁ…。そんなのが楽しいって、犯人は相当ヤバイやつじゃないですか」
右京「いいえ。そのまさかです、ただ律儀なだけでわざわざ身元が特定されるリスクを犯してまで下着を返すなどということはありえません」
右京「つまり、犯人は度を越えた変質者ということになるんですよ」
右京「ええ、その通りです。それでは犯人の2つ目の目的は達成できません」
亀山「前に下着泥棒の裏付け操作してた時ありましたよね、あの時『犯人が汚した下着なんていらない』って…色んな人に突っ返されましたよ」
亀山「ちゃんと洗濯した後の下着ですらそうなんですからー…汚れた下着なんて普通捨てられると思いません?」
右京「普通の女性であれば間違いなく捨てるでしょうが…ガヴリールさんはそうはしませんでした」
亀山「ええ、まあ」
右京「新しい下着を買うのさえ面倒くさがって外出しない…そんなガヴリールさんであれば、汚れた下着であっても洗濯して履く」
右京「犯人は、このことを知っているんですよ」
右京「ええ、その通りです。それでは犯人の2つ目の目的は達成できません」
亀山「前に下着泥棒の裏付け操作してた時ありましたよね、あの時『犯人が汚した下着なんていらない』って…色んな人に突っ返されましたよ」
亀山「ちゃんと洗濯した後の下着ですらそうなんですからー…汚れた下着なんて普通捨てられると思いません?」
右京「普通の女性であれば間違いなく捨てるでしょうが…ガヴリールさんはそうはしませんでした」
亀山「ええ、まあ」
右京「新しい下着を買うのさえ面倒くさがって外出しない…そんなガヴリールさんであれば、汚れた下着であっても洗濯して履く」
右京「犯人は、このことを知っているんですよ」
右京「ええ、その通りです。それでは犯人の2つ目の目的は達成できません」
亀山「前に下着泥棒の裏付け操作してた時ありましたよね、あの時『犯人が汚した下着なんていらない』って…色んな人に突っ返されましたよ」
亀山「ちゃんと洗濯した後の下着ですらそうなんですからー…汚れた下着なんて普通捨てられると思いません?」
右京「普通の女性であれば間違いなく捨てるでしょうが…ガヴリールさんはそうはしませんでした」
亀山「ええ、まあ」
右京「新しい下着を買うのさえ面倒くさがって外出しない…そんなガヴリールさんであれば、汚れた下着であっても洗濯して履く」
右京「犯人は、このことを知っているんですよ」
右京「それだけではありません。自分が汚した下着を渋々着用している様子」
右京「それを観察できなくては、わざわざ下着を返す意味がありません」
亀山「あっ!なるほど、じゃあ…」
右京「ええ。ガヴリールさんと日常的にあっている人物である可能性が高いんですよ」
右京「ただ、これは推測の範囲に過ぎません。後は証拠があれば…」
伊丹「おい!特命係の亀山ぁ~!」
伊丹「下着泥棒なんて、チンケな事件の捜査中って聞いたからなあ。見に来てやったんだ」
右京「事件に大きい小さいはありませんよ?」
亀山「そうそう。お前じゃ家にあがるだけで女子高生を怖がらせっから、代わりに俺達が捜査してやってんだよ!」
伊丹「なんだとごらぁ!」
亀山「お、おいっ…ツバ飛ばすんじゃねえ、コーヒーに入ったじゃねえか!」
伊丹「うるせえな、飲んじまえばツバもガムシロップも変わりねえだろ!」
右京「亀山君!それですよ!」
亀山「えっ…!?」
右京「それです、証拠を掴む為の方法が見えました」ピッポッパ
亀山「右京さん!一体どこに電話かけてんすか?」
右京「ガヴリールさんのお宅です」
ガヴリール「ちっ、使えねえパーティーだな…あ?もしもし?」
右京「すみませんガヴリールさん。杉下です」
ガヴリール「あー…警察ね。犯人分かったのか?」
右京「いえ。ですが…ガヴリールさんに協力していただきたいことがありまして」
ガヴリール「はぁ」
ガヴリール宅
ガヴリール「ねみぃ……あっ、ヴィーネ。来てたの?」
ヴィーネ「来てたの、じゃないわよ!ほら、またポストにガヴリールの盗まれた下着が入ってたのよ」グイッ
ガヴリール「う、うわ…。分かった分かった、見せないでくれ。早く洗っといて」
ヴィーネ「全く…誰かしら。私のガヴにこんなことするやつは…」
ヴィーネ「あっ、いっけない!今朝特売してるんだったわ、売り切れる前に牛乳買って来なきゃ!」
ヴィーネ「ガヴリール、ちょっと行ってくるわね!下着は後で私が洗っとくからそこ置いときなさいよ!」バタン
ガヴリール「へーい、いってらっしゃい」
ガヴリール「…さて、と。気は進まないけどやるか」
ガヴリール「ごちそうさま。さーてと、ネトゲの続きするか」
ヴィーネ「ちょっとガヴ、少しは片付け手伝って…」
ピンポーン
ヴィーネ「あら?誰かしら」ガチャ
亀山「どうも」
右京「突然お訪ねして申し訳ございません」
ヴィーネ「あっ……警察さん。ガヴ、あげていい?」
ガヴリール「あー、いいよー…ちっ、さっさとヒールしろよヒール死んじゃうだろ」
コメント一覧
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- 2017年03月25日 22:24
- 予 定 調 和
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- 2017年03月25日 22:33
- これが陳述トリックってやつか
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- 2017年03月25日 22:36
- 無駄なムロセスを踏むことで相棒感を出そうとしてる感じ好き
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- 2017年03月25日 22:44
- ガヴは目上の人にタメ語は使わんでしょ
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- 2017年03月25日 22:48
- 誰が犯人なのか、ハラハラしたわ
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- 2017年03月25日 22:59
- 亀山君が味見するんじゃなくて良かったよ
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- 2017年03月25日 23:37
- 汚れた下着を履く必要性よ
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- 2017年03月25日 23:45
- 誰が犯人なのかまるでわからなかった(真顔)
やっぱり右京さんは天才だな
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- 2017年03月25日 23:58
- タイトルだけで犯人が分かる定期