ガヴリール「へいらっしゃい」クレナイガイ「ブレンドコーヒー、頼みます」
- 2017年03月26日 22:40
- SS、ガヴリールドロップアウト
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カランカラーン
ガヴリール「へいらっしゃい、お好きな席へどうぞ」
ガイ「どうも」
ガイ「!」
ジャグラー「よぉ、ガイ」
ガイ「ジャグラー……!」
ジャグラー「ま、座れよ?ここのコーヒー、美味いぜ?」
ガイ「……!」
ガイ「オススメは?」
ガヴリール「ブレンドコーヒーらしいです」
ガイ「じゃあそれと……ジャグラー、お前なに食べてる?うまそうだ」
ジャグラー「なんだっていいだろ」
ガイ「チーズケーキか?……こいつと同じの、頼みます」
ジャグラー「真似すんな」
ガヴリール「へい」
マスター「はい、ありがとう天真くん」
マスター「ところで、あの二人はお知り合いなのかい?すいてるのに相席なんて」
ガヴリール「すいてるって言うか2人だけっすね」
マスター「そうだね!ガラガラだね!」
ジャグラー「おいおい、二度も助けてやったのに、そりゃあんまりな物言いだな?ガイ」
ガイ「……そうだな、あの時は助かった……ありがとう」
ジャグラー「……!」
ガヴリール「お待たせしました、注文のやつです」
ガイ「あ、どうも」
ジャグラー「だから言っただろ」
ガイ「よく来るの?ここ」モグモグ
ジャグラー「初めて」
ガイ「へー」モグモグ
マスター「仲良さそうだね、あの2人」
ガヴリール「そっすね」
ジャグラー「運命の再会、再びだな」
ガイ「この町に何かあるのか」
ジャグラー「お前こそ、目的もなくこの町に来たのか?」
ガイ「……悪魔が来る」
ジャグラー「……へぇ、悪魔に狙われた街、だなぁ」
サターニャ「ガヴリール!今週も来てやったわよ!」
ガヴリール「他の客の迷惑だ帰れ」
サターニャ「珍しいじゃない!私達以外のお客さんなんて!」
ジャグラー「例の予言書だな?」
ガヴリール「だからうるさいっての」
ガイ「用心するに越したことはないからな」
サターニャ「はいはい、それじゃカフェオレ!」
ガヴリール「赤い輪っか?お前の頭に着いてるやつか?」
サターニャ「髪の毛よこれは!」
ガヴリール「で、頼んでない物なのに開けちゃったんだろ?どうせ」
サターニャ「というか持って来てるわ!」ガチャ
ガイ「赤い輪っか……?」
ジャグラー「おいおいおい……まさか」ガタッ
ガヴリール「なんだこのカードの文字……読めないけど魔界の文字か?」
サターニャ「私も読めないわ!」
ガイ「ちょっといいか?」
ガヴリール「あ、ほらサターニャ、うるさいってよ」
ジャグラー「うるさいのは確かだが、今はそのリングだ」
ガイ「それは危険な物だ」
ジャグラー「さっさと渡せ」
ガイ「おいジャグラー、言い方ってもんがあるだろう」
サターニャ「なんと言われても渡さないわよ!」
ガヴリール「サターニャ、なんか知ってるみたいだし話くらい聞けよ」
マスター「ちょ、お客様⁉︎揉め事は勘弁してくださいよ……」
ガイ「すまないマスター、お会計、頼みます」
サターニャ「それで?この大悪魔、胡桃沢=サタニキア=マクドウェルに何の用かしら?」
ガイ「大悪魔……?そうか、あんたが悪魔ッ子か」
サターニャ「悪魔ッ子って何よ!大悪魔よ大悪魔!」
ジャグラー「お嬢さん、そのダークリングは宇宙で最も邪な心を持つ者の手に渡る危険な代物……貴女のような人にはふさわしくありませんよ?」
サターニャ「よこしまな心?いいじゃない!大悪魔の私にピッタリね!」
ガイ「子供のおもちゃじゃないんだ」
サターニャ「誰が子供よ!」
ジャグラー「おいガイ、こいつ駄目だ、話にならないぞ」
ガヴリール「こいつバカだからな」
ダークリング『ヴォン…』
サターニャ「!」
ダークリング『ヴォン…』
サターニャ「分かる……分かるわ……!」
ジャグラー「マズイ!」
サターニャ「こう使うのね!」
ダークリング『バニラ!アボラス!』ヴォン
ゴゴゴゴゴゴゴ……!
ガイ「しまった!」
ガヴリール「おい、なんだこれ!」
アボラス「ギャオオオ!」
ガヴリール「なんで急に怪獣が……この怪獣、さっきのカードのやつに似てるぞ⁉︎」
ガイ「説明は後だ!ジャグラー!この子らを頼む!」
ジャグラー「お前こそ、こんなところでくたばるなよ?」
サターニャ「なーっはっはっはー!いいわ!いいわよ!私の使い魔達!このまま街を蹂躙しなさい!」
ガヴリール「おい、サターニャ逃げるぞ!おい!」
ジャグラー「無駄だ、ダークリングに心を奪われてる……少々手荒だが、仕方ないな」
ガヴリール「⁉︎」
ジャグラー「無理矢理にでもダークリングを奪わなければ、この街が無くなるぜ?」
ガヴリール「無理矢理って……!」
サターニャ「なぁに?この大悪魔様に逆らうのかしら?バニラ!アボラス!やっちゃいなさい!」
ジャグラー「あのガキ、自分ごと殺る気か!」
ガヴリール「サターニャ!」
サターニャ「私は遠くから見物でもしようかしらね!」
ダークリング『ブルトン!』ヴォン
ガヴリール「え、サターニャが消えた……⁉︎」
ジャグラー「チッ……おいお前、逃げるぞ」バシュン
ガヴリール「⁉︎」
ジャグラー「ここまで来れば巻き込まれないだろ」
ガヴリール「え?あれ⁉︎なんでこんな遠くに……⁉︎」
ジャグラー「あとは勝手にどっか行け、死にたくなけりゃな」
ガヴリール「どっかって、あんな怪獣が暴れてんだぞ!どこに逃げたって……!」
ジャグラー「ほぉら、ウルトラマンさんのお出ましだぜ」
ガヴリール「え?」
オーブリング『ウルトラマン!』ヴォン
ウルトラマン『ヘァッ!』
ガイ「ティガさん!」
オーブリング『ウルトラマンティガ!』ヴォン
ティガ『デァッ!』
ガイ「光の力、おかりします!」
オーブリング『フュージョンアップ!ウルトラマンオーブ!スペシウムゼペリオン!』
オーブ「俺の名はオーブ!闇を照らして、悪を撃つ!」
オーブ「オリャ!」
バニラ「ギャオオオ!」
オーブ「デヤァ!」
アボラス「ギャオオオ!」
サターニャ「なーんか変なのが出てきたわね!やっちゃえ!使い魔!」
オーブ「ぐっ……!」
ガイ「ゾフィーさん!ベリアルさん!光と闇の力、おかりします!」
オーブ「グォォオ!」
バニラ「⁉︎」
アボラス「⁉︎」
サターニャ「なんかマズそうね……!一旦消えなさい!」
バニラ「」
アボラス「」
オーブ「!」
オーブ「……シュワッ!」バシュン
ジャグラー「ふん、倒し損ねたか」
ガイ「おーい!無事かあんた!」
ガヴリール「さっきの人……!」
ガイ「ジャグラー、悪魔は?」
ジャグラー「見ての通りだよ」
ガヴリール「……詳しく話、聞かせてもらうぞ」
ラフィエル「サターニャさんがあの怪獣を……⁉︎」
ヴィーネ「本当なんですか⁉︎」
ガイ「あぁ、あのサターニャってやつが持ってたのは間違いなくダークリングだ」
ジャグラー「ダークリングは、簡単に言えば怪獣召喚装置……おいお前、あいつの持ってたカード覚えてるか?」
ガヴリール「……さっきの赤いやつと青いやつ、銀色のフジツボみたいなのと……」
ジャグラー「バニラ、アボラス、ブルトンだな……そのカードが怪獣になる」
ヴィーネ「……なんであなた、魔界通販の商品に詳しいんですか?」
ジャグラー「俺は魔人さ……魔界通販ってのは知らんがな」
ラフィエル「……魔人?」
ジャグラー「そんなことより、早くしないと取り返しがつかなくなるぞ?」
ガイ「そうだな、サターニャの行きそうな場所とか分かるか?」
ヴィーネ「行きそうな場所……」
ラフィエル「……それは分かりませんが、見つける方法ならあります」
ガヴリール「それって……!」
犬「わん!」
ラフィエル「この子ならサターニャさんの場所へ一直線です!」
ガヴリール「ナイス、ラフィ!」
ヴィーネ「早く見つけないと!」
ラフィエル「!」
ヴィーネ「え⁉︎」
ガヴリール「この場所は……!」
ガヴリール「サターニャ!」
サターニャ「なによあんた達!勝手に入ってきて!」
ガイ「自宅にいるとは盲点だったな」
サターニャ「ダークリングは絶対に渡さないんだからー!」
ダークリング『バニラ!アボラス!』ヴォン
ダークリング『サータン!』ヴォン
ダークリング『ブラックサタン!』ヴォン
ダークリング『オニデビル!』ヴォン
ダークリング『アクマニヤ星人!』ヴォン
ジャグラー「怪獣無法地帯かよ……!」
ガヴリール「」
ヴィーネ「」
ラフィエル「」
犬「」
サターニャ「なーっはっはっはー!この大悪魔、胡桃沢=サタニキア=マクドウェルが地球を支配……いえ、全宇宙を支配してやるのよ!」
幾度も光の巨人《ウルトラマンオーブ》による怪獣殲滅が試みられたが、倒しても倒しても出現する怪獣にオーブは疲弊していった。
時にはオーブに協力する巨大宇宙人が加勢する事もあったが、結果は変わらなかった。
地球人も黙ってはいなかったが、しかし現在の地球人の持つ戦力では到底サタニキア軍団に敵うはずもなく、最後の手段として放たれた核兵器すら焼け石に水であった。
次第にウルトラマンオーブの出現頻度も少なくなり、今となってはオーブに期待する者もいなくなっていた。
早い段階で天界と魔界は人間界との交流を断絶、干渉しないことを決めていた。
時は流れ、2万年後ーー
大銀河サタニキア帝国(旧日本)
首都マクドウェル(旧東京)
側近「サタニキア様、別宇宙よりウルトラマンがワープしてくるとの情報が」
サターニャ「迎撃」
側近「はっ」
側近「……」
側近「殲滅完了致しました」
サターニャ「下がれ」
側近「はっ」
サターニャ「なんだ」
側近「全ての別宇宙の支配が完了致しました」
サターニャ「そうか」
側近「……」
サターニャ「下がれ」
側近「はっ」
サターニャ「……」
サターニャ「私は……」
胡桃沢=サタニキア=マクドウェルは後悔するーーあの頃へ、楽しかったあの頃へ戻りたいと。
胡桃沢=サタニキア=マクドウェルは思案するーーどうすれば、どうすれば……?
ダークリング『ブルトン!』ヴォン
それは、一瞬の気の迷いだったのかもしれないーー胡桃沢=サタニキア=マクドウェルは願う。
時間と空間を捻じ曲げるその怪獣にーーそして。
男『お届け物でーす』
サターニャ「はーい……あれ?あの、これ頼んでないんだけど」
男『え、マジっすか?あれー?ちょっと確認してきますね!失礼しました!』
サターニャ「……なんだったのかしら?」
おわり
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ガヴリール「へいらっしゃい」クレナイガイ「ブレンドコーヒー、頼みます」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1490523769/
ガヴリール「へいらっしゃい」クレナイガイ「ブレンドコーヒー、頼みます」
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コメント一覧
-
- 2017年03月26日 22:57
- 本編よろしく台詞にサブタイが入ってるのね
-
- 2017年03月26日 23:04
- ほぼノータイムでサンブレに変わったのと12話並に仲良く話してるガイジャグに草
とはいえあの程度の戦力でUFZ含めて全滅はムリゲーだろ
-
- 2017年03月26日 23:07
- かなり投げやりな終わり方だが、ウルトラマンって割とこんな終わり方をしてもおかしくない展開もあるからコレはコレでいいのでは・・・とも思う。
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