光の速さで撃ち落とす…。
アメリカ海軍のレーザー砲の映像がYouTubeにアップロードされたときは、「ついにレーザー戦争の時代が...!」と話題になりました。またアメリカ空軍も2023年までに、ドローンやジェット戦闘機にレーザー兵器を実装する計画を進めていると報道。そうなると、当然のように陸軍の動向が気になるわけですが、Washington Postの報道によると、Lockheed Martin(ロッキード・マーティン)がここ数ヶ月以内に陸軍にレーザー砲を納品する予定であることがわかりました。
ロッキード・マーティンは58キロワットでのレーザー兵器の実験に成功したとのことで、出荷までには60キロワットも達成するだろうとも述べています。海軍の実験映像で使われたレーザー砲の最大出力が30〜50キロワットであったことを考えると、着実に威力が増えてきているようです。
複数のレーザーを集中させて一つのビームとして放出させるこのデザイン、かなり大きいようですが装甲車に十分載せられるサイズとのこと。海軍のレーザー砲は巨大なバッテリーが必要だったため、サイズが大きく陸上での移動シチュエーションには相応しくないものでした。ロッキード・マーティンのデザインはそれよりもずっと軽量化されており、現在使われているどのようなレーザー兵器よりも強力となっています。
この兵器の目的は、小さな航空機、ドローン、ロケットを撃ち落とすこと。撃ち落とす以上の攻撃能力はあるそうなんですが、実用的ではないようです。またこの兵器の開発背景は、テクノロジーが発達しISISといったテロリストグループが容易にドローンや遠隔操作マシンガンなどを入手できるようになったことがあげられています。レーザーであればこういった相手の兵器を、効率的に省コストで撃墜することができると考えられますね。
先日、2万円ちょっと