アップルの新しい9.7インチiPad。歴代最安となる税別3万7800円(Wi-Fi/32GB)の低価格が魅力です。いざ実機に触れてみると、懐かしさがこみあげてきました。
実機に触れて感じた懐かしさ
新しい9.7インチiPadは、Appleが2012年以来約4年ぶりに発売した無印「iPad」です。厚さは7.5mmと、従来モデルのiPad Pro(9.7インチ)やiPad Air 2より1.4mm厚さが増しています。重さもiPad Pro(9.7インチ)や iPad Air 2に比べて32g重くなっています。この寸法や重さ、実は2013年に登場した初代iPad Airと同じです。そのためか、いざ持ってみるとiPad ProやiPad Air 2のような「身が詰まっている」感があまりしません。これが手にした時の「どことなく懐かしい感じ」に繋がっているように感じます。(追記:この身が詰まっている感というのは、液晶のカバーガラスを爪で軽く叩いた時の感触の差など、実機を触れていて随所で感じられました)
とはいえ、中身までiPad Airと同じというわけではありません。ロックの解除だけでなく、Apple Payなどの決済認証にも使えるTouch IDに対応。プロセッサも、iPhone 5s世代のA7から、iPhone 6s / SE相当のA9プロセッサに刷新しています。iPad Air 2のA8Xプロセッサより世代は新しく、iPad Airでは力不足だったコンテンツも、より高速に動作してくれるはずです。
編集部がアップルから借りたのは、セルラーモデルです。AirやProといった付帯ブランドの無い、無印「iPad」の登場は2012年ぶり。
iPad Pro(9.7インチ)に比べて分厚くなっている
初代iPad Airと筐体サイズは共通だが、ホームボタンはTouch IDに対応している
最新iPadが格段に入手しやすく
最近はPCを使わずに、タブレットでインターネットを楽しむユーザーも多いでしょう。一方で、iPad Proの9.7インチモデルは、最安でも税別6万2800円と、価格的に手の届きにくい印象がありました。そこに、手頃な価格帯のモデルが登場したことで、最新iPadが格段に入手しやすくなったように感じます。また、iPadの導入コストが下がることで、今後は教育分野や法人向けソリューションでのiPadの活用がますます広がっていく。本機がそのきっかけになるかもしれません。