http://www.gamesindustry.biz/articles/2017-03-29-game-profits-fall-27-percent-after-disappointing-christmas


年末商戦の弱い結果はＧａｍｅ社（ゲーム販売店）の
決算に当然だが衝撃を与えているらしい。
同社の税引き前利益は１６５０万ポンドと前年から２６．５％も減少している。


Ｇａｍｅ社はこの不調の原因について
ハード、ソフト販売が共に弱かった事と、
特にＣＯＤ：ＩＷが失望的な結果になっている事を挙げていた。


同社の最高経営責任者のマーティン・ギブスは
昨年のソフト市場を振り返り、１５年時と比べ
強力な作品が非常に少なかったと説明している。


また売上高をみると４億９９００万ポンドと
こちらも前年から９％減少している。


この低下要因の中心は英国にある。
中古携帯電話販売やタブレット販売を含んでいる点が
気にかかるが、同社のスペインでの売上は前年から
伸びているなど一部で上昇も見られたからだ。

またＰＣ向け付属機器やＶＲ販売など新規事業部門に
目を向けると前年より２８．３％増加していた。


これは何らかのイベント、ｅＳｐｏｒｔｓ、配信販売が増加していることも意味している。
ただし投資したほどの成果を上げることはできず、損失金額が前年の２４０万ポンドから
今年は５６０万ポンドに拡大している点には注意すべきだ。


さらに市場シェアをみるとＧａｍｅ社は
前年から３％、占有率を落としている。
ただ、これは今年に入ってから持ち直したらしい。


同社は販売におけるシェアが１月２８日から現在に至るまで
上昇し続けていると説明すると、有力な新作や任天堂Ｓｗｉｔｃｈの
好調によって、この期間の売上は前年から２０％上昇したと語っていた。


Ｇａｍｅ社はまた今後のゲーム市場について
任天堂スイッチ、Ｘｂｏｘスコルピオ、ＲＤＲ２を中心として
前年よりも良い結果が期待できると解説している。

そして同社は今年、Ｂｅｌｏｎｇという
新たな形の店舗を２０店ほど開店させると述べると


「上半期決算においてはデジタル販売やＶＲ事業が成長したものの
　英国におけるハード、ソフト販売の不振、弱い新作ソフト、いくつかの
　ソフトの失望的な販売結果により厳しい状態が続いてしまった」


「英国においては失望的な結果が続いている。
　しかしスペインや新事業では成長の跡が確実に垣間見える」


「我々はこれからも現状を打開すべく、必要な措置を講じる努力を続けていく。
　事業全体の効率化を進め、経費を削減し、より収益性の高い構造に改革している」


「ゲーム市場は現在、そして今後活気を取り戻しつつある。　
　ＸｂｏｘとＰＳに関しては厳しい状態ではあるものの
　他の部分では良い結果が予想されるからだ。

　任天堂スイッチは大きな結果を残し、消費者からの需要はとても強い。　
　Ｘｂｏｘスコルピオも期待できるだろう。下半期に発売を予定しているソフトも
　とても強力だ」


と説明していた。