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ゲームレーティング制度「CERO」の初歩的ミスが気になって眠れない
 

ゲームレーティング制度「CERO」の初歩的ミスが気になって眠れない


 日本国内で販売される、ほとんどの家庭用ゲームソフトは「CERO」という年齢別レーティング制度の対象となっている。

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特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構

 ゲームソフトのパッケージにこのようなマークを見たことがあるひとは多いだろう。これはそのゲームソフトの対象年齢を表しているのだ。しかしながらCEROについては2002年の発足当時から業界内はもとより、ゲームファンの間でも様々な議論がなされてきたようである。

 主な意見を以下にまとめてみよう。

・基準があいまい
・販売規制がないなら意味がない
・マークの意味がわかりにくい
・ゲームのイメージ向上には一定の機能を果たしている
・メーカーの自主規制を促している
・規制が表現だけでなくゲーム内容にまで及ぶ場合がある

 参照:【CEROレーティング】ゲームのレーティングに関する報告


 なかにはCERO自体不必要だと考えているひともいたが、今回、当ブログが発見してしまったCEROの初歩的ミスとは、そんな突っ込んだ話ではない。たぶん気づいてるひとは、もうとっくに気づいてるようなことだ。

 しかし、それだけに、なぜ修正されないのか不思議で仕方がない……

 それはCEROの公式サイトに掲載されていた「年齢区分マークについて(平成18年3月1日改訂)」という画像の中の文章だ。これがどれだけ周知されているかは知らないが、10年以上も放置されてるなんて信じられない。誰だって読めばすぐに気がつくはずなのだ。

 まだ気づいてないよーってひとは、是非、以下の文章を読んでみてほしい。なんか変な感じするよね?

ceroma-ku02.jpg
 ※CERO公式サイト「年齢別レーティング制度」より

 Aの文章を中心に注意深く読んでみてほしい。明らかな初歩的ミスをやらかしている。しかも信じられないことに3つもあるのだ。


 こちら↓

20170402231012e87.jpg


 赤丸で囲んだ部分がそれである。

 この統一感のなさたるや。おそらく文章で商売しているひとや、文章が好きなひと、気になるひとにとっては吐き気がするほどバラバラに感じるのであろう。それぐらい初歩的ミスと言える。

 年令 → 年齢
 「令」は「齢」の代用漢字であり正式に言えば略字ではない。そのため「令」自体には「とし」といった意味はない。ただし間違えではないため使用することは可能。しかしながら、同じ文章に2度以上出てくる場合はどちらかに統一するのが通例である。

 表現・内容 → 表現内容
 Aの文章が「表現」と「内容」のふたつの言葉を「・」で区切っているのに対して、B以降の文章は「表現内容」というひとつの言葉になってしまっている。これでは要らぬ混乱をまねくだけであり、そこに意図があるとは到底思えない。

 事 → こと
 漢字ならば漢字にした理由、平仮名なら平仮名にした理由があるはず。理由もなく統一されてないならば「いい加減だな」という印象しか与えない。ちなみに「事」は具体的な内容、「こと」は抽象的な内容と使い分けている活字メディアも存在するが、形式名詞ならば平仮名にするのが一般的である。



 そんなの、ただの些細な誤字脱字じゃないか!

 なんて思うひともいるだろう。しかし気になってしまうものは仕方ない。逆に言えば、そんな些細な誤字脱字すら見逃してしまうような節穴みたいな目で、いったい何を審査しているのか……
 別に誤字脱字を審査してる団体じゃない。画像をつくったひとが審査してるとは限らない。いろんな言い分もあるだろう。しかしレーティング機構という厳正さが望まれる団体だからこそ、こういう細かいところまで「キッチリやってるなあ」って思わせてほしい。さすがCEROさんやで!と唸らせてほしいのだ。

 いや、それは言い過ぎか……

 正直、別に唸らせてほしくはないが、キッチリやったほうがいいんじゃないかって老婆心ながら思った。それだけだ。先に言っておくと、私オロチが細かいのは今に始まったことじゃなくて、昔からそういう芸風ですからね!(笑)

 それでは、おやすみなさい。
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[ 2017/04/03 01:26 ] ゲーム業界 | コメント(3)
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たった一人のファミコン少年タイトルGIF
>ただし間違えではないため使用することは可能
4342. [ 2017/04/03 09:52 ] [ 編集 ]
 昔ファミ通に載っていた岡本吉起のコラムには、ぶっちゃけCEROはグランドセフトオート3を日本で発売するために設立した。と書いていた。

 グランドセフトオート3はもともと規制に引っかかるので日本版は出せなかったところ、こんなに面白いゲームを(日本のユーザーが)遊べないのはもったいない。なら発売できるような仕組みを作ろう。という流れでCEROが設立されたとかなんとか。

 このコラムをそのまま信じるならCEROはゲームを規制することそのものが目的ではなく「レーティングを導入することによって、今までは日本で発売できなかった海外の面白いゲームを発売できるようにする」というゲーマーの欲求を満たすために周囲を丸め込んで設立された機関ということになるのが面白い。
4343. [ 2017/04/03 15:32 ] [ 編集 ]
漢字の使い分けはあってもいいと思う但し、

年齢が低い子供でも読めるようにするなら

だけど…

まあこの表示は親向けだろうけどね
子供が見て、「ぼくの年でもできるって書いてるから、これ買って」
と言えればいい気もするかな、特に全年齢対象は
平仮名殆どでもいいんじゃないかな
4344. [ 2017/04/03 19:04 ] [ 編集 ]
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