GoogleがAdobeと共同開発した、1つの書体で日本語、中国語(繁体字/簡体字)、韓国語をカバーする新しいフォントをリリースしました。Googleでは「Noto Serif CJK」、Adobeでは「源ノ明朝(Source Han Serif)」としてそれぞれ無償でダウンロードできます。
このフォント、2014年にGoogleとAdobeが共同開発したNoto Sans CJK(源ノゴシック)と対になるもの。
Google、オープンソースの日中韓フォントNoto Sans CJK を無料配信。Adobe と共同開発
Noto Sans CJKと同じく日本、中国、韓国で用いられている4つの言語で必要な文字をカバーしており、各言語により微妙に字体が異なる文字もサポートしています。
▲同じ「述」の言語による字形の違い。左から、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、日本語、韓国語。
7種類のウェイト(太さ)が用意され、ウェイト毎のグリフ(字体)数は6万5,535。総数で45万8,745ものグリフを含んでいます。
▲7種類のウェイト
書体の開発は、GoogleとAdobeが共同で行い、株式会社イワタ(日本)、Sandoll Communications(韓国)、Changzhou SinoType(中国)がパートナーとして参加。Sandoll の CEO、Geumho Seok氏は「これは、複数言語を取り扱うデザイナーにとっては重要なリリースです。これらのフォントによって、Unicode でテキストを表示したときに『文字化けが発生しない(空白の四角形(□)が表示されない)』という目標が達成されます」とコメントしています。
Noto Serif CJKはGitHubでオープンソースとして配布されており、誰でも無償で利用可能。アプリや端末にも自由に組み込めます。Adobeでは源ノ明朝を紹介するページを公開し、同社のフォント提供サービス Typekitでも利用可能です。