Twitterが、通常より最大30%早く、通信量を最大70%削減するという軽量Twitterアプリ「Twitter Lite」を発表しました。アプリとは言うものの正確にはモバイルサイト"mobile.twitter.com"で、スマートフォンブラウザーから"twitter.com"にアクセスすれば自動的にリダイレクトされます。
具体的には、特に通信量を消費する動画や画像をプレビュー表示のみとして、表示したいものはユーザーがタップして選ぶ仕組みを採用したとのこと。
加えて、もしユーザーがAndroidスマートフォンでChromeブラウザーを使用しているならば、Twitter Liteからのプッシュ通知を受け取れるため、Twitter Liteを開かずとも適宜情報を入手できるとしています。またオフライン利用にも対応しており、データ接続が途切れるような場所でも(新規投稿はできないものの)継続して使い続けられます。
Twitter Liteがターゲットとするのは、高速モバイル通信環境が充実していない国や地域のユーザー。Twitterは「2016年にスマートフォン利用者が38億人に上ったのに対して、モバイル通信全体の45%はいまだ2Gネットワークを利用している」と指摘。Twitter Liteはこのような国々で快適にサービスを利用できるよう、使用メモリーを1MB以内に抑えたとしています。
Twitter Lite is a faster, data friendly way for people to use Twitter to see what's happening in the world.
— Twitter (@Twitter) 2017年4月6日
👉 https://t.co/AIUgyCAFj0 pic.twitter.com/9EIG7pgK6O
Twitter Liteではユーザーが取り扱うデータ量は平均して40%削減されるとしています。さらに設定画面に新しく追加された「データセーブ」をオンにすれば最大70%の通信量削減が可能とのこと。これによって通信環境が貧弱な地域に加えて、モバイル通信料金が高額な地域でもTwitterが利用しやすくなります。
ぶっちゃけ「Twitterのモバイルサイトに写真動画を読み込まないモードを追加しただけなんじゃないの?」といいたく言いたくもなるものの、しょっちゅう通信量制限に引っかかって速度ペナルティを食らっているユーザーには重宝するかもしれません。