utsu_woman




13 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:09:22 ID:k9L
古代ギリシャにて

(´・ω・`)「なんだか元気が出ない……ゆううつ」

彡(゚)(゚)「お、原住民やんけ!どうしたんや?」

(・ω・`)「やきうのお兄ちゃん……最近ずっとゆううつで……
楽しいこともないし死んでしまいたいよ」

彡(^)(^)「それはメランコリーやな!黒胆汁が原因や!」


メランコリーとは……

古代ギリシャにおいてはヒトは四つの液、すなわち「血液」「黄胆汁」「黒胆汁」「粘液」のバランスが崩れることによって病気になると考えられた
例)血液が優勢で黄胆汁が腐敗すると下痢

この時、黒胆汁が優勢になるとヒトはゆううつになるとかのヒポクラテスの時代には考えられていた
ゆううつを意味するメランコリーは、黒胆汁に由来する言葉である




彡(゚)(゚)と学ぶうつ病治療の歴史
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1491476449/



17 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:10:45 ID:kMj
古代ギリシャの時点である程度医学的な根拠は考えられてたんやね



21 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:20:52 ID:k9L
(;ω;`)「黒胆汁が原因なのはわかったけど、どうやったら治るの?ずっとこのままは辛いや」

彡(゚)(゚)「問題は黒胆汁が多すぎることやな……」

彡(^)(^)「せや!下から全部出せばええんや!」



   。゚_・゚ 。。'。゚          
       (;ω;`)⌒。゚_・゚ 。。'。゚
       と。と,ノ、(,__つ ブリブリブリィー


黒胆汁が多くなるのが原因と考えられていたので、治療は必然的に黒胆汁を体から追い出す方向へと向かった
瀉下療法と呼ばれ、人類初のクスリとも言われる下剤(薬草)を用い、ただ脱糞させた
驚くべきことにこの瀉下療法は、1870年代まで続いたという




22 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:22:37 ID:lCk
えぇ...
鬱だと脱糞させるのか...




23 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:23:08 ID:W5h
>>22
体から悪いものを出すって考え方はよくある




26 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:28:27 ID:k9L
(´。ω゜`)「お腹が……お腹が……」

(´;ω;`)「他の治療法はないの……?」

彡(゚)(゚)「わがままな奴やな」

彡(-)(-)「しかしどないしたもんかな……
黒胆汁は血液から作られる……せや!」

彡(^)(^)「血抜いたろ!」

( °ω° /)


これは瀉血療法と呼ばれ、要は血抜きである
中世の西欧では好んで行われ、瀉血療法のしすぎで血の一滴まで抜き去って死亡したという悲しい例がある




27 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:32:25 ID:lWL
えぇ…




31 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:35:35 ID:blE
その辺の時代は何かあったら瀉血してたししゃーない




33 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:37:41 ID:lCk
今でこそ笑ってるけど
ワイらの治療法も未来から見ればアホみたいなもんなんかもしれんな




34 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:41:33 ID:k9L
(´。ω゚`)(。ω゚`)(´。ω゚)「」

彡(゚)(゚)「しかし瀉血療法でも瀉下療法でもダメか……」

彡(-)(-)「いったいどうしたら……」

彡(゚)(゚)「あの人を訪ねてみるか」

???「ワタシ、どいつカラ来タダイジョーブ博士デース」


……………………


「あひゃひゃひゃ」

ダイジョーブ博士「科学ノ進歩、発展ニ犠牲ハツキモノデース」


彡(^)(^)


なんのことだかわからないが、ようは阿片である
ケシの実に傷を入れ、乳液を取り出し乾燥させたもので鎮痛、多幸感などの効果が得られるため、うつ病の治療にも使われた

いうまでもなく麻薬である
依存が問題となったためか、次第に治療法としては中心的な位置からは離れいくが、近年になって注目も浴びた




40 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:44:11 ID:m2B
自然由来だしね、しょうがないね




42 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:48:23 ID:K4G
まあ気分が鬱やから薬でええ気分にしたろ!
いうのは依存のことを除けば間違ってはないというか
だいぶんまともよな




43 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:50:57 ID:k9L
(´・ω・`)「ひどい目にあったよ……もう治療はしなくていいかな」

彡(゚)(゚)「ほーん、まだ他にも治療法が……」


(´;ω;`)「もうお腹いっぱいだから他の人にしてあげて!」

彡(゚)(゚)「そういうならしゃーないわ(ただの生活指導なんやけどな)」




ここで四体液説のおさらいである
血液、黄胆汁、黒胆汁、粘液のバランスが崩れるとヒトは病気になる
血液や粘液はそのまま血液と粘液であり、黄胆汁は嘔吐した際に見られた胆汁そのものであると思われる
黒胆汁の実態のみは不明だが、飲食によって作られるとした

そのため生活習慣を整えることが指導された
運動、食事、風呂、性行為、休養などである

加えて、精神療法的なアプローチに力を入れた医者も存在した
ローマ時代のケルススは希望を与え、褒めるなどといったことを重視した




45 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:51:59 ID:blE
ここにきてマトモなの混じってて草




47 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:52:23 ID:UdM
やっぱ日々の生活を整えるのが一番なんやね




49 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:52:45 ID:9vV
畜生みたいな前例から優しい世界




52 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:53:06 ID:blE
なぜ脳の一部を切り取ったり電気ショック浴びせたりする方向に走ってしまうのか




55 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:55:04 ID:9vV
>>52
治療法が分からないならしゃーない
今の病気の治療だって先人が研究して治療法確率させたしな




57 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:56:25 ID:aVY
>>52
なお、拷問みたいに見える電気痙攣療法は重度鬱が一発で軽快するときがあるくらい有用な模様




58 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:57:10 ID:K3P
>>57
マ?




59 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:57:13 ID:feT
>>57
mjd?




61 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:57:46 ID:aVY
>>58
>>59
これがマジなんだよなー
もちろん人によって差はあるけど




63 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:58:17 ID:K3P
>>61
死ぬつもりで受けてみてもええかもなぁ




64 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:58:40 ID:r8A
>>63
そんなにつらいんか




67 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:00:10 ID:aVY
>>64
昔と違って今は全身麻酔下であるていど痙攣抑えながらやるから
本人に苦痛は無いし、麻酔科医立ち合いのもとでしか行わないから
わりかし安全やぞ




69 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:00:44 ID:K3P
>>67
はぇ〜日本でもやってるんやろか




71 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:02:51 ID:aVY
>>69
やってるで




65 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:59:24 ID:lCk
それほとんど壊れたケータイにとりあえず電気流したら治ったみたいなもんやない




71 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:02:51 ID:aVY
>>65
気分の落ち込みには、落ち込んだ気分によって新たに落ち込んだり
悪い方悪い方考えたりすることもあるんや
それをいったんリセットできる
あと薬への依存がないというメリットもある




66 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)21:59:50 ID:UdM
精神科医の出す薬ってのはどんだけ役に立つんかね
一時的に治ったりはするらしいがすぐぶり返すんやろ?




68 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:00:27 ID:W5h
>>66
根本的な原因を直さないと




71 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:02:51 ID:aVY
>>68
基本的には難治性で薬機効きつらかったり
重度の希死観念で自殺しそうなやつとかに使うらしい




72 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:02:55 ID:r8A
うつ病ってたいへんやね
馬鹿にできんわ




74 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:03:47 ID:UdM
というか昔にすでに治療法云々いっとるのが驚きやな
今でさえうつなんて病気やない甘えやなんて奴大勢おるのに




75 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:04:23 ID:k9L
番外編〜中世の精神病〜

(´・ω・`)「見えない人が話しかけてくる!」
(´・ω・`)「なんか急に怒りっぽくなっちゃう!」


彡(゚)(゚)「あっ……(察し)」

パラケルスス(有名な医者)「う〜ん、これは魔女w」

J( 'ー`)し 「火あぶりね」


(´・ω・`)「えっ!でもやきうのお兄ちゃんはメランコリーじゃないの?」

ヨハン・ワイヤー「メランコリーは黒胆汁っていう、体の病気ですし……」



J( 'ー`)し 「でもどうせだし火あぶりがいいわ」


(´・ω・`)彡(゚)(゚)

(´^ω ^`)彡(^)(^)


中世において魔女狩りが行われたのは周知の通りである
以前思われてたより小規模ではあるものの、周りと違うものが異端=魔女として火あぶりに処せられた
この中には多くの精神病者がいたとされる

それに反しうつ病の患者では、治療法が発展しなかったことと引き換えに、体の病気という考えは根強く、魔女狩りを免れていた
おそらくゆううつ気分は誰もが体験するためではないだろうか




79 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:06:36 ID:feT
>>75
神様を信じていれば落ち込まないから異端みたいな流れだと思ってたけど
体の病気のままやったんやね




77 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:05:36 ID:lCk
はえ〜
まぁ落ち込んだだけで魔女扱いもなぁ




78 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:05:51 ID:mja
落ち込まない→鬱じゃない→魔女やん火あぶりや!

躁鬱無事死亡




81 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:06:43 ID:aVY
>>78
躁鬱は躁期にハイテンションで動き回るから火あぶり不可避やろうなぁ




80 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:06:39 ID:UdM
糖質は昔は神のお告げが聞けるってことで聖職者から嫉妬されてたって聞いたわ
しかしなんで鬱だけ他の精神病と違う扱いやったんやろ




84 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:08:01 ID:aVY
>>80
基本的に動きがなくなっていくから
家に閉じこもったりで周りに迷惑かけたり関わったりしなかったんじゃない?




250 :名無しさん@おーぷん:2017/04/07(金)00:21:50 ID:9kV
>>80
それだけ四体液説の影響が強かったんや
うつ病は黒胆汁っていう体質の問題って意識が近世までかなり残ってたんやで
だから他の精神疾患は悪魔憑きとして扱われても、うつ病だけは黒胆汁が多いだけでしょって感じだったんや




88 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:14:08 ID:k9L
18世紀にて

彡(-)(-)「時代は啓蒙主義や……今までの古い考えは捨てなあかんな」

彡(゚)(゚)「おい、ちょっとこっち来てくれや」

(´・ω・`)「わかったよやきうのお兄ちゃん
でもどこ連れてくの?」

彡(●)(●) 「ええから、ええから」



ドババババァァァァッッッッッ!!(穴に落ちた音)
                            ;;,、`●''●;:● :●;;,,● :●;;,, :●●
                      ∵;;":●;":●;":●;":''`゛:;●;:● ●:●:●゛∵;,":             
                    ●;.●`●'。゚_・゚∵;;":●;":●;":●;":''`゛:;●;:● ●:●:●゛∵;,":       
  (;ω;`)⌒∵;;":●;":●;":●;":''`゛:;●;:● ●:●:●゛∵;,":●●●''`●;":●●;.●`●'。゚_・゚ 
  と 。 。と,ノ、(,_つ●;.●`●'。゚_・゚ ''`゛∵;,":●; ":●●;'`●●,;:;";i●;;. ''`゛∵;,":●; ":●●;'`●●,;:;";i●;;.  



(´。ω゚`)「わっ!なにここ、うんちがたくさんある!助けて!」




彡(^)(^)「wwwwwwwwwwww」




18世紀後半、なぜかメランコリーは怖がらせれば治るという精神療法が生まれた
実際にはうんちではなく蛇がうようよいる穴に落としたり、橋の途中が抜けるようになっており池に落とすなどの手法が考案された

なお実際にメランコリーの患者が強盗に襲われ、川に飛び込み格闘をしたらメランコリーが治ったという逸話がある




89 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:14:50 ID:feT
>>88
ええ・・・




92 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:15:32 ID:mja
ショック療法しか出来んのか




93 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:15:33 ID:r8A
あんまりにもびっくりしすぎると人間ってポジティブになるんやな・・・




95 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:16:30 ID:lCk
死にかけたら鬱も治る理論




96 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:18:02 ID:K3Z
この時代の精神病治療は水責めやら旋回椅子やら強制マラリア感染とか頭おかC




100 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:19:44 ID:aVY
>>96
死に直面する方が、生きたいという気持ちがつよくなるんかな?
マラリアは熱とかで一回頭もうろうとさせたかったのかも




97 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:18:43 ID:UdM
>>96
水責めや旋回椅子はともかく最後は普通に死ねますやん・・・




99 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:19:24 ID:K3Z
>>97
なおマラリア感染開発した医者はノーベル賞貰っとるで




102 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:19:52 ID:r8A
>>99
キチガイやんけ・・・




104 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:20:24 ID:W5h
>>102
新しい医療を開発した人なんてそんなもんやで




108 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:21:36 ID:k9L
(´・ω・`)「びっくりさせないでよ!あーまだゆううつだよ……」


彡(゚)(゚)「ほーん、せか……、効かんかったか……」




彡(●)(●)





( ´・ω・`)
(  ´・ω・)
(  ´・ω)
(    ´・)
(    ´)
(     )
(´     )
(・´   )
(ω・´  )
( `ω・´ )
( ・`ω・´)



この恐怖を与えれば治るという手法をさらに発展させたものの一つが、回転椅子療法である
高速で回転する椅子に患者を縛り付け、回す
口、鼻、耳あたりから出血するまで回す
ちなみにこの療法を発明したのはかのダーウィンの祖父であり、無害な拷問というカテゴリー名称?が用いられた
その他にも水責め、大砲の音を耳元で鳴らす、真っ暗で無音な部屋に閉じ込める、挙句には鞭打ちなど、バリエーションは多岐にわたる




115 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:22:44 ID:r8A
>>108
出血のところが怖すぎる




111 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:22:30 ID:K3Z
遠心分離かな




112 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:22:37 ID:haU
鞭打ちとかご褒美やんけ!!




117 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:23:07 ID:W5h
>>112
プレイのとはまったく違うと思うんですけど(名推理)




116 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:22:58 ID:UdM
これ絶対精神病患者をいじめて楽しんでる奴おったな




123 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:26:46 ID:feT
>大砲の音を耳元で鳴らす

セミにも撃つし、この時代の人たち大砲好きすぎじゃない?




124 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:27:09 ID:UdM
大砲は男の子のロマンやからね




128 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:31:55 ID:k9L
(´・ω・`)「もう僕はダメだ……死んで天国に行きたい……」


「そこまで思いつめとるんか……辛かったな……」


(´;ω;`)「お兄ちゃん……」




J( 'ー`)し(天使のコスプレして急に登場)


彡()()


J( 'ー`)し「私は天使よ……あなたの罪は赦された……」




(´・ω・`)





 (´・ω・`)
 (     )
  `u-u'


それまでの反動を受け、モラル療法というあらたな精神療法が誕生した
こころに優しく働きかけるのを目的とし、メランコリーの原因に共感し、涙し、慰め、希望を与えるなどが治療の方針であった

例えばピネルは自分は罪深い……と自殺を願う躁うつ病患者に、天使の扮装をさせたエキストラによって「罪は赦された」と宣言させた
この例ではうまくいったため回復したという報告がなされているが、効果は決して高くなかった
実際ピネルの弟子も「効果は長続きしない」と述べている

茶番




136 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:34:04 ID:aVY
>>128
J( 'ー`)し(天使のコスプレして急に登場)
これはショックを与えるタイプの治療法やろうなぁ




130 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:32:45 ID:K3Z
カーチャン…




133 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:33:13 ID:mja
かなC




140 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:42:33 ID:k9L
催眠療法

(´・ω・`)「やきうのおにっ……」

彡(゚)(゚)「ワイはメスメルや!」

(´・ω・`)「えっ急に何を

彡(●)(●)


(´・ω・`)


(´・ω・`)「メスメルさん」



彡(゚)(゚)「世の中には動物磁気に溢れてる」

彡(゚)(゚)「その配分を直せばホラ!」

彡(゚)(゚)「治ったやろ!治ったよなぁ!?(脅迫)」



メスメルは独自の理論を応用し、医療に用い、大成功を収めた
神経症(現代でいう心因性疾患)が治ったという患者が続出し、大盛況となった
しかしこの方法を他の医者が真似しても成功せず、ペテン師という非難はあったものの、実際に楽になったという患者が多いため、メスメルのカリスマ性が患者を治している、という結論に至った

mesmerize(魅了する)の語源はメスメルであり、現代でも用いられる催眠療法の創始者となった

そしてある時ある男がこの催眠療法に出会う……
男の名はフロイトといった




141 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:43:55 ID:feT
修造理論ってことでおk?




145 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:44:42 ID:UdM
動物磁気ってなんや・・・




147 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:46:27 ID:W5h
>>145
ピップエレキバンみたいなもんやろ(適当)




146 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:46:18 ID:K3Z
メスメルは古典催眠の分野では有名なんやがな
そんなポンコツ理論じゃないんだが




149 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:48:50 ID:aVY
>>146
実際毎日のように「お前イケてるやん!病気なんかもうないで!」て言われたら気分よさそう




150 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:49:33 ID:UdM
>>149
もしかして鏡に向かって肯定的なこといったら治るんじゃね?
「お前は誰だ」はNG




152 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:50:38 ID:K3P
>>150
実際起き際にポジティブなこと言うのは効果あるらしいで




154 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:52:27 ID:UdM
催眠で暗示なんて意味あるんやろか
いや鬱は治るかもしれんが例えば「ワイはイケメン」って言い聞かせてもイケメンにはならんやん?




155 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:52:50 ID:K3P
>>154
不細工は病気だった…?




157 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:53:22 ID:feT
>>154
精神的な物と現実の美醜は違うやろ




160 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:54:57 ID:UdM
>>157
例えが悪かったわ
要は暗示で悪い部分なんてない!治った!って言っても根本的な原因がなくなってないんじゃ催眠も一時的な解決法にすぎないんやないかって




158 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:54:00 ID:lCk
笑顔とか自信がある顔になるだけでイメージ変わるから
イケメンになるのもまゆつばでもない




161 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:55:16 ID:k9L
彡(゚)(゚)「催眠療法……なんとも不思議なもんや」


彡(-)(-)「いったい何故これで神経症が治るんや……?」


J( 'ー`)し「無意識よ」


彡(゚)(゚)「無意識か」



フロイトの名を知らない人は少ないと思う
彼は天才である
フロイトは催眠療法に出会い、人間には意識できない精神の領域があり、そこから心の病気になると考えた
それゆえ今までのようにただ語りかけるのではなく、精神の奥底にある問題を見つけられた時、治療として成功すると考えたのだ
事実、当時の神経症(ちなみにうつ病と神経症は違う、フロイトもメスメルも主にヒステリーを相手取っていた)の治療には多くの実績が上がった

そしてフロイト曰くうつ病の心理とは無意識にある別れ、そして別れた人への怒りの抑圧である

しかし今日の精神科の医療において、精神分析は少なくともメジャーな方法ではない
治療効果が乏しく、時間がかかり、本当に原因が別れにあるか確証はないなど多くの問題点を抱えているためである

そして何より抗うつ薬が誕生したためである




164 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)22:56:31 ID:lCk
無意識の別れ?




250 :名無しさん@おーぷん:2017/04/07(金)00:21:50 ID:9kV
>>164
別れとか別れた人への怒り、そういったことへの思いを無意識の方に抑圧してるってことやな
ちなみに神経症の原因を考えてたどり着いたのがあの有名なエディプス・コンプレックスなんやで




180 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)23:10:00 ID:YxD
精神病なんて脳内物質の分泌バランス壊れてるときに起きるんだから
遺伝とかめっちゃ関係ありそうやん
代々内臓が弱い家系とかがあるわけやし




187 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)23:13:08 ID:aVY
>>180
実際遺伝性はあるで
というか精神疾患のほとんどは環境要因だけじゃなく遺伝要因も強い




188 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)23:14:22 ID:k9L
19世紀はじめ

彡(-)(-)「石油から風邪薬やらなんやら作れるようになった……」

彡(゚)(゚)「ワイはもう怖いもんなしやな……」


(´・ω・`)「お兄ちゃんうつ病の薬って……」


彡(゚)(゚)「死ねカス(せやったな!任せとけ!)」


彡(-)(-)「とは言ったもののどうにもうまくいかん……睡眠薬やらは作れたんやが……」


彡(^)(^)「まぁえっか!」


そして1950年代

ドレ&ドニケル「抗ヒスタミン薬(クロールプロマジン)が統合失調症を改善させたのよ〜!すごくない!?」


彡()()「ファッ!?なんやこいつらきっしょ!」


(´・ω・`)「じゃあこのクロールプロマジンと似た構造を持つイミプラミンを、統合失調症の患者の人に投与しても良さそうだね!」


カンッジャ「うぉぉぉ!!」(脱走し大声で歌いながら自転車で街を徘徊)


彡(゚)(゚)「はぇ〜すっごい元気になるんやなぁ、これ使えばうつ病も治るわ(確信)」



こうして生まれたのが三環系抗うつ薬のイミプラミンである
先に登場していたイプロニアジドのような重い副作用もなく、初の抗うつ薬として、世界に衝撃を与えた
こうして今日の精神科へと時代は移り変わっていくのである

ちなみにこの登場が衝撃的すぎたためか、後に登場する抗うつ薬の多くはイミプラミンの構造を変えたにすぎず、副作用はすくなるものの、治療効果自体は大差がなかった

しかしイミプラミンの登場はうつ病の化学的なメカニズムにも光を当てた
どうやらうつ病の患者では、モノアミンという神経伝達物質が脳内で減っており、抗うつ薬の投薬がそこを増やすことによってうつ病が治る
そう考えられるようになったのだ

その考えに基づきSSRIなども誕生したが、やはり効果に関して言えばそれほど大差はないのが事実である




190 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)23:15:11 ID:K3Z
未だにこの薬が現役という現実




191 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)23:15:29 ID:feT
>>190
はえー、すっごい




194 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)23:16:37 ID:YxD
まぁでも結局神経系に働きかける薬を投与するという点では
麻薬と大差ないというか
抗鬱剤も麻薬として使えば麻薬だよなっていうか




199 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)23:19:19 ID:K3Z
>>194
何故かこの世代の薬のほうが最近の薬より離脱症状(麻薬で言う依存症状)少ないんやで




196 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)23:17:33 ID:lCk
未来のおんJ民「あんな薬使ってたとか昔のやつらアホやなぁ...」




200 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)23:19:23 ID:W5h
>>196
そうなるとええな




208 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)23:28:20 ID:afQ
遺伝子とかが原因ならやっぱ治らんのかな?





211 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)23:29:04 ID:aVY
>>208
遺伝要因と環境要因のハイブリットや
だから環境要因を取り除けばよくなることもある




212 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)23:30:58 ID:feT
>>211
ワイは転職して5時-2時から8時-18時になったら治ったで




214 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)23:33:06 ID:aVY
>>212
純粋に休息が足りな過ぎたんやな
良くなってよかったやん
最近皆体壊すまでやめへんよな、人質取られてるわけじゃないんやし、そこまで辛いなやめろよ
ってブラックバイトだのの話題聞くたびに思うわ




227 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)23:54:44 ID:k9L
最後

彡(゚)(゚)クレペリン(精神医学の父)

彡(゚)(゚)「精神障害は色々なタイプがあるな」

彡(-)(-)「うつ病depressionは躁うつ病の一部、つまり内因性疾患や」

クレペリンは精神医学の父であり、かれが生み出した分類法は基本的に今日でも通用する
すなわち全ての精神疾患は心因性(心理的な原因があるもの)、器質性(脳の病気、認知症など)、そして内因性の三つに分類されるというものである

では内因性とは何か?
それはおそらく体質的な要素が原因だと考えられるものである
例えば統合失調症などがそれであり、大事なのはストレスなどで発症するわけではないということである(誘因にはなり得る)



(´・ω・`)後の医者たち

(´・ω・`)「でもやっぱり躁うつ病の中にもうつしかならない人はいるなぁ」

(´・ω・`)「そういう人たちは遺伝的にもうつしかならないし……、躁うつ病とうつ病は違う病気なんだ」


(´・ω・`)「しかもうつ病には器質性のうつ(脳の病気などが原因でうつ状態になる)の人や、単に落ち込んでる人もいるみたい」


こうしてクレペリンの考える躁うつ病の分類は整理されていった
うつ病には、器質性、内因性、心因性の3つのタイプがあることもわかった
抗うつ薬が鮮やかに効くのは内因性である
しかし心因性、内因性の区別は時に難しい




228 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)23:55:18 ID:k9L
J( 'ー`)しアメリカの医者

J( 'ー`)し「今までの診断って曖昧だわ
こんな診断じゃ統計取るのも難しいわ」

J( 'ー`)し「もっと客観的に、どの期間どの症状が何個当てはまったらうつ病と診断する
こんな感じがいいわね」


J( 'ー`)し「まぁ診断基準が間違ってたらその都度修正しましょう、限界も問題もあるけどそれもいつか直せばいいわ」


こうして生まれたのが操作的診断基準DSM-IIIである
ちなみにそれまでの伝統的診断方法が完全に死んだわけでもない
DSMはあくまで暫定的なものであり、今までの診断方法のエッセンスとうまく組み合わせ診断しているのだろう



今の日本社会彡(゚)(゚)(´・ω・`)

彡(゚)(゚)「診断基準とかで結構当てはまるわ!
ワイはうつ病に違いないわ」

(´・ω・`)「失恋が辛くて……
えっ、うつ病ですか、診断基準には当てはまる……はぁ」

彡(^)(^)「ワイは新型うつやで!まぁうつなんて甘えよ」

うつ病などの患者数はこの10年間で2倍に増え、抗うつ薬の売り上げは5倍になった
もちろん未治療の人も数多くいるのは事実である
そういった意味では喜ばしいのだが、過剰診断が問題にもなっていることは事実である
DSMによってアメリカでも日本でも、診断技術は確実に落ちたと言われている
うつ病じゃない人たちをうつ病と診断し続けた結果が、抗うつ薬の効果が落ちたと言われるようになったことかもしれない





229 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)23:58:21 ID:K3Z
後は精神医学的な事件言うと精神外科がらみやけどこれうつ病とはあんま関係ないか




230 :名無しさん@おーぷん:2017/04/06(木)23:59:08 ID:HUX
>>229
精神外科とそれ以外のリョウイキの違いがよくわからん




231 :名無しさん@おーぷん:2017/04/07(金)00:00:10 ID:jyM
>>230
精神外科は日本ではいわゆるロボトミーが有名やわ
手術をして外科的に精神疾患を治そうってやつやな

普通は現代的には薬物療法がメインになって、現在精神外科は一切行わない事になっとる




233 :名無しさん@おーぷん:2017/04/07(金)00:01:23 ID:TrR
>>231
なるほど、脳外科的なイメージか




236 :名無しさん@おーぷん:2017/04/07(金)00:04:53 ID:jyM
>>233
脳外科ゆーたらほんとに脳に損傷があるとか、腫瘍があるとかいう話やからなぁ
もちろんそれに精神病がからむ事もあるけど、精神疾患を治す事が目的の手術とはちゃうねん

まぁやってる事は似とるかもな




234 :名無しさん@おーぷん:2017/04/07(金)00:02:56 ID:8OD
やっぱり精神弱いやつ多いからな
ワイも




235 :名無しさん@おーぷん:2017/04/07(金)00:04:12 ID:Rns
精神弱いくせに逃げたらダメって考えのせいで酷い事になっとるな




238 :名無しさん@おーぷん:2017/04/07(金)00:07:01 ID:nJV
一般人でも用意できる物で効果ありそうなやつ知ってたら教えて欲しいわ
リラックス系とかがええんか?




242 :名無しさん@おーぷん:2017/04/07(金)00:07:51 ID:TrR
>>238
ワイ鬱現役患者、体感やけど塩分と肉が気持ち利く




244 :名無しさん@おーぷん:2017/04/07(金)00:09:37 ID:nJV
>>242
食べ物は意外やった
焼き肉やな




245 :名無しさん@おーぷん:2017/04/07(金)00:11:39 ID:TrR
>>244
動物性タンパク質がなんか効果感じるが、肉は実感有るわ

多分調べたら肉食メインの連中と菜食メイン比べたら、肉食に鬱は少ないと思うくらいには実感ある

がワイの思い込みかもしれん




246 :名無しさん@おーぷん:2017/04/07(金)00:12:48 ID:cQu
>>242
肉が効くとはたまに聞く話やな

数年以内には、血液検査で鬱かどうか診断つくようになるらしい
鬱が甘えとか軽視される時代が遂に終わるかもしれん




247 :名無しさん@おーぷん:2017/04/07(金)00:15:32 ID:TrR
>>246
ストレスで脳萎縮する?ほんならタンパク質採ったろ!の精神やったんやが、他にもあるんやな

鬱は脳内の伝達物質不調も原因?ほんなら塩分とタンパク質や!の精神




249 :名無しさん@おーぷん:2017/04/07(金)00:18:57 ID:nJV
>>245
>>246
>>247
そういや肉食べたら幸福を感じる何かが脳内でなんたらとか聞いたことあるわ
塩分も司馬遼太郎の小説で聞いたことあるで眉唾やけど




237 :名無しさん@おーぷん:2017/04/07(金)00:06:38 ID:9kV
おまけ
色々な治療法

彡(゚)(゚)「電気を頭に流すんやで!」

(´・ω・`)「えっ」

電気けいれん療法はもともとショック療法の一つとして発案された
最近は専ら修正電気けいれん療法という安全な方法で行われており、効果も確立されている


彡(^)(^)「頭に磁気を!」

(´・ω・`)「」

経頭磁器刺激法は、新しい治療法で、脳に磁気刺激を与える方法である
まだ一般的とはいえない


彡(゚)(゚)「ぐるぐる思考を止めるんやで〜」

(´・ω・`)「あっ、はい」

現代の精神療法のスタンダード、認知行動療法である
現実とは則さない認知の歪み(例:ワイはなんてイケメンなんやろ!)を、現実と擦り合わせていくことで、不必要に自分を責めたりする行為などの軽減を目指す

これから発展したものとして、ACT、スキーマ療法、弁証法的行動療法などがある


なおいわゆるカウンセリングに近いものであるが、状態が重い時に行うとかえって悪化することもある
カウンセリングにも副作用はある

色々書いてきたがうつ病の治療の基本
それは休養と、服薬であることに間違いはない




240 :名無しさん@おーぷん:2017/04/07(金)00:07:33 ID:9kV
終わりやで!

くぅーつか!




241 :名無しさん@おーぷん:2017/04/07(金)00:07:48 ID:Drt
乙やで面白かったわ






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