ニンテンドースイッチ版ゼルダ、人気すぎて何故か本体より売れる。「保存用とプレイ用2本買いの影響も」(米任天堂)
アメリカはゼルダの本国
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米国任天堂NOAは4月13日、ニンテンドースイッチが北米で発売月に90万6000台を販売し、米任天堂史上最速で売れたゲーム機となったことを発表しました。数字は第三者機関のNPD調べ。
年末商戦期ではない3月発売であること、世界200万台を確保したという供給体制より需要が上回り機会損失があったうえでの数字であることも加え、世界最大市場の米国で非常に好調なスタートを切ったことが公式に裏付けられました。
あわせて、本体同時発売タイトルであったゼルダの伝説:ブレス オブ ザ ワイルドが、スイッチ版だけで何故か本体より多い92万5000本を販売し、アタッチ率100%超となったことも明らかにしています。
通常、ゲームソフトの販売本数は本体の累計台数が上限となるものですが、少なくとも北米でSwitch本体と同時に発売されたゼルダに限っては、おなじNPD調べで何故か本体の台数よりも2万本ほど多く売れたことになっています。
これは歴代ゼルダシリーズで最速、かつ任天堂ゲーム機の本体同日発売タイトルとして最多にあたります。今作 ブレス オブ ザ ワイルドは先代のWii U版も同時に発売しており、そちらの販売本数は約46万本。合算して、北米のみで発売月に130万本超を販売しました。
本体よりも売れた現象について、任天堂は公式発表のなかで「限定版とプレイ用の通常版を両方買った人たちによる可能性がある」としています。上は最上位のマスターエディション。
国内版の「コレクターズ・エディション」「デラックスコレクターズ・エディション」と微妙に中身が違います。特に、シーカースレート型キャリングケースは国内版に付属しません。
任天堂が挙げた以外の理由を考えるとすれば、物理カード版を買ったプレーヤーのうち、意外と長いロード時間を少しでも削りたくてダウンロードで買い足したという可能性(ダウンロード版を本体内蔵メモリに保存した場合が最速と判明した)や、ゼルダファンが日本とは比べ物にならないほど多い北米だけに、本体はそのうち買う / まだ買えないけど限定版のゲームだけは先に買っておきたい層もあるかもしれません。
発売月に90万台は北米市場の数字。Wall Street Journal ではアナリスト安田秀樹氏の推定を引用して世界で230万台の計算になると伝えています。安田氏のGI.biz寄稿によれば、国内では実売ベースで初週が33万台、2週目3週目は約6万、5万台と下がり4週目で計52万台前後。受注の多い欧米を優先した(任天堂)ため、日本への供給が少なく買いたくても買えない状況での数字です。
なお、優先された米国でもSwitch本体は需要が供給を大幅に上回っており、Amazon.comでは定価より高い出品しかありません。(先日たまたま取材しにいったニューヨークの任天堂直営店 Nintendo World Store でも品切れで、入荷日カレンダーを掲示して買える日を案内していました。)
日本を含むグローバルで何台だったのか、ロンチ全体の詳細などは、4月27日予定の2017年3月期決算発表会で明らかになる見込みです。