【艦これ】浦波「あ、あの……磯波姉さん?」磯波「んー?」
磯波「うん、そうだね」
浦波「これ、あの、膝枕……」
磯波「……浦波ちゃんは、お姉ちゃんのこと嫌い?」
浦波「へぇっ!? そ、そんな訳ないじゃないですか! 大好きです! 当然!!」
磯波「……じゃあ膝枕ぐらいしてくれるよね?」
浦波「はい! よろこんで!!」
磯波「ありがと」
浦波「って、えぇ!? いや、あの磯波姉さん?」
磯波「んーんー……」
浦波「……」
浦波「は、はいっ」
磯波「ふふっ」
浦波「なんですか……」
磯波「緊張しすぎだよ……?」
浦波「磯波姉さんが膝の上でごろごろしてるこの状況で緊張するなっていうほうが無理な話です」
磯波「姉妹なのに?」
浦波「姉妹だからこそです」
磯波「変なの。甘えるのは平気なのに」
浦波「それは……言わないでください」
磯波「んー、浦波ちゃん以外なら提督ぐらい……かな?」
浦波「……司令官はケッコンしてるから当然として。ほかの姉さんとか」
磯波「うーん……むしろ甘えてる側だったから……ないかなぁ」
浦波「そうですか……」
磯波「うん……あ、でも敷波ちゃんはたまに甘えてくることがあったよ」
浦波「へぇ、敷波が? 想像できないなぁ」
磯波「いつも綾波ちゃんと一緒だし、普段は甘えにくいんじゃないかなぁ」
浦波「綾波はそういうのに厳しそうですからねえ」
磯波「でも二人きりの時は磯ねえ磯ねえって。可愛いよね敷波ちゃん」
磯波「あ、でも浦波ちゃんが来てからはやってこないかなぁ……」
浦波「それって敷波が浦波に遠慮してるってことですよね」
磯波「うん。だと思う」
浦波「変なところで気を回さなくてもいいのに」
浦波「えっ」
磯波「今日の秘書艦は浦波ちゃんだったよね?」
浦波「え、えぇと、はい……すみません。日差しが気持ちよくてつい……」
磯波「そうだよね。この部屋、窓が西向きだから午後はぽかぽかしてきてこの季節だと眠たくなっちゃうよね」
浦波「はい……朝から書類仕事で……我慢できませんでした……」
磯波「私も昔はよく居眠りして提督に苦笑いされてたなーって思って……懐かしくなっちゃった」
浦波「怒られなかったんですか」
磯波「もちろん、叢雲ちゃんには怒られたよ。結局司令官の負担増やしてなにやってんのよ、って」
浦波「ですよねー……良かった見つかったのが磯波姉さんで……」
磯波「でも、さすがの私もソファに移動して眠ることはなかったかなー……?」
浦波「あ! いえ、これは! ちょっと休憩と思って! ですね!!」
磯波「ふふふ。冗談だよ。でも書類まだいっぱい残ってるからこのままじゃ怒られちゃうね」
浦波「もう……。そうですね……でも磯波姉さんは膝の上から」
磯波「退きませんっ」
浦波「ですよねー……まあいいですけど」
浦波「磯波姉さん寝ちゃった……どうしよう……」
浦波「もうすぐ司令官が戻ってきちゃうよ」
浦波「姉さん、磯波姉さん」
磯波「んーんー……zzZ」
浦波「ダメか……仕方ありません」
浦波「なんとか手を伸ばして……んんー……あと少し……もう少し――」
浦波「って届く訳ないよ! ちょっと歩く距離なんだからぁ!」
浦波「もう! 姉さん!! 磯波姉さん!!」
磯波「くー……zzZ」
浦波「なんでそんなに気持ちよさそうに寝てるんですかー!」
浦波「うー……なんとかしないと……でも……起こせるわけないよ……」
浦波「おはようございます磯波姉さん……」
磯波「う、浦波ちゃん! ご、ごめんね! すぐ退くから!!」
浦波「もう大丈夫ですよ……さっき司令官が戻ってきて、この状況で察してくれましたから」
磯波「ごめんね……ごめんね……」
浦波「とりあえず、髪がぼさぼさになってますから」
磯波「あっ、うん! なおしてくるね!」
浦波「さ、仕事の続きやりますか――!?」
浦波「あ、ああ、足が……痺れて動けな……いぃ!?」
浦波「い、磯波姉さーん! 助けて!!」
磯波「浦波ちゃん!? どうしたの!?」
浦波「足が……!!」
磯波「足? あ、あー……えいっ」
浦波「ぎゃぁぁぁぁ!?」
磯波「えへ……」
浦波「ちょっと磯波姉さん! なんで今触ったんですか!!!」
磯波「面白そうだったから……かな……」
浦波「そんな人をおもちゃみたいにぃ!!!」
磯波「……ごめんね。えいっ」
浦波「ぁああああああああ!!!!」
このあと帰ってきた叢雲姐さんにめちゃくちゃ怒られた。
磯波「……」
浦波「……い、磯波姉さんのせいですからね……」
磯波「うん、ごめんね……」
叢雲「私語は禁止!」
磯波「はい!」
浦波「はい!」
叢雲「はぁ……我が妹艦ながら情けないわね」
叢雲「まず、磯波。あんたはなにやってんのよ」
磯波「えぇっと……浦波ちゃんの邪魔?」
叢雲「なんの目的があって」
磯波「……お、面白そうだったから……?」
叢雲「そんな理由で人の仕事の邪魔してんじゃないわよ」
磯波「う、うん……浦波ちゃんなら許してくれると思って……その……」
叢雲「言い訳はしないでいいわ」
磯波「う、うん……ごめん……」
叢雲「あと浦波。自分が居眠りしたことを棚に上げて人のせいにしない」
浦波「……はい」
叢雲「よろしい。次からは気をつけなさい」
磯波「ごめん」
叢雲「そりゃぁあいつは磯波のすることだって全部笑って流すかもしれないわよ」
磯波「うん」
叢雲「うんじゃないでしょ……」
磯波「でも……私別に……迷惑をかけようと思ってやったんじゃ……」
叢雲「あんたがそのつもりかどうかは関係なく、迷惑はかかってるの!!」
磯波「う……ごめん……」
叢雲「はぁ……」
磯波「……あ、あの叢雲ちゃん」
叢雲「なによ」
磯波「ごめん。提督と約束の時間だから続きはまたあとでお願いね。それじゃ」
叢雲「は、はぁ!?」
磯波「あ、浦波ちゃんは好きに使っていいから! じゃあね!」
叢雲「ちょ、ちょっと! 待ちなさいよ!!!?」
叢雲「私に聞かれても知らない……」
浦波「……ですよね」
叢雲「けっ……仕方ないわ。まあ元々あんたの仕事だし、手伝ってあげるからさっさと片づけちゃいなさい」
浦波「わかりました……すみません」
叢雲「で、どこまで進んでるの」
浦波「えぇと、ここまでです」
叢雲「そ、ならすぐ終わるわね。ちゃっちゃと終わらせるわよ!」
浦波「はい!」
あ、おわりです。
元スレ
浦波「あ、あの……磯波姉さん?」磯波「んー?」
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浦波「あ、あの……磯波姉さん?」磯波「んー?」
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コメント一覧
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- 2017年04月19日 20:28
- あぁ・・・愛しきかな芋うと達・・・
-
- 2017年04月19日 21:27
- 磯波嫁だけどまさか磯波ssが読めるとは思わなんだ…
-
- 2017年04月19日 22:45
- 浦波はおさげするような性格じゃないのにおさげしてるところが磯波との仲の良さを想像させて最高
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