3Dプリンターで髪の毛を再現する…という話は2年前からありました。でも、今回はひと味ちがいますよ。
ユーチューバーの3D Printing Nerd(和訳:3Dプリントオタク)さんが完成させたのは、上の画像のとおり、ふさふさな毛並みまで3Dプリントで再現したライオン。
作り方はちょっと特殊です。3Dプリントが終わった時点では、ライオンの体がプラスチックの毛を支える円柱の型に包まれた状態。これをナイフで切り抜いていくと、今度は直毛のライオンが登場。そしてここからドライヤーをあてていくと、ふさふさのヘアセットが完成するのです。3Dプリントは熱で溶ける樹脂フィラメントを使って成形するので、この性質に着目してドライヤーの熱で髪を再現しました。
特に青いライオンは約30cmもあり、「もしかすると世界一大きなプラスチック製ライオンかもしれない」と紹介されています。それ相応にドライヤーをかける時間も長いですが…。また3Dプリント中に、おしりの辺りに少々不具合があったと繰り返し話していますが、出来上がると目立たず、見事に完成しているのがわかります。
ライオンのプラスチック製オブジェも十分良いのですが、やっぱりこの手法をもっと実用的なものに活かしたい…とすると、みなさんはどんなアイデアが思い浮かびますか? たとえば、同じようなプロセスで着用者の頭のサイズにフィットするものをつくれば、カツラやウィッグを3Dプリンタでつくるなんていうのも、そう遠い未来の話ではなくなりそうです。
今回のプラスチック製ライオンの3Dデータは、Thingiverseからダウンロードできます。
・このドア、取っ手もロックも3Dプリント製です
・カタカタ…組立不要、3Dプリントで生命を吹き込む生物ロボット「Ready to Crawl」
image: 3D Printing Nerd - YouTube
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