322 名前:水先案名無い人[sage] 投稿日:2005/06/03(金) 18:56:31 ID:kEiYaC6L0 [1/2]
このスレ読んでいつも泣いてるものなんだが、そんな自分のちょいとシュンとした話。
チラシ裏でごめんよ。

湿気の季節になったので、ホムセンで湿気とりを買ってきた。
「水とりぞうさん」
これを設置していて、亡くなったおばあちゃんの事を思い出した。
小さい頃に父方の祖父母、母方の祖父はなくなり、最後のおばあちゃんだった。
最後は病院でなくなったんだけど、その数年前から母と叔母さん(長女)は仲が悪く、
病室にいても、決して弱みを見せられない状況だった。
(少しでもわが家に不利っぽい事があると怒鳴り込んでくる感じ)
私はかなり抜けていて、おばあちゃんから心配されていた。
道を歩けば痴漢に当たり、追い掛け回されたり、原付で大事故したり。
だから、私は何とかおばあちゃんを安心させてあげたかった。
もう大学4年の秋なのに、就職も決まらないで駄目な私だったけれど、付き合っている男性からプロポーズを受けていた。
それを、どうしても伝えたかった。
けれど、いつも叔母さんが病室に居て、言える状態ではなく・・・数週間が過ぎて行った。


323 名前:水先案名無い人[sage] 投稿日:2005/06/03(金) 18:57:05 ID:kEiYaC6L0 [2/2]
続き

ある日、夜の付き添いを母がする日があった。
私は、その日、偶然お見舞いに行けて、もう意識ももうろうとしているおばあちゃんにやっと報告する事が出来た。
「付き合ってる人がいて、結婚しようと思ってるの。猿みたいな顔でお人よしだけど、凄くいい人なのよ。
おばあちゃん、猿が好きでしょ?きっと気ってくれるよ。今度つれて来るね」
そういうと、おばあちゃんは、私をじっと見つめてくれていた。
管がいっぱいで、痛そうで、もう、自分で呼吸すら満足に出来ないのに。じっと見つめてくれていた。
私は、病室を去り、家に帰った。
やっと伝えられて良い気分だった。
けれど、家に帰ってすぐに伝えられたのは、意識不明に陥ったという事。
今乗って帰った車にもう一度乗り込み、病室へと急いだ。。。

おばあちゃんは、二度と見つめてくれなかった。

あの日、ちゃんと言えて良かったと思う。
その後、彼氏を連れてお墓参りに行った。
猿のような顔をした彼氏を、申年生れのおばあちゃんに、ちゃんと紹介した。

水とりぞうさんは、おばあちゃんがいつも使っていた湿気とり。
ピンクの水とりぞうさんを・・泣きながら組み立てた。

長文でごめんよ。もう、半年以上経つのに、まだ泣けてくる・・・・・・。
今度はお盆にもう一度連れて行こう。
仕事決まって、結婚準備も順調だって伝えに。