いけさんフロムエル : 「プラチナエンド」～ターゲットはレッド！小日向冬子の実験と執念の選択！！

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大場つぐみ・小畑健によるジャンプＳＱ．連載「プラチナエンド」第１９回です。
今月は表紙で登場しました。

妻子を咲に託し、メトロポリマンたちとの決戦に挑む事になった六階堂。
そのメトロポリマンをどうすればいいのか咲に尋ねた一だったが、咲は殺していいと宣言する。
互いに赤の矢を刺し合い、赤の矢による敵の攻撃を無効化した明日たち。
ルベルの策がハマり、まずはメトロポリマンの部下・幕松竜二を脱落させた明日たちだったのだが…！？

１人撃退し、４対３の有利な状況に持ち込んだ明日たち。
それでも逃げようとしないメトロポリマン・生流奏だが、これにはメイザも気になった様子。
「必ずしもここで決着つける必要はないと思いますが」
撤退もやむなしと考え始めたらしいメイザ。
そんなメイザに意見はしなくていいと断言するメトロポリマンですけど、何やら両者の関係は決して一枚岩ではない様に見えます。

ここまでやりあった事で人質が一番効く事が分かったと言うメトロポリマン。
「小日向冬子　実験の時間だ」
そんなメトロポリマンに指名された小日向冬子だが、シャワー中に呼び出された為ハダカ同然だった様子。
「ドンキで買った安物だけど使えるのよ」
上着を脱いで中を見せる冬子ですけど、彼女の言う買ったモノって上着の事を言っているのかな？
それとも胸を隠すためのバンソーコーをドンキで買ったと言っているのでしょうか？
またエロマンガの様な格好をしている冬子ですけど、個人的に永井豪の「あにまるケダマン」に出て来る間身井の姉さんを思い出してしまいましたよ（笑）。

服の下に隠していた秘密兵器を取り出した冬子。
何と、白血球ベースに組み変え融合を繰り返して作り出した史上最強のウイルスＦＳＶ（フユコスペシャルウイルス）なのだという。
これに感染すると重篤な免疫不全を引き起こし、あらゆる病原菌を取り込んでしまうと言う冬子。
目の前でマウスの実験をし、あっという間にボロボロになって死ぬのを見せた冬子ですけど、予告も無しに使われたら何も出来ないまま全てが終わるところでした。

かつてない規模のバイオテロを想像し、一人で興奮する小日向冬子。
そのウイルスを撒く方法は２つあり、ケースのスイッチを押した時と自分が死んだ時なのだという。
心臓に連動スイッチが入っており、そのＯＮ・ＯＦＦが出来るのは自分だけだという冬子。
何やら特殊な外科手術を施している様ですけど、普通には頼んでも出来ない手術ですし、恐らくは赤の矢が使われているはずです。

まさかのバイオ兵器の登場に青ざめる六階堂。
立場が逆転して追い詰められてしまった明日たちですけど、普通に考えてこれでは冬子を殺す事は不可能という事になってしまいます。

史上最強のバイオ兵器を持ち出しながらも条件を飲んでくれればやめてもいいと言う冬子。
何と、遺体処理の為に開発した人体を溶かす新薬の実験台になって欲しいのだという。
生きた人間が溶けていく様が見たいと、注射器を振り回しながら興奮する冬子。
その実験台にレッドを指名したメトロポリマンですけど、最初からＦＳＶを使うのが目的ではなく、神候補を新薬で溶かすつもりで冬子に準備させていたのかも知れません。

実験台を拒めば必ずＦＳＶを撒くと宣言したメトロポリマンに衝撃を受けた明日。
「神候補以外は殺さないんじゃなかったのか？」
「おまえのそういうめでたいとこがイラつくんだよ　殺し合いしてるのに嘘もクソもないだろ　バカが」
約束なんて最初から守る気がなかった様な事を言うメトロポリマン。
その上で、４人の神候補が死ねばそれ以外は死なないと言うメトロポリマンですけど、この様子からすると何処まで信じていいのか分かりませんね。

実験台には優先順位があり、六階堂は後回しだと言うメトロポリマン。
全員死んだら全ての矢と翼を頂くと宣言するメトロポリマンですけど、一は事態が飲み込めてはおらず、天使から十分な情報を得られていない様に見えます。

仕方なく一人で冬子の前に立った明日。
邪魔されない様に一には刀、六階堂には銃を捨てさせた冬子ですけど、殺せない以上武器を持っていてもどうにも出来ません。
そんな中、泣き叫び始めた咲だが、赤の矢の効果なのか、かなり取り乱す事に。
「矢なんて関係ない…私は…」
赤の矢の効果を指摘する明日に対し、ボロボロ泣きながら否定した咲。
「赤の矢刺さってなければあんなに取り乱して涙流さないよね」
そんな様子を冷静に分析するナッセですけど、何かを感じているルベルとは対照的です。
感情の天使として人の気持ちが分かる様になったルベルですけど、この様子からするとナッセが感情を手にするのは難しいのかも知れません。

ギリギリまで思考を停止しないで最善手を探ろうとした明日。
同じくこのままでは家族を助けられないと必死に思考を巡らせる六階堂だが、こちらは最後まで何も思いつかなかった様子。
そんな極限の中、注射器を持つ冬子の右手を左手で掴んだ明日。
逆らったのを確認し、スイッチを押した冬子だったのだが…。
何と、白の矢を使ってウイルスをカプセルの外から破壊してしまったのだ！！

色が変色し、ウイルスが死んだ事を確認した天使たち。
人間から採った細胞から作っていれば当然死ぬと言うバレだが、矢はガラスを割らずに透るから中のウイルスが外に出る事もないらしい。

土壇場で究極の手を打って来た明日に衝撃を受けた六階堂。
『生きようという執念…いや…誰も殺したくないという執念か…タワーの時でもミラーハウスの中でも…』
『戦う事に向いていないなんてとんでもない…』
明日の機転に舌を巻く六階堂ですけど、これは白の矢を持っている明日だからこそ思いついた策だとも言えます。

「ウイルスは死んだ！とどめだ！」
注射器を取り押さえ、このまま矢を刺せば決着というところまで持って来た明日。
そんな明日にトドメを指示する六階堂ですけど、誰も殺したくないという思いで彼がここまで来ているのを確認したばかりでそれは無いんじゃないかな？
文字通り絶好のチャンスとなった明日ですけど、六階堂が良く知る明日はここで矢を刺す人間ではないハズです。

極限状態の中、すぐにでも決断をしなければならない明日。
果たして、みんなを救うために明日は白の矢を使ってしまうのか？
ウイルスの脅威が去った今、この瞬間にも他の仲間が突入して来る可能性も高い気がしますけど、もしかすると猫耳の涙に奮起する一がすでに刀を手に飛び込んで来ているのかも知れませんね。

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