北朝鮮で「iPad」発売。監視つきでインターネット接続可能、農業アプリなど実用的機能もSDカードで提供
節子、それiPadやない、えー...iPadやったわ
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最近はやたらとミサイルを発射(Launch)している北朝鮮で、iPad の新モデルが発表(Launch)された模様です。「お前は何を言っているんだ」とミルコ顔の方がほとんどと思われますが、その広告には燦然と「IPad」の文字。ただしブランド名は「Ryonghung」と見慣れないもので、もちろんアップルのロゴマークはどこにもありません。
北朝鮮のインターネット事情は詳しくは知られていません。ただ、市民は政府の厳重な監視つきではあるものの、PCや通信機器を利用することはできる模様で、北朝鮮政府はOS Xに見た目が酷似したOS"Red Star"も開発しています。
そして現在では、このRyonghung IPadによってモバイル環境も手にできるようになった模様です。広告には「いまユーザーの間で大人気!」と記されており、仕様表には1.2GHzの4コアCPUに1GB RAM、8GBストレージの記述があり、40種以上のアプリも用意されていることがわかります。ただしインターネットへのアクセスは政府による厳しい制限付きで、実質的に北朝鮮国内のウェブサイトに限られる模様。また追加アプリの入手はもっぱらSDカード経由になるとのこと。
北朝鮮らしいのは、アプリのひとつに農業アプリが用意されているところ。折しも5月から6月にかけては国民総出の最重要行事「田植え戦闘」シーズンと言われます。Ryonghung iPadで適切に水田を管理すれば、収穫量アップにも期待がかかります。
アップルはこれまで、商標など知的財産の侵害には厳しく対処する一方で、中国で先に「iPad」を商標登録していた企業に訴訟を起こされて負けたり(後に約48億円を支払って和解)もしています。ただ今回のRyonghung iPadに関しては、アップルが北朝鮮市場に進出していないことや、Ryonghungがアップルの利益を損ねるとは考えにくいことなどから、表立った対応はないと考えて良さそうです。
なお、米Gizmodoはこの件について、一応アップルに問い合わせをしていますが、記事執筆時点で回答は得られていません。