筆者がニール・ブロムカンプ監督の映画『第9地区』を観たのは、当時働いていた制作スタジオが主催したプレミア公開でのこと。事前情報は全くなく、直前に、なにやら若い監督が撮ったとんでもない作品らしい、ということを聞かされただけでした。
見終わった後の、上映会を企画した人のドヤ顔(自分が監督したわけじゃないのに)と、興奮気味に感想を言い合う同僚たち。当時まだ有名じゃなかったニール・ブロムカンプ監督は2009年の公開当時、若干30歳。とんでもない監督が出てきたーー、あの日の感動と公開後の世間の驚きを想像してワクワクした気持ちは今でも忘れません。
その後に続いたエクソスケルトン・アポカリプスな『エリジウム』、ギャングとAI のファミリー・ムービー『チャッピー』も、斬新なアイディアでありながら、今の社会を反映する作品で大きく注目されました。
そんなニール・ブロムカンプ監督が新た挑戦するのが新作短編『Oats Volume.1』。メキシコサラマンダーやサンショウウオを極悪アレンジしたようなエイリアンが人類を襲い、そこにゾンビもでてくるミックス侵略系アポカリプスーー?
では、早速先日公開されたばかりのティザー映像をご覧ください。
エッフェル塔を覆う無数の生物。まるで光に集まる虫のよう。人類を脅かすのはトカゲか両生類っぽいエイリアン。ゾンビとなった兵士らしき人々が写っていますが、あれは戦いに疲れ果てているだけなのか、それともエイリアンによってゾンビにされ