妹「一日だけ彼女のふりしろって?ふざけんなよ!」
妹「…五千円」
兄「払う払う!」
妹「えっ本当に?なんで彼女のふりしてほしいの?」
兄「友達に彼女がいると嘘ついたんだ」
妹「ダッサ…まぁいいや五千円貰えるなら」
兄「本当か?じゃあ今度の日曜日に友達に見せるからオシャレな恰好してきてくれ」
妹(お兄ちゃんのためにオシャレするって馬鹿らしいけど、五千円貰えるなら別にいいや)
妹「ごめんおくれて」
兄「いいよ、それよりもほら」
友達「…」
兄「本当にいただろ?」
友達「…本当に彼女なのか?」
妹「彼女です!」
友達「こいつに彼女ができるとは思えん…キスしてみろよ」
兄「えっ?」
友達「彼女ならできるだろ?」
妹「…キスはまだなんです」
友達「ほらこれだ、彼女のふりさせられてたんだろ?はいご苦労さん君かえっていいよ」
兄「すっするから見てろよ、ほらやるぞ」
妹「えっええっ!」
妹「…」
兄「…いいか?」
妹「いいわけあるか!」
友達「ん?」
兄「すまん少しだけ我慢してくれ」
妹「ンンー!」
チュッ
友達「…ふーん」
兄「…ぷはっ」
妹(うえー…)
友達「まぁいいか、信じてやるよ」
兄「すまんな」
妹「私のファーストキス…」
兄「六千円にするから」
妹(私のファーストキスが1000円…)
兄「そうなんだ、これからちょっと買い物にでも、なぁ?」
妹「うん…」
友達「なんかお前の彼女キスしたのに元気なさそうだけど?」
兄「緊張してるんだよ、うん」
妹「それよりも、友達さんは彼氏とかいないんですか?」
友達「…」
妹「私達のデート冷やかすくらいだからいるわけないですよね」
友達「なんだこの女生意気だな」
兄「まぁまぁ」
妹「最初美人だからびっくりしたけど性格悪いなら彼氏なんているわけないですよね?」
友達「なんだお前、こんなに口の悪い女がいいのか?」
兄「ははは、いろいろと気が合ったんで」
妹(ん?)
友達「こんな奴よりふさわしいやついるだろ?」
兄「恋愛って突然はじまるものだから仕方ないだろ」
友達「どうせすぐ別れるだろ」
妹(こいつもしかしてお兄ちゃんの事好きなのか?)
兄「というわけだ、それじゃまたな」
友達「待て、私もついていく」
妹「普通他人のデートについていく奴いる?」
兄「本当ごめん、今日は帰ってくれよな?」
友達「この女がお前にふさわしい女か私が見極める」
兄「何でお前が見極めるんだよ」
友達「友達としてだ」
妹「あの、私達今日はじめてキスしたんでこのまま一気に燃え上がっちゃうかもしれないんですけど?」
友達「なおさらだ、間違いがあったら困るからな」
妹「それを友達程度のあんたに監督される筋合いはないっていってるんだよ、ほらさっさと帰れ!」
友達「…貧乳チビのくせに」
兄「まぁまぁ、そうだな今日は三人で仲良く買い物に行くか」
友達「それが賢明だな」
妹(はぁ?何でせっかく追い返せそうなのにこいつ誘うんだよ!)
妹「彼氏なんだからそっちでリードしてよ」
兄「彼氏じゃないだろ…」
妹「あいつつれてきたのはお兄ちゃんでしょ?」
友達「さっきから何こそこそ話してるんだ?」
兄「いやデートプランが決まらなくて」
友達「気が合うんじゃなかったのか?」
妹「いやお互い相手の行きたい場所を優先しようとゆずりあってるんですよ、なんて私達相手想いなんでしょあははは」
友達「…そうか」
妹(こいつ本当に悔しそうだな、お兄ちゃんはこいつに好かれてるって自覚あるのかな)
妹「帰りたいけどあいつがまだいるでしょ」
友達「…」
兄「そっか、一緒の方向に帰ると怪しまれるか」
友達「おいもういいのか?暑いから喫茶店に行きたいんだが」
兄「そうだな、ちょうど休みたいと思ってたところだし」
妹「何でそうなるのよ!」
兄「疲れてきたんだよ、それにお腹もすいてきたし」
友達「ほらあそこの喫茶店なんてどうだ?ぐずぐずしてたらおいていくぞ」
妹(何でお兄ちゃんこいつのいう事聞くのよ!)
エルフの女騎士「いらっしゃい」
友達「私アイスコーヒ、お前らは?」
兄「えっと…何にしようかな」
妹「アイスティーね、お兄ちゃんも同じでいいでしょ?」
兄「えっとそうだな」
友達「まて」
妹「何よ」
友達「お兄ちゃんって今呼ばなかったか?」
妹「あっ!」
兄「えっと…」
エルフの女騎士「ご注文はアイスコーヒーとアイスティーとあと一つなにかさっさと決めぬか!」
友達「すっすみません」
兄「アイスティー二つで」
妹(怒られちゃった…)
兄「…」
妹「…」
友達「なぁ、さっきの話だが」
兄「あれは…俺がそう呼ばせてるんだよなぁ?」
妹「そうなんですよ、妹が欲しかったらしくて」
兄「そうそう妹憧れがあるんだよ」
友達「妹憧れ?お前妹いたんじゃなかったのか?」
兄「えっ…」
妹「それは…・」
兄「うちの妹不細工でさ、だからもっとかわいい妹がよかったなって思って」
妹「そうらしいのよあははは」(クッソー)
エルフの女騎士「アイスコーヒー1つとアイスティー二つです」
兄「えっ?」
友達「携帯にないのか?」
兄「あるわけないだろあんな不細工の画像」
妹(帰ったらぶん殴る)
友達「…お兄ちゃんって呼ばれたいのか?」
兄「いやまぁ…そういう願望があるというか」
友達「…それは他の女からも呼ばれたいのか?」
妹「あんたみたいなデカい女からは呼ばれたいわけないから勘違いしないでよね」
友達「なんだと!そもそも誰がこいつをお兄ちゃんなんて呼ぶか!」
妹「へぇそうですか、よかったねお兄ちゃん!」
兄「ははは」
友達「…」
妹(こいつむちゃくちゃ悔しそうだな)
エルフの女騎士(喫茶店はコーヒーやお茶を飲む場所だと勘違いしているこういうやからが一番好かん)
エルフの女騎士(静かな空間を提供するための喫茶店というのをまるで理解しておらん)
エルフの女騎士(近くに若者向けの店ができてからこういう輩が増えて古参の客がどんどん離れて行ってしまう)
エルフの女騎士(もう少し値段をあげて若者を避けるようにするべきか、いやそれだと常連客も離れてしまう可能性が…)
エルフは苦悩した
完
姉「男くんかぁ…びっくりしたよぉw」
男「…」
~料理を作る姉~
姉「ふーふふーふふーん♪」
男「わぁ!!」
姉「うわぁ!?」
姉「なんだ男くんかぁ…もうびっくりするよ~w」
男「…」
~風呂掃除をする姉~
姉「ふーふふーふふーん♪」
男「わぁ!!」
姉「うわわわ!」ドサッ
姉「いたたた…男くん、びっくりして湯船に落ちちゃったよw」
男「…」
姉「ふーふふーふふーん♪」
男「ぎぃやあああああああ!」
姉「きゃああああああ!」ドサッ
姉「なんだまた男くんか~最近は驚かすのが好きなのかな?」
男「…」
男「わぁ!!」
姉「ヒィィ!」
男「…」
姉「もう~どうしたの?お姉ちゃんびっくりして寿命縮んじゃうよw」
男「…」
~テレビゲームをする妹~
妹「そっちじゃないから!そっち!ちがーう!」
男「わぁ!!」
妹「ぎゃああああ!」
妹「おいクソ兄ちゃん驚かすなよ!最悪やられたじゃん!死ね!」
男「…」
妹「うるさい二度と話しかけるな!」ピコピコ
男「やっぱり怒るよなぁ」
男「妹、姉ちゃんが怒ったとこ見たことある?」
妹「はぁ?…まあないけど」
男「だろ」
妹「それがなに?」
男「姉ちゃんが怒ったとこ見たくない?」
妹「…」
妹「お兄ちゃんまさかお姉ちゃん困らせたりする気じゃないよね」
男「…」
妹「…ちょっと見てみたい」
妹「うーん、私もお姉ちゃんとか仲良いけど正直何が好きとかも知らないしねー」
男「そうか、じゃあお前は何されたらむかつく?」
妹「私は~寝ようとしてる時に起こされたらむかつく!」
男「なるほど、いいアイデアだな」
妹「いやアイデア出したわけじゃないから!私はそれがムカつくってだけだから!」
妹「でも、もしやるなら私もついていく…」
妹「兄ちゃんがお姉ちゃんを過剰に困らせたりしないように見張っとくためだから!」
~就寝時間~
姉「それじゃお姉ちゃん寝るね~二人とも夜更かししちゃダメだよ~」
妹「はーい」
コンコンガチャ
男「姉ちゃん入るよ」
姉「男くん?どうしたの?」
男「あれ、姉ちゃん本読んでたの?」
姉「あーうん、でも丁度寝ようと思ってて、どうかしたの?」
男「いや、丁度いいからその本貸してよ」
姉「あ、読みたかったの?いいよ、はいどうぞっ」
男「うんそれじゃ」
姉「おやすみー」
ガチャ
男「姉ちゃん」
姉「う…うーん」
男「姉ちゃん姉ちゃん」
姉「ん?あ、あれぇ…男くーん?」
男「姉ちゃん本読んだよ」
姉「あーそうなんだね…読むの早いんだね…」
男「うんそれじゃ」
姉「おやすみね…」
10分後
ガチャ
男「姉ちゃん」
姉「ふにゃぁ…」
男「姉ちゃん、おい姉ちゃん」ユサユサ
姉「うぅ…んん?あれぇ?男くん?」
男「姉ちゃん、明日の天気予報みた?」
姉「天気予報?見てないよ?」
男「明日は晴れるんだって」
姉「?そ、そうなんだね…」
男「どうしてもそれを伝えたくて、それじゃ」
姉「うむぅ…おやすみ…」
ガチャ
男「姉ちゃん」
姉「zzz」
男「姉ちゃん姉ちゃん」
姉「むうう…んんん」
男「姉ちゃん姉ちゃん姉ちゃん」
姉「んんんっ…ん?あるぇ?また男くん?」
男「ゴキブリ出たししばらくこの部屋いるわ」
姉「えぇ?男くん怖かったの?」
男「うん」
姉「ふふふ…いいよ~…お姉ちゃん寝ちゃうけど、誰かいてくれた方がいいもんね…」
姉「zzz」
男「姉ちゃん!」
姉「んんん男くーん…どうしたのー」
男「漫画読んでもいい?」
姉「うん、いいよー…」
男「わぁ!!」
姉「んんっ!…男くーん、うーんんん…」
姉「…むにゃむにゃ…ぅぅ…」
男「姉ちゃん寝るの!?寝るの!?」ユサユサ
姉「んんん~…寝させてよぉぉ…」
姉「うぅ~ん……zzz」
男「わああああ!寝ないで姉ちゃああああん!わああああ」
姉「…うぅぅぅ…」
姉「もう…男くんうるさいよっ」ビシッ
男「いたっ!」
姉「…あっ!」
男「いやいいよ…」ガチャ
姉「あっ…」
男「おい見たか妹」
妹「うるさいよっだって、初めて聞いたよあんなの」
男「でもほんの一瞬だったな、もっと継続的な怒りが見てみたい」
妹「いやもういいでしょ…心痛いよ」
男「妹、姉ちゃんの趣味とか知らない?」
妹「知らないよ…お姉ちゃんいっつも料理してるもん」
男「なるほど料理が趣味か」
妹「そういうつもりで言ったんじゃないからね!」
姉「二人ともおまたせー今日のご飯ねーオリジナルのお好み焼きなのー」
妹「へ~すっごーい」
妹「いただきまーす」
姉「どうかな?」
男「うわぁ…これなに使った?」
姉「えっ、えーと細切れのお餅とアボカド入れてみたのっ」
男「おえっ、分かってないなあ姉ちゃんは、多分俺が作ったほうが旨いね」
姉「あっそうかな…」
妹「…」
男「もっと卵と水入れろよパサパサだなぁ、料理やったことない俺の方が多分上手く作れるな~」
妹(自分が専門的に努力してることを初心者に知ったようにバカにされると誰でも怒るって兄ちゃんは言ってたけど…)
姉「…男くん」
姉「やっぱりそう思う?ごめんねまたお料理練習するね!」
男「…」
妹「いや…美味しいよお姉ちゃん!」
姉「ほんと?ありがとう、もっと美味しくできるように頑張るね」
男「やっぱり人が一番怒るのって、罪を犯しても責任を感じないヤツを見た時じゃないか」
妹「まだやるの?」
男「これでダメなら諦めよう」
~昼~
プルルル
姉「あれ、男くんから電話だ」
姉「もしもし?」
男「…もしもし姉ちゃん?今買い物中?」
姉「今終わって、帰るとこだよ~」
男「家が燃えた、火事だよ」
姉「えっ!?火事!?」
男「俺が家で打ち上げ花火打ったせいなんだけどさ、とりあえず来てよ」
姉「ええっなんでそんなこと…すぐ行く!」
男「姉ちゃんが来たら俺がシラを切るような演技をするから」
妹「そこまでして怒らせたいんだ…」
男「現実味出すためにお前もこいよ」
妹「分かってるよ…」
姉「はぁはぁはぁ…」スタスタスタ
姉「男くん大丈夫かな…そういえば妹ちゃんは…」
姉「もう少しっ」タッ
おばさん「あら姉さん、どうしたのそんな急いで…」
姉「あっ、こんにちは、私のうちが燃えてるってホントですか!」
おばさん「え?いやそうは見えなかったけどどうして?」
姉「えっ?…そうですか、それじゃ、私の弟と妹をどこかで見ませんでした?」
おばさん「んー?あぁ…今日は見かけてないわねぇ」
姉「そうですか…」
妹「あれ?あそこにいるのお姉ちゃんだよ」
男「ほんとだ、何か話してるぞ」
男「見に行こう」
おばさん「あなたはいいとしてあの二人は将来ロクな人間になるって思えないわ」
姉「あ、あの…」
おばさん「たまに近所を歩いていてみかけるけども、やっぱり親のいない人間の子って感じね」
おばさん「あなたも可哀想ね、せめて信用できるような子が弟妹にいてくれれば楽だっただろうにね~」
おばさん「将来あの子たちが犯罪なんかしたら、その度あなたにも責任が問われたり…」
姉「そんなことない!」
おばさん「え?」
姉「私の家族に、信用できなかったり、犯罪を起こしたりするような人はいないです!」
姉「妹ちゃんも男くんも、根が優しくて常識あるいい子なんです!」
おばさん「そ…そう、そういえば私用事あるし行くわね…」
姉「…」
姉「あれ?家は燃えてない…」
姉「中は…」
ガチャ
妹「姉ちゃんおかえりー」
男「…」
姉「あれ!?男くんどうして?」
男「おかえりー」
姉「男くん、火事は?」
男「いや、なんか寝ぼけてたみたい」
男「家は全然なんともないから」
姉「じゃ、じゃあ二人とも大丈夫なんだね?」
妹「うんっ」
姉「よかった…」
姉「妹ちゃん、泣いてる?」
妹「え?泣いてないよ、なんで泣くの」
男「姉ちゃん、今日はお好み焼きがいい」
姉「分かった!今日は普通の作るね」
男「いや前食べたオリジナルの作ってよ」
おわり
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妹「一日だけ彼女のふりしろって?ふざけんなよ!」
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妹「一日だけ彼女のふりしろって?ふざけんなよ!」
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コメント一覧
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- 2017年06月02日 20:57
- 結局友は男だったのか女だったのか
-
- 2017年06月02日 21:24
- エルフの女騎士が唐突に出てくるssクッソ懐かしくない?
なんか前頻繁に見た覚えあるんだが
-
- 2017年06月02日 21:32
- 中途半端
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- 2017年06月02日 21:34
- こいつのまとめなくていいよ
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- 2017年06月02日 21:34
- ビックリした
-
- 2017年06月02日 21:49
- エルフの女がでてくるまでは良かった
-
- 2017年06月02日 21:53
- 期待したぶん落胆がすごいなあ
-
- 2017年06月02日 21:55
- 尻切れ蜻蛉だなあ
-
- 2017年06月02日 22:12
- この作品はエルフの女騎士をかたった女棋士だわ
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- 2017年06月02日 22:12
- まとめる必要性が微塵も無いと思う
-
- 2017年06月02日 22:17
- 1日彼女?ふざけんな!
1日と言わず、ずっと彼女にしてよお兄ちゃん!!
な展開を期待して開いたのに
-
- 2017年06月02日 22:25
- 最終的に友が女装趣味の男だとわかってからのホモ展開を期待したのに・・
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