9574912フジテレビ・亀山千広社長が視聴率不振と業績悪化の責任を取って退任する。映画事業局長の当時は『踊る大捜査線』シリーズをヒットさせるなど“時代の寵児”ともてはやされた同氏だが、フジの凋落を止めることはできなかった。



危機のフジテレビ、何も対策講じず大口スポンサー撤退の動き


さて、60年以上の日本のテレビ史を振り返ると、フジの凋落は35年前のTBSの失態に酷似しているという事実に突き当たる。それは、フジが局を挙げての大改革に挑み、民放の視聴率トップに立った1982年のことだ。

「反対に、それまで王者だったTBSが初めて民放視聴率2位に甘んじたのですが、当時TBS内には危機感のなさが蔓延していたといわれています。

82年に『8時だョ!全員集合』(TBS系)が『オレたちひょうきん族』に初めて視聴率で抜かれたときも、TBSの編成局長は『月刊現代』1982年8月号の中で、

『はっきりいって内容的にはうちのほうが娯楽番組として質は高いと思う。いまのフジの好調はムードであって、長続きするとは思えない』と楽観視していたほどです。」(テレビ局関係者)


オレたちひょうきん族



そして、当時のTBSとフジを象徴するのが以下の逸話だ。

「81年3月、萩本欽一が『欽ドン!良い子悪い子普通の子』(フジテレビ系)の企画を、最初はフジではなく別の局に持ち込んで好感触を得たのですが、ただ、その編成マンからは『秋からスタートさせる』と言われてしまったそうです。

それで萩本としては『今やらないとダメ』とフジに持っていったところ、フジはいきなり1カ月後の4月から枠を空けてくれたというのです。

そのとき、萩本はフジの決断の速さに驚いたといわれており、さらに件の『現代』誌上には『萩本が企画を持ち込んだもののスタートを先延ばしにされた局はTBSではないか』と書かれています」


欽ドン!良い子悪い子普通の子



「この『企画を見る目のなさ』は、今のフジにも当てはまるのではないでしょうか。
『孤独のグルメ』や『やすらぎの郷』は、もともとフジに持ち込まれたものの却下された企画であることが、報じられましたが、その後他局で放送されて人気コンテンツとなっています」

目下、フジの制作が陥っている機能不全。それは、TBSが35年前にハマっていた泥沼と似たものを感じさせる。そして、82年以来、TBSは視聴率トップに返り咲いたことは一度もない・・


















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